呼ばれたのは、キリト、アスナ、エギル、キバオウ、ミト、私の6人。
「ありがとう。君たちのお陰で第1層フロアボス攻略できたよ。……不躾で申し訳ないが、ベータテスト出身は誰だ?」
その言葉に緊張が走る。
キリトとお互いに目配せしながらも片手を上げる。
歩きながら話す。
第2層へと続く階段は長い。
「あぁ、別に糾弾しようとか思ってないから。むしろこのゲームを終わらせたいと思ってる。その為には情報屋のような人も必要だろう?」
『ディアベル、それって、鍛冶とか裁縫スキル持つプレイヤー集めたい…?』
「その通り!俺は皆平等にしたくて…」
「なら、ワイとは馬合わんよな。強くなる為に狩場占拠しとったし…」
『なら、俺が作ったら良いのかな?ギルドを。鍛冶とか裁縫を取ってるプレイヤー集めて、材料とかは当人達や強いところなら戦闘職が行くって感じの……』
「頼みたい」
『大丈夫。むしろ願ったり叶ったりだよ。元々そんなギルド作ろうとしてたし。……アスナ、キリト、ミト、エギル協力して貰いたいのだが……良いかな?』
「もちろん」
「私みたいなビキナーもいるかもしれないもんね」
「協力するわ」
良かった。
ディアベル自らそんな提案してくれて。
「俺が第2層の転移門を
「ほな、ワイは少しここで離脱するわ」
『了解。ゆっくり進むね』
キバオウと別れ、第2層1つ目の街へ進む。
『って、ギルドの話だけど、今いるこのメンツだと、戦闘職しかいないよね。誰か売買……とかは』
「俺、リアルで喫茶店営んでいるから、アイテムとかの売買しようかな」
『そうなの、ならお願いしたいね。俺も珍しいのがあれば売ろうか、悩みはするね』
ちなみに、第2層のフィールドは、様々な地形が複合していた第1層と異なり、テーブル状の岩山が端から端まで連なっている。
山の上部はやわらかそうな緑の草が生い茂り、大型の野牛系モンスターが闊歩している。
第2層の主街区は《ウルバス》。
テーブルマウンテンを丸ごと掘り抜いた街。
小さな洞窟がいくつかあり、そこには地下水脈も流れている。
西の平原を超えた先の荒れ地エリアは高レベルモンスターがうろついてるので危険。
第2層のベータテストがそうだった。
眼下に広がる岩山はほぼ見知った風景。
気をつけよう。
1時間ほど街に向かって歩き進めた。
途中、倒せそうなモンスターがいたから倒しながら素材を集めていた。
目の前にあるのは《ウルバス》の南ゲート。
その真ん中にある転移門を《
『多分たくさん人が転移してくると思うから、私は後ろの方に居とくね』
「皆ありがとう
ディアベルが転移門に触れ、鮮やかな淡い光を放つ。
その光は同心円状に脈動しながら、幅5mほどのアーチいっぱいに広がっていく。
数秒後に転移門が開通したことを指す青い光がアーチの内側に広がる。
そして、《始まりの街》の転移門に居た勇気のある冒険者達が次々と転移してくる。
後の事はディアベルに任せてその場を離れる。