小さな捕手と小さな強打者 ~最強のスラッガーを目指して! 外伝~   作:銅英雄

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第15球 面談……だよね?

「合宿!?やったー!」

 

練習試合から数日。もうすぐGWに入ろうとしているある日、新越谷高校の合宿が決まったよ。

 

「3泊4日!場所は学校だよ」

 

「合宿のシメには藤和高校及び、大鷲高校と練習試合を組みました」

 

「と、藤和って去年の東東京代表やろ?」

 

「まぁBチームらしいけどね。大鷲も千葉のベスト16だし、結構強いよ」

 

「やる気出てきたぞ~!」

 

合宿のシメの話を聞いてヨミちゃんを中心に皆のやる気があがる。もちろん私も……!

 

「……だからこの前の練習試合を踏まえて、それぞれは課題に取り組んでいこうね!」

 

(私の課題……。中学からは下半身強化を中心にやってるけど、今の私もそれを続けてて良いのかな?)

 

その辺りも瑞希ちゃんと相談しておこう……。

 

「それと……チーム全体として1つ。やっぱり投手が問題になってくるんだよね~」

 

「えっ?もしかして……私クビ!?」

 

さ、流石にそれはないと思うけど……。瑞希ちゃんが言ってた新しい投手候補の事……だよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合宿初日。まずは内野ノック。私は希ちゃんと理沙先輩と交互でファーストとサードに入る。

 

「さぁ、行きますよ」

 

「こい!」

 

 

スカッ。

 

 

あれ?空振り?

 

「……すみません」

 

「お、おいおい。大丈夫か~?先生無理すんな……」

 

 

カンッ!

 

 

「なっ!?」

 

しかし次は痛烈な打球がショートの稜ちゃんを襲う。稜ちゃんは不意に来た打球を弾いてしまう。

 

「な、何だ今の打球は!?」

 

「柳大川越は振れているチームではありませんでしたからね。高校打球の速さを叩き込んであげます」

 

希ちゃん、菫ちゃんも先生の打球を弾いてしまう。かなり痛烈な打球だから、仕方ないよね……。

 

 

バシッ!

 

 

「よっしゃ!流石先輩!」

 

理沙先輩は追い付いて打球をキャッチ。私も負けてられないかも……!

 

「次は清本さん。まずはファーストに入ってください」

 

「は、はいっ!」

 

つ、遂に私の番だ……。

 

 

カンッ!

 

 

(き、きた……!)

 

私に放たれた打球は一二塁間への当たり……。本来なら近くにいる方が打球の処理をするんだけど、このノックは私に向けられたものだから……!

 

(私が……捕る!)

 

 

バシッ!

 

 

「と、捕った……」

 

「ナイスキャッチです。次はサードに入ってください」

 

「はいっ!」

 

ファーストでもサードでも起用されても良いように、どっちの守備でも頑張らなきゃ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの監督何者だよ?」

 

「まだ練習が始まったばかりなのに、凄く疲れたわ……」

 

「あはは……」

 

「和奈ちゃんは大丈夫?」

 

「は、はい。こう見えても体力には自信がありますから……」

 

これも瑞希ちゃんとみっちり練習したお陰だけど……。

 

「皆~。面談するから、希ちゃんから順番にベンチ裏に来てね」

 

「面談……?」

 

芳乃ちゃんは希ちゃんを連れてベンチ裏へ。ど、どんな事を話すんだろう……。

 

「ちょ、ちょっと……!」

 

希ちゃんの声……?

 

「あっ、ギャッ!」

 

「い、一体ベンチ裏で何が行われているのよ!?」

 

面談……だよね?

 

「次、菫ちゃん!」

 

「な、何……されたの?」

 

「マッサージ?された……」

 

「えっ?」

 

面談でマッサージ……?どういう事だろう?もしかして瑞希ちゃんが言ってた新しい投手の育成に関係あるのかな?あっ、菫ちゃんが連行された……。

 

「そ、そういえば瑞希はどうしたんだ?」

 

「瑞希ちゃんなら準備があって遅れるって言ってたよ」

 

「準備?」

 

それからも野手陣は私も含めて芳乃ちゃんにマッサージされた。

 

「お待たせ~」

 

「な、何だったんだ?気持ち良かったけど……」

 

「上半身の可動域と柔らかさ、下半身の強さ……つまり投手の適性を見てたんだよ!」

 

「成程……。この前言ってた事ね」

 

ヨミちゃんが泣きそうになってた日の事だね。ヨミちゃんは誤解だってわかってホッとしてたけど……。

 

「ついては理沙先輩と、息吹ちゃん!2人には投手の練習メニューもやってもらいます!」

 

「えっ?」

 

「私今度は投手!?一緒に暮らしてるのに、聞いてないわよ!」

 

「投手用グラブ持ってるくせに~」

 

息吹ちゃんも投手の練習をやるのは事は初耳みたい。てっきり知ってるものだと思ってたけど……。

 

「とにかく投げてみよっ」

 

「……わかったわよ」

 

息吹ちゃんって芳乃ちゃんに振り回されてる感じがするなぁ……。

 

「遅れました」

 

「連絡をもらっているので、大丈夫ですよ」

 

息吹ちゃんと理沙先輩が新しい投手陣になったところで瑞希ちゃんが合流した。何やら荷物がいっぱいあるような……。

 

「あっ、瑞希ちゃん!ちょうど今新しい投手が決まったよ!」

 

「新しい投手……成程。息吹さんと藤原先輩ですね?」

 

「わかるの!?」

 

「はい。一目見て、この2人は投手適性がある事はわかってましたので……。これから2人の練習ですか?」

 

「うん!瑞希ちゃんには珠姫ちゃんと一緒に息吹ちゃんと理沙先輩の球を受けてもらうよ!」

 

「わかりました。プロテクターとレガースを準備してきます」

 

瑞希ちゃんは荷物を下ろして、野球用品がある倉庫へ歩いて行った。

 

「……瑞希って何者なのよ」

 

「瑞希ちゃんは選手を見ただけで、その人の適性ポジションとかがわかるんだって」

 

「それって凄くない!?」

 

「瑞希ちゃんの話によるとその人の筋肉の付き方や、足の動きとかを見て瑞希ちゃんなりに分析してるみたい。そこから適性ポジションとかを教えてくれるんだよ。私の時もそうだったし……」

 

「確かに……。理沙先輩と息吹ちゃんの投手適性をドンピシャで当ててたもんねぇ……」

 

「和奈もしれっと言ってるけど、とんでもない事をやってのけてるわね。瑞希って……」

 

「瑞希さんには何が見えているのでしょうか……」

 

瑞希ちゃんは本当に凄いんだよ。小学校の時に入ったクラブチームだって、瑞希ちゃんのお陰で勝てた試合が多いもん。

 

「お待たせしました」

 

瑞希ちゃんが着替えたので、投手陣はそれぞれの練習に……。頑張ってね!

原作よりも数人が大幅パワーアップ!?そのメンバーは……。

  • 珠姫、息吹、詠深、理沙
  • 珠姫、息吹、稜、菫
  • 珠姫、息吹、希、白菊
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