もしもワンダショがポケモンの世界にいったら?If Wonder's go to the Pokémon world 作:GAOまる
みなさんが少しでも笑顔になってくれると嬉しいです。
プロセカとポケモンのクロスオーバー作品です。苦手な方はすみません。
また腐要素や闇もありません。そう言うのが好きな方申し訳ないです。
前書きは以上です。それでは作品をお楽しみください!
ん... ここは... どこだ?
俺たちは... 確かセカイで次のショーの練習をしていたんだ。
そうだ...リハーサルをして、流石に疲れて休憩をとっていたんだ。そうしたら、まだまだ体力が有り余っていたのか一人で走って行ったえむが、どこから持ってきたのか大きな箱を持ってきて...
そうだ...開けたんだ。箱を...そして4人で中を覗いたら...
白い光に包まれて...
だんだんと意識がハッキリとしてきた。
ーーーッ! 少し痛む上体を起こして辺りを見回す。そこはワンダーランドのセカイとはかけ離れた、緑に包まれた森だった。
一体どうしてこんなところに?
………ッハ!!みんなはっ?!素早く辺りを見回す。心配だ。みんなは無事なのか?!
すると自分の死角、真後ろから「…うーん」と声がする。後ろを振り返るとこの景色には似合わない煌びやかな桃髪が見える。
よかった…。えむだ…。安堵の息が出る。いやえむだけじゃない。奥の方に寧々や類もいる。俺はすぐさま駆け寄ると3人の体を見る。よし、大きな怪我はないようだ。
とりあえずみんなを一ヶ所に集めて目が覚めるまで待とう。
よいしょとえむを持ち上げる。すごく軽かった。
逆に類は重かった。寝起きにこれはキツい...
大きな木のふもとにみんなを寝かせた。これでひとまずは大丈夫だろう。よし次だ、問題が起きたら1つ1つ冷静に対処、ショーでアクシデントが起こったときと変わらない。1つ解決したら次の問題だ。さっきからずっと目に入れないようにしてきた。触れないようにしてきた。目の端にチラチラと映る、得体の知れない生物、こいつについて考えよう。
さて、一体なんなんだこいつは、水色の蛙?のような身体の上に大きなハスの葉を乗せている。見れば見るほど不思議だ。少なくとも俺たちの住む世界にはいない…ハズだよな?
だが不思議と忌避感はない。きっとワンダーランドのセカイでの経験があるからだろう。あそこの喋るぬいぐるみと一緒だと思えば怖くはなかった。問題はこいつが俺たちを襲う敵かどうかだ。スボースボーとまぬけな声で鳴いているあたり、敵意はないと思うが...するとそいつはプヒャーと俺に向かって水をはいてきた。
え?
水をはいた?身体に水を溜め込んでいるわけじゃないことははきだす水の量でわかった。どう考えてもこいつの身体に収まる量じゃない。冷たい水を頭からかぶったはずなのに、俺の頭はオーバーヒートを起こしたみたいにまとまらなくなった。
あぁ…ダメだ…また意識が…よくわからないことの連続で流石の俺も体力の限界がきてしまった。俺はみんなが寝ている木のもとへのけぞると、目の前のまぬけそうに笑う生物をおぼろげに見つめながら、深い眠りに落ちていった。
ーーー2時間後ーーー
「ーーん! ーーくん! 司くん!!」…俺を呼ぶ声がする。
目を開けると、眩しい夕暮れの日差しとともに心配そうに俺を見つめる3人の姿が見えた。いや、待て、よく見ると視界の端にもう1人、いや、もう1匹の姿が見えた。
「づがさぐぅーーん!!よがった!やっと目が覚めたんだね!」
「もう…心配させないでよ…でも本当によかった…」
「ふふ、主役は遅れてやってくるってわけかい。それにしては遅すぎるんじゃないかな?」
スボッスボボボッ!ハスハッス!!
おいおいそんなにいっぺんに喋られては誰が何を言っているか分からんではないか。っておい!!
しれっと紛れ込んでいたがお前!なんで平然と3人と一緒なんだ!俺が凝視していることにいち早く気づいた類が言う。
「あぁこの子かい?不思議な見た目だろう。でも襲ったりしないから安心してほしい。」
すると横からえむが出てきて…
「はいはーい!私見たんだ!その子ね!私たちのために頭についてるハスの葉を使って水を集めてくれたんだよ!」
そうか…お前、あの後そこまでしてくれていたのか…。ありがとなと頭を撫でる。(正確にはハスの葉だがすごく喜んでいるからよしとしよう)
そして今、断言する。こいつは敵ではない。
頭を撫でながら、振り返り言う
「お前たちも、悪かったな。長い時間寝てしまったせいでもう夕方になってしまった。ここがどんなセカイかもわからないのに…本当にすまなかった。」俺は申し訳なさそうに言う。
すると類が言った
「気にしないでよ司くん。実は司くんが寝ている間に一人一人交代で司くんを見守りながらこのセカイを調査していたんだ。だからもう僕たちはこのセカイのことを結構知っているのさ。」
さも普段と変わらぬ声で言うので驚いてしまったが、
やれやれ本当にうちの団員たちは頼りになる。普通そんなに冷静に行動できないぞ?
おっと、驚いている暇はない。俺はそんな素晴らしい団員をまとめ上げる座長なのだ。ふっと息をはき、声高々に言う。
「よし!では教えてくれ!このセカイのことを!」
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「ポケモン?!」
「そう、ポケットモンスター、縮めてポケモン。その子たちはそういう生き物らしい」
下を見る。俺の足元にすりすりと頬擦りしているこいつはポケモンというのか…。
「そしてポケモンにはとても多くの種がいるらしい。司くん。ちょっとスマホを出してくれるかい?」
「スマホ?そうか!ここがセカイなら当然スマホもあるのか!」
俺はポケットからスマホを取り出す。しかしそこにはセカイに出入りするあの音楽アプリはなく、代わりにおかしなアプリが入っていた。
「ポケモン…図鑑…?」開いてみるとカメラアプリのようだった。俺はアプリの指示に従いながら足元のこいつを撮った。
すると…
[ハスボー!うきくさポケモン!みず・くさタイプ!綺麗な水を探して歩く!長い時間水を飲まないと頭の葉っぱが枯れてしまう!]とこいつの写真とともに大音量で音が流れた。
「うわっ!ととっ」思わずスマホを落としてしまうところだった。だが、そうか!こいつはハスボーというのか!しゃがんで頭を今一度撫でる。無邪気な笑顔が弾けた。こちらの胸が弾む。
「驚いただろう司くん。この子だけじゃない。他にもたくさんのポケモンをこの森の奥の街に行くまでに見つけたんだ」
差し出された類のスマホを覗き込む、番号順に並べられたそれらはどれも現実世界では見たこともないものばかりだった。
「あぁ!本当に興味深いよ!目に映るもの全てが未知だ!この子たちの生態は知れば知るほど面白いんだよ!」
興奮気味に類は言う、お前、このセカイを楽しんでないか?
ふっと類がいつもの調子を取り戻すと冷静に言う。
「それでね、司くん、このセカイではどうやらこのポケモンたちをモンスターボールというもので捕まえることができるらしい。そしてここでは老若男女、あらゆる人がポケモンを一体は捕獲しているんだよ。と、いってもペットというわけじゃない。ともに育つ家族、高め合う友人、相棒、といった感じかな。捕まえたポケモンとの間には絆が芽生えて、言うことを聞いてくれたり、ときにはお互いのポケモンでバトル!…なーんかもするみたいだね」
…なるほどな。少しづつだがこのセカイがわかってきた。
ならばポケモンはこのセカイにおける重要な護身の一つ…ではないか?ん?待てよ?
「じゃあ俺たちは今すごく危険な状況じゃないかー!どうするんだ!今いきなり野生のポケモンに襲われでもしたら対処のしようがないぞ!」
「あぁそれについては大丈夫、ほら」
類が指を指す。その方向から大量の荷物を持ってこっちに走ってくるえむと寧々がいた。そういえば、途中からいなかったな。
ドサっと荷物を置くと
「類くんに頼まれたもの、街でぜーんぶ買ってきたよ!」と元気まんまんにいう、一方寧々は息を切らしながら、
「えむ…ハァ…ハァ、足…速すぎでしょ…」と嘆いている。
類は荷物を一つ一つ確認しながら
「うん、テントに食料、バックも買ってきているね。注文どおりだ。そして…これだ。司くん!えむくん!寧々も」と俺たちに何か投げつけた。これは…スプレー缶?「それを吹きかけて」という類の声のもと俺たちは自分にスプレーを吹きかける。するとさっきまで足元にいたハスボーがそそくさとどこかに行ってしまった。あぁ…せっかく友達になれたと思ったのに…俺はシュンとする。類が申し訳なさそうに言う。
「ごめんね…これはむしよけスプレーといって、野生のポケモンが嫌がる成分が入っているんだ。でも今夜僕たちが安全に過ごすには、これしか方法がないんだよ。どうか許してほしい」
むぅ……まぁ3人の安全のためならば仕方ないか、今度またあいつに会えたらちゃんと謝ろう。
夜が過ぎていく。買ってきた食料を食べ、火を囲みながら俺たちは今後について話し合った。
「さて、どうしようか?」類が言う。
「どうしようも何も、音楽アプリが消えてるなら元のセカイに変えれないんだし、帰る方法を探すのが1番でしょ。」と寧々が続く。
「ねぇねぇ、私思うんだけどさ!ほんとーに音楽アプリは消えちゃったのかな?隠れてるだけじゃないのかな?」
「隠れてる…そうだねぇ、このセカイで何か条件を満たせば、アプリが元の場所に戻ってくる…なんてこともあり得るかもねぇ」あーだこーだと議論が進む。
「「「司(くん)はどうしたい?!」」」と遂に俺の番がきた。
俺は…。「俺は…ショーがしたいな…」ボソッと声が出た。
ハッとする。しまった!俺は何を言っているんだ。こんな危機的状況だというのに…。ほらみろ、みんなポカンとしているじゃないか。すると突然、3人が一斉に笑い出した。
「つつつつ司くんっ!それサイコーだよっ!」
「ほんとう、あんたってば超がつくほどのショーバカね」
「ふふっそういえば僕らはリハーサルしかしていないしね」
3人が一斉に頷く。決まり!このセカイでショーをしよう!えむの声にみなが続く。やれやれ、やはりこうなるのだ、結局どこにいっても俺たちが最後に行き着く場所はショーらしい。
ふっとにやけながら思う。ならばここは座長として一言いっておかねばなるまいな。
「よーし!お前たち!我がワンダーランズ×ショウタイムはどこにいったってやることは変わらん!たとえここが摩訶不思議なセカイだとしても俺たちはここでしかできない最高のショーをするのみだ!そのためにはまずこのセカイのことを知らねばなるまい!だからこそ明日はみんなでポケモンを捕まえにいくぞー!」
みんなの目が輝きだす。焚き火のせいではないだろう。
こんなセカイでも4人で入ればなんでもできる気がしてくるのだ。
えむが大声で言う「よーし!みんなあれやろう!あれ!」
「あぁ、あれかい?」「異世界に来てまであれやるの?」
「あぁ!いいだろう」「痛っちょっと司、もうちょっと離れてよ」「む、すまない。こうか?」「よーし!みんな準備はいい?それじゃあ行くよー!!せーの!!」
「「「「わんだほーーーーい!!!!」」」」
閲覧ありがとうございました!実はpixivの方に第二話があがっています。見たい方はどうぞ。
拙い文章ではありますが、学生の頭を絞り出して書きました。
たのしんでいただけたなら幸いです。
ではまた次の話で会いましょう。