やはり俺が『怪異症候群』に巻き込まれるのはまちがっている 作:クロスディア
第5話
俺達はその場から脱出し、別の部屋へと逃げる。
負けるつもりもないし、負ける気もしない。
だが、奴の正体と法則性を見つけなければジリ貧なのは確実だ。
どうした物か…
「なぁ、お前…」
「はぁはぁ、な、何でしょうか…」
「この子、オカルト好きか?」
「えっ?いや、噂話とかは確かに好きでしたけど、その方面はそこまで好きっていう感じじゃなかったですよ。」
「そうか…」
なら、そういう類いの本はこの子の部屋には無さそうだな。
という事は、彼女は何かを使って、あのラリックマを呼び出す方法を知った事になる。
そんな事を考えていると、突然ピカッっと音を立てて、部屋に置いてあったパソコンが起動する。
「きゃっ!って、パソコン?もう、驚かさないでよぉ…」
「スリープモードになってた様だな。ん?この記事は…」
成る程、そういう事か…
「おい、これを見てみろ…」
「は、はい。えっ、これってもしかして…」
パソコンの画面には、『ひとりかくれんぼ』と題された遊びの仕方が映っていた。
勿論、この
「これでラリックマの正体が解った。…奴を捕まえて燃やせば、全てが終わる。」
「じゃあ、由佳と私は助かるんですか!」
「ああ。まずは塩水だな。後、燃やせる様な場所を探さないとな…」
「暖炉!おじさんが殺されてた部屋に暖炉があります!そこで燃やしましょう!」
これで燃やす場所も確保した。
早く終わらせ…
「ちっ、今はお呼びじゃないんだがな!」
『見~つ~け~た♪早く遊ぼうよ、お兄ちゃん♪』
「きゃっ!来ないで!」
俺が再び蹴り飛ばそうとする前に、彼女が近くの椅子をラリックマへと投げ飛ばす。
『火事場の馬鹿力』という言葉があるが、今の状況を表すのにピッタリの言葉だ。
勿論、椅子はラリックマへと直撃し、見事に静かにさせる。
い、意外と胆力が有るらしい…
「えっと、その、大丈夫か?」
「はい?…へ?もしかして、あれ私がやりました?」
椅子の下敷きになって沈黙するラリックマを見ながら、俺は無言で頷く。
「…塩水、作りに行きましょうか。」
「………………………………おう。」
無言で、その場から立ち去る二人。
塩水が作れる場所へ辿り着くまで、静寂が二人の間を支配したらしい…
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そして、八幡は…
「昔から妹と従妹に女には逆らわない様に調き…教育されてきたが、本当にその通りだと思った。あれは人間じゃない、撲殺天使だ。」
後にそう語る様になったのであった…
続く