となりのキリシュタリアさんとこは金色の林檎が仰山なっとるのに。
最近はトラオムにも行かずに林檎菜園ばっかりしています。
次の話でコバヤシのオリジナル固有魔ビリティ説明、次の次でカルデア登場&ブリテン救済案の説明があります。
色々と気になるでしょうが、感想欄での質問は控えてね。
自分の魔界をセラお嬢から贈られてから、反乱軍のメンバーへの連絡は最低限にしていた。一人の魔王として、あまり人に頼り過ぎるのは情けないという私情から出た結果だ。今にして思えば、連絡を取るのと頼るのはイコールでないと気付いていない辺り、俺も未熟者だったのだろう。必死に背伸びをしようとしていて、他の仲間達に微笑ましく見守られていたのだろうか。
だとすると、顔から火が出てしまいそうな程に恥ずかしいのだが……。
そんな自分のポリシーを曲げてまで助けを求めた相手は、反乱軍の軍師担当のクリスト。ロスト軍との戦争でも、千里眼による状況把握と優れた知性で作戦立案をこなしており、彼がいなければ反乱軍は途中で瓦解していたかもしれない。
自室のモニター越しの仲間の顔は、前に会った時と変わらず穏やかなものだ。俺が言うのもなんだが、俺が知らないうちに変なトラブルでも起こしていないか少し心配だったのだ。
「心遣いは嬉しいですよ。でも一言言わせてください。どの口が言ってるんですか?」
「ごもっとも……」
そんな旨を彼に伝えれば、眉間を押さえながらそう返された。
うん、ブリテン異聞帯なんてのに手を出してる俺が言えた義理じゃないよね。
「はぁ。貴方からの連絡を受けて、言われた座標を千里眼で覗いてみました。ええ、しっかり確認できましたよ。ブリテン異聞帯でしたっけ?まず最初に訊いてもいいですか?
……一体全体、何をやらかしたらあれだけ膨大な量の神の呪いを溜めこめるんですか!?!?」
信じられない、とクリストは叫んだ。ここまで激情を見せたのは初めてかもしれない。
俺はクリストに異聞帯の始まりから現在までの出来事を全て説明した。途中で休みたいと弱音を吐いていたが、休んだところで楽にはならんぞ、と教えてやった。
すまんな。だがこれもブリテンを手に入れる為だ。仲間のよしみで我慢してくれ。
説明が終わった後、クリストが眼鏡を片手でくいっと掛けなおした。昔から良くやっている癖だ。
「……ええと、間違っている部分があるかもしれない、というか寧ろ間違っていて欲しいのでおさらいしますね」
「ああ」
「ブリテン異聞帯の始まりは、本来の歴史では聖剣を作る役目の亜鈴妖精がサボタージュを起こし、地上がセファールによって蹂躙されたこと。
そして現在のブリテン島は、亜鈴妖精に反省を促す役割で派遣された獣神ケルヌンノスが、亜鈴妖精に騙し打ちで毒殺され、その死体の上に成り立っている」
「そう」
「そしてそれから14000年以上が経過し、未だに呪いは発生し続けている、と」
「うん」
「どうしてよりにもよって、こんな國に手を出したんですか」
「出来心だったんです」
いやね、呪われているってのは分かってたんだけどね。珍しい武器を持ってたから手を出しちゃったんだよね。
元々、あの場所に長居する気は無かったんだよ。モルガンが異様にこだわるから、今の状況になったワケでして。全部調べて見たら、想像の百倍くらい救いようの無い歴史だったってだけで。
「神を殺害しただけでは飽き足らず、神の巫女にも手を出したんですよね……?」
「そうだね。不死の魔法をかけた上でバラバラにして、人間を生み出す素体にしたらしい」
「……今でも?」
「……残念ながら」
「あああぁぁぁぁ……なんて真似を……なんてことを……」
クリストが酷く取り乱した様子で頭を抱えて唸りだした。
「ちなみに、そうやって生み出された人間は妖精の玩具になったり、モースの呪いと戦わされたりしてるぞ」
「二言目で底値更新するの止めていただけますか!?」
「……やっぱりヤバイよな?」
「当たり前ですよ!!神の巫女から生み出された人間を彼女が仕えていた神の呪いと戦わせて、無事で済むと思いますか!?」
……だよなあ。呪いが消えない理由の一因に、これも入ってるよな。出荷された人間を大事にしてるならまだしも、扱いがおざなりだからなぁ……。そう考えると、現在進行形で妖精達は罪を上塗りしていると言えなくもない。
「クリスト、お前の口利きでどうにかならない?ほら、お前天使だし」
「天使じゃありませんけどね。
……仮に、僕が天使だったとしてですよ?」
「うん」
「獣神ケルヌンノスは僕とは住む世界が違うとはいえ、天使の上の存在、神です。
そうですね、分かりやすく例えるならば、自分の部署とは全く関係の無い、別の部署の上司に対して嘆願しに行くようなものです。……受け入れられると思いますか?」
「デスヨネー」
駄目で元々だったが、天界へのコネクションを持っているクリストに相談してもどうにもならなかった。何とも世知辛い例え話だったが、クリストもクリストで俺が理解できるように言葉を選んでいるのだろう。
「真面目な話さ……ブリテン島を俺のミニ魔界に併合させようと動いてるんだよ」
「正気を疑いますね……」
「そう言うな。その為にも、あの獣神をどうにかしてどかす必要があるんだ。何か良い方法思いつかないか?」
「うーん……」
少しの間だけ考え込んだクリストが、指を立てて自論を展開する。
「まずですね、獣神の亡骸を呪いごと力ずくで排除した場合ですけれど」
「うん、どうなるんだ?」
「一万年以上の呪いの塊ですから、当然加減などできません。で、それを消滅させる熱量で攻撃すると、獣神の亡骸はブリテン島を支える一番深い場所にあるわけですから、攻撃の余波でブリテン島が消し飛びますね」
「……そうかぁ」
やはりクリストも同じ結論に至るらしい。パワーで解決できなくも無いのだが、埋もれている場所が問題なんだ。
「だったら、どうにかして大穴から引きずり出せないものか……」
「動きだしたら一巻の終わりじゃないですか?見た所、呪いで燻っているあの体は復活の兆候が見え始めています」
「……それマジ?」
「ええ。僕もあれだけ長い期間、放置された神の遺体を見たことが無いのですが……それが怒りと呪いだけで動こうとしているなんて、前代未聞ですよ」
眼鏡に手を当てるクリストの顔色は悪い。なまじ神に近い身分なだけ、ケルヌンノスの異質さを俺達よりも理解しているのだろう。
「僕もあれを放置して欲しくはありませんね……。あのレベルの呪詛は惑星の一つや二つ、簡単に飲み込んでしまいますよ」
「……お前、どうにかして祓えないか?マジョリタの呪いだって解呪できただろ?」
かつてマジョリタが敵だった頃に、ウサリアやレッドマグナスに掛けられた毒の呪いをクリストが治した出来事があった。ケルヌンノス相手にそれが出来ないか聞いてみたが、クリストが静かに首を横に振る。
「あれとは格が違います。何せマジョリタのは悪魔の呪いですが、此方は神の呪いです。神の使徒である天使が神の呪いを解くのは流石に無茶です。まあ僕は天使じゃありませんけど」
「お前でも無理か……」
「恐らくケルヌンノスの呪いの対象は、自らを毒殺した亜鈴の妖精とその子孫たちでしょう。本来は妖精達を反省させる目的でやってきた神ですから、目的が達成されれば許しを乞えるとは思いますが……」
「………………」
――沈痛な面持ちのクリストが絞り出した言葉が、俺が大雑把に考えていたプランの一つのピースを埋めた。
「……付け入る隙はそこにある、か」
「はい?」
「なあ、ケルヌンノスはどうやれば復活するんだ?」
「……はあ!?ど、どうやればって言われても……」
流石に予想外だったのか、クリストの眼鏡がずり落ちた。それでも即座に冷静さを取り戻せるのは、ロスト軍との戦いで成長した証だろう。
「ええと、まあ、そうですね。今のケルヌンノスは人間で言う所の心臓部を失っている状態ですから、何か代わりになる物があれば蘇りますよ。
……いえ、自分で言っててアレなんですけど、普通はそれだけで動きだしたりしないんですよ?もう何もかも腐り果てている体なのに、呪いが強すぎてそれを可能にしてしまっている」
既に破壊された神核の代わり。
ぼんやり描いていたブリテン救済の道筋が、ハッキリ見えるようになってきた。
「それなら、
「……いきなり何言い出してるんですか!?!?」
「どうなんだ、クリスト」
目を見開いて叫ぶクリストに確かめる。言いたい事をすんでのところで飲み込んだクリストが、荒くなった呼吸を整えてから答えてくれた。
「ああ、もう……コバヤシさんの霊基の強さなら、神核の代替品として申し分ないでしょうね!」
「そうか…………できちゃうかぁ……」
「貴方が言い出したんでしょうが!?」
うん、我ながらおかしい反応だとは思ってるよ。
でも、無理だったらやらなくて済んだのになぁ……。
可能だっていうなら、その先を考えずにはいられないんだよ。
「そもそも、復活させてどうしようというんですか!?動きだしたら一巻の終わりだって言ったでしょうに!」
「復活させて、取引を持ちかけるんだよ。俺がケルヌンノスの体の中でな」
「契約って……」
「ケルヌンノスの積もり積もった14000年分の呪いを、モルガン達に祓わせる」
「――――」
クリストは絶句して固まった。
「異聞帯の最大のあやまちは、エクスカリバーが作られなかった事。それはアルトリアによって既に覆されている。俺達の陣営のアルトリアに、な。
ケルヌンノスの呪い全てを吹き飛ばす試練を乗り越えたなら、ブリテンを貰うっていう話を持ち掛ける材料にはなるだろう」
「ち、ちょっと待ってください……頭が追い付かない……」
力ずくで吹き飛ばせるなら、どうにかなる。ケルヌンノスを地上に出して、その呪いを全部残さずモルガン達に処理させる。
偏見かもしれないが、神様っていうのは試練を出すのが大好きだからな……。
「まあ、つまりだな。ケルヌンノスの目的は妖精に反省を促す事だったんだろう?それを俺達が肩代わりしてやるって話だ。
もっとも、こんな話を普通に持ち掛けた所で返事なんて返ってこないのは目に見えてる。だから、俺達……厳密にはモルガン達だが、アイツらにケルヌンノスの呪いを吹き飛ばさせて証明してやるんだ。自分達はケルヌンノスの代わりになれるってな」
簡単に纏めた俺の言葉を聞いて、黙り込んだクリストが熟考を始めた。
傍から聞いて無茶苦茶な話ではあるものの、俺達には道理を蹴飛ばす力がある。モルガンとて、望んでいるのはブリテン島の支配と存続であったが、支配者として妖精を守っていた側面もあった。
最後に現れるであろう、卑王ヴォーティガーンはブリテン島の滅びの意思だという。
ならば、同じくブリテン島の神秘を色濃く受け継ぐモルガンは、ブリテン島の繁栄の意思ではないのだろうか。
「……反乱軍にいた頃は知りませんでしたよ。貴方がこんなぶっ飛んだ企みを考える人だったとは……」
「独り立ちすりゃ成長もするさ。俺はお前達を見上げてばかりだったからな」
「さりげなくセラフィーヌさん達のせいにしてませんか?」
「どうだか。それよりもどうなんだ、上手くいくと思うか?」
「ええ、まあ。話くらいは可能ではないでしょうかね。ただ……」
クリストの眼鏡が光を反射して怪しく光る。
「獣神ケルヌンノスが取引に応じる可能性は無いでしょうね」
「……理由、訊いてもいいか?」
「ええ。現在のブリテン島の統治方法は貴方達の魔法による洗脳ですよね?妖精達の自主的な反省を求めていたケルヌンノスにとって、この支配体制は受け入れられないものです」
「あくまでも、妖精達が自ら悔い改めるのを自覚していないといけないと?」
「その通りです」
どうあがいても、その問題にぶつかるか。
妖精達の自我を奪った統治では、ケルヌンノスはお気に召さないようだ。死んでもなお、そこに拘り続けるのはどうかと思わなくもないが、それがかの神の使命なのならば無視するのは難しい。
ブリテンに関係する奴は、どいつもこいつも頑固者なのだろうか。
……さて。
気の遠くなるような過去に大罪を犯し、それを知らぬ妖精。
今なお罪を重ね続け、それを自覚しない妖精。
こんな奴等、今でも大嫌いではあるのだが、巡礼の旅でまともな妖精も僅かだが生まれると知った。
ロンディニウムを見て、人間と妖精の共存は必ずしも不可能ではないと見せつけられた。
そして。なによりも。
――そんな優しい世界を望んだ
「…………有るとしたら?」
「……え?」
「
そう言って、クリストに語る途方もない計画。上手くいくかは分からない。可能性も未知数だ。
だが、少なくともただ反省しろと叱り続けるよりはマシだろう。
ケルヌンノスは失敗した。あんな連中を信用なんてするからだ。
ウーサーとトネリコも失敗した。下準備が不十分だったからだ。
俺は妖精を信じない。希望など抱かない。油断なく、最後の詰めまで怠らずに取り組んでやる。
「……コバヤシさん、貴方がそこまでする必要ありますか?」
全てを語り終えて、クリストが最初に発した言葉がそれだった。
「確かに、その方法ならケルヌンノスも納得するかもしれません。ですが、こう言うと気を悪くするでしょうけど、僕にはあのブリテン異聞帯にそこまで肩入れする価値があるように思えません」
「ああ……言いたい事は分かるよ」
「話を聞く限り、一番ブリテン島に執着している女王モルガンも、貴方が説得すれば折れてくれるんじゃありませんか?」
「…………」
そうだろうと薄々感づいてはいる。俺がモルガンを諭し続ければ、モルガンはブリテン島を諦めるだろう。自惚れかもしれないが、それくらいの信頼関係は築き上げていると思っている。
でも俺はそれをしなかった。やりたくなかった。
「…………折れちゃ、駄目なんだよ」
ぽつりと零した言葉にクリストが眉をひそめた。
「アイツは、生まれてから奪われてばかりなんだ。夢も、未来も、愛も、幸福も。今のモルガンは、人が与えられるべき幸せを殆ど諦めてここにいる。
生まれ故郷を失いたくない。今のあいつを支えているのは、そんなありきたりな願いだ。
そんな小さな願いまで摘み取るなんて、そんなの……あんまりじゃないか」
秘めた力に反して、モルガンの望みはある意味でささやかなものだった。あれ程の力を持ってすれば、もっと強欲に生きられるというのに。それが長い年月の旅の果ての諦観から出てきた望みなら、それを踏み躙る真似はどうしても出来なかった。
「それにさ、俺はトネリコと約束したんだ。お前達の旅路を俺達が引き継ぐってな」
「コバヤシさん、それは……」
「たとえそれが、遥か遠い昔に遺された誰かの残滓だったとしてもだ。
俺が、間違いなく、この口で誓ったんだ。
勝手に約束しただけだから、向こうの返事なんて聞いてないがな」
――
――
――
それが一挙に叶えられる機会が目の前にある。
こっちの犠牲は誰一人出さないという条件はあるが、上等だ。道のりが険しい程、手に入れる価値があるし、それに挑める力も蓄えてきた。
「……はぁ……。貴方の考えは分かりました。僕はもう止めたりしませんよ」
「助かるよ」
「でも、これだけは言っておきますよ」
「なんだ?」
「僕も含めて、反乱軍の皆さんにとってはブリテンよりも貴方の身が大事です。
もし、ブリテン異聞帯が貴方の犠牲の上に成り立ったとしたら、僕達はそれを許容しないでしょう。それを肝に銘じておいてくださいね」
「…………この上なく物騒な応援をありがとうよ」
「それでは、幸運を祈ります」
久しぶりの仲間との通信が切れて、俺は椅子の背もたれにゆっくりと体重を預けた。
ブリテン救済の光明が見えた。残る課題は、このプランをどうやってモルガン達に伝えるかだ。
「……ま、全部言うしかないか……気が進まねえなぁ……」
俺が核になってケルヌンノスを復活させるのを聞けば間違いなくモルガンは荒れそうだが、下手な誤魔化しは通じないだろう。
彼女達の反応を想像して、思わず気が滅入ってしまった。
……それでも、やるしかないのだ。
既に足を止める選択肢など残されてはいないのだから。
・クリスト
反乱軍の軍師で頭脳労働担当。天界とのコネクションがあり、頭の角が単なる飾りでしかないので実は天使なんじゃないかと噂されているが、本人が天使じゃないと言い張っているので天使ではないのだろう。まあ仮に天使だったとしても大した問題では無い気もするが。
久々に連絡してきた仲間が、とんでもない案件を抱え込んでいて頭痛の種になっている。下手に他の仲間に教えたら殴り込みに行きそうなので、終わるまでは黙っている事にした。胃薬が欲しい。
・異星の神:脅威度・低
慢心しているっぽいし、単独なのでそこまで恐くない。カルデアを捕獲して異星の神の情報を抜き取った後に対処予定。
・カルデア:脅威度・中
保有している戦力と戦果が釣り合ってないヤベー奴等。時間を与えれば何をしでかすか分かったもんじゃないので、彼等にとってのアウェーな環境におびき出してから速攻で沈める予定。
・ヴォーティガーン(?):脅威度・中
汎人類史のブリテンで猛威を振るった魔竜。魔界の力を得る前では、モルガンでも単独では太刀打ちできないとされる。壁画からの情報で、相対するのはケルヌンノスの後なので消耗した状態で戦わざるを得ないのが懸念事項。
・風の氏族長オーロラ:脅威度・低
長く生きているので妖精としての力が強く、人望もある。下手に処刑すれば余計な敵を増やし、疑念も生むので心底面倒な相手。一番厄介なのが妖精國最大戦力のメリュジーヌとウッドワスを敵に回すところ。
すでにメリュジーヌはオーロラへの依存を止めているし、ウッドワスもモルガンに対する忠誠を改めているので今はそこまで面倒ではない。
・獣神ケルヌンノス:脅威度・極高
間違いなく本作最大の障害。
座している場所の関係で、力で対処すれば余波でブリテン島が木っ端微塵に吹き飛ぶ。動かそうにも蓄積した呪いの量が膨大で、ディスガイアのメインキャラ達の年齢が1000~2000歳だという事からも、まさに桁が違う存在。下手に近づけば魔界の住人でも呪いに犯される。神の呪いなので、悪魔の呪いよりもタチが悪い。
コバヤシが自分を核に復活させると口にしていた割に渋っていたのも、これが苦肉の策だったからに他ならない。
モルガンやアルトリアでは精神が耐えられず、呪いを祓う前に自我が崩壊するだろう。バーヴァン・シーは言わずもがな。バーゲストやメリュジーヌは厄災を抱え込んでいるので、ケルヌンノスにぶち込んだら更にとんでもない厄災が悪魔合体して出てくる可能性が大。
自分の配下を放り込むなどもっての外で、適当な妖精を生贄に捧げようにも、悪辣な妖精はケルヌンノスが拒否する為に実行不可能。善性を持つ妖精は貴重なので、今後の為にも犠牲にはできない。
実はコバヤシが魔王に至る要因になった固有魔ビリティが自我を保護する類のものなので、この決断を下した。自分の陣営から犠牲を出さないためには、自分が行くしかなかったのである。
この作品の設定を使った別の小説をぼんやり考えてます。なんか面白そうだと思ったものがあれば、一票どうぞ。
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