やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第42話
「ゆきのん!一緒に食べよう!って、あれ?ヒッキーが休みなのは知ってるけど、ひめのんは?」
「彼女も休みよ、由比ヶ浜さん…」
全く、羨ましいわ。
怪異絡みだから仕方がないとはいえ、比企谷くんと一緒にお泊まりだなんて…
「はぁ…」
「どしたの、ゆきのん?」
「いえ、大丈夫。少し不安なだけよ…」
でも、これで条件は五分五分。
負けるつもりは更々無いわよ、姫野さん…
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「ふぅ、着いたな。しかし…」
「わぁ、大きい…」
「これが旧・神代家か…」
「やっぱり、凄い大旅館だよな!」
「ふむ、色々と面白い物が眠ってそうだな。」
『やっと止まった!我、車、嫌い!』
各々が目の前の旅館について感想を漏らす…
ていうか、『鳳凰丸』。お前、車苦手なのか…
「ようこそ…わざわざ遠くからご苦労様です。」
「いえ、こちらこそご協力感謝します。」
「いえいえ。…ですが、色々と警察の方には目を瞑って頂かねばならぬ事も多少ありますゆえ、そこは宜しくお願いします。」
「…承知しています。そもそも、私の手の及ばない話ですから。」
ああ、成る程。
良い場所だと思ったが、そういう事にも使われてるのか…
「八幡さん、何の話をしてるんでしょうか?」
「知らなくて良いぞ、姫野。まぁ、しいて言うとするのなら、暇と金を持て余したジジイどもの遊技場って事だ。」
『色々な欲望の気配が渦巻いてて、混沌としてるぞ主人!』
それは言われなくても解ってる…
…まぁ、気にしてもしょうがない事だ。
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その後、神代のお婆さんに案内され、旅館内を回った。
広いのに綺麗で、和の雰囲気で押し潰されそうになる位に荘厳さを保っている。
今まで泊まってきた宿泊施設の中で一番なまであるぞ、これ…
「凄いですね、八幡さん…」
「…ああ。正直、想像以上だ……」
「おっ?八幡に姫野くん、等さん達じゃん!来るの遅かったね!」
と、先に来ていた七望兄さんが前からアホ面下げてやってくる。
全く、俺達が遅いんじゃなくて、お前が早すぎるんだよ…
「ん?八幡、何だその刀…」
「ああ、やっぱりお前にも見えるか…」
「何だ?訳ありか?」
『主人、何コイツ?主人と似たような気配がして気色悪いぞ!』
まぁ、再従兄弟だし…
昔からよく似てるって言われてたし…
「うおっ!喋るのか…」
「『鳳凰丸』、コイツは比企谷 七望。俺の再従兄弟だ。親しみを込めて、バカ兄貴と呼んでやれ。」
『うん!宜しくね、バカ兄貴!』
「くそっ、悪気がない分、かなり心に響く!」
まぁ、そんな茶番もありつつ、俺達は最後に中庭を案内して貰った。
別館もあるが、それは本館を調べ終わってから行くらしい。
だが、その中庭で…
「えっ、何で!?」
「ん、姫野?どうし………は!?」
「おいおい、どうした八ま…嘘だろ?どうして、今まで気がつかなかったんだ!」
続く
「しかし、まさか八幡が器物に手を出すとは…」
「ああ?何勘違いしてんだ、クソ兄貴?」
「いや、だってあの娘、お前の事を『主人』って呼んでたじゃん、クソガキ。」
「そういう意味じゃねぇよ!」
「えっ、じゃあそっち!?ハード過ぎるだろ…」
「よし、OK。遺言はそれで良いんだな!」
「はっ、上等だ!」
続く?