むかしむかし、ある魔界に一人の人間がおりました。
人間はある魔王たちに召喚され、仲間としてこき使われていました。
やがてその人間も魔王とまで呼ばれる程に成長し、これまでの戦いのご褒美として自分だけの小さな魔界を手に入れました。
人間は武器の収集癖があったので、色んな魔界に珍しい武器を求めて突撃して自分の魔界をちょっとずつ育てていきました。
ある日、人間は少し不思議な世界を見つけました。
魔王のいない、神様の怨念が巡っている小さな世界。
魔王とは違うけれども、見た事の無い珍しい武器をいくつも持っていた王様に人間は興味を持ちました。
珍しかったのでちょっかいかけに行こう、という軽い気持ちで人間のミニ魔界は小さな世界に突撃していきました。
――――――――その世界の名は異聞帯ブリテン。
滅びを宿命付けられた、とても悲しい世界でした。
ブリテンの女王、モルガンはミニ魔界の襲来を察知しました。一つの世界そのものが殴り込んでくる非常事態にも、モルガンは冷静さを欠かずに対応しました。
真っ直ぐ自分のキャメロットに向かってくる敵を迎え撃つため、モルガンは妖精騎士達に招集をかけて防衛体制を整えました。
魔界から降り立った人間を見た妖精騎士や兵士達はまず驚き、そして怒りのままに襲いかかりました。ブリテンでは人間の扱いは奴隷のようなものだからです。
もちろん人間にはそんな事情など関係ありません。襲ってくる敵を片っ端から返り討ちにしながらキャメロットへ進みました。
要塞の高い壁を靴を三重に履いて飛び越える人間。止まらない人間の侵略者に戸惑う、女王の間に集まった上級妖精達。モルガンは虎の子の妖精騎士達にも出撃を命じました。
人間の前に立ち塞がった妖精騎士ガウェイン。彼女は人間の渾身のデコピンで鎧ごと粉砕され倒れました。
魔術を扱う妖精騎士トリスタン。人間が魔法を使った事に驚愕し、炎に包まれて倒れました。
妖精國最強と名高い妖精騎士ランスロット。得意とする空中戦で捕まり、高度一万メートルからのパイルドライバーで大地に埋まりました。
名だたる妖精騎士達が次々と倒されて、女王の間は大混乱。そんな中で遂にモルガンが動きました。
モルガンは自分と同じ強さの分身を魔術でたくさん作りだし、人間へ攻撃を仕掛けます。
数百人からの魔術による爆撃でも、人間は止まりませんでした。
爆炎の中で人間は剣を握り、次元ごとモルガンの分身をぶった斬りました。
静寂に包まれるキャメロット。弱さを見せる事を良しとしないモルガンは焦りを見せ始めます。
邪魔者がいなくなったので、人間は女王の間へとひとっ飛び。ついに両者は対面しました。
悲鳴を上げて逃げ出す妖精達、追い詰められてもなお人間を睨んで戦おうとするモルガン。
武器である杖を振るおうとした時、いつの間にか手元から消えている事に気付きます。
人間は不思議な道具でモルガンから装備を盗んでいました。珍しい装備に人間は興味津々の様子です。
人間によりすべての装備を剥ぎ取られ、モルガンの心が折れかけます。
そして人間はモルガンに究極の魔法を見せました。
モルガンという存在が世界から切り取られ、宇宙へ放り出されます。
モルガンの前にとても大きな人のような何かが現れ、周りの星々がモルガンに光を放ちます。
自身でも抗えない強大な力を前に、モルガンは遂に恐怖すら投げ出してしまいました。
玉座は消滅し、ボロボロの状態で倒れているモルガン。
妖精達はどうすればこの人間から助かる事ができるかをずっと考えていました。
そして一人の妖精が言いました。
”負けた奴等に責任を取ってもらおう”
妖精はモルガンを人間へ差し出しました。
”そうだ、偉そうにしてるのに負けたのが悪い””相手は男だ、女を出せば助かるだろう””そうだそうだ、それがいい”
同調した妖精達は、敗北した女の妖精騎士達を人間の前に連れてきました。
こうして女王モルガンと、妖精騎士のガウェイン、トリスタン、ランスロットは男の所有物となったのでした。
男は四人の女を抱えてホクホク顔で城から去っていきます。妖精達は安心しました。これで自分達は大丈夫だろう。既に彼女等の事は頭にありませんでした。
ミニ魔界へ帰る途中、男が轟音に気付いて振り返るとキャメロットが崩れていました。
大次元斬と究極魔法の影響で、キャメロットは既に致命的なダメージを負っていました。
崩落を食い止めていたのはモルガンの魔術だったのです。
モルガンがキャメロットから去る事で、加護が無くなっていたのでした。
男は特に気にする事無く、女達を抱いて魔界へ帰っていきます。
モルガン達は自分の所有物なので大事にしますが、アレらは違うのでどうなろうと男の知った事ではありません。
果たしてキャメロットにいた妖精達はどうなったのか?
それは誰にも分からないのでした。
誰が一番しゅき?
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モルガン・ル・フェ
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バーゲスト
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バーヴァン・シー
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メリュジーヌ
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アルトリア・キャスター