仮面ライダーが浸透したバンドリの世界   作:知栄 砂空

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はい、お祭り編後編です。

なんとか今日中には出したかったので間に合ってよかったです……。

あとは……いや、もはや言葉は不要!

ただこの小説を読むがいい!!


第百十八話 透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦(お祭り編)(後編)

【夏祭り会場近くの公園】

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

透・ま「「……な、なぁ(あ、あの!)、あ……。」」

 

透哉「(……くそ、何て切り出せばいいんだ……。)」

 

ましろ「(どんな感じで、話しかければ……。)」

 

 

 

 

 

「ママー、あの人達ラブラブー。」

 

「こら!茶化さないの!」

 

 

 

 

 

透・ま「「!! ……///」」

 

透哉「……こ、こうなったらもうやけだ……。ま、まし…『〜♪』!?」

 

ましろ「!?」

 

透哉「だ、誰だよこんなときに……って一斗?」

 

ましろ「……『〜♪』! わ、私にも!?いったい誰が……って、つくしちゃん?」

 

透哉「そっちも、電話か?」

 

ましろ「は、はい。」

 

透・ま「「……」」

 

透哉「……あ、じゃあ俺、そこのトイレ行って電話してくるから。ましろはここで電話しろよ。」

 

ましろ「わ、分かりました。」

 

透哉「じゃ、後でな。……えっと……もしもし?」タッタッタ

 

ましろ「……も、もしもし?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その頃一斗達は……】

 

透哉『……もしもし?』

 

一斗「お、透哉。今どんな感じだ?」

 

透哉『どんな……って言われても……。』

 

一斗「何だよ、いまだに進展なしか?」

 

透哉『……切るぞ?』

 

一斗「わー待て待て待て!悪かった、悪かったって!……実はお前に、一言言っときたいことがあって電話したんだ。」

 

透哉『言っときたいこと?』

 

一斗「ああ。一度しか言わねえからよく聞けよ?」

 

透哉『……分かった。』

 

一斗「……お前、ましろちゃんにビンタされたこと、すげえ落ち込んでたろ?この世の終わりかってぐらい。」

 

透哉『そこまでじゃねえけど……まぁ、そうだな。』

 

一斗「そのとき、『物理的な痛みももちろんあったけど、それ以外にもずっと続いてる痛みがある』って言ってただろ?それを聞いて思ったんだ。……そのずっと続いてる痛みって、精神的な痛みだろ?」

 

透哉『……あ、ああ。よく分かったな……。』

 

一斗「伊達に3年間親友やってねえからな。で、思った。……お前は超が付くほど鈍感だけど、ちゃんとましろちゃんのことを好きだと思ってるんじゃねえかってな。てかそうであってくれ。」

 

透哉『……何で、そう思うんだよ?』

 

一斗「だって、精神的な痛みなんだろ?ましろちゃんにビンタされたことに対して、物理的な痛みよりそっちのほうが痛むってことだろ?言うなれば、心が痛い。そういうことだろ?」

 

透哉『まぁ、そうだな。』

 

一斗「その気持ちは、自分が密かに好意を持ってる相手からされたときじゃないと、生まれないんだよ。」

 

透哉『……そういう、ものなのか?』

 

一斗「そういうものなんだよ。……たぶん。」

 

透哉『ガクッ……何だよたぶんって。締まんねえな……。』

 

一斗「う、うるせえ。とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。分かったか?」

 

透哉『……ていうか、何でお前はそのことを俺に?』

 

一斗「応援してっからだよ、お前を。」

 

透哉『……応援……。はは、そうかよ。』

 

一斗「! 何だよその笑い!俺は大真面目に…「ちょっと代わりなさい。」え、ちょ、友希那さん!?」

 

透哉『へ?友希那?』

 

友希那「透哉。私からも一言だけ伝えておくわ。」

 

透哉『……お、おう。』

 

友希那「当たって砕けろよ。……じゃあね。」

 

透哉『……は?え、ちょ、友希…「ピッ」……』

 

一斗「!? ちょ、電話切っちゃったのか!?」

 

友希那「ええ、切ったわ。」

 

一斗「……て、てか、最後のアドバイスが当たって砕けろって……。砕けたらダメなんじゃ……。」

 

友希那「それくらいの気持ちで行きなさいってことよ。……大丈夫よ、透哉なら。」

 

一斗「そ、そうか?……まぁ、友希那さんが言うなら間違いねえか。(……頑張れよ、親友。)」

 

友希那「それとあなた、一言と言っていたのに全く一言じゃなかったわよ。」

 

一斗「それは……。お、思ったより言う事が多くなっちまって……。ははは……。」

 

友希那「全くもう……。ふふっ。」

 

 

 

 

 

ましろ『も、もしもし?』

 

つくし「あ、ましろちゃん?良かったぁ出てくれて。」

 

ましろ『だ、だって、つくしちゃんからの電話だもん。出ないわけにいかないよ。』

 

つくし「ま、まし…「ちょっと貸してねー。」スッ あ、ななみちゃん!」

 

ましろ『え、七深ちゃん?』

 

七深「もしもししろちゃん?」

 

ましろ『も、もしもし。』

 

七深「あのね、つーちゃん、しろちゃんが元気なかったり落ち込んでたりしてたら、もしかしたら出てくれないかもって心配してたんだよ。」

 

ましろ『……そう、だったんだ。』

 

七深「でも、こうしてちゃんと出てくれた。ってことは……もう大丈夫ってこと?」

 

ましろ『……大丈夫、ってわけじゃないけど……。最初お祭りに来たときよりは、心の迷いも晴れたって感じかな。』

 

七深「おぉ〜。それは素晴らしいことだよしろちゃーん!」

 

ましろ『あはは……。』

 

七深「じゃあ今度は、その迷ってたことを行動に移す番だよ。自分が何をするべきで、何をしたいのか。もう、分かってるんだよね?」

 

ましろ『……うん。大丈夫、分かってるよ。私……透哉先輩にちゃんと謝って、仲直りする。』

 

七深「うん、その言葉が聞けて安心したよ。……頑張ってねしろちゃん、応援してるよ。というわけで、つーちゃんに代わるねー。……はい、つーちゃん。」

 

つくし「あ、ありがとうななみちゃん。……もしもしましろちゃん?」

 

ましろ『あ、もしもし?』

 

つくし「まずはごめんね、本当なら私もいっしょにいてあげたかったんだけど……。ちょっと、はずせない用事が……。」

 

ましろ『う、ううん、大丈夫だよ。(分かりやすいなー……。)』

 

つくし「でも、応援してる気持ちはななみちゃんといっしょ……ううん、それ以上に強いから!ましろちゃんならできるよ!私、信じてるから!」

 

七深「熱いねーつーちゃん。」

 

ましろ『……うん、ありがとうつくしちゃん。2人の気持ち、すごく伝わったよ。』

 

つくし「ましろちゃん……。」

 

ましろ『私、頑張るね!2人に、良い報告ができるように。私自身が……嬉しいって思えるように。』

 

つくし「……うん!頑張ってましろちゃん!ファイト!」

 

ましろ『ふふっ、うん♪……あ、透哉先輩帰ってきた。ごめん、そろそろ切るね。』

 

つくし「OK!あとはましろちゃん次第だよ!良い報告、待ってるね!」

 

ましろ『うん!それじゃあ、また後でね。あ、七深ちゃんにもよろしく!』

 

つくし「うん、また後で!……ピッ」

 

七深「良かったね。しろちゃん、元気そうで。……つーちゃん?」

 

つくし「……うぅ、ましろちゃん……あんな立派になって……」

 

七深「もう泣いてるの?まだ早いよ〜。」

 

つくし「だ、だって〜!」

 

七深「(……でも、つーちゃんの気持ちも分かるなー。私もちょっと油断したら、泣いちゃいそうかも……。)」

 

つくし「うぅ、ぐすっ……。……ましろちゃん、大丈夫だよね?」

 

七深「うん、きっと。(……頑張れ、しろちゃん。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……あ、透哉先輩帰ってきた。ごめん、そろそろ切るね。…………うん!それじゃあ、また後でね。あ、七深ちゃんにもよろしく!……ピッ」

 

透哉「ましろ、そっちも終わったか?」

 

ましろ「はい。丁度。」

 

透哉「そうか。……」

 

ましろ「……」

 

透・ま「「……な、なぁ(あ、あの!)、あ……。」」

 

ましろ「……ふふ、ふふふっ♪」

 

透哉「……ははっ。」

 

ましろ「……透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「……すみませんでした!」

 

透哉「!」

 

ましろ「あのとき……海に行ったとき、砂浜で突然平手打ちして……。痛かった、ですよね……?」

 

透哉「……ああ、痛かったよ。特に、心がな。」

 

ましろ「心?」

 

透哉「……とまあ、それは別にいいんだ。……あのときのことは、俺も謝りたかったんだ。ごめん、ましろ。」

 

ましろ「! そんな、透哉先輩が謝る事なんてありませんよ!あれは、私が一方的に…「いや、俺も時と場所を考えるべきだった。みんなで海に遊びに来たのに、あんなところで仮面ライダーの話するなんて……。全然空気読めてなかったよな。」……そんな、こと……」

 

透哉「あの後、つくしと七深に教えられたんだ。……俺、お前のこと勘違いさせちゃってたんだな。……今思えば、俺もちょっと言い方悪かったなって気もするし……あれじゃあ、勘違いさせちゃうのも、無理ないよな……。」

 

ましろ「(ちょっとどころじゃ、なかった気もするけど……。)」

 

透哉「だから……ごめん!!」

 

ましろ「……私も、勝手に勘違いしちゃって……最終的に平手打ちしちゃって、透哉先輩を困らせて……。本当に、ごめんなさい!!」

 

透・ま「「……」」

 

 

 

 

 

「ねーねー、何であの人達お互いに謝ってるのー?」

 

「分からないけど……きっといろいろ複雑なのよ。」

 

「……俺も、早く彼女と仲直りしないとなー。」

 

「そう思うなら今すぐ電話かなんかしろよ。」

 

 

 

 

 

透哉「……流石に、恥ずかしいな……。」

 

ましろ「ですね……。お祭りに戻りましょうか……。」

 

透哉「だな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……なんか、さっきより人増えてねえか?」

 

ましろ「明らかに、増えてますね……。」

 

さっき紗夜とましろと歩いてたときもそこそこ多かったが、今はその2倍くらいいる。

 

いや、大袈裟とかじゃなくわりとマジで。

 

もう人と人がおしくらまんじゅうみたいになってて、この道を通るのもやっとのようだ。

 

ましろ「……戻りますか?」

 

透哉「……いや、まだお前のお面が買えてない。紗夜から売ってる場所とそこへの行き方は教えてもらったから、頑張ってそこまで行こう。」

 

ましろ「紗夜さんから!?いつの間に……」

 

透哉「さっき一斗と電話した後、メッセージでな……。ほら。」

 

ましろ「……ほんとだ。ふふっ、地図を送るなんて、紗夜さんらしいですね。」

 

透哉「ああ、そうだな。……というわけでましろ、行くぞ。」

 

ましろ「透哉先輩……。はい!」

 

透哉「っ! ……そ、そうだましろ。」

 

ましろ「? 何ですか?」

 

透哉「……ん。」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「手、繋ぐぞ。さっきの倍の人混みなんだ。しっかり繋いでないと危ないだろ。」

 

ましろ「……ふふっ。はい♪」

 

ギュッ!

 

透哉「!!」

 

ましろ「それじゃあ行きましょう、透哉先輩!」

 

透哉「……あ、ああ。……絶対、離すんじゃねえぞ。」

 

ましろ「離しませんよ、絶対に……。」

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

一斗『とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。』

 

 

 

 

 

……俺が、ましろのことを……。

 

確かに、たまにドキッとすることはあるけど、それが=好きかどうかは……。

 

ましろ「〜♪」

 

……とりあえず、行くか。

 

俺がましろを好きなのかどうかは……後で考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その頃、一斗達は】

 

一斗「……あ!紗夜さん!」

 

 

 

 

 

紗夜「……ただいま戻りました。」

 

 

 

 

 

友希那「……その顔だと、どうやら上手くいったようね。」

 

紗夜「ええ。これが、良い結果に繋がるといいのですが……」

 

七深「さっき電話でしろちゃん、透哉先輩と仲直りするって言ってたので、もしかしたら今頃……」

 

つくし「仲直りして、2人でお祭りを回ってるかもしれないね!」

 

紗夜「ふふ、そうなっていることを願いましょう。」

 

一斗「……それにしても、さっきからまた人が増えてるような……」

 

つくし「あー、言われてみれば確かに……」

 

七深「……!この後、向こうのほうで花火が上がるみたいだよ!」

 

友希那「花火……なるほど。それなら人が増えているのも頷けるわ。」

 

紗夜「……」

 

友希那「? 紗夜?」

 

紗夜「鑑さんと倉田さん、大丈夫でしょうか?」

 

一斗「うーん……大丈夫じゃねえか?透哉がついてるんだしよ。」

 

紗夜「……しかし、ここでこの人の数ということは、向こうはきっと……」

 

友希那「……またらしくもないこと考えているわね、紗夜。」

 

紗夜「湊さん……。」

 

つくし「一斗先輩の言う通り、透哉先輩がいるなら大丈夫ですよ!」

 

七深「何かあっても、あの人ならしろちゃんを守ってくれますよ!」

 

紗夜「……そうね。少し、心配しすぎていたかもしれないわね。」

 

友希那「あの2人は今頃、2人だけの時間を楽しんでいるはずよ。だから私達も……お祭りを楽しみましょう。」

 

一斗「友希那さんがそんなことを言うなんて……。」

 

友希那「……何か問題でも?」

 

一斗「な、何でも!何でもねえです!」

 

つくし「一斗先輩……。」

 

七深「あはは……。」

 

紗夜「……ふふっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「うっ……くっ……だ、大丈夫か……?ましろ……。」

 

ましろ「は、はい……なんとか……。」

 

お、思ってたより、10倍キツいなこの人混み……。

 

ましろとはぐれないようにしっかり手は握ってるけど、万が一この手が離れたらって考えると……お、恐ろしいな……。

 

この人混みじゃスマホは100%使い物にならないだろうし……俺がしっかりしねえと……。

 

ましろ「……透哉先輩……。」

 

透哉「ましろ……たぶん、もうちょっとでお面屋さんに着くから……。それまで、あと少しだけ頑張ってくれ……。」

 

ギューッ!

 

ましろ「(!! て、手を握る力が、強く……。……///。)」

 

透哉「はぁ、はぁ……。うっ……!」

 

ましろ「(……透哉先輩が、こんなにも一生懸命に、私を連れてってくれてるのに……。私……もっとこの時間が続いてくれたらって、思っちゃってる……///。)」

 

透哉「もう少し……もう少しで……!」

 

ましろ「(……私のために、本当にありがとうございます。そして……大好きです。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「はぁ……はぁ……つ、疲れた……。」

 

ましろ「わぁ〜……。」キラキラシタメ

 

ミッシェルノオメンバーン!

 

透哉「……よ、良かったな、ましろ。お面、手に入って……。」

 

ましろ「……まさか、ミッシェルさんのお面が売ってるなんて……。」

 

透哉「ほんとにな〜。(……いやほんと、何でこんなとこで売ってんだ?)」

 

ましろ「……でも、ほんとにいいんですか?お金、出してもらっちゃって。」

 

透哉「そんなの気にすんな。ほら、いいから頭に付けてみろよ。」

 

ましろ「……そ、それじゃあ……」

 

……スッ

 

ましろ「……ど、どうでしょうか?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……?透哉先輩?」

 

透哉「……似合ってる。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「すごく似合ってるよ。着ている浴衣も相まって、まさに祭りを楽しみに来た子供みたいだ。」

 

ましろ「……って、それ絶対バカにしてますよね!?」

 

透哉「してねえって、ほんとに似合って…「じゃあ子供みたいは余計ですよ!!」あ、そっか。」

 

ましろ「もう!透哉先輩のバカ!!」

 

透哉「ば、バカって……。わ、悪かったよ。子供みたいで可愛いって言おうとしたんだけど、つい口が……あっ!」

 

ましろ「え?」

 

透哉「……いや、何でもない。俺は何も言って…「今可愛いって言いましたよね?」ギクッ! い、言ってねえよ!そ、空耳じゃねえか?」

 

ましろ「……もしかして透哉先輩、照れてます?」

 

透哉「……///」

 

ましろ「……ふふっ♪海のときもそうでしたけど、そういう透哉先輩のうぶな反応するとこ、ほんとに可愛いですよね。」

 

透哉「お、俺をからかうんじゃねえ!」

 

ましろ「え〜?」

 

透哉「ほ、ほら!さっさとみんなのとこへ戻るぞ!(くそっ……海のときとはなんか違う……。あのときは普通に可愛いって言えたのに、今は……。あーー!!一斗のせいで訳分からん状態になってるよーー!!)」

 

ましろ「待ってくださいよ透哉先ぱーい。別にからかったわけじゃ……」

 

 

 

 

 

「花火楽しみだねー!」

 

「そうだねー!」

 

「良い場所取れるといいなぁ。」

 

「この混みようじゃもう無理じゃない?」

 

 

 

 

 

透・ま「「……」」

 

ましろ「……透哉先輩、聞きました?今の……」

 

透哉「あ、ああ。花火があるみたいだな……。」

 

ましろ「……私達も、見に行きません?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「花火ですよ!今から行けば、まだ間に合うと思うんです!」

 

透哉「……別に、構わないけど……でも、きっと今よりすげえ混むぞ?もしかしたら、気軽には見れないかも…「それでもいいです。」!」

 

ましろ「私は……透哉先輩と、花火が見たいです!」

 

透哉「……ましろ……。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……ったく、分かったよ。はぐれないように気をつけろよ。」

 

ましろ「! は、はい!」

 

透哉「ちょっと待ってろ。今みんなに連絡を……ってそうだ、この人混みじゃ使い物にならないんだった……。」

 

ましろ「……たぶんみんな、連絡しなくても分かってると思いますよ?私達が2人でお祭りを回って楽しんでるって。」

 

透哉「……かもしれねえな。じゃあ……いっか。」

 

ましろ「はい!私達も花火会場、向かいましょう!」

 

透哉「そうだな!よし、じゃあましろ。」

 

ましろ「はい♪」

 

ギュッ!

 

ましろ「……そういえば、透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「さっきの……海のことで、謝った件なんですけど…「お互いに許した。」え?」

 

透哉「そういうことでいいんじゃねえか?今はもうこうして、仲直りしてるんだしさ。そんなことは忘れて、お祭り……ってか花火か。楽しもうぜ。ニカッ」

 

ましろ「……ですね!」

 

透哉「よし、じゃあ行くぞ。この人の流れに沿って行けば、会場に着けるはずだ。」

 

ましろ「はい!……楽しみですね、透哉先輩!」

 

透哉「……ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……着いた……けど……」

 

ましろ「これは……想像以上ですね……。」

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

なんとか花火会場に着いたはいいのだが、見ての通り、人の数がヤバい。

 

いや、もうヤバいなんてもんじゃない……じっくり花火を見れるかも危ういくらいだ。

 

ちなみに今いるこの会場は河川敷で、花火はこっちの河川敷と向かいの河川敷の間の湖で上がるらしい。

 

そのため、向こう側の河川敷にも人はいるのだが、そこもこっちと変わらないくらい多くの人がいる。

 

要は……マジでえげつない数の人がいるということだ。

 

ましろ「どうしましょうか……。」

 

透哉「うーん……立って見るにしても、ここじゃあ通行人の邪魔になるしなぁ。かと言って座れる場所も、この感じじゃもう残ってねえだろうし……。詰んだか、これ……。」

 

まさかここまで混むとは……。

 

これじゃあ帰るのも一苦労だぞ……?

 

くそ、どうする……。

 

…………ん?ジー……

 

ましろ「……え?な、何ですか?」

 

……ミッシェルのお面……。

 

何でこれが、こんな大規模なお祭りに……。

 

……まさか!

 

透哉「そうだ。俺の読みが正しければ、もしかしたら……!」

 

ましろ「あ、あの、透哉先…「ましろ、悪いがちょっとだけ待っててくれないか?」え?な、何で……」

 

透哉「もしかしたら、花火を見るための穴場があるかもしれないんだ。これは賭けだけど……やってみる価値はある。」

 

ましろ「そ、それなら私も…「またお前を、人混みに巻き込むわけにはいかねえよ。ただでさえここも人の波がすげえんだ。だからえーっと……、! 丁度あの木の下が空いてる!あそこで待っててくれ!」……でも……」

 

透哉「大丈夫。穴場が見つかったらすぐ戻ってくるからよ。ほら、こっちこっち。」グイッ

 

ましろ「あ……。」

 

透哉「……いいか、絶対ここを動くんじゃねえぞ?もし一歩でも動いたら、もう二度と会えないと思え。」

 

ましろ「そ、そんな悲しいこと言わないでくださいよぉ!」

 

透哉「うっ、わ、悪い悪い……。まぁ、それぐらいの気持ちでいろってことだ。……じゃあ、俺行ってくるから。絶対、絶対動くんじゃねえぞー!」

 

ましろ「あ、透哉先輩!……行っちゃった……。」

 

俺の読みが正しければ……ミッシェルのお面を売ってた屋台には、あの人が……。

 

頼む、まだいてくれ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……はぁ。」

 

透哉先輩がどこかに行って、5分くらい経ったかな。

 

人の数、さっきからどんどん増えてる……。

 

一歩も動くなって言われたけど、これじゃあ動きたくても動けないよ……。

 

……穴場、か。

 

透哉先輩が私のためを思って探しに行ってくれたのは嬉しい……けど……。

 

私、先輩といっしょに花火が見られれば、それで……。

 

ましろ「……早く、帰って来ないかな……。

 

 

 

 

 

「お、君可愛いね〜。」

 

!!ゾクッ!」

 

「ほんとじゃ〜ん。ねぇ、君いくつ〜。」

 

「高校生かなー?え、マジで超可愛いんだけど!俺この子タイプだわー。」

 

こ、この人達……な、ナン……

 

 

 

 

 

『君、可愛いね。』

 

『ねぇ、今暇?暇ならさ、俺らと遊ぼうよ。』

 

『一人でいるより、俺らといたほうが楽しいよ?』

 

『ほら、行こうよ〜。』

 

『怖がらなくていいからさ〜。』

 

『遊ぼうぜ〜?ガシッ』

 

 

 

 

 

っ!!

 

……ガクガクガク

 

「ん?なんかこの子、震えてない?」

 

「お前が怖がらせるからだろ〜。」

 

「え〜?俺、可愛いって言っただけだぜ?」

 

あ、あのときの記憶が……急に、フラッシュバックして……。

 

わ、私……。

 

ガクッ

 

「「「!?」」」

 

ましろ「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

「お、おい……なんかヤバくね?」

 

「ナンパどころじゃ、ねえような……。」

 

「な、なんとかしろよお前!」

 

「そ、そんなこと言ったってよ……。」

 

ど、どうしよう……どんどん、息が荒く……。

 

このままじゃ、私……意識、が……。

 

……と、透哉、先……ぱ……。

 

 

 

 

 

???「ましろ!!大丈夫か!!」タッタッタッタ‼︎

 

 

 

 

 

「「「!!」」」

 

ましろ「……先、輩 ……。」

 

透哉「ましろ!しっかりしろ!……おいあんたら!ましろに何をした!」

 

「な、何もしてねえよ!」

 

「俺らはただ……この子を、ナンパしてて…「おい!余計なこと言うなって!」あ……!」

 

透哉「……ナンパ?」

 

「「「(! こ、こいつ、声色が……!)」」」

 

透哉「……ましろはな、あんたらみたいなナンパ野郎には、思い出すだけでも吐き気がするような嫌な思い出があるんだ。今ならまだ許してやるから、さっさとここから離れてどっか行け!」

 

「……そ、その前に、お前は……」

 

透哉「俺はましろが好きな男だよ!!いいからとっととどっか行きやがれ!!」

 

「「「!! ご、ごめんなさ〜〜い!!」」」

 

タッタッタッタ

 

透哉「……ったく。! ましろ、大丈夫か?サスサス」

 

ましろ「……透哉、先輩……。」

 

透哉「ごめん……。今の出来事を想定できてれば、こんなことには……。」

 

ましろ「……」

 

透哉「キョロキョロ……「なぁ、君。」!」

 

「もしだったらこの水、その子に。買ったばっかだから冷たいし、開けてもないよ。向こうにちょっと進んだ先に座るところがあるから、そこで飲ませるといい。」

 

透哉「あ、ありがとうございます!……ましろ、立てるか?無理だったら……ほら、俺の背中乗れよ。」

 

ましろ「……じゃあ……お願いします……。」

 

透哉「おう。」

 

「君、今のカッコよかったぞ。これからもその子を守ってやれよ?良い恋人ライフをな。」

 

透哉「こ、恋人って……俺達はそういうんじゃ…「はい……♪ありがとうございます。」お、おいましろ……。」

 

「ははは!じゃあな、お祭り、楽しめよー。」

 

透哉「……あんな良い人もいるんだなぁ……。っと、早く水を……ましろ、ほらこれ。」

 

ましろ「……ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

ましろ「ゴクゴクゴク……ふぅ、美味しい。」

 

透哉「どうだ?少しは落ち着いたか?」

 

ましろ「はい、だいぶ。」

 

透哉「そっか、良かった……。じゃなくて、本っ当にごめん!!」

 

ましろ「……」

 

透哉「……やっぱり、お前もいっしょに連れて行くべきだった。そうすれば、こんなことには……。」

 

ましろ「……本当に、悪いと思ってます?」

 

透哉「! もちろんだよ!きっと、あのときのことも思い出させちまったよな……。あんな最悪な記憶、二度と思い出したくなかっただろうに……。今回は、完全に俺の不注意だ。ましろ、ほんとに……本当にごめん……。」

 

ましろ「……じゃあ……もう私を、1人にしないでください。」

 

透哉「え?」

 

ましろ「……」

 

透哉「……も、もちろんだ!もう絶対に、1人にはしないよ!また今回みたいなときがあれば、そのときは必ずお前もいっしょに連れて行く!」

 

ましろ「……1人にしないの意味、本当に分かってます……?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「いえ、何でもないです。……分かりました。今回だけは許してあげます。でも、次はないですからね?」

 

透哉「あ、ああ!ありがとうましろ!次もしこんなことがあったら、そのときは絶交……縁を切っても構わない!」

 

ましろ「……それは、私が嫌だな……。」ボソッ

 

透哉「え?」

 

ましろ「な、何でもないです!……それより、穴場は見つかったんですか?」

 

透哉「! おう!さっき、ミッシェルのお面を買った屋台あったろ?そこの屋台、俺の思った通り、やっぱり黒服の人達が経営してたんだよ。」

 

ましろ「黒服の人達……。あ、こころさんの……」

 

透哉「そう。あの人達、基本何でもできるだろ?だから一か八か、花火を見るための穴場がどこかにないか、聞いてみたんだ。そしたら……なんと作ってくれるらしいんだ!俺達のための、花火を見るための穴場を!」

 

ましろ「作る!?え、教えてくれたんじゃなくて、作ってくれるんですか!?」

 

透哉「ああ!いやー、ほんとあの人達には感謝しかないよ。場所も教えてもらったし、俺達がそこに着く頃にはもう完成してるってさ。」

 

ましろ「あ、相変わらずすごい……。」

 

透哉「というわけでましろ、さっそく向かおう。行けるか?」

 

ましろ「は、はい!……透哉先輩。」

 

透哉「お、そうだな。」

 

ギュッ!

 

透哉「よし、行くか!」

 

ましろ「はい♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「うーん……確か、ここら辺のはずなんだけど……。」

 

ましろ「……随分、人通りから離れましたね……。」

 

透哉「だなー。でも、一応祭りの敷地内で、人も入っていいところらしいぞ。」

 

ましろ「そういうところは、ちゃんとしてるんですね……。」

 

ほんとに、さっき混んでたのが嘘みたい……。

 

街灯やベンチはあるけど、私達以外誰も歩いていない。

 

本当に道なのか……透哉先輩が言った通り、本当にお祭りの敷地内なのか疑いたくなるくらいに。

 

でも……何だろう……。

 

不思議と、怖くはないな。

 

……透哉先輩が、いるからかな。

 

こんな薄暗い道を、2人だけで歩いているから……。

 

この世界には、今私と透哉先輩しかいない、そんな気持ちになる……なんて。

 

透哉「……お、ここだ。」

 

ましろ「ここは……?」

 

透哉「はは、黒服の人達、ご丁寧に入口まで作ってくれたんだな。」

 

入口……なのかな?これ……。

 

金網の扉に『KEEP OUT』って書いてある看板が貼り付けてあって、どう見ても立ち入り禁止区域みたいになってるけど……。

 

透哉「……ああ、大丈夫だよ。この文字看板は、俺達以外にここが穴場だってのを気づかれないようにするためのフェイクだってさ。だからほら、ギィ……普通に開くんだぜ?」

 

ましろ「ほ、ほんとだ開いた……。」

 

透哉「よし、じゃあ行こうぜ。」

 

ましろ「……」

 

こういうのって、逆に目立ちそうな気するけど……どうなんだろう?

 

 

 

 

 

……ガサガサ、ガサガサ……。

 

???「「……ヒョコ」」

 

黒服1「花火の穴場を探していたのは、そういうことだったのですね……。」

 

黒服2「鑑様、倉田様。どうか、ご武運を……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……すごい、ちゃんと道になってる……。」

 

透哉「な?心配いらなかったろ?黒服の人達に感謝しないとだな。」

 

ましろ「ですね。今後会ったとき、お礼言わなきゃ。」

 

透哉「ああ、そうだな。」

 

……それにしても、こうやって林の中を歩いてると……童話の世界に入ってるみたいで、なんだか不思議な気分……。

 

ここを抜けた先に、花火がよく見える穴場があるって考えたら……。

 

ふふっ♪

 

ちょっとワクワクするなぁ。

 

透哉「……お、林を抜けるぞ。もう穴場は目の前だ。」

 

! いよいよ……!

 

いったい、どんな場所なんだろう……。

 

 

 

 

 

透哉「……よし、到着ー!ここが、黒服の人達が俺達のために作ってくれた穴場だ!」

 

ましろ「……うわぁ〜……。」

 

透哉「安全のために柵も立ててくれてる。ほんとぬかりねえなぁ。」

 

……星が、綺麗……。

 

お祭りの会場にいるときは、あまり見えなかったのに……。

 

そこから少し離れたところに、こんな綺麗に見える場所があったんだ……。

 

……あ、下に見える光は、お祭りの屋台の……。

 

……綺麗だなぁ……。

 

さっきまで、私達もあそこにいたんだよね……。

 

透哉「結構な崖だよな、ここ。でもそのおかげで、上空がより見やすくなってる。まさに、花火を見るのにうってつけの穴場だな。」

 

ましろ「はい。……透哉先輩、ありがとうございます。」

 

透哉「いやいや、お礼なら黒服の人達に…「だって、先輩が声をかけに行ってくれなきゃ、こんなに良い場所には来れなかったかもしれないじゃないですか。それに、もともと私のために動いてくれたんですよね?」……まぁな。」

 

ましろ「だから……透哉先輩のおかげでもあります。改めて、ありがとうございます♪」ニコッ

 

透哉「っ!!……」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!

 

 

 

 

 

ましろ「! 花火!始まりましたよ、透哉先輩!」

 

透哉「あ、ああ。」

 

ましろ「すごい、花火がこんな近くに……。ふふっ、ほんとに、最高の穴場ですね。」

 

透哉「……おう。」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!

 

パァンッ!!……パァンッ!!

 

ピュ~……パァンッ!!パァンパァンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その頃、一斗達は】

 

七深「あ!花火始まったよ!」

 

つくし「ほんとだ!綺麗〜!」

 

一斗「ここからでも、ちゃんと見えるんだなぁ。」

 

紗夜「迫力は、落ちてしまいますけどね……。」

 

友希那「仕方ないわよ。見えるだけでもよしとしましょう。」

 

一斗「……透哉のやつ、上手くやってっかなぁ?」

 

つくし「あれから、何も連絡来ないですよね。ましろちゃんも、大丈夫かなぁ?」

 

友希那「……二葉さん、あなた、電話で確か言っていたわよね。倉田さんを"信じてる"と。その言葉は嘘だったの?」

 

つくし「! そ、そんなことないです!私は本当にましろちゃんを…「だったら。……最後まで信じ抜きなさい。それが、仲間でしょ?」……」

 

一斗「……友希那さん、カッケー……。」

 

七深「……きっと、2人もどこかでこの花火を見ているんじゃないかな?」

 

つくし「ななみちゃん……。」

 

七深「なんとなくだけど……私は、そんな気がするよ。」

 

紗夜「……私も、そう思います。この花火には、ある言い伝えがあるそうですし。」

 

友希那「言い伝え?」

 

紗夜「はい。10分間打ち上げられる花火の中で、2発だけ打ち上がるハート型の花火、それが打ち上がったときに男女2人が抱き合うと、2人は結ばれるという言い伝えが、昔からあるそうです。」

 

友希那「昔から……。そんなに歴史あるお祭りだったのね。」

 

一斗「なるほど……。その言い伝えを何らかの方法で知ったんだとしたら、2人で現在進行形で見ている可能性が高いということか。」

 

紗夜「そういうことです。」

 

つくし「……よし!2人が帰ってきたときのために、お祝いの準備をしよう!というわけでまずは、いろいろ食べ物や飲み物を買ってこよう!」

 

七深「つーちゃん、切り替え早いねー……。」

 

一斗「透哉のやつ……そんな、男なら誰もが夢に見る激アツイベントを経験するというのか……。悔しい……けど、上手くいってほしい気持ちもある……。あー複雑だー!」

 

紗夜「新谷さん、あなたという人は……。」

 

友希那「一斗の前で言うべきことではなかったわね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァンッ!!

 

パァンパァンッ!!

 

……パァンッ!!

 

 

 

 

 

ましろ「わぁ〜……。」キラキラシタメ

 

透哉「……」

 

ましろ「……?どうしました?透哉先輩。」

 

透哉「え?あ、いや……嬉しそうに見てるなーって。」

 

ましろ「だって、こんな綺麗な花火を透哉先輩といっしょに見れてるんですもん。嬉しいに決まってますよ♪」

 

透哉「……そ、そうか。」

 

……俺といっしょに花火を見れて嬉しい、か。

 

確かに俺も、こいつといろいろ話したり遊んだり、何かをしたりするときは、楽しいし、それで喜んでくれるならもちろん嬉しい。

 

でも、それは彩達といるときも同じだ。

 

だから言うなれば……俺はましろを含め、あいつらが好きだ。

 

だから……。

 

 

 

 

 

一斗『とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。』

 

 

 

 

 

あれは……一斗に言われたあの言葉は、当然のことなんじゃ……。

 

ましろ「見てください透哉先輩!大きいのが上がりますよ!」

 

透哉「え?あ……」

 

 

 

 

 

ピュ~…………パァンッッ!!!

 

 

 

 

 

ましろ「すごーい……。迫力あるなー……。」

 

透哉「……なぁ、ましろ。」

 

ましろ「? 何ですか?」

 

透哉「……俺さ。

 

 

 

 

 

……お前のこと好きだよ。」

 

 

 

 

 

パァンッ!!(ハートガタ)

 

 

 

 

 

ましろ「……え?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……っ///!!な、な……何ですかいきなり……///。」

 

透哉「いや、いろいろ考えたんだよ。その結果、やっぱり俺、お前のこと好きだなって。」

 

ましろ「そ、そんな……こ、こんなところで、いきなり、言われても///…「でも。」?」

 

透哉「あいつらのことも好きなんだよ。」

 

ましろ「……へ?」

 

透哉「彩も、花音も、友希那も、紗夜も。あいつらといると、楽しいし、それで喜んでくれたなら、嬉しいし。だから俺、あいつらも好きだ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……これが、俺の答え……っていうんじゃ、ダメ…「ダメに決まってますよ。」え……。」

 

ましろ「だって、透哉先輩のそれは……"友達として好き"ってことですから。」

 

透哉「……友達として、好き……。」

 

ましろ「はい。私が告白したときに言ったのは、透哉先輩を、1人の男性として、異性として好きってことです。それと、友達としての好きじゃ、全然違うんです。」

 

透哉「……そうか。俺のこの答えは、お前が求めてる答えじゃないのか……。」

 

ましろ「……例えばですね?その今言った人達、彩さん、花音さん、友希那さん、紗夜さん、そして私。この5人の中で、誰といっしょにいたら一番楽しくて嬉しいか、とか。ちょっと残酷な考え方ですけど……そう聞かれて頭にパッと思い浮かんだ人が、自分が友達以上に好きな人になったりするんですよ。」

 

透哉「……誰といっしょにいたら一番楽しくて嬉しいか……。」

 

 

 

 

 

『透哉くん!』

 

『透哉先輩!』

 

『鑑さん。』

 

『透哉。』

 

『透哉くん♪』

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

ましろ「……なんて。こんな方法で決められるなら、もうとっくに決めてますよ…

 

 

 

 

 

「お前だ……。」

 

 

 

 

 

……え?」

 

透哉「……お前が、浮かんだ。」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……う、嘘、ですよね?だって、こんな…「嘘じゃねえよ。今お前が言った5人の中で、誰といっしょにいたほうが一番楽しくて嬉しいか、だろ?確かにちょっと残酷だけど……お前が一番に浮かんだよ。」……」

 

透哉「……」

 

ましろ「……で、でも、私より他の4人といた時間のほうが長かったですし、彩さんとなんて昔からの仲で……友希那さんと紗夜さんとも、Roseliaがらみでいろいろと…「でも、お前みたいな後輩はいなかった。」っ!……か、花音さんとだって、まるで幼馴染かのような仲で……」

 

透哉「確かにあいつとは幼馴染だ。でも、そんなの関係ない。」

 

ましろ「……じゃあ、私が後輩だから…「それも違う!!」……」

 

透哉「いや、厳密には違くはないけど……でも、一番の理由は違う!!お前は俺を先輩として接してくれた初めての後輩で、仮面ライダーの話も、俺がどれだけ熱く語っちまってもずっと楽しそうに聞いてくれて、俺を初めて、異性として好きって言ってくれて、それに……どれだけ時間が経ってても、ずっと俺のことを好きでいてくれて……。」

 

ましろ「……透哉、先輩……。」

 

透哉「……あ。」

 

 

 

 

 

『お前は超が付くほど鈍感だけど、ちゃんとましろちゃんのことを好きだと思ってるんじゃねえかってな。』

 

『だって、精神的な痛みなんだろ?ましろちゃんにビンタされたことに対して、物理的な痛みよりそっちのほうが痛むってことだろ?言うなれば、心が痛い。そういうことだろ?その気持ちは、自分が密かに好意を持ってる相手からされたときじゃないと、生まれないんだよ。』

 

『とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。』

 

 

 

 

 

透哉「……そうか、そういうことだったのか。」

 

ましろ「……「ましろ。」!」

 

透哉「……クリスマスの日に、イルミネーションの前で、俺に告白してくれたよな。そのときの答えを……言うよ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

俺も、お前のことが好きらしい。正直、恋愛に関してはまだ無知なところが多いから、今はこういう言い方しかできないけど……友達以上に、お前のことが好きだよ。ましろ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……って、こんな答えで良かったのかな?めちゃくちゃあやふやな感じするし、今の一斗が聞いたらきっと殴られ……」

 

タッ!

 

 

 

 

 

ギュ~ッ!!

 

透哉「!?」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!(ハートガタ)

 

 

 

 

 

ましろ「……やっと、答えてくれましたね。」

 

透哉「……ああ、待たせてごめんな。」

 

ましろ「もう……待たせすぎですよ……。」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!

 

パァンッ!!……パァンッ!!

 

 

 

 

 

透哉「……綺麗だな。」

 

ましろ「はい。……まるで、私達を祝福してくれてるみたいですね。」

 

透哉「祝福って……「透哉先輩。」ん?」

 

ましろ「私達……付き合うってことで、いいんですよね?」

 

透哉「……ああ。あ、でも……」

 

ましろ「何ですか!?」

 

透哉「さっきも言った通り、俺恋愛に関してはマジで無知だから……何かあったら、助けてくれると助かる……。あ、もちろん一斗だったりに聞いたりはするけどな!」

 

ましろ「……もう、それが彼女に頼むことですか?」

 

透哉「か、彼女?」

 

ましろ「はい。私達、彼氏彼女の関係になったんですよ?透哉先輩の彼女が私で、私の彼氏が透哉先輩♪」

 

透哉「……そ、そうか……。彼氏、彼女……///。」

 

ましろ「あ、透哉先輩照れてます〜?」

 

透哉「て、照れてねえ///!!ほ、ほら、花火見るぞ!」

 

ましろ「顔真っ赤ですよ〜?」

 

透哉「う、うるせえうるせえうるせえ〜///!!」

 

ましろ「もう……意外とピュアなんですね♪透哉先輩♪」

 

透哉「(……今後が、思いやられそうだ……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つくし「……『ピロリン♪』! ましろちゃんからだ!」

 

七深「え!何何〜?」

 

 

 

 

 

ましろ『私達、付き合うことになったよ!応援してくれてありがとう!つくしちゃん、七深ちゃん!』

 

添付『花火をバックにピースしてる、透哉とましろの自撮り写真』

 

 

 

 

 

つくし「……ななみちゃん。今日はお赤飯……ううん、それ以上のものを用意しなきゃだよ。」

 

七深「だねー。もうなんならパーティーだよね。とーこちゃんとるいるいも呼んで。」

 

つくし「意義なし。」

 

 

 

 

 

透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦 《失敗》

 

 

 

 

 

だったけど!

 

透哉先輩を100%の恋愛脳にしちゃおう大作戦 《超超超大成功!!!》




マジ、この展開にいくまで長かった……いや、長すぎましたね……。

まぁでも、結果良ければ全て良しってことで!

さぁ、話は変わって今日はいよいよMyGO!!!!!最終回ですね!

終わってしまうのは名残惜しいですが……明後日にはガルパにMyGO!!!!!が追加されます!

で、その次の日はRoseliaのライブもあるわけで……今週末はバンドリウィークエンドですねw。
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