小さな捕手と小さな強打者 ~最強のスラッガーを目指して! 外伝~ 作:銅英雄
『ゲームセット!』
私達は映像で梁幽館と宗陣の試合を観戦しています。
「3対2で梁幽館が勝ったか……」
「結果的に接戦ではありましたが、梁幽館の方は余力が残っているようにも見えましたね」
「……という訳で、次の相手が決まったね」
「梁幽館高校……」
「野球部員は100人以上。毎年県内外から有力選手を多数撮ってるよ!」
「プロ注目の中田奈緒さんと陽秋月さんの2人もそれぞれ天王洲と高宮から引っ張ってきていますね」
北は北海道、南は沖縄まで色々な選手がスカウトで入っています。中学で和奈さんが活躍する事が出来ていれば、和奈さんにもスカウトが来ていたのかも知れませんね。
「更に今年の春大は準優勝。激戦区の埼玉において夏5回、春2回の全国出場を誇る……野球好きなら誰でも知ってる有名校だよ!」
ちなみにクジ引きの日まで中村さんや和奈さんは梁幽館の存在そのものを知りませんでしたが、2人もちゃんとした野球好きです。むしろジャンキーです。
「毎日めっちゃ練習してるんだろうなぁ。しかも才能ある奴等が……」
「それに勝つって……」
「ちなみにコンピューターで梁幽館に対しての勝率実験をしてみたのですが……20%もある事がわかりました!」
「ゲームじゃねぇか!!」
これをポケモンの対戦で例えるなら、スイクンの絶対零度に対する被弾率と考えると割と勝てそうな気がするので、不思議なものです。つまり数値は参考にしかなりません。
「まぁゲームはどうでもいいとして、実際そのくらいは可能性があると思うよ。こっちには瑞希ちゃんのお陰でデータが豊富にあるけど、向こうはほぼ無し……。少なくとも序盤は互角の戦いが出来る筈だよ!」
(……しかし影森との試合を観ている筈ですし、梁幽館側も油断をしてくれる可能性が大幅に下がりましたね。実際のところは先程先生が言った勝率は半分くらいになるでしょう)
同じくポケモンで例えるなら飛び膝蹴りの命中率です。これも聞いていれば案外勝てそうな気がしていますね。結論、ポケモンの確率は可笑しいです。
「梁幽館との試合は3日後……。出来る事はほとんどないけど、しっかり調整して臨もう!」
『おーっ!』
「出番~♪先発~♪やっと投げられる~♪」
「変な歌……。早くマウンド行ったら?」
「最近タマちゃんと疎遠だったし、もう手放したくない……!」
「は?」
「18・44メートルも離れたくないよぉ~!」
「くっつかないで!暑い!」
武田さんはどんな時も平常運転ですね。そんな彼女にもいつか壁にぶち当たる時がくるのでしょうか?
「それに次の試合は……」
「うん……。だからこそ、余計に離れたくないよぉ~!」
「だからくっつかないで!」
このやり取りをループするつもりですか?日が暮れますよ?
「来い!ストレート!」
「うん!……ってなんか遠くない?」
武田さんのここ1番で発揮されるストレートを本格的に、いつでも投げられるようにする練習ですね。その為か、少し遠距離での投げ込みです。
「いつもと変わらないパワーで、でもちゃんと届くように投げてみて!」
「わ、わかった……」
ズバンッ!
(届いた……)
「OK!次はいつもの18・44で、打席に入った状態で投げてみて!」
「じゃあ私が……」
次は実戦形式で、岡田主将が打席に入った状態で、再度投げ込みます。
ズバンッ!
「良い球だ。球速もかなり上がってる」
「ありがとうございます!柳大川越との練習試合からストレートの練習もかなりやったんです!」
和奈さんが言っていた武田さん本来のストレートですか……。ストレートの重さをそのままで、球速を使い分ける事が出来れば、全国の強豪友渡り合えるでしょう。この辺りは今後の課題ですね。
ズバンッ!
「ナイスボール!」
「勝負所で何球か投げる事になりそうですね」
確か切欠は武田さんの感情が高ぶった時に、無意識下で投げられるストレートに威力が上がっていましたね。
今の段階でも武田さんは大分自由に強ストレート(山崎さん命名)を投げられるようになっています。しかしまだ完璧ではないですし、温存の意味も込めてピンチの時以外はこれまでのストレートしか見せないようにした方が良いでしょう。
(3日後……。もしかしたら新越谷の名前が一気に轟くかも知れないですね)
朱里さんが雷轟さんを連れて観に来るみたいですし、無様な試合は見せられませんね。
原作よりも数人が大幅パワーアップ!?そのメンバーは……。
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珠姫、息吹、詠深、理沙
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珠姫、息吹、稜、菫
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珠姫、息吹、希、白菊