【休載中】蜘蛛ではないけど、転生してしまいましたがなにか? 作:タオ
~主人公 Side~
俺は洞窟の中を走る…。全速力でひた走る…。
前方に、亀の魔物が…。とうっ!
空中で1回転!前方宙返りでかわす…。そして、そのまま走り出す…。
走る!走る!!走る!!!
今度は、蜘蛛が糸で鼠をぐるぐる巻きにして、噛みついていた…。
とうっ!
斜め前に跳躍し、壁を蹴ってかわす…。いわゆる、三角跳びだ…。
まだまだ、走る!
今度はいきなり、鼠がとびかかってきた…。
とうっ!おらぁっ!!!
ジャンプして、893キック!!そのままの勢いで、鼠を踏みつけ、毒合成と射出の置き土産…。
おそらく、鼠は死んだだろう…。
そして、俺はまた走り出す…。心ゆくまで…。
~主人公 Side out~
………
……
…
~どこぞの蜘蛛 Side~
何だったんだろ?今の…?
足の生えたおたまじゃくしが…二本足で爆走していった…?
おまけに、三角跳びしてかわしていったし…。
…まっ!いっか!!そろそろ今日の探索は打ち切っておこう。
とりあえずは、簡易ホームの作成だ!
~どこぞの蜘蛛 Side out~
………
……
…
~主人公 Side~
…少し落ち着いた…。
ちょーーーーーーーーーーーーっとだけ、はっちゃけてしまったみたいだ…。
そうしたら、お腹がすいている事に気が付いた…。
周囲を見回す…。どうやら、ここは俺が生まれたばかりの頃からいた広場とは、違う場所のようだ…。
今までいた所とは違い、デコボコしている…。というか結構、高低差もあって、身を隠せる場所が多い…。
俺はまた、広場に入って来る道の入り口のそばに身を隠す…。
…………………………。
コケを食べながら…。
…………………………。
獲物がくるまで、もちそうにないし…。
…………………………。
そういえば、スモータラ18や、ラットル13と繋がっていた感覚が今は感じられない…。死んじまったのか…?
…ま~…いつもの事か…。
………
……
…
まず、来たのは蛙…。姿を隠しながら…。火炎弾!!そんでもって…とうっ!ローリングソバットーーー!!
…あれ?死んでない?
ペッ!…ベチャ!
…………………………。
いったっ!!めっちゃヒリヒリする…、これが、酸攻撃か?
何さらしとんじゃわれ~っ!!
呪怨!!
…………………………。
ヒリヒリするから、治療魔法で回復して…。
いただきます!!
………
……
…
さて次は…って、また蛙かい!?
火炎弾!火炎弾!!止めはドロップキックじゃ!!ボケーーーー!!
よし、倒したか…。
………
……
…
さて次こそは…って、また蛙!?どんだけ、いんだよ!?テメーらはよっ!?
火炎弾!毒弾!!そして、フライング・ニールキック!!
…………………………。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈立体機動LV1〉を獲得しました》
おっ!いいスキルが手にはいった…。
…スキルか…。ふむ…。
………
……
…
新しい、スキルを取得してみるか…。
現状、それなりの威力が出せる攻撃手段が、火炎魔法、毒魔法、毒合成+射出、呪怨しかないからな…。
ここの魔物は、基本的に毒耐性を持っているし、毒魔法と毒合成はそれぞれ、治療魔法と、薬合成に派生したから、基礎ステータスが上がる以外で、威力がアップする見込みは薄い…。毒強化のスキルがどこまで上がるのかも不明…。となると、現状では毒は決め手にかける…。
今は火炎魔法と呪怨でごり押ししているような状態だが、いつまでも続けていけるとは思えないし、このままではさすがに危ないだろう…。
…………………………。
…もう少し攻撃のバリエーションが欲しい所だな…。
選べる手段は2つ…。新しい魔法を覚えるか、攻撃系のスキルを取得するか…。
SPで使える攻撃系の取得は魔法以外の攻撃手段とMP管理の面で魅力的なんだが、スキルポイントでの取得以外の取得方法が、わからないからな~…。
スキルポイントが3000もない上に、レベルが上がって手に入るのは、たかだか20…。そんな中で、攻撃系のスキルを1つ取得するのに600必要となると、どうしてもな~…。
むむむ…。
…………………………。
【おーい…。聞こえるか~?】
っ!?
【おっ!やっと聞こえたか…】
【まぁ…。話しかけられそうなタイミングを待っていたんだがな?】
【まだ、考え事をしている最中だけどな…?】
【言うなし…】
???頭の中に声が聞こえてきた…。念話なのか?一体誰が…????
【落ち着け!落ち着け!】
【は~い!深呼吸!!すって~…!はいて~…!すって~…!はいて~…!】
【おたまじゃくしが深呼吸とか…】
謎の声に疑問を覚えながらも、言われるがまま深呼吸をする…。スーハー…スーハー…。
【いやいや…。謎の声って…。よく知っている声だろうに…】
【転生してから、時間の感覚が訳わからん事になっているし、しかたないんじゃん?】
【そんなもんかね…?】
俺が転生者と知っている?ば、馬鹿な…??????
【【【だから、落ち着け!!】】】
思わず自分の体が、ピクリと反応してしまった…。
【俺達はお前自身だ】
???いきなり、謎の声が何か言い出したぞ!?
【別に俺は、気取っている訳でも、哲学的な事を言っている訳でもねえぞ?】
【ヒントはスキル!冷静になって、自分のスキルを見直してみ?】
【確かに、字面だけみればイタイ奴だよな…】
俺は言われるがまま、自分のスキルを確認していく…。そこには…。
………
……
…
…並列意思…。…これ…か?…鑑定。
〈並列意思:自分の意識を分割し、複数の事柄を同時に処理できるようになる〉
…………………………。
…把握した…。なるほどね…。
現在進行形で意識を共有し、それぞれが意思疎通できる多重人格といった所か…。
【【【YES!】】】
そうか…。よし!ならまずは、役割分担だな…。
身体操作担当のボディ!
【おう!】
感知、鑑定、情報精査のインフォ!
【了解!】
後はスキル、魔法、未知の解析や検証をする、インスペク!
【あいよ~】
以上!
【【【本体は何するんだ?】】】
…基本は俺が矢面に立つし、情報の統合や、コミュニケーション、魔法の使用なんかをやる…。
【【【ふ~ん…】】】
それじゃ、行動開始!
【【【おう!】】】
………
……
…
【それで…?本体は俺に何を検証させたいんだ?】
差し当たっては、魔法感知や魔法操作、魔法の発動に関する検証だな…。
【と、言うと?】
いや!だって、違和感しかないだろ?式というか、既に設計図がある状態で、設計図を選択。設計図通りに魔法を構築して、魔力を流せば魔法が発動って…。
【………】
こちとら、元SEなんだ…。
途中式が全く書いてなくて、式と答えだけが書いてある、難問の数式を見ているような…。
かなりの規模のシステムなのに、クラスの継承とか、変数の中身とか、条件分岐とかを一切合切無視して、プログラムの始まりの所だけを見ているような…。
そんな、本当にこれだけでいいのか?って、いう感覚がどうしても拭えないんだよ…。
だから、色々と検証する。まずは、スキルなしの魔力操作や、魔力感知が可能なのか?ってとこから、検証していってほしい…。
基本は俺と、ボディ、インフォでまわすから、裏で色々やってみてくれ!
【ん!りょうか~い】
………
……
…
はてさて…。これから、どうなることやら…。
…………………………。
…まずは、新しいスキルは何を取得するかを決めないと…。
むむむ…さて、どうするか…。
~主人公 Side out~
捏造設定解説
・並列意思の鑑定結果:並列思考の鑑定結果を参考に捏造しました
・本体が感じていた魔法についての違和感:元SEでプログラムの知識がある事と、本人は憶えていませんが、転生特典の【魔術の知識】があることで、システムを通した魔法の選択→発動という流れに違和感を感じています。ちなみに、原作知識もないため、魔法と魔術についても知らず、【魔術の知識】もこんな言語や、プログラムを見た事あったっけ?くらいにしか認識していません