小さな捕手と小さな強打者 ~最強のスラッガーを目指して! 外伝~ 作:銅英雄
和奈「な、長かったね……」
瑞希「作者にも色々ありますからね」
和奈「でも本編の方は完結してるのに、毎日投稿してるよ?」
瑞希「……まぁこの小説はオマケですからね」
本日は県大会の準々決勝……。あと3つ勝てば全国への切符を入手出来ます。
「相手は柳大川越かぁ……。大宮大附設との試合を観てると、練習試合した時よりも相当強くなってるよね」
「和奈さんは試合に出たかったですか?」
「正直出たい気持ちはあるよ。でも……瑞希ちゃんの言う事もわかる気がするの。あの9人が越えるべき壁を越えてこそ、新越谷はもっと強くなるんじゃないかなって……」
付き合いが長いお陰か、和奈さんに私の思惑が上手く伝わっているようですね。流石に完璧に伝わっている訳ではありませんが、7割は理解出来ています。
「急ぎましょう。他の皆さんはもう球場前に到着しています」
「う、うん!でもちょっと待ってて?」
今日は私用により他の皆さんとは別行動をしています。本来なら私1人でも良かったのですが、和奈さんも着いて行くと言ったので今の状況になっています。それと……。
「ふぅ……。よし、行こう!」
「まだ緊張しているのですか?今日の試合に和奈さんを出す予定はないのですが……」
「き、緊張しちゃうのはしちゃうんだよ!さっきもコンビニのトイレ借りちゃったし……」
このように和奈さんが重度の緊張しやすい体質の為に、度々一休みをしています。和奈さんの家から球場まで歩いて15分程なのですが……。こういうところは相変わらずですね
「余り待たせ過ぎるのも良くありません。もう皆さんがいる所に着きましたよ」
「う、うん……ってあれ?人集りが出来てる……」
球場前に皆さんがいるのですが、誰かを囲んでいるようにも見えますね。どうしたのでしょうか?
「あっ、瑞希ちゃんと和奈ちゃんが来たよ!」
「遅くなってすみません」
「連絡はもらっているので、大丈夫ですよ。清本さんも二宮さんも無事に着いて何よりです」
「あ、ありがとうございます!そ、それで……」
「この人集りはなんですか?」
皆さんに合流したところで、皆さんが集まって人を囲っている状況の説明を求めます。
「おっ?やっと来たみたいだね~」
「えっ……?」
「二宮ちゃんも清本ちゃんも随分と久し振りだね~。元気だった~?」
どうやら皆さんは私と和奈さんがお世話になった人を囲っていたようですね。囲っている理由は色々とありそうですが、まずは挨拶といきましょう。
「ひ、非道さん!?」
「お久し振りです。非道さん」
「2人共相変わらずちっちゃくて可愛いね~。それに元気そうで何よりだよ~」
非道さん基準で言うなら、私達新越谷野球部は全員非道さんの言う『ちっちゃくて可愛い』の範疇に収まってしまうのですが……。
「それよりも非道さんはここで何をしているのですか?」
「ん~?まぁ有り体に言えば偵察かな~?一応次に当たるかも知れない相手の試合を観ておこうと思ってね~」
成程……。合理的な理由ですね。非道さんは私達がこの試合に勝てば次の相手になる……可能性の高い咲桜の正捕手なので、偵察は自然でしょう。2試合目には咲桜の試合もありますしね。
「そ、それよりも瑞希ちゃんと和奈ちゃんは非道さんと知り合いなの!?」
「う、うん……」
「非道さんは1歳年上で、付き合いはかなり長いと思います」
そういえば非道さんは朱里さんとはまた別で知り合ったので、まだ朱里さんとも会った事がなかったですね。付き合いの長さで言えば朱里さんよりも長いのですが……。
「まぁ二宮ちゃんと清本ちゃんとは中学時代はかなり頻繁に会ってたと思うよ~?」
「ガールズチームに入らなかった分、非道さんにはお世話になったよね……」
「そうなんだ……!」
それからも芳乃さんの凄まじい剣幕で私と和奈さんは非道さんとの馴れ初めを聞いてきました。何かの役に立てると良いのですが……。
……気が付けば、試合時間のギリギリになりましたね。
「有意義な話をありがとうございました!」
「役に立てたなら良かったよ~。準決勝で当たったらよろしくね~?」
非道さんはヒラヒラと手を振って観客席へと向かって行きました。
「……私達も行きましょうか。あれだけ話をしてもらったからにはこの試合、勝たねばなりません」
「そうですね。皆、張り切って行こうね!」
芳乃さんの興奮はまだ冷め切っていないようです。その様子で試合終了まで持ちますか?
「そういえばあの非道さん……?って有名なの?」
「もちろんだよ!」
武田さんの質問に芳乃さんは食い気味に答え始めました。
「非道さんは中学までの実績は特に何も聞かなかったんだけど、高校では咲桜に入学、そして1年目の夏にして正捕手として起用されたんだよ!」
「えっ!?あの咲桜でか!?」
「しかも芳乃の話によると無名なんでしょ?凄いわね……」
「打率こそは控えめだけど、本塁打数では咲桜トップ!曰く『彼女が打てば咲桜の打線は止まらない』とまで言われてるんだよ!」
「そ、そんなに凄い打者なのね……」
「でも雑誌とかには載らないよな?」
「うーん……。その理由まではわからないけど、実力は2年生の中でもトップクラスで、全国区の3年生よりも上だって話だよ!」
非道さんはメディアには興味ない人ですからね。本人曰く黒子に徹する方が性に合っているそうです。女子高校野球界で五指に入る程の高身長で中々のギャップですね。
「バッティングの映像とかあるかなー?帰ったら確認してみないと!」
「楽しそうね……」
芳乃さんは本当に楽しそうです。
「咲桜の非道さん……か。捕手としても凄いんだろうな」
山崎さんが呟く。実際に私も非道さんから学ぶ事が多いですが……。
「……山崎さん、まずは目前の試合に勝つところから始めましょう。意識をするのはそれからです」
「瑞希ちゃん……。そうだね!」
入場途中に非道さんに再会するというハプニングがありましたが、今度こそリベンジ……柳大川越ですね。
瑞希「本編から非道さんが輸入されました」
和奈「なんか物みたい……」
瑞希「この小説では私と和奈さんにとってかなり重要な人物となっているようですね」
和奈「な、なんで敵対しちゃってるんだろ……」
瑞希「それはまた何れ明かされるでしょう。それよりも非道さんに軽く自己紹介してもらいましょう」
非道「非道で~す。よろしく~。外伝では2人の先輩枠になってるみたいだね~。それと咲桜の生徒になってるよ~」
和奈「この小説で非道さんの相棒でもある大豪月さんは出て来るのかな……?」
非道「ノーコメントで~」
瑞希「……という事ですので、次回の投稿でお会いしましょう」
和奈「でも前回の投稿で1年半空いちゃったから、次は2年後とかになっちゃうんじゃ……?」
瑞希「そうならないように頑張りたいと作者は言っています」
非道「これで2年毎の投稿になっちゃったら、この小説が『運動ならなんでもおまかせ隊』みたいになっちゃうね~」
和奈「そ、それ通じる人って何人いるんだろ……」
原作よりも数人が大幅パワーアップ!?そのメンバーは……。
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