小さな捕手と小さな強打者 ~最強のスラッガーを目指して! 外伝~   作:銅英雄

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オリジナル回です。


第20球 援護お願いします!

「今日はありがとね!」

 

「気にしないでください。私も丁度息吹さんの仕上がりを確かめたかったので……」

 

私は現在川口家に足を運んでいます。目的は芳乃さんに他校の最新データを渡す事と、息吹さんの練習に付き合うだめです。

 

「来たわね」

 

「では早速行きましょうか。今日は私が短期間の間に所属していた軟式の野球チームに挨拶がてら、練習を見ていきます」

 

「あっ、私も行く!」

 

「わかりました。私と息吹さんはランニングで行きますので、芳乃さんは自転車で同行をお願いします」

 

「うん!」

 

芳乃さんの準備が出来次第、出発です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着きましたよ」

 

「つ、疲れた……。ここまで遠いとは思わなかったわ……」

 

「確かに結構走ったよね」

 

私達がランニング1時間程で辿り着いた場所は私が1ヶ月弱の間所属していた軟式野球チームのグラウンドです。元々私が野球部に入るまで……という話でしたからね。

 

「あっ、瑞希ちゃん」

 

「こんにちは」

 

私を呼んだのは1ヶ月の間にバッテリーを組んでいた川原光さん。新越谷の先輩でもあり、1年生の頃に野球部に入ろうとしたものの、件のしごきを見て尻込みしてしまったそうです。

 

私が告発した事を話すと、川原先輩はどこかほっとしたような顔をしていましたね。それ程あのしごきが酷かったものだと思われます。

 

「今日は試合ですよね?ランニングがてら観に来ましたよ」

 

「うん。ありがとう。それで後ろにいるのは……?」

 

「同じ新越谷野球部の川口息吹さんと、川口芳乃さんです」

 

「よろしくお願いします!」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

「芳乃さん、息吹さん、こちらは短い期間ですが、私とバッテリーを組んでくれた川原光さんです」

 

「川原光です。よろしくね?」

 

互いに軽く自己紹介を終わらせて、今日の目的を話す事に。

 

「川原先輩は今日の試合で先発を任されていましたよね?」

 

「うん。そうだよ」

 

「それなら丁度良かったです。私達は川原先輩が先発する試合を観に来ましたので……」

 

「そっか……。それなら格好悪いところを見せられないね。特に瑞希ちゃんには」

 

そう言って川原せ何故私に格好ねところを見せられないのかはよくわかりませんね。短い間とは言え、バッテリーを組んでいたからでしょうか?

 

「川原先輩って投手なのね?」

 

「そうですよ。それに速いストレートと、キレのある変化球を投げますので、息吹さんの参考にもなると思いますよ」

 

「もしかしてそれが目的でここに?」

 

「まぁお世話になった場所に顔を出しに来た……という目的もありますけどね」

 

川原先輩のピッチングを息吹さんに見せる事によって、息吹さんの刺激になると良いのですが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アウト!ゲームセット!!』

 

「か、完封しちゃったわよ!?」

 

「凄い……!」

 

「今日は調子が良かったみたいですね」

 

川原先輩の投球内容は7回4安打無失点の完封勝利。1ヶ月とは言え、私と組んでいた時は完封した事がなかったので、1ヶ月の間に川原先輩も成長している……という事でしょう。

 

「今日は観にきてくれてありがとう」

 

「川原先輩も凄かったです!」

 

芳乃さんが髪をぴこぴこさせながら川原先輩を称賛しています。あの髪がどういう原理をしているのかも気になりますね。

 

「瑞希ちゃんが軟式チームを抜けてからも頑張ったよ」

 

「そうみたいですね。川原先輩さえ良かったらですが……私達と一緒に新越谷で野球をしませんか?」

 

「えっ……?」

 

私が誘うと川原先輩は戸惑いの色を見せました。まぁ去年の件を考えると、その反応もわからなくもないですが……。

 

「……良いよ。私も瑞希ちゃんともっと野球をしたかったから。でも歓迎してくれるかな?」

 

「それは大丈夫だと思いますよ。(和奈さんのせいで)1ヶ月の間幽霊部員になっていた私も歓迎してくれましたので……。2人はどうですか?」

 

「もちろん歓迎します!」

 

「い、一緒に頑張りましょう!」

 

「うん。よろしくね」

 

こうして川原先輩が野球部への入部を決意しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「か、川原光です。軟式で野球をやっていました。よ、よろしくお願いします」

 

月曜日。部活の時間になると早速川原先輩が野球部に合流しました。

 

「同じ2年だけど、話した事ないわよね」

 

「何組?私達は4組」

 

「私は6組。棟が違うし、会う事もないよね」

 

岡田主将と藤原先輩とは違うみたいですし、川原先輩とは接点らしい接点もなかったみたいです。

 

「川原先輩!私投手ですので、援護お願いします!」

 

「はぁ……」

 

「武田さん、川原先輩は武田さんと同じ投手ですよ」

 

「えっ……?という事はライバル出現!?」

 

「そうなりますね」

 

武田さんはもちろん、息吹さんにも強力なライバルが出現した事になりますね。

 

「瑞希ちゃん、野球部でもよろしくね?」

 

「一緒に頑張りましょう」

 

「そういえば……瑞希は光と面識あるのか?」

 

「私が野球部に入るまでの約1ヶ月の間、同じ軟式野球チームに所属してました」

 

「瑞希ちゃんはとても投げやすかったから、また組みたいって思ってたんだよね」

 

「野球部には山崎さんもいますし、山崎さんの方が私よりも実績を残していますよ」

 

「そうなんだ……。よろしくね?」

 

「は、はい。よろしくお願いします!」

 

もうすぐ夏大会……というタイミングで、川原先輩程の左腕が入ってくれるのはありがたいですね。




瑞希「……という訳で川原先輩が原作よりも早い段階で野球部に合流しました」

和奈「新越谷にはいなかったらサウスポーだし、これから楽しみだよね!」

瑞希「これにより、原作よりも夏大会を勝ち進める可能性が上がりました」

原作よりも数人が大幅パワーアップ!?そのメンバーは……。

  • 珠姫、息吹、詠深、理沙
  • 珠姫、息吹、稜、菫
  • 珠姫、息吹、希、白菊
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