「最も差別意識があるのは、差別を受けているものである。か…ミットモネェなぁ」
達也は講堂のの状況を見て、嘆く。なぜなら、ものの見事に一科生と二科生とにわかれていたからだ。
嘆きつつ、達也もこんな所で悪目立ちしたくないので後列の二科生のほうに座る。
「あの〜?」
「はい、なにか?」
「お隣、空いてますか?」
「ああ、あいてるよ」
「よかった!エリカさん、あいてるって」
達也が式が始めるのを待っていると、女の子二人組に声をかけられていた。
「あの、私、柴田美月といいます。」
「ん、ああ、俺は司波達也。よろしく」
「はい、よろしくお願いします。で、こちらが」
「千葉エリカです。よろしくね、司波君」
「ああ、よろしく、千葉さん」
自己紹介をして、達也たちが談笑していると式が始まった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
入学式が終わり 放課後
達也はエリカと美月と一緒に廊下を歩いていた。
「美月、司波君、一緒に帰ろ!」
エリカがにこやかに提案する。
「おれ、妹をまたないといけないから」
「妹さんって、あの主席の司波深雪さんでくか?」
「ああ、そうだよ」
「ええっ!あの⁉︎美人な妹さんをおもちなんだね!」
エリカがちゃかすようにいう。
「でも、よく分かったね。あんま、似てないのに」
「いえいえ、にていますよ。オーラみたいなのが」
「!?ッ」
やはりか、と達也は美月の目を観ながら驚く
「やはり、目がいいんだね」
達也の言葉に美月が目を見開く。
そんなやりとりをしていると、
「お兄様!」
と、達也を呼びながら、深雪が達也にむかってきた。
「お待たせしてしまってすみません。お兄様」
「いや、そんなことは無いよ」
達也が深雪の来た方向を見ると、深雪は予想外の同行者を伴っていた。
「こんにちは、司波君。またお会いしましたね」
人懐っこい笑顔を若干朱に染めて真由美のセリフに、達也はどんな女性でも虜にしてしまうにこやかな笑顔をしながら頭を下げる。真由美はよけいに顔を朱くしていた。
妹の深雪はそれを顔を笑顔に保ちながら絶対零度の目で見つつ、達也と一緒にいた二人の説明をせっつく。
「お兄様、こちらのかたは?」
「此方が柴田美月ちゃんで、此方が千葉エリカちゃん。クラスメイトだよ」
「そうですか……早速、クラスメイトとデートですか」
と微笑みながら問いかける、しかし目が笑っていない。
「そうだったらいいんだけどね。あいにく、立ち話をしてただけさ」
そう言いながら、肩をすくめる。
美月は顔を真っ赤にし、エリカは「ほほぉ」と、達也のプレイボーイな答えにめを光らせる。
「…司波深雪です。兄共々よろしくお願いします」
深雪はそんな達也に冷たい視線を送ったあと、美月とエリカに挨拶をする。
「あっ、はい、柴田美月です」
「千葉エリカよ。エリカで良いわ。深雪って呼んでいいかしら?」
「ええ、よろしくね、エリカ」
挨拶をしたのを終えたのを確認し達也が深雪に話しかける。
「深雪、生徒会の方々との用はすんだのか?」
「大丈夫ですよ」
その問いに深雪ではなく、真由美が答える
「今日はご挨拶だけでしたから。」
「会長、それでは予定が…」
「あらかじめお約束していたわけではありませんから」
真由美の言葉に生徒会の男子生徒が呼び止めようとするが、真由美がとめる。
「それでは、深雪さん。今日はこれで。司波君も、また」
そう言って真由美は立ち去が、男子生徒のほうは達也を振り返り睨んでいた。