仮面ライダーが浸透したバンドリの世界   作:知栄 砂空

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9日にバンドリ!発表会が開催されるということで、そこでいよいよ12月の大型コラボの詳細が発表されますね!

さらにバンドリ!プロジェクトの新発表もあるらしく、そっちも楽しみですが、まずは大型コラボですよね!

今回は初の全8バンドがコラボするということで、今まで以上に盛り上がりそうで、すごく楽しみにしてます!

大型コラボということで、やはり今までのコラボ先よりさらに知名度が高い作品とコラボしそうですが、果たして何がくるか……。

ポ◯モン、デジ◯ン、サン◯オ、ラブラ◯ブ、D4◯J、プロ◯カ、はたまた仮面ライダーなどの特撮作品か……。

何にしても、9日の発表会が今から楽しみです!!

あと昨日公開されたモニカのリリックビデオヤバかったです……。

カッコいいのもそうなんですけど、今までのモニカにはなかった感じで、しかも透子ちゃんのイメージソング感があって……とにかくヤバかったです。(語彙力は置いてきた)

てかやっぱ今回のミニアルバム、ダークモニカじゃないですかぁ!!(最高です)


第百二十九話 部室での二人

【羽丘女子学園 1-A】

 

「……あ、燈ちゃん、おはよー。」

 

「おはよう燈ちゃーん。」

 

燈「お、おはよう……。」

 

「……燈ちゃん、何か元気ない?」

 

「うん……私もそんな気がする……。」

 

……昨日、ちょっと夜更かししすぎゃった……。

 

透哉さんの家行って、そこで透哉さんに仮面ライダーのこといろいろ教えてもらって……その後家に帰った後、自分でもいろいろ動画サイトやネットを見て調べてたら……いつの間にか深夜になってて……。

 

だから今……正直ちょっと眠い……。

 

休み時間とか、寝ちゃおうかな……。

 

……あ。

 

愛音「……!」

 

燈「あのちゃん、おは…「ともりーーーん!!!」!?」

 

ガシッ!

 

愛音「SNSで見たよ!?昨日RiNGで暴力団に絡まれたんだって!?大丈夫だった!?怪我はない!?あ、あとカード!カード大丈夫だった!?えーっと、あとは……「あ、あのちゃん、肩、痛い……。」! ご、ごめん!」

 

燈「……私は大丈夫だよ。あと、凛々子さんも。カードもちゃんと無事。」

 

愛音「そ、そうなんだ……良かったぁ……。」

 

「え!?昨日のRiNGの事件で被害に遭った女子高生って、燈ちゃんだったの!?」

 

「そっか、だから元気なかったんだ……。ごめんね、私達、気づかなくて……」

 

燈「う、ううん、大丈夫だよ……。」

 

愛音「……」

 

……?

 

あのちゃん……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜放課後〜

 

まさか、休み時間だけじゃなく、授業中にも寝ちゃうなんて……。

 

あのちゃんに起こしてもらわなかったら、先生に怒られてたよ……。

 

でも、おかげで眠気はなくなった、かな。

 

……ちょっとだけ、天文部寄って…「ともりん。」?

 

燈「あのちゃん、どうしたの?」

 

愛音「この後って、天文部寄ってく?」

 

燈「うん、そのつもりだけど……。」

 

愛音「私もいっしょに行っていいかな?あ、お邪魔なら別に…「全然!」え?」

 

燈「あ……。ぜ、全然、邪魔なんかじゃないよ。だから……いつでも来てくれて、大丈夫……。」

 

愛音「……そっか。ありがとうともりん!じゃあ行こう♪」

 

燈「うん……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘女子学園 天文部 部室】

 

燈「……」

 

愛音「……」

 

天文部に来たはいいけど、さっきからともりんずっと作業してる……。

 

歌詞書いてるのか、天文部のノート書いてるのかは分からないけど、すごく集中してて……雰囲気的に話しかけづらい……。

 

ともりんが作業してるから、私も何かしてたほうがいいかなーって思って、こうやってギターの練習してるけど……。

 

……話がしたくてここに来たのに、これじゃあいつもと変わらないよ〜……。

 

燈「……」

 

愛音「……と、ともりーん。」

 

燈「……」

 

……ダメだこりゃ。

 

うーん……やっぱり作業が終わるのを待つしか……ん?

 

……ともりんがカバンに付けてる、ホッパー1のカードキーホルダー……。ジャラッ

 

……こう見てると改めて思うけど、カードをキーホルダーに出来るなんてすごいよねぇ。

 

ちゃんとおしゃれに見えるし、パッと見普通のキーホルダーにしか見えないし。

 

こうやってじーっと見なきゃ、カードだって分かんないもんなぁ。

 

燈「……あのちゃん、どうしたの?」

 

愛音「え?あ、ご、ごめんともりん!勝手に触っちゃって……」

 

燈「ううん、それは全然大丈夫……。……そのキーホルダー、すごく、気に入ってるんだ。」

 

愛音「……ともりんが初めて手に入れた、っていうか出会った?ライドケミートレカだもんね。このカードキーホルダー、すごくおしゃれだなぁって思って見てたんだ。」

 

燈「ふふ♪うん、ほんとにね。……あ、あのちゃんも、今度買ってみたらどうかな?ライドケミートレカ……。」

 

愛音「私も?」

 

燈「うん。この前家に来て、私のカードを見てるときの愛音ちゃんの目、キラキラしてた……。まるで、私が初めてライドケミートレカのパックを買って開けたときみたいに。」

 

愛音「……私、そんなに目キラキラさせてた?」

 

燈「うん……!それに、可愛い、カッコいいって言ってたし……だからあのちゃんも、きっと気に入ると思う……!」

 

愛音「……」

 

燈「……あ。ご、ごめん、練習してたのに……。私も、作業に戻…「ともりん、嫌じゃないの?」え?……嫌、って……?」

 

愛音「……昨日のRiNGでの事件、RiNGのスタッフ1人と女子高生が1人、暴力団に絡まれて、しかも女子高生のほうはカードの窃盗未遂の被害に遭ったって紹介されてた……。それ見た途端、私、この女子高生はともりんのことじゃないかって思って、すぐりっきーに電話して聞いてみたら、案の定……。それでどうなったのって問い詰めたら、りっきーとりっきーの仕事の先輩のおかげで、なんとか暴力団は捕まったって。…… 怪我人もいなかったみたいで、カードの窃盗未遂の被害に遭った女子高生……ともりんのカードも無事で……本当に、良かったって思った。でも……」

 

燈「……あの、ちゃん……?」

 

愛音「……ごめんね、ともりん。今からちょっと嫌な事言うかもだから、先に謝っとく。……ともりんのカードを奪おうとしたあの人達のこと、ずっと暴力団って言ってたけど、実はそれは違うんだ。SNSにあった記事には、あの人達のことは"転売ヤー"って紹介されてた。」

 

燈「転売、ヤー……?」

 

愛音「最近多いんだって。定価で買ったものを、すぐどこかのサイトか何かで高値で売りつける、転売ヤーっていう人達が。……昨日ともりんが遭遇したのも、その転売ヤーだったみたいで、警察での事情聴取によれば、ともりんから奪ったレアカードをどこかのサイトで高値で売るつもりだったって。」

 

燈「……」

 

愛音「『RiNGのスタッフにレアカードを見せびらかしてたのを見て、気弱そうな女の子だったから脅して奪おうとした』って、警察での事情聴取で話してたみたいだよ。……ねぇ、ともりん。」

 

燈「……」

 

愛音「自分のカードが原因で、あんなことになっちゃって……嫌だな、って思わなかった?……自分がカードに手を出したせいで、身近な人も危険な目にさらして……。……もう、カードなんて嫌だって……嫌いだって、ならなかった?」

 

燈「……」

 

愛音「……」

 

燈「……

 

 

 

 

 

あのちゃ…「ごめん!やっぱ今の忘れて!」……」

 

愛音「言葉に出してから気づいた……ううん、言う前から本当に言っていいことなのかって、ずっと考えてて……。何で私、こんなこと言ったんだろうって……何で、こんな嫌なこと聞いちゃったんだろうって……。だからごめん!今のやっぱなし!この話はもう終わりに……」

 

燈「あのちゃん!」

 

愛音「! ……と、ともりん……?」

 

すごく、真剣な顔で、こっち見てる……。

 

やっぱり、怒らせちゃったかな……。

 

私が、変なこと……嫌なこと聞いちゃったから……。

 

愛音「……ごめん、とも…「謝らないで。」……え?」

 

燈「私の話、聞いて。」

 

愛音「……う、うん……。」

 

ともりんは真剣な表情でこっちを見ながら、真剣な声でそう言った。

 

そんなともりんに、私も真剣に向き合わなきゃいけないと思い、姿勢を正し、深く座り直して、ともりんの方を向いた。

 

今私はソファに、ともりんは丸椅子に座って、お互いじっと見つめ合っている状態になっている。

 

少しの間沈黙が流れた後、ともりんはゆっくりと話し始めた。

 

燈「……確かに私も、あの騒動の後、あのちゃんが言ったのと同じことを思ったよ。このカードが原因で、あの人達に絡まれたんだって。私がカードを持ち歩いたりしたから……調子に乗って凛々子さんに見せたりしたから……私なんかが、ヒーローものに手を出したりしたから、こんなことになったんだ、って。」

 

愛音「ともりん……。」

 

燈「そもそもあのときに、ホッパー1を見つけなければ……出会わなければ、こんなことにはならなかった。私のせいだ……全て私のせいだ……って、自暴自棄になるところだった。」

 

愛音「なる、"ところだった"?」

 

燈「うん……。あの人がいたから……あの人がいてくれたから、私は今もこうして、ライドケミートレカから……仮面ライダーから離れないでいられるんだ。」

 

愛音「……その人って、もしかして……」

 

燈「うん。私と凛々子さんを助けてくれた、立希ちゃんのバイトの先輩。そして、無類の仮面ライダー好き。……鑑、透哉さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG】

 

透哉「はっ……はっ……はっくしょん!」

 

立希「! ちょ、びっくりさせないでくださいよ!何ですか?風邪でも引きました?」

 

透哉「いや、そんなことないと思うんだけど……。誰かに噂されてるのかな?なんて……」

 

立希「余程のもの好きじゃない限り、鑑先輩の噂なんてしないと思いますけど。」

 

透哉「……お前、俺の人脈舐めてるだろ。」

 

立希「舐めてますよ。当たり前じゃないですか。」

 

透哉「お、おま……はっきり言いやがって……。見てろよ立希!いつか俺の友達全員をお前の目の前に連れてきてその言葉後悔させ…「無駄話してないで働いてくださーい。」……それは正論だ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘女子学園 天文部 部室】

 

愛音「鑑……透哉……?」

 

燈「うん。……とても優しくて……たまに可笑しくて……。男の人だけど、すごく良い人なんだ。」

 

愛音「そうなんだ……。ん?……男の人!?」

 

燈「! う、うん……。」

 

愛音「名前を聞いて、男の人の名前っぽいなぁとは思ったけど……まさかほんとに……。それで、大丈夫だったの?助けてもらった後、その人に何か変なことされたりとか……」

 

燈「あの人はそんなことしないよ……!……確かに私も、最初は不安だったけど……でも、そういうのは一切なくて、本当に、ただ純粋に、助けたいという一心で、私と凛々子さんを助けてくれたんだよ。その後、喫茶店とか透哉さんの家とか行ったけど、そこでした話のほとんどが仮面ライダーの…「家に行ったの!?」!? う、うん……。」

 

……おそらく、いやきっと、今の言葉をりっきーが聞いたら発狂ものだっただろう……。

 

愛音「! ち、ちなみに、りっきーはそのことは……?」

 

燈「し、知らないと思う……。だって言ってないし……。」

 

ほっ、良かった、とりあえずそこは安心だ。

 

……しかし、ともりんからそんな爆弾発言が出てくるとは思わなかった……。

 

これは、カードが好きか嫌いかどころの話じゃないよ……!

 

なんたって、ともりんが……あのともりんが……大人の階段を登り始めたのだから……!!

 

愛音「……ともりん。その話、詳しく聞かせて?」

 

燈「え?でも、それだと話が…「いいの!今はそっちの話のほうが大事だから!」そ、そうなの……?」

 

愛音「そうだよ!大事も大事、超大事!今後のMyGO!!!!!の存続に関わるくらい大事なんだから!!」

 

燈「そ、そんなに……!?それは、大変……。」

 

愛音「でしょ!?だから昨日、ともりんがその人と会ってから、家に行くまで、そして家に着いてからの出来事、それら全部、くわしく聞かせて!」

 

燈「……分かった。今後のMyGO!!!!!存続のためなら……!」

 

愛音「ありがとう、ともりん。」

 

……MyGO!!!!!存続は、ちょっと大袈裟だったかな?

 

……いやいや、そんなことない!

 

MyGO!!!!!に関わる超重要な問題という意味では、全然間違ってない……はず!

 

そう、これはバンドのため……ともりんのためなのだから!

 

燈「……あのちゃん、たぶんこの話、すごく長くなっちゃうと思う…「大丈夫だよともりん!どれだけ長くても、最後まで聞くよ!」……うん。」

 

ともりんは最後に確認をとり、それに私が答えると、本当に最初の最初から……ともりんと凛々子さんが転売ヤーの人達と会う前の段階から話し始めた。

 

このペースだとおそらく、1時間……もしくはそれ以上かかるだろう。

 

でも、構わない。

 

今は時間なんて関係ない。

 

ともりんの話を聞くこと、それだけに集中するんだ。

 

話を聞いて……いや、聞きながら、頭の中でイメージするの。

 

……鑑透哉という男の、人物像を。




次回、愛音ちゃん動きます……!
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