TS転生してVtuber   作:よろぺこ

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【マインクラフト】白黒つけようや先輩方ァ!!【ぺこみこキャロ】

 

宝鐘マリン今日19:29 

 ねーねー❤️

 

キャロル今日19:29 

 なに

 

宝鐘マリン今日19:30 

 これからぺこらとみこ先輩とコラボでしょ? 頑張ってね 

 

キャロル今日19:30 

 ベッドあっためて待ってな

 

宝鐘マリン今日19:30 

 いやーん❤️

 

 

 

 船長とのよくわからん甘々なチャットを閉じて時間を確認すると十九時三十分だった。普段なら既に配信を始めている時間だが、今回はコラボなので八時スタートだ。

 そろそろマイクラに入っておこう。先輩たちとの最終確認は五十分からだからな。

 

「あ、そうだ」

 

 今回の配信で使うディスコのサーバーに入った俺は、先輩たちを待つ間にあることを思いついた。

 

 それを即実行に移した俺は、その写り映えに心底満足した。

 俺が思いついたもの、それは即ちキス待ち写真を船長に送ることである。なんでキス待ちなのか、なんで送るのか、と問われたら特に理由はない。強いて言うなら、これを見た船長がどんな反応するのかが見たかった。

 

「フンフン♪」

 

 船長の反応を予想してたら、思わず鼻歌を口ずさんでしまった。

 でも仕方ないと思う。前世では拝むことすら出来なかったホロメンのプライベートなのだ。しかも一視聴者でしかなかった俺と裏で甘いやり取りまでしちゃってるのだ。気分に酔ってつい暴走してしまうのは本当に、本当に仕方がないことなのだ。

 気分は寝取られものの竿役である。

 おらっ! てめぇらの好きなホロメンは俺とこんなダダ甘なディスコしてんぞ! これ見てシコれ負け猿が! しーね❤️

 

 などと昂っている内にマイクラにログインできた。後はもうディスコードに先輩たちが入ってくるのを待つだけだ。

 じゃ、来る前にお花を摘んでこよう。てかこういう女ならではの言い方って未だに慣れんなぁ。

 

「あ、そうそう」

 

 ちゃんとキス待ちを送っておかなければ。

 

「ほい、送信と」

 

 そして俺はそそくさとお花を摘みに行った。

 

 

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

 防音室に戻るとディスコの通知音が鳴り響いていた。何かあったんかな。そう思ってモニターに近づくと聞き慣れた声が耳に届いた。

 

「おいキャロルぅ」

「佐藤……それメンヘラっぽいよ……?」

「お前に言われたくねぇよッ!! てかその名前で呼ぶなッ!」

「うぃーす。キャロル入ったよ」

「あ! ちょっとキャロル! 全体チャットに送った写真!」

 

 全体チャットとはホロライブ一期生から五期生全員が入っているディスコードのサーバーのことだ。運営からの連絡やホロメンの配信の予定などはここに貼られる。

 だがそこに写真? 覚えがないな。

 

「なんのこと?」

「はあ!?」

「船長へってメッセージ付いてたけど間違えて送ったんじゃない?」

「……」

「ちょっとキャロルおい!」

 

 そのメッセージには滅茶苦茶身に覚えがあった。キス待ちに添えたやつだ。つまり俺は船長じゃなくホロメン全員に加えてマネージャー達にまであの写真を送ったって……コトぉ!? 

 

「オーマイガ……」

 

 全体チャットに入ってみると、そこは案の定酷い有様であった。このサーバーにはマネージャー含め女だけであるのが唯一の救いか。

 

 

宝鐘マリン今日19:31 

 おいキャロルううううう! キャロルうううう!!!! 

 

大空スバル今日19:32

 wwwww

 

白上フブキ今日19:33 

 落ち着けwwwww

 

猫又おかゆ今日19:34 

 保存しちゃおーっと笑

 

赤井はあと今日19:34 

 おー! かわいー! 

 

 

 大勢に見られたのクソ恥ずかしいんだが? いやそんなことよりとにかく対応! 

 

 

キャロル・ナイン今日19:35 

 あくたんがやれって……

 

 

「これでよし」

 

 完璧である。

 

「どこがだよ」

 

 ぺこら先輩の吐き捨てるような声を華麗にスルー。ニコ生時代からの仲だから余裕よ。でもなんか不機嫌だな。生理か? 

 

「ねぇ、後でみこにも送ってにぇ」

「う〜ん……いいよ」

「おー。やったにぇ」

 

 まあみんなに見られたなら今更か。てかもう素でもみこちになってきるなぁ。染まりやすい部類なんだろうな。

 

「はあ……。行くよ」

「おけぺこー」

「ぺこ〜」

「こらっ‼︎」

 

 配信まで時間がないからな。あくたん……強く生きて……! 

 

 

宝鐘マリン今日19:35 

 あ、あくたん!? てめこの陰キャああああああ!! 

 

雪花ラミィ今日19:36 

 あくあ先輩? 

 

湊あくあ今日19:36 

 アタシチガウアタシチガウアタシチガウ

 

紫咲シオン今日19:36 

 へーそうなんだー笑

 

湊あくあ今日19:37 

 ちがうちがうちがう! ね! キャロル! キャロルってば!? 

 

戌神ころね今日19:37 

 もう配信の時間だねぇw

 

 

 配信を始める前にチラッと確認すると陰キャが弄られていた。事態の元凶は俺なので、ちゃんとフォローしてから配信に向かおうと思う。

 

 

キャロル・ナイン今日19:38 

 草

 

湊あくあ今日19:38 

 キャロルうううううう!!?? 

 

 

 任務完了。

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

「こんぺここんぺここんぺこ〜。ホロライブ3期生の兎田ぺこらぺこー」

「にゃっはろ〜。みんな元気〜?」

 

 配信が始まり、先輩たちの挨拶が終わって自分の番が来た。先輩たちと違って決まった挨拶がない俺は、毎回「うぃーす」とか「元気かー?」みたいな感じでお茶を濁している。そろそろ挨拶を決めた方がいいかなとも思うが、あんまりいい案が思いつかないのだ。

 

「おっす! おらキャロル! 先輩たちをボコしたくてワクワクすっぞ!」

 

 なのでこうしてコラボの時はボケ倒していく。

 

「オラァ!!」「ゥオラァ!!」

「いてぇ! 何すんじゃい!」

 

「ファっファっファっ! 大御所パクるんじゃねぇぺこだよ! ──いたっ!?」

 

「みこが全員ぶっ倒してやんよ! ──いてっ!?」

 

おもち教官 まだルール説明もしてないのにバチバチで草

宇宙兎 ぺこみこキャロにハズレなし

へろろん あのー、既にみこちが死にそうなんですが

暖房みかん 

トイレに住む人 

忘れられた粘土 

Kura dafuq! 

李姐姐 炒鸡开心! 

София ОФИГЕННО! 

がんも これが殴り愛

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

「──じゃ乙ぺこでした〜。ばいばーい」

「乙みこー」

「じゃあなー」

 

 それぞれの視聴者に向けて締めの挨拶をして配信を切る。やり切った余韻に浸りつつも、俺は先輩たちに声を掛けた。

 

「今日は楽しかった。ありがとねぺこら先輩、みこ先輩」

「ううん。こっちも楽しかったよキャロル」

「うん! 特に最後の道連れ最高だったにぇ!」

「確かに。ファっファっ」

 

 みこ先輩の感想にぺこら先輩は思い出し笑いをしている。俺もあれは我ながら良かったと思う。でもその展開に持ってけたのは先輩たちの実力なのだから、やっぱり配信の神に愛されてんだなぁと感じる。

 なんたって今回の配信で俺が使ったのは全方位TNTキャノンだ。無差別に落ちるTNTの流星群で死なずにいられた先輩たちは流石としか言えない。

 

「次コラボするのはマリカの大会の時か宇宙人狼かな」

「んー」

 

 年末年始は行事で一杯だから少人数でコラボは多分今回が今年最後になると思う。特にぺこら先輩はソロ配信を誰よりも大事にしてるからな。……ん? 

 

「ぺこら先輩って結構俺とコラボしてくれるよね」

「そうだけど」

「いや、誘い過ぎかなって思って。ぺこら先輩ソロ配信の時間大切にしてるから迷惑じゃないかと」

「別にそんなこと思ったことないけど。キャロルとのコラボ楽しいしリスナーも喜んでるから遠慮しないでよ」

「そ、そう? ならよかった、ぺこら先輩」

「あと、その先輩呼び辞めて。昔からの付き合いなんだしちゃん付けとか呼び捨てにしてよ」

 

 おっと。地雷踏んだかもしれん。

 でも俺とのコラボには好意的だから多分俺がコラボに対して遠慮しようとしたから不機嫌になったんだよな。てぇてぇの風潮は苦手なくせに。

 でもまあ、友達にいらない気を遣われたら不機嫌にもなるかな。俺も経験あるし。

 それにしても呼び方かぁ。うーむ、確かに。ニコ生時代は名前呼びだったしなぁ。

 

「そうだね。じゃー……ぺこら?」

「……」

「ぺこちゃん」

「……」

 

 ぺこちゃん呼びは俺も王道過ぎてしっくりこないし、他のか……。多分可愛い響きが重要なんだろう。じゃあ、これならどうだ? 

 

「44点」

「てめぇ‼︎」

「冗談冗談」

 

 その話題に触れると確実にキレるよね。

 

「ぺーちゃん怒らないで」

「……あ、うん。可愛いじゃん」

「そっか。よかった」

 

 あまり原型を崩し過ぎると訳わかんないしこれぐらいが丁度いいと思う。

 

「ぺーちゃん」

「何?」

「ぺーちゃん」

「なんだよ。ファっファっ」

「……あのー、みこまだいるんですけどー」

「──っ! 見んじゃねぇ!」

「無茶言うな! てか兎田だけずるい! みこも呼んでよ!」

 

 みこ先輩のことすっかり忘れてたぜ。でもぺこら先輩の呼び方を変えた以上みこ先輩の方も変えるつもりだったし丁度いいな。ニコ生の絆。そこは忘れてませんよ。

 

「みっちゃん。どうすか」

「おー。いいじゃん」

 

 尚、元ネタは三井。俺はみこ、ポンに愛された男だにぇ。

 

「じゃあこれからはペーちゃんとみっちゃんて呼ぶからね」

 

 それからは他愛もない話をして通話を切った。

 

「ん──!」

 

 身体を伸ばしてこの後の予定を考えていると通知音が鳴った。そう言えば配信に夢中であれからディスコ確認してなかったなぁ。

 

「お」

 

 まずはあくたんがどう乗り切ったのか確認しようと思ったけれども、今さっき鳴った通知音──LINEが気になってそっちを先にした。

 するとそこには意外で、そして可愛いチャットが届いていた。

 

 

 < 兎田ぺこら

 

 

 

 

 

 

私にも送っといて、写真 23:21

+△ □ Aa           

 

「ツンデレマジ神」

 

 しかしてぇてぇ本当に苦手なんか? そんな問いをぶつけてみたい気持ちにもなった。

 

「あ」

 

 

マネージャー今日20:04

 誤爆の危険性を説いたいので配信が終わったら連絡ください

 

 

 そしてこの後怒られることが確定し、悲しみの気持ちになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       このライブストリームはオフラインです   

 

 


#キャロルの錬金工房 #ぺこみこキャロ

【マインクラフト】白黒つけようや先輩方ァ!!【ぺこみこキャロ】

100,328人が視聴中・3時間前にライブ配信開始  

↑5万  ↓54 ⤴︎共有 三 保存

 

 Cyaroru Ch. キャロル・ナイン  

 

 チャンネル登録者数 92.6万人

  メンバーになる     登録済み   

 

 

 

 

 

 

 

 




ぺーやん
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