小さな捕手と小さな強打者 ~最強のスラッガーを目指して! 外伝~   作:銅英雄

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第1球 焦らずに、ゆっくりで良いんです

私と和奈さんは新越谷高校へと進学……。今日は入学式です。

 

「瑞希ちゃんは入学式が終わったらどうするの?」

 

「私はしばらく情報収集に専念します。和奈さんは野球部へ?」

 

「ひ、1人だと緊張しちゃうよ。まだ行けそうにないかも……」

 

(これさえなければ和奈さんは誰にも負けないスラッガーになるだけに、もったいないですね……)

 

ですが慎重なのも和奈さんの長所……と見るべきでしょうか。この新越谷高校は去年に不祥事を起こして活動停止になっているくらいですからね。和奈さんが怯えるのもわからなくもありません。

 

「和奈さん、和奈さんのペースで野球部に入れば問題ないと思いますよ」

 

「瑞希ちゃん……」

 

「焦らずに、ゆっくりで良いんです。まずは見学だけしていって、やっていけそうならば、野球部に入部する……それで良いんですよ」

 

「そうだよね……。うん、頑張ってみる!……1週間後くらいに」

 

そこはすぐに行動する訳ではないんですね……。まぁ和奈さん自身の問題ですし、私が深く関わる必要もありません。

 

「き、今日のところは一緒にバッセンへ行こうよ!」

 

「……まぁ良いでしょう。和奈さんに付き合いますよ」

 

「ごめんね……?」

 

「先程も言いましたが、和奈さんのペースで良いんですよ。和奈さんの中で気持ちの整理が出来てから、野球部に行けば良いんです」

 

(いつまでも瑞希ちゃんに迷惑は掛けられない……。今度は私が瑞希ちゃんを支えるくらいにならないと!)

 

(……とか和奈さんは思ってそうですね。私の方は別に気にしていませんよ)

 

……と言っても和奈さんは気を遣いそうですが。

 

「ではランニングで行きましょうか。その方が早く目的地に着くのはもちろんですが、良い運動にもなると思います」

 

「うんっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学式が終わって1週間。私は野球部が使っているグラウンドの前に立っている。瑞希ちゃんは予定があるとの事で別行動だ。

 

(き、緊張する……。でも人数は少ないな。8人くらい?)

 

怖い先輩がいるかもだけど、いつまでも尻込みしていられない。勇気を出さなきゃ……!

 

「あ、あのっ!」

 

勇気を出す前に声を掛けられちゃった……。声のする方向を振り替えると、そこにはお嬢様のような雰囲気の人と、花弁の髪飾りを付けた人がいた。多分1年生……だよね?

 

「もしかして野球部に入部希望でしょうか?」

 

「う、うん。一応……。2人も?」

 

「はい!私も入部希望です!」

 

「えっ?私は……」

 

「同じ入部希望者が2人いると心強いです。一緒に行きましょう!」

 

「わっ……!」

 

「ちょっ、だから私は……」

 

花弁の髪飾りの人が何か言おうとしてたけど、それを遮ってお嬢様のような人が私達の手を掴んでグラウンドへ向かう。見た目に反して強引……。

 

(でもこれくらい強引な方が、弱気な自分を変えられる良い機会かも……)

 

見ててね瑞希ちゃん。私は変わって見せるから……!




瑞希「……という訳で次回に続きます」

和奈「ええっ!?あの緊張をもう1度味わうの!?」

瑞希「あとは和奈さんが引っ張っていった彼女のように勇気を出すだけですよ」

和奈「う、うん。頑張ってみる。ところで瑞希ちゃんはこの時何をしてたの?」

瑞希「情報収集です」

原作よりも数人が大幅パワーアップ!?そのメンバーは……。

  • 珠姫、息吹、詠深、理沙
  • 珠姫、息吹、稜、菫
  • 珠姫、息吹、希、白菊
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