SAO事件の日記   作:闇の翼

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《隠しボス》

翌日

 

8時。

 

 

 

良く眠っているアスナを叩き起こし、朝食を取る。

朝食を食べながら今日の事を話し合う。

 

と言っても、迷宮区に籠らず、ホルンカ近くの森で《香水》を連続的に使って現れる隠しボスを倒すのを目標に。

 

 

《香水》というのは《リトル・ネペントの発芽》から作られるものだ。

モンスターを強制的にスポーンさせるアイテムでもある。

 

キリトにも隠しボス倒しに行ってくるとメッセを飛ばす。

何があった時のために場所も添えて。

 

 

 

 

 

*****

ホルンカ近くの森

 

 

ホルンカ近くの森は少しプレイヤーで賑わっていた。

危うく《実付きのリトル・ネペント》を攻撃してしまわないようにしないと。

 

その中で1つ気になるパーティーを発見。

弓を装備しているプレイヤーが2人いるだけのパーティだ。

本来ならば近接武器を装備している人がいるのが普通なのに、彼女たちは弓矢で近接もしながら遠距離でたまに攻撃していた。

 

 

『君達、珍しいね、弓が2人なんて』

 

「ええ、そうね」

 

薄着の露出度が高い彼女が答える。

『私はリーナ。隣にいるのがアスナだ。君達は?』

「シノン」

「コハルです…」

『シノン、コハル、良ければパーティ組まないか?見たところ、発芽目当てでしょ?私何個か香水あるしさ、それ使ってレベリングしない?』

 

 

「良いわね、是非お願いするわ」

 

「でも、貴方たちにメリット…ありますか?」

『弓使いと一緒に戦えるってのがあるよ。私自身まだ弓扱ったこと無いからさ…。それに、上層になるにつれ、遠距離攻撃が出来る弓使いをこんな所で失いたくないってのがある』

 

 

「わかりました。お願いします」

コハルが承諾したのを確認してパーティ申請を送る。

 

 

『じゃ、1個目使うね』

 

使ってリスポーンするのは《リトル・ネペント》達だ。

 

場所によってスポーンするモンスターは違う。

欲しいドロップ素材によって、《香水》を使うエリアを変える場合がある。

 

まぁ、この場合《リトル・ネペントの発芽》目当てでもあるから好都合だ。

 

 

*****

 

順調に狩っていて、《香水》が5個目を使おうとした時、紫髪の大鎌を持った彼女に話しかけられた。

 

 

「貴女達、何してるの?あまり使いすぎると……」

 

 

そんな彼女の声はモンスターの咆哮でかき消された。

 

一瞬の硬直。

咆哮で動けないでいる他のプレイヤー達を逃がすようにモンスターのヘイトを稼ぐ。

 

隠しボスの名前は《インディスクリミナント・グラットン》。

植物系のモンスターで、両腕がムチのようにしなやかに動くモンスターだ。

 

「たぁぁぁぁ!!」

 

私の視界を塞ぐような形で前に出てきたキリトはヘイトを貰っていた。

 

『常に側面におれ!攻撃は俺達の直前に!』

 

キリトと紫髪の彼女にパーティ申請しながら話す。

 

背後から短剣のソードスキル《サイドバイド》を放ち、アスナにスイッチする。

 

シノンとコハルの弓が当たっているのを確認しながら、片手昆のヘイト上昇攻撃スキル7連撃の《ブルータル・ストライク》を放つ。

 

突如、モンスターの体から紫色の何かが出る。

 

『毒った!!スタン攻撃仕掛ける!』

 

1歩踏み出し、《ストライク・ハート》を放つ。

多少攻撃速度が遅いこのスキル、敵の行動不可能時に放つのが良いのだが、上手く放つ事が出来た。

 

「スタン!あともう少しだ!」

 

キリトがそう叫ぶ。

 

細剣にクイックチェンジして、《リニアー》の構えを取る。

 

『アスナ!一緒に!』

 

「分かったわ」

 

アスナと同時に《リニアー》を放つ。

突如《インディスクリミナント・グラットン》の体が青く散っていく。

 

 

 

『勝った……』

 

「勝てたわね」

 

「LAは!?」

 

 

大鎌の少女が勝利に浸る間もなく、キリトがLAの確認。

 

「ドロップ品は……私だわ。弓みたい」

 

シノンが公表。

弓使いのシノンが引いたのならラッキーじゃん。

 

「そっか、じゃ、俺は帰るわ」

 

LAの確認だけして帰るキリト。

うーん、印象悪そぉ…。

 

『はいよ、忠告遅かったけど、助けに来てくれねありがとね?ミトさん』

 

「ミトでいいわ。リーナ」

 

『はーい。シノンやコハル達どうする?まだ続ける?』

 

「新しい弓ゲット出来たのは嬉しいけど、弓矢が心もとないから街へ帰るわ」

 

「私は…疲れたので帰りたいです」

 

 

 

『じゃ、お別れかな?アスナは?』

 

「まだまだ平気よ」

 

『おk、フレンド申請だけして帰ってね』

「ええ」

「分かりました」

 

シノン、コハルとフレンドになる。

 

 

『……んで、アンタらはどうするんだ?』

 

 

「ミト、ミトなのね?生きて…」

 

アスナがミトを抱きしめる。

 

『ある程度アスナから聞いている。第1層にしては珍しい鼠のモンスターって《スプリー・シュルーマン》だろ?あれのドロップはレイピアだったはずだ…。それ、持ってるよな?』

 

「ええ、持ってるわよ。アスナ、ごめんね」

 

『なら、ある程度強化しよ。――私の貸家に帰ろうか』

 

 

 

ミトをフレンド登録をしてからトールバーナの自分の借りている家に戻る。

 

 

 

 

 

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