会議が終盤にさしかかろうとする時、ディアベルが「他に何が話したい方いるかな?」と言ってくれたので名乗りをあげる。
『どうも、皆さん初めまして。ホルンカによく居た人間なら分かるだろうけど、鍛冶屋をしていたリーナだ。これから迷宮区に突入する者、武器の攻撃が低くてなかなか倒せれない者、いるだろ?』
ハッと驚くプレイヤー達。
武器そのままで攻略していたのが大半だったのかな。
驚きの声が混じっていた。
『それなら、NPCの鍛冶職人を当てにするよりかは、プレイヤーの俺の方が成功率良いぞ?武器は作れないが、強化・進化なら、リーナにお任せだ。武器とお金と素材、を持ち寄って、月・水・金の3日間昼の12時から18時までの6時間、この街の噴水広場の近くにて、開いているから来なよ』
『俺の話はこれで終わりだ。ディアベルさん、会議終わりだろ?終わりなら素材集めしに行きたいんだが…』
「ああ、終わりだよ。ありがとう。リーナさん。さぁ、これで今日の会議終わりだ!」
「解散!!」という彼の言葉に広場を後にする。
その前にディアベルとエギル、キバオウの3人にフレンド申請を送る。
個人的にやり取りしたいと思ったからだ。
「リーナ!」
転移門に手を掛け、迷宮区に移動しようとした時、後ろから声をかけられる。
『アスナ、どうしたの?』
「私も参加していいかな?」
『もちろん。迷宮区、15層から行くよ』
「ええ」
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それから3時間後。
空腹が増してきた為、食事をしに迷宮区からトールバーナに戻る。
アスナのレイピアの使い方は実に見事なもの。
スキルのタイミングや、スイッチのタイミングがぱっちりなんだ。
元々はソロプレイヤーじゃなかったんだろうな。
『ここが私の拠点しているところだ』
トールバーナで鍛冶屋を開いていた建物の中に入る。
アスナに先にお風呂入るようにして、私は料理を作り始める。
鍛治スキルをスキルスロットから外し、料理スキルをスロットに入れる。
スキルスロットから外したスキルの熟練度はゼロにはならない。
これは嬉しい仕様。
イノシシ系エネミーの肉を使った鍋を作る。
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30分後
完成した鍋料理を見てアスナは驚いていた。
『まだ簡単な調理工程の物しか作れないけどね…』
「それでも凄いじゃない。発売されてからまだ1ヶ月経ってないのに…。料理スキルまで…」
『生産職極めたいからね〜。ま、食べよう』
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30分後
鍋という暖かい物を食べ、暖かいお風呂にも入った影響だろうか、アスナが凄く眠たそうにしていた。
『そのまま、寝ときな。この部屋パーティメンバー以外入れないようにしてあるから』
「ん、ありがと…」
アスナはここ4日間辺りずっと迷宮区に篭っていたそうなので、精神的にも疲れが溜まってたんだろうなと推測。
適度に休ませないと。
体が壊れてしまう。
時刻は22時。
あと1時間ばかし、裁縫スキルを高めよう。
最初は布面積が少ない下着しか作れないが、熟練度が増えていく度に、クッションやらコートやらズボンが作れるようになる。
服を作るために熟練度を上げていく。
ちなみに裁縫スキル取得の条件は糸と針を持ってスキル発動モーションになる。
3組ぐらいの下着の上下を作り終わった時、不意に部屋の扉がコン……コココンと3回ノック音が聞こえる。
このノック音はアルゴか。
部屋を出てアルゴと話す。
「よぉ、リーちゃん」
『アルゴ、どうした』
「スキル取得の条件教えて欲しいナと」
『どのスキル?』
「色々とナ」
『分かった、判明してて私が持ってるスキルだけ伝える』
そう言って、鍛治スキル、裁縫スキル、料理スキル、工作スキル、釣りスキルのやり方を教える。
特定の物を持って特定のモーションを起こしたら後はシステムが自動的にやってくれるのだ。
釣りスキルに関しては釣り上げるのに、力は必要だけど…。
「ありがとナ。お礼の5000コルだ」
『ん、せんきゅ』
アルゴのストレージから、私のストレージに5000コル付与される。
それから、しばらく世間話をしてアルゴはその場を後にした。
明日早く起きて、《香水》使ってレベリングしに行くか。