夜ご飯のアジ2匹を食べ終わり、鍛治スキル取得の為鍛冶屋に来ていた。
熱したくず鉄をハンマーで叩く。
それが《鍛治スキル》取得の条件だったのだろう。
システムが働き、自動で体が動く。
片手直剣を左手で支えながら鍛治用ハンマーを右手で振るう。
……8回、9回、10回。
最後の槌音がカァーンと高く響く。
装備ウィンドウを開き、末尾に+1が増えていることを確認する。
あれ、成功しちゃった。
器用さ(DEX)少ししかあげてないのに。
ま、ともかく鍛治スキルゲット。
武器作成は…熟練度上げてスキルポイントも消費して《片手直剣作成スキル》とかを取ってなおかつ、スキルロッドに入れないと作れないのか。
んー、少しめんどくさいけど、熟練度あげるためにしばらくは強化しまくるしか無いか。
強化をしまくり、最大強化をしたらその次は進化が出来ると。
進化すると武器の名前が変わり、攻撃力なども増える。
ふむ、鉱石が無いから最大強化までは行けないな。
ちなみに、これらはチュートリアルの中に隠れていた文章達だ。
βテストでは攻略に命かけてたから、デスゲームと化した《SAO》では生活系スキル取りながら前線攻略の方に行きたいな。
もう夜も遅い。
寝よ。
翌日。
《2022/11/07》
9時
起きて自分の部屋じゃないという不安。
VR空間で寝落ちしたのは何回かあるけれど、起きて一瞬は困惑しちゃうな。
それが、クリアされるまで続くのか。
最後の方慣れそうだなぁ。
朝ごはんはフグの刺身かな。
台所に立ち、フグを捌く。
鱗を取り、皮を剥ぐ。
毒素の元である、肝臓を取り除く。
三枚おろしにして薄く1口大に切る。
それを塩で頂く。
今日は鉱石集めと料理に使える物達を採取しながらレベリングするか。
*****
12時。
―ピコンッ
フレンドからメッセージを受信した音がなる。
【リーちゃんへ
昨日の情報ありがとナ
お陰で初心者向けのガイドブックが完成したゼ。
リーちゃんには情報提供してもらったから無料で渡すヨ 空いてる時間教えてクレ。渡しに行くカラ】
もう完成したのか。
早いなぁ。
【アルゴへ
もう完成したのか。
今から転移門広場に戻るよ。
食材系見つけたいし】
アルゴにメッセージを送信する。
私の今のレベルは7。
スキルスロットは3つ。
私は『戦闘時回復』と『鑑定』、『鍛治』を装備している。
レベル12になったらスキルスロットもう1つ増えるから『裁縫』を装備したいな…。
あと、片手直剣の熟練度が50になっていたので、《クイックチェンジ》という派生スキルを取得する。
派生スキルというのは、熟練度が50上がる度に複数の中から1つ選べるスキルだ。
例えば、『索敵』なら、『索敵同時ボーナス』とか『索敵距離増』とか魅力溢れるスキルだ。
どれにするか悩める問題でもある。
クイックチェンジは、片手武器のほぼ該当する派生スキルで、武器を装備し直すには最大5つの順番がある。
それを取得している事で、
①ウィンドウ開く
②ショートカットを押す
の2段階で済む。
《転移門広場》
ホルンカにある転移門から転移門広場へと転移する。
アルゴに《転移門広場》に来たことをメッセージに送る。
そしたら、隣の湖畔公園に来てくれと言われた。
湖畔公園は噴水があったり、道沿いに屋台が展開されている。
焼き鳥やったり、コーヒーやったり…。
デートスポットとしては良さそうだな。
噴水広場の壁に彼女は居た。
『お待たせ、アルゴ』
「大丈夫ダヨ」
『何部作れた?』
「100部。文字だけの攻略本となってるから、モンスターの写真も欲しい所ダナ」
『だったら、モンスターの写真あるのだがいる?』
欲しいナ」
『ああ、渡す。私、モンスターの写真、ドロップアイテム、纏めてるからさ。モンスター関連は無償提供するよ。マップ類は適任プレイヤーいるだろうし』
「ありがとナ、リーちゃん」
『ああ、大丈夫さ。また何があれば連絡してくれ』
そう言ってその場を離れる。
ゲームオリジナルキャラの参戦(SAOに関する)
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