内通者   作:三軒過歩

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合同訓練まだ作戦会議しかしてないらしいですぞ。


内通者と合同訓練2

A組とB組の戦い、二組目までで結果は一勝一敗、佐々木は五組目にも出なければならないので四組目で作戦が決まった段階でA組の方に行く。

 

「対策の時間短くなっちゃって迷惑かけてすいません。改めて初めまして。一年D組の佐々木過渡です。」

 

「よく来てくれたね佐々木君!一緒に頑張ろう。ところで首に巻いてるのは相澤先生の捕縛布だと思うんだけどそのイヤーマフって普通に声が届くの!?いや片耳だけつけてるところを見るとむしろ音を遮断する…!?腰にもいくつかつけてるってことは敵に付けて何かするのかそれとも僕たちにもつけてもらう構想なのかな!?きっと個性にかかわる道具なんだよね。あとそのゴーグル!個性とどんな関係が……」

 

「デク君のこれは発作みたいなもので普段は頼りになるから心配しないでね。よろしく~」

 

「心操があんだけ強かったからなあ。お前にも期待してるぜェ。」

 

「…よろしくね。」

 

「ええ。よろしくお願いします。」

 

こういう時に真っ先に話を振って馴染ませようとするはずの芦戸の歯切れが悪い。まあ仕方ないかなと思う。体育祭で唯一タイマンでボコしてしまったわけだしトラウマとは言わずともなんとなくやりにくいんだろう。それを気遣っているから緑谷がお家芸を披露して会話の舵を取った。

 

「ブツブツブツブツ…」

 

いや、これは間違いなく素が入ってるだろう。

 

「こらこら緑谷!佐々木君困ってるでしょーが!」

 

肩を多少強めに殴られ、ハッとした顔で佐々木に向き直る。素なのか演技かどっちが主だったか分からないが、芦戸にらしさが戻ってきたから作戦は成功だったのだろう。

 

「ああごめん芦戸さん、みんな。作戦はの骨組みは考えたから個性についても詳しく教えて欲しいな!三戦目が速攻で決着が付けばあんまり作戦を練れないからできれば想定している使いどころも教えてくれると助かるよ。」

 

「ええ。僕の個性は…」

 

 

 

 

 

 

 

「ええっ!それじゃあ触れるだけで相手はほぼ無力化されるんじゃ!?しかも心操君に対して特攻みたいな個性じゃないか!」

 

「まあそうですね。僕の個性でみんなの左耳を共有(リンク)してこのイヤーマフをつけてもらいます。連絡するときはイヤーマフを外して自分の耳にだけ聞こえるようにする。そうすれば心操君の個性はほぼ無力化できます。」

 

「それならひょっとしてこの勝負余裕じゃねえか。人数は互角だし近接戦闘力はこいつめっちゃ高いじゃん。」

 

体育祭での戦いぶりは全員周知のものだ。戦闘向き個性以外には大半に勝てる。つまり心操と佐々木を乱戦で使う場合、佐々木がひたすら有利だ。

 

「乱戦になったら有利なのは相手側って前提だったけど、これなら前提がひっくり返る。凄いよ佐々木君!」

 

「まあ向こうも僕が心操特攻なのを知ってるんでそのうえで対策を練ってくると思いますけどね。それに捕縛技術は彼の方が上手です。機動力は身体能力で補えますけど…」

 

捕縛布と格闘では有利な距離が違う。接近できれば確実に勝てるが、捕縛布の距離で近接戦をすれば勝てないし捕縛布勝負は分が悪い。

 

「中遠距離は苦手ってことかな。」

 

「そうですね。その距離で戦うなら心操にはまず勝てません。」

 

「それでも佐々木君が心操君特攻なのは間違いないし真っ先に佐々木君を潰しにくるってことかな。」

 

「それを考えたら最初に考えた作戦はそのままでいいんじゃない?私達三人に佐々木君を加えるってことで!」

 

罠に嵌めて倒す。罠を用意する三人で佐々木を守る。

 

「うん、心操君に隠れられたまま先手を取られて乱戦になっても大丈夫になったのは大きいよね。先に見つけて罠に嵌めれば最高だけど。」

 

「だよな。白兵戦はこっち有利だし。緑谷が相手の位置を捕捉したら積極的に攻めていこうぜ。」

 

そこまで話したところでちょうど三組目の戦いが終わる。結果はタイムアップ。一勝一敗一分けとA組B組対抗戦はここまで完全互角だ。

 

「さて、三戦目も決着だし、四組目に出てきますね。作戦の変更があったら直前にお願いします。」

 

そう言って佐々木は緑谷たちから離れた。

 

 

三組目は引き分けでここまで完全互角の展開だった。4組目の勝負のためにグラウンドγに移動する。

 

「作戦のおさらいをしようか。」

 

「基本は一撃で仕留める、失敗したら何度でも即離脱、だろォ!」

 

試合前に取蔭がそう言うと最初に鎌切が反応する。狂犬みたいな性格だと思っていたがちゃんと作戦に忠実だ。取蔭の頭脳に対しての信頼もあるんだろう。ブレーンがいるってのは安定する。

 

「その通り、なんどでも待ち伏せして爆豪に負荷をかける。爆豪がミスをすれば相手チームは後手後手のグタグタだ。」

 

「最初に優先して倒すのは耳郎だよねえ。」

 

「ですね。索敵がいなくなれば何度でも先手を取れる。こっちは人数有利なので…」

 

「耳郎を倒せるならいちいち交換でも成功だよ。鎌切と佐々木君のコンビに期待してるからよろしくね。」

 

「とはいえ、気負いすぎるなよ。撤退のフォローは俺がいるから、失敗しても何度でも仕切り直せるんだからな。」

 

「連携の練度の低さは僕の個性である程度解消されますからね。」

 

そう言って腰に付けていたイヤーマフを渡す。

 

「それじゃあ僕の個性で僕たち全員の耳を共有(リンク)します。連絡は先ほど話した通りにそれで。」

 

「さて、先手必勝、倒しましょっと」

 

佐々木の合同訓練の初陣が始まる。




ヒロアカ地雷解除しない轟君書きたい欲があったんですけど原作読み直してたら消えてました。
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