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「燈矢は死んだ。許されない嘘だ。」
「俺は生きてる、許されない真実だ、お父さん!」
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思い起こされる、お父さんの言葉。燈矢は死んだ、それは間違ってない。俺のオリジンはあの日変わらぬを光景を見た瞬間にぐちゃぐちゃに壊されて、こぼれて、腐っていった。燈矢はあの日間違いなく死んだんだ。でも、
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「土産にしたかったんだよ。焦凍のこと。あんたの大切なもの全部壊してやりたかったし。でも強かったよ、流石最高傑作だ!」
炎を放ち、それをお父さんは躱す。撃ち合ってすらくれないことに、また一つオリジンへの薪が増える。
「両立してくれよ!お父さん、せっかく散歩に付き合ってやってるんだからさ!」
炎の鞭をしならせて、回避不能の攻撃を繰り出しても、お父さんは飛行に必要な最低限の炎以外を使わずに炎をその右手で受け止めた。心臓に深手を負っているから、そこを守るように立ち回っているのだろうけど、個性を使わない理由が分からない。両立すると言いながら、この期に及んでまでお父さんは俺とは向き合わないらしい。
「あんたの技も最高傑作の技もほんっとうに虐殺に向いてたぜ。あんたが目を覚ますまでですら、何人も殺せた!」
別にお父さんの大切なものを踏みにじりたいだけだから向き合って欲しいわけじゃない。けれどよくもまあ俺をここまで踏みにじれるもんだ。
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「(受けるより迎撃してください。心臓への負荷は攻撃を受ける方がずっと大きい。)」
謎の声から指示がくる。一撃しか打てないのだから、最大最高の一発を、AFOと燈矢に浴びせなければならないと攻撃を温存していたが、それなりに融通が利くらしい。今の俺の炎が燈矢より劣るという証左でもあるが、そんなことは分かってたことだ。今さら嘆くことでもない。今俺の心を締め付けるのは、燈矢の言葉だ。
「何度もすまなかった。今から俺はお前を、見ている。」
そう言ってヘルフレイムを発動させる。小技を何撃も打ち込んで、それでも攻撃を捌ききれてない。AFOとの連戦で全力が出せていないとはいえ、燈矢一人相手に押されている。俺がちゃんとお前を見ていれば何もかもが変わっていたのだろう。そう思いながら燈矢の炎を押し込んだ。
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「チッ!」
見ていると言われてその言葉に一瞬固まってしまった。その隙を突いて俺に押し込んでくるのは、腐ってもナンバーワンだからか。
「そんなのは今更だな!見ていて欲しいわけじゃない、お前を
そんなふうに言葉を返して、何度も蒼炎を放つ。満身創痍なはずのお父さんを倒せない。どうしてだろうか。死にゆく体を止めるほどの個性で、たった一人の男すら殺せない。そんなはずがない。俺の個性はお父さんの個性よりも優れているのだと、お父さんから言われてる。
「ちゃんと、お前に、向き合うために今ッ、お前を止める!」
撃ち合いに負けるはずなどなかったはずなのに、なぜか押し負けた。違う、自分に嘘をついているから、個性が限界を超えてくれない。
「よくやった!」
急にお父さんが叫んだ。見ればAFOとそれを追っていたであろう三人がいる。
「俺を見ろよ、エンデヴァーーーー!」
それを見て、とっさに飛び出した言葉に俺はようやく理解した。ああそうか、俺はただ、この人に、父さんに見て欲しかったんだ。
ヘルフレイムが、蒼炎が、さらに向こうへと俺達を押し上げた。