もしもワンダショがポケモンの世界にいったら?If Wonder's go to the Pokémon world 作:GAOまる
2本目です!1話を見ていない方は見てからの方がわかりやすいと思います!日常回みたいになってしまいました。ポケモン要素が少なくてごめんなさい!次からは4人別々の視点になります。見づらかったらすみません。司達がどんなポケモンを捕まえるのか、楽しみにしていてください!!
一晩たち、俺は無事に朝を迎えた。しかしテントで眠るなんていつ以来だろうか。妹の咲希が体調を崩してからは、家族全員でキャンプなどした覚えがなかった。慣れない寝床だからか腰が痛い… テントからのそっと顔をだす。まだみんな起きていないようだ。差し込む朝日がいやに綺麗で、改めてこのセカイを実感する。
さて…料理当番は俺だ。(昨日の話し合いの結果、家事は当番制になったが、あれだけ眠り込んでみんなに迷惑をかけてしまったので、料理は俺が立候補したのだ。)
痛む腰を持ち上げてテントから出る、体をぐんと伸ばして料理の準備に向かった。
昨日の残った薪を集め火をつける。パチパチと燃える薪の音を目覚ましに、えむ達が買ってきた食料を漁る。今朝はトーストとベーコンエッグにしようか。材料を取り出していくと箱の隅に変な木の実を見つけた。
なんだこれ?
まさか、えむのやつ店に置いてあるものを手当たり次第買ったわけじゃないだろうな!?
持っている木の実をじっと見つめる。
これもこのセカイ特有のものだろうか?青色のその実からは芳醇な甘い香りがする。
俺は恐る恐るカリッとかじった。ーーッ!うまい!
口いっぱいに広がる甘味、ミックスジュースみたいな味がする!
これは…あいつらにも食べてほしいな…。
今日の朝食にもう一品が加わった。さっそく調理にかかろう。
ジュージューとベーコンを焼く。表面に少し焦げ目がついたら卵を入れる。
ん?というかこれはなんの肉と卵なんだ?ふと疑問が走る。
このセカイには司達の知っている動物はおろか、嫌いな虫すらいなかった。なればこそ、豚や鶏がいるはずはない。ではこの肉などは…ポケモン?ということになるのであろう。類はポケモンを友や家族と言っていた。そんなポケモンたちを食べなくてはいけないのか…。
少し罪悪感を覚える。しかし、これがこのセカイの理のようなものなのであろう。ならば俺たちはそれに順応するしかない。
「美味しく作って、キチンと食べるからな。」俺は完成した照り輝くベーコンエッグにペコリと頭を下げた。
トーストを焼き終え、さっき食べた実を使って即席のサラダも作った、今日の昼用のみんなのお弁当も作り終えた俺はみんなを起こしにいく。
「お前たち、朝だぞ!朝食もできている。起きろ!」と声を張る。まったくまるで母親じゃないか。
するとのそのそと3人が外に出てきた。いつも元気なえむも朝には弱いのか、とぼとぼ歩いている。寧々は髪が爆発しているし、類に至ってはテントごとこっちに向かってくる。
どうやってるんだそれ。
「司く〜ん、おあょーう…」「司…おはよう…」「つかっ!zzz…おはょzzzz…」
「お前ら!朝ぐらいシャキッとしろ!ほらこれで顔を洗え!」
水の入った桶を差し出す。
顔を洗い少しサッパリした俺たちは朝食をとる。
「「「「いただきます(!!)(…)(zzz)」」」」
えむはすっかり目が覚めたのか、トーストにむしゃぶりつく。
「むぐっ!むぐぐぐぐむ!むーむーぐ!?」
「食いながら喋るな。」俺は寧々の髪を梳かしながら言う。
「…これぐらいでいいか?寧々?」
「ん…いい感じ…ありがと、司」寝起きだからなのか俺が髪を触っても何も言わない。自分から梳かしてと頼んできたのは予想外だったが、咲希で経験しておいてよかった。
「むぐっ!プハァッ!司くん凄いねー!とってもおいしい!特にこのサラダ!すっごく甘〜くておいしい!」
「はむっ、あ…ほんとだ。おいしい…。」
「どれどれ…うん。おいしいね。これは…初めて見るものだね?さしずめ、このセカイのフルーツってところかな?」
冷静に分析を始める。さっきまでテントつむりだったお前の姿は忘れないからな。だが、作ったものを褒められるのは嬉しいものだ。
朝に似合わない賑やかさが静かな森に響く。この賑やかさが俺たちワンダーランズ×ショウタイムだ。
「「「「ごちそうさまでした!!!!」」」」
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身支度を終えた俺たちは早速、今日の目的にとりかかる。
「よし!昨日言った通り、今日はポケモンをゲットするぞ!類!」類は箱に手をかける。
「うん。これだね。はい、みんなそれぞれ10個づつ持って。」
類が渡してきたのは小さなボールだった。卓球の球みたいだ。
「真ん中のボタンを押してごらん」類の指示に従うと、ボンっとボールが野球ボールぐらいのサイズになった。
えむも寧々も不思議そうにしている。あっこらえむ。お手玉をするな! えむを押さえつける俺を尻目に類が言う。
「そのボールをポケモンに当てるとゲットできるみたいだね。」
ほぅ案外簡単なんだな。これなら1人でもできそうだ。
すると俺の腕からプハッと顔を出したえむが目を輝かせながら言う。
「はいはーい!わたしいいこと思いついちゃった!」
「「「いいこと?」」」
「そう!今からね、4人バラバラにポケモンをゲットしてきて、集まって見せ合いっこするのはどうかな?!すっごくすっごくわんだほい!じゃない?」
なるほど確かに面白そうだ。だが…ほら見てみろえむ、あの寧々の顔をすっごく嫌そうだぞ。
「えぇ…それって危険じゃないの?4人一緒の方が安全じゃない?」寧々の意見はもっともだ。だがしかし…キラキラとした目で見つめるえむを見ると断りづらくなってくる。愛すべき妹をもつ兄にとってあの目で見つめられるのはズルい…
寧々は困ってる俺を見て、は〜とため息すると
「もう…本当に司はえむに甘いんだから。まぁいいや、いいよ。やってあげる。そのかわり今日の夜ご飯にグレープフルーツつけて」と渋々了承してくれた。
「寧々…あぁ!まかせておけ!とびっきりのを作るぞ!」寧々との約束だ。俺のとっておきデザートを作ってやろう。
「楽しみにしてるから」寧々はくすりと笑った。
「よし、話しはまとまったね。じゃあ各々最低限の荷物をもって、そうだねぇ…17時までにはここに帰ってくることにしようか。」類が再び話しだす
「そうだな、えむ?暗くなる前に帰ってくるんだぞ?」
「はーい!」
「うん、それじゃあみんな、スマホを出して。」
俺たちはスマホを取り出すそういえば、ポケモン図鑑を、見たとき以来だ。
「危なくなったらすぐに連絡をすること、それからわからないことがあったら、スマホを見ればだいたいなんとかなるよ。」
俺はスマホを見た。そう言われてみるとスマホにはポケモン図鑑だけじゃない。さまざまなアプリが入っていた。
地図アプリ、道具の使い方アプリ、木の実図鑑…他にも色々だ。
そうか…類がやたらこのセカイについて詳しいと思ったら…
「こいつを使ってたのか…」
「機械いじりは僕の十八番だからねぇ…でもおかげで助かっただろう?」確かに…こいつがなければ俺たちはどうすればいいかもわからなかった。だとすればうまくできすぎてないか、まるで俺たちのためのセカイのような気がしてくる。だが今はそんなことを考える必要はない。
「…ふむ、それもそうだな。よし、連絡の仕方もわかったし、そろそろ出発するか!」
「楽しみだなぁ!みんなどんなポケモンをゲットするのかな?!」
「あんまり怖くないやつにしよう…」
「ふふっ空を飛ぶポケモンがいれば演出の幅が広がりそうだね。」
「ようし!ではみな一度解散だ!17時にまた己がパートナー1匹を連れて、またここに集合!では行くぞー!!」
「「「「おーーーー!!!!」」」」
そうして俺たちは東西南北、それぞれに歩き出した。ここから先は未知の世界だ、どんなポケモンがいるんだろう?
少しワクワクしている自分がいる。ようし!あいつらをあっと言わせるポケモンをゲットしてみせるぞ!!
ズンズンと茂みの奥を進んでいく。
ガサゴソと俺の後に続く音と隙間から見える怪しげに光る眼光に、
俺はまだ気づいていなかった。
閲覧ありがとうございました。次からは4人別々で物語が進みます!
最初はえむちゃんです。基本的にpixivの方に1話先を上げてからこちらにあげるので先が見たい方はpixivの方をよろしくお願いします!