さてさて、誰に普及しちゃうんですかね〜。
【高松家 燈の部屋】
燈「あのちゃん……い、いらっしゃい。」
愛音「お邪魔しまーす♪」
今日は、あのちゃんが家に来た。
今作ってる新しい衣装について相談をしたいらしい。
私、衣装に関しては分からないことが多いから……力になれるかな……?
愛音「ともりんの部屋に来るの、二回目だね〜。相変わらずいろんなの飾ってある♪」
燈「! な、何か気になるものあったりする?えっと、これはある雑貨屋さんで見つけた缶バッジセットで、4個1セットで売ってて……。すごくいろんな種類があって……。あと、このビー玉は詰め放題みたいなのがあって、いろんな色があったから頑張って詰めれるだけ詰めて……」
愛音「ありゃりゃ、スイッチ入っちゃった……。……ん?」
燈「あ、あと、近くにシールセットみたいなのも売ってて、これにはいろんな動物や魚が…「ねぇともりん、これは?」え?あ……。」
そう言ってあのちゃんが指差したのは、最近集めだした……って言っていいのかな?
まだ1回しか買ってないし、数もそんなだけど……まぁでも、いっか。
今あのちゃんが指差しているのは、私が最近集めだし、棚の上に飾ってる……というよりはとりあえず置いている、ある3枚のカード。
そう、それは……。
燈「それは……ライドケミートレカ、だよ。」
愛音「ライドケミー、トレカ?」
燈「うん。えっと……あった、これ。」
そして私が引き出しから取り出したのは、FHASE:00とFHASE:01の2枚のパック。
開けた後のだからただの袋だけど、なんとなくこの2つだけは捨てずにとってある。
燈「仮面ライダーガッチャードっていう、この青いヒーローが使うカードで、それがこういうおもちゃになって売ってるんだ。私も最初は全然知らなかったんだけど、凛々子さんからこのカードをもらって……ちょっと興味出てきちゃって……。思い切って買ってみたんだ。」
愛音「へぇ〜……。仮面ライダーって、男の子が好きなヒーローものの番組だよね?小学生のときとか、同じクラスの男の子が話してたっけ。」
燈「あ……確かに、話してたかも……。」
愛音「私は全然興味なかったし、今も興味ないけど、今こんななんだー。……サングラスしてるし、目が矢印みたいになってるし、結構奇抜なデザインだよねー。」
燈「あ……うん、それは私も思う……。」
愛音「それにしても、ともりんがねー。ていうか、凛々子さんからもらったって……凛々子さん仮面ライダー好きってこと?」
燈「あ、いや、そういうわけじゃなくて……。実はこの前……。」
話の流れに合わせて、私はこの前の出来事をあのちゃんに話した。
この前って言ってもまだ一昨日だけど。
愛音「へぇ〜、そんなことがあったんだー。」
燈「うん。」
愛音「そっか、だから昨日の練習の帰り、りっきーがともりんにこれでもかってほど忘れ物ないか、大丈夫か、って確認してたんだ。……歌詞ノートはともりんにとってすごく大事なものって分かってるから、その話を聞いてほんとに安心したよー。私達がスタジオ使った後、すぐに点検に入って、そのときに落ちてる歌詞ノートを見つけて、すぐカウンターに届けてくれたってことだよね。」
燈「たぶん、そうだと思う……。本当なら、お礼とか言いたい、けど……。」
愛音「そのスタッフさんが誰か、分からないもんねー。話を聞く限り、凛々子さんではないみたいだし……。もしだったら今度、いっしょに探してみる?」
燈「! い、いいの?」
愛音「もちろん!ともりんのノートの恩人だもん!それじゃあ決まり!今度いっしょに、ともりんのノートを拾ってくれた人を探そう!」
燈「う、うん!頑張る……!」
愛音「……と、いうわけで、この話はここで終わり!次は……それについての話ね。」
あのちゃんは、私が持ってるホッパー1のカードを指差してそう言った。
燈「わ、分かった……!」
愛音「って、そんなかしこまらなくていいよ〜。事情聴取じゃないんだからさー。」
燈「あ、そっか……。つい……。」
愛音「ふふっ、ほんとに面白いなーともりんは。……さてと。じゃあとりあえずまずは……やっぱりそれかな。えーっと……ホッパー1、って言ったっけ?」
燈「うん。見る?」
愛音「え?あ、うん、ありがとう……。」
スッ
愛音「……あー、この英語で書かれてるのが名前なんだねー。」
燈「そう。……ガサゴソ」
愛音「……ともりん?」
燈「……他にもあるよ。」
そう言いながら、引き出しから取り出したカードの束を、1枚ずつ床に並べていく。
あのちゃんの方から見えるように、左上の数字が小さいほうから順番に……。
愛音「す、すごい……。もうこんなに集めたんだ……。」
燈「これでも、まだ少ないほうだけど……。」
愛音「え、そうなの!?」
燈「うん。ネットにカードリストがあったから見てみたら、まだまだ持ってないカードがいっぱいあって……。しかも、それぞれレア度があるみたいで、これはC、これはRで、こっちは……」
愛音「……」
燈「……?えっと、どうしたの?あのちゃん。」
愛音「……ううん。ともりん、好きなんだなぁって。」
燈「好き?」
愛音「うん。カードを並べながら、楽しそうに話してるもん。本当に好きなんだぁって思って。」
燈「……好き……なのかな?」
愛音「違うの?」
燈「……面白い、とは思う。けど……これが好きかどうかは、よく分からない……。あ、でも、こうして集めて並べるのは、好き、かも……?」
愛音「……そっか。」
燈「! ご、ごめん……。」
愛音「あ、違うの。呆れたとかじゃ全然なくて。……私は、ともりんがそういう子だって、初めて会ったときから知ってるから。相変わらず、ともりんらしいなぁって思っただけ。」
燈「私、らしい?」
愛音「私は、それでいいと思うよ。何が好きかなんて、人それぞれなんだし。ともりんは、ともりんなりの好きを貫けばいいと、私は思うな。」
燈「私なりの……好き……。」
愛音「……はい。パンッ」
燈「!」
愛音「難しい話終わり。一番最初の話に戻ろ。えーっと……ともりんは、このホッパー1のカードに惹かれて、この……ライドケミートレカ、だっけ?を集め始めたんだね。……ホッパー1に惹かれて、ねー……。」
燈「……ふふっ。」
愛音「? どうしたの?ともりん。」
燈「ううん、何も。」
愛音「そう?……ホッパー1……可愛いかどうかって言われたら、どうなんだろう……。結構バッタだし、構図的に立ってるように見えるし……。」
燈「あ、それなら、あのちゃんの好きそうなカードあるよ。えーっと……これとか。」
愛音「どれどれ?……スマホーン?へぇ、スマホの……何て言えばいいんだろう?動物、じゃないし……キャラクター?」
燈「ちょっと待って!確か私が調べてたサイトに……」
〜30分後〜
愛音「なんかこうして並べてあるの見てたら、全部のケミーが可愛く思えてきたかも♪このホッパー1も、最初はすごくバッタだなーって思ってたけど、じーっと見てるとだんだん愛着が湧いてくるっていうか……」
燈「うん、そうなの……!ライドケミートレカって、見てるだけでもすごく楽しいんだ。特にお気に入りが……このオースリーっていうのと、URのホッパー1。」
愛音「すごいキラキラしてる〜!それにカッコいい〜!同じホッパー1でも光ってるのとそうでないのとでこんなに違うんだね〜。」
燈「そういう違いも、見てて楽しい……!本当に奥が深いんだ、ライドケミートレカは。」
愛音「ともりんがはまっちゃう理由、ちょっと分かったかも♪……ん?」
燈「? どうしたの?あのちゃ…「あーー!!」!? な、何……?」
愛音「忘れてた……。ともりんの家に来た、本来の目的!」
燈「本来の、目的……?……あ。」
愛音「衣装について相談しようと思ってたんだった〜!ついライドケミートレカに夢中になって忘れちゃってたよ〜……。」
燈「……ごめん、私のせ…「そんなこと全然ないよ!」え?」
愛音「カードを見て、話して、楽しそうなともりんが見れたし、私も……意外と楽しかったし……。だから、衣装の話はまた今度しよう。」
燈「……いいの?」
愛音「うん!次のライブまでまだ時間あるし、なんなら次はそよりん達にも相談に乗ってもらおうよ。」
燈「そよちゃん達に……。うん、そうだね。あ、それじゃああのちゃん、今からちょっと時間ある?」
愛音「? うん、あるけど、どうし…「これからいっしょに、買い物行かない?」え、買い物……?」
燈「うん。ライドケミートレカをしまうバインダーやスリーブが欲しくて……あと、追加でいくつかカードも欲しいなって……。あのちゃんが良ければ、だけど……。」
愛音「もちろん行く!ともりんが買い物に誘ってくれるなんてめったにないし、私もちょっと興味あるし!」
燈「あ、ありがとう……!じゃあちょっと待ってて、今準備するから……。」
愛音「OK。あ、カード、片付けたほうがいいよね?」
燈「あ、うん、ありがとう……。あ、でも、光ってないホッパー1だけは、そのまま置いといて。お守り、だから……。あと、光ってるホッパー1とビートルXとオースリーは…「棚の上に置いとけばいいんだよね。」……うん。」
愛音「カードがお守りかぁ。なんかいいよね、そういうの。はい、ともりん。」
燈「ありがとう、あのちゃん。」
確か、カードをケースに入れてキーホルダーみたいにするっていう方法も、調べたときに書いてあったっけ。
バインダーとスリーブを買いに行くついでに、探してみようかな。
話が進んでるんだか進んでないんだか……って感じですが、たぶん次回、進みます。
進む……はずです……。
それはそうとやっっっとCSMゲネシスドライバーの発売が決定しましたね!
いやー楽しみですね!
詳細発表は鎧武10周年の日ということで……え?
鎧武が、10周年?
……マジで?