内通者   作:三軒過歩

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そのうち(一週間後)。なぜかNTRぽくなってしまいましたので閲覧注意です。ちなみに表現力の問題であって当時私にNTRを書いているつもりは微塵もありませんでした。ただ読み返したらこれNTRだと思う人多い気がするなあってなってしまったので一応注意喚起です。

それとは別に単行本との矛盾があります。まあ佐々木がいた影響ということで寛大な心で受け入れてくださいな。


印照才加と日色灯

ヒーロービルボードチャート、ヒーローとしての順位が決められる年に二回の行事。七年前にAFOとの闘いがあってからその基準は様変わりし、されどその注目度は依然と変わらず、応援しているヒーローが何位に入るか、すべてのヒーローファンが楽しみにしている。

 

 

「今季は誰がナンバーワンになりますかねえ。」

 

ビルボードチャートの発表直前の記念特番、コメンテーターの一人が会話の口火を切った。

 

「ヒーローも粒がそろってきましたからね。しかも今期はデクが独立して初のビルボードチャート、彼が何位になるのかも注目でしょう。」

 

オールマイティヒーロー、デク。彼は個性を先の大戦で失いながらもサポートアイテムと他のヒーローに対する深い知見を活かし、どんなヒーローとも抜群のコンビネーションを実現し個性を使うヒーローと遜色ない成果を上げている。

 

オールマイティ(何でもできる)に偽りなし。誰とも連携できてそしてヒーロー活動にとって軽視されがちな地味な裏方作業にも抜群の才能を発揮しルミリオンを四期連続ナンバーワンに導いた立役者の一人。サイドキックとして彼ほど都合の良い存在もいないでしょう。ルミリオン事務所にとって得難い人材を手放したことになることは数年前のダイナマイト事務所から引き抜かれた時の例を見れば明らかでしょうからね。四期連続ナンバーワンの意地を見せれるかも注目です。」

 

元一年A組のクラスメイトからすれば意外なことかもしれないが、ダイナマイトは雄英卒業後デクをサイドキックに独立、そしてあろうことかその年の上半期にトップ10入りを果たしホークスを超える傑物が来たと世間から絶賛された。ただしその快挙に用意された順位発表の式典で1位以外は意味などないと切って捨てる高すぎる上昇志向に世間の反応は二極化、一時はトップ10から弾き出されたが事件解決数、社会貢献度という結果とデクの奔走により世間からの支持を再獲得し、受け入れ難い層は一定数いるものの今ではトップ3常連となっている。

 

「そうですね。今期ナンバーワンになると有力視されているヒーローは先の話にもでたルミリオンやダイナマイトだけではありません。大戦後からトップ5を堅持し続けるシンリンカムイ、前期支持率トップを獲得したショート、豪胆さと繊細さを併せ持ちコンスタントに活躍し続けるレップウなどなど、だれがトップになってもおかしくないほど層が厚いです。」

 

「ええ、どんな順位になるか発表が楽しみです」

 

番組はそう言って締め括った。

 

 

「のんきなもんだよ。その式典の時が敵にとっては最大のチャンスだってのにさ。」

 

トップヒーローが一堂に会する式典は敵にとっては犯罪を起こす絶好のチャンス、警戒しすぎるということはない。溜息一つついて日色はテレビを消した。

 

「有力なヒーローをひとところに集めても大丈夫だと公安(ホークス)が評価してくれているということだよ。私さえいればね。」

 

公安直属のヒーローとして大戦後スカウトされホークスたちの下で育てられた。雄英や士傑に勝るとも劣らない環境、ある一点を除いて。

 

「名誉以外のあらゆるものが手に入るって触れ込みに偽りなしだったってことだな。」

 

先の大戦で日色は脛に傷のある身、そして印照も世間に大っぴらに出ることのできない事情が遺された。

 

「それは違うよ日色、公安だろうと雄英だろうと士傑だろうと、どんなところにいたって私は最高のヒーローになってる。」

 

「その隣に佐々木()がいなくても?」

 

「…そうだよ。その隣に日色()がいるから。」

 

IQヒーロー・ディタレンター。職業ヒーローを本物の英雄のごとく動かすキャプテンシー。彼女はあらゆる現場の状況をすぐさま把握し、その場にいなくとも完璧な解決策を提示し実行させる。敵にとって彼女の存在はまことしやかにささやかれる、敵にとっての抑止力。そんなヒーローはそう言い切った。




爆豪君が無個性ヒーローは世間に受け入れがたいだろうからと緑谷君をサイドキックとして抱き込んだ話とか、緑谷が無個性でも戦えると世間に認められだしたから独立しろと手放したのにルミリオンのとこ行って憤慨した話とか印照がどんな経緯で公安直属のヒーローになったのかとか、日色と印照の関係が今の関係性に落ち着くには何があったのとかこの後日談の裏話でまだまだ書けると思うのですがとりあえず終わりです。ここまでのお付き合いありがとうございました。
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