仮面ライダーが浸透したバンドリの世界   作:知栄 砂空

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作者「……」アセダラダラ

立希「……私が何言いたいか分かりますよね?」

作者「……や、約1年もサボってて、すいませんでした……。」

立希「謝るのは私じゃないですよね。」

作者「……い、今までこの作品を読んでくれていた方々、すみま…「燈に謝らなきゃですよね!」え?あ……ん?え……え?」

立希「あれから約1年経過したことでガヴが終わってゼッツが始まり、それ以前にムジカのアニメもとっくに終わり、私達の7thライブも今月の上旬に終わり……何よりこの作品での燈の物語が1年も止まってしまっていたことについて、燈に誠心誠意謝罪する必要がありますよね!!」

作者「……そ、それはまぁ、ごもっとも……。」





そよ「……メタいよ、立希ちゃん。」

愛音「あんなりっきー、見たくなかったかも……。」

楽奈「全ては作者が悪い。」

燈「……それでも、今ここに私達がいるってことは……続きを、書いてくれてるってことだよね。サボってたのは、良くないけど……また、進んでくれてるのは、嬉しいな……。」

作・愛・そ・立・楽『『『(……天使……。)』』』


第百五十四話 巻き込まれたそよ

〜PM 12:05〜

 

ここはRiNGの2階にあるカフェテリア。

 

その一角で長崎そよは、心地よいBGMが流れる中、優雅にお茶を楽しんでいた。

 

そよ「(……今日のカフェテリアは静かだな……。向こうに座ってるカップル?かな。雑談してるみたいだけど、丁度いい声の大きさと話し方で品があって、まさに理想のカフェタイムって感じ。……いつもこうならいいのに。)」

 

そんなことを考えながら、紅茶を一口すする。

 

今日は13:00からバンド練習であるが、なんとなく予定より早く来てしまったため、それならと思い1人でお茶を楽しむことにしたのだ。

 

他のメンバーがいっしょにいる場合もカフェタイムを過ごすことがあるのだが、彼女曰くうるさいメンバーが1人いるため、今のような優雅な時間を過ごすことは難しい。

 

それもあってか、今の彼女はとても気分が良く、なんならあと2時間はこのような時間が続いて欲しいと思っているようだ。

 

そよ「……本でも持ってくればよかったかも。」

 

そんなことを呟き、テーブルに置いてあるスマホをいじろうとしたときだった。

 

そよから見える位置に座ってるカップルがどうやら話を変えたようで、それが彼女の耳にも自然と入ってきた。

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ、今の仮面ライダーってどんなのか知ってる?」

 

「もちろん!仮面ライダーゼッツだろ?史上初、胸に変身ベルトを巻く仮面ライダーだよな。」

 

「そうなの!とうとう仮面ライダーもここまできたかーって感じだよねー。」

 

 

 

 

 

そよ「……仮面ライダー……。」

 

 

 

 

 

『ほら、これだ。』

 

そよ『……何ですか?これ。』

 

『カードだよ。ガンバレジェンズっていう仮面ライダーのカードなんだけどよ、これが高くてさー。』

 

そよ『仮面ライダー……。(確か、燈ちゃんや愛音ちゃんがよく話してる……)』

 

『んで、これをそよちゃんに探して買ってきてほしいってわけ。』

 

そよ『……?どうして私がそんなこと……』

 

『そのカードと俺の知ってる透哉の情報を、交換だ。』

 

そよ『……情報と高額カードを、交換……。』

 

『もちろん、それ相応の情報は渡す。たが、嫌なら断ってもいいぞ。もともとそっちが持ちかけた話だしな。』

 

そよ『……』

 

 

 

 

 

そよ「……はぁ。嫌なこと思い出しちゃった。……ん?今私、嫌、って……。」

 

 

 

 

 

『どうやってそよちゃんが、あの人達に出会ったのかは、私には分からないけど……。私は……そよちゃんに、もうあの人達には会ってほしくない……。』

 

『私が思ってるような、悪い人じゃないのは分かったけど……それでも、100%じゃ、ないから……。もしかしたらってこともあるし……そよちゃんには、自分を、大切にしてほしいから……。』

 

 

 

 

 

そよ「(……そっか。私、嫌だったんだ。あのときは流れで嫌気がさしたとか言っちゃったけど……ちゃんと、嫌って思ってたんだ。……全く、今更そんなことに気づくなんて……燈ちゃんに、また感謝しないとかな。)」

 

そよは数日前からある3人組と会うようになり、最近MyGO!!!!!の周りをうろつき回っている大学生の先輩、鑑透哉の情報と、彼らが提示してきた物とを交換していた。

 

しかし先日その現場を同じバンドメンバーである燈に見つかり、しかもそれが悪い取引だと誤解されたことでそのときの情報と物との交換は中止になったが、その後しっかり燈に説明したことで誤解は解けた。

 

が、彼女からもうその3人組とは会ってほしくない、そんな取引してほしくない、と言われたため、そのときは話を終わらせるためにとりあえず承諾したのだった。

 

そよ「……もうやめよ、こんなこと考えるの。まだ練習まで時間あるし、改めて優雅なティータイムを…「あ!そよりんじゃん!」……え?」

 

そよがお茶に戻ろうと紅茶の入ったカップを手に取ろうとした、そのときだった。

 

聞き覚えのある声、そして、できれば今は聞きたくなかった、1人のバンドメンバーの声がカフェテリア内に響き渡った。

 

今そよを呼んだ、そのメンバーの一言で、彼女の優雅なティータイムは終わりを告げることとなった……。

 

そよ「……愛音ちゃん……。」

 

愛音「私だけじゃないよ。ほら!」

 

燈「そ、そよちゃん……。」

 

透哉「よっ、早いな。」

 

香澄「そよちゃん!こうして会うのは久しぶりだね〜!」

 

沙綾「あはは、だねー。」

 

そよ「……ど、どうして……?まだ練習までは時間が……」

 

愛音「いやー、それがたまたま早く目が覚めちゃって……。たまには早く行こうかなぁって思って向かってたら、たまたまともりんと透哉さんに会って!で、いろいろ喋りながらRiNG入ったら今度は休憩中の香澄さんと沙綾さんにこれまたたまたま会ってさ〜。まだ練習まで時間あるし、せっかくならみんなで仮面ライダーの話でもしませんか?ってことになってカフェテリアに来たんだけど、まさかそよりんもいるなんて思わなかったよ〜!偶然が重なりすぎて、もう奇跡じゃん!」

 

そよ「(相変わらずペラペラと……。)……はぁ。」

 

愛音「あ!もしかしてそよりんもいっしょだったりする?」

 

そよ「……別に。」

 

透哉「……そよ、お前もしかして、今日機嫌悪いのか?」

 

そよ「え?……!(わ、忘れてた!今はこの人が……!)」

 

燈「そ、そうなの……?何か、あった……?」

 

香澄「え〜!そよちゃん!大丈夫!?」

 

そよ「だ、大丈夫ですよ。ただ、さっきまで本読んでて、少し嫌な展開があったので……。(さすがに苦しいかな……。)」

 

沙綾「あー、なるほどねー。私も分かるよ、その気持ち。」

 

そよ「(え、分かるの……?)」

 

透哉「胸糞悪い展開ってやつだよな。仮面ライダーにもよくあるから、俺も気持ちはよーく分かる。」

 

香澄「ひどいお父さんがひどいことしたときとか、まさにそうですよね!ガッチャードで言うと、グリオンとか!」

 

そよ「……」

 

燈「グリオンは……本当に、最悪だった……。」

 

愛音「! ともりんがキャラにさんづけしないって、すごいレアじゃない!?ねぇそよりん!」

 

そよ「そ、そうだねー……。」

 

透哉「……なぁ、そよ。」

 

そよ「! な、何ですか?」

 

透哉「お前が良かったらでいいんだけど……席、いっしょにいいか?」

 

そよ「……え?」

 

透哉「愛音が言った通り、みんなでいっしょに座って仮面ライダーの話でもしようかって話してたとこなんだけど、そよもいるならいっしょにどうかなって思ってさ。あ、嫌だったら、俺達別の席座るからさ。」

 

愛音「それいいです!そよりん、どうどう!?」

 

そよ「え、えっとー……」

 

燈「私も、そよちゃんと話、したいな……。」

 

香澄「私も!人数が多いほうが盛り上がるし!」

 

沙綾「もちろん、透哉先輩の言うように、そよちゃんが良ければ、私達がお邪魔じゃなければ、だけど……。」

 

そよ「……」

 

愛音「……やっぱり、ダメかなー?」

 

そよ「(……はぁ。)……いいよ。」

 

燈「!」

 

透哉「え、ほんとか?」

 

そよ「はい♪私もその話、少し興味あるので。」

 

透哉「マジか!じゃか、お言葉に甘えさせてもらうな。」

 

香澄「やったー!あ、じゃあ椅子、2つ持ってこないと!」

 

沙綾「隣からちょっと借りようか。今はお客さんも少ないしね。」

 

愛音「えへへ〜、サンキューそよりん♪すみませーん!注文いいです…「愛音ちゃん、後で話が。」え?」

 

燈「……嬉しいな……。」

 

透哉「……良かったな、燈。」

 

燈「! ……はい……♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そよ「……どういうつもり?」

 

愛音「ど、どうって……何が?」

 

そよ「あの人と燈ちゃん、さらには香澄さんと沙綾さんまで引き連れて……しかも何?仮面ライダー?私、そんなのに全く興味ないのに、どうしてわざわざ私のところにやってきて相席するわけ!?」

 

愛音「え、えーっと……てか待って待って!最初に相席を提案したのは透哉さんだよ!?私はそれに便乗というか…「じゃあそのときに断ればよかったでしょ!?」うっ、それは〜……。」

 

そよ「だいたい、愛音ちゃんまで早く目が覚めた、なんて……。ちょっと信じられないけど。」

 

愛音「失礼だな〜。私だってそういうときくらいあります〜!……ん?私まで、ってことは……やっぱそよりんもそうだったんだ!」

 

そよ「あっ……って、私のことはどうだっていいでしょ!とにかく私は…「分かった、分かったよそよりん。そよりんにはあまり話題振らないようにするから。透哉さんにもそう言っておくよ。」っ……そ、そう……。」

 

愛音「……なんて、ほんとは寂しかったりして…「私今日はもう帰ろうかな。」わ〜!冗談冗談だって〜!」

 

そよ「……それともう1つ。」

 

愛音「?」

 

そよ「あの人の前でそよりんはやめて。」

 

愛音「えー何でー?もう今更じゃない?あと、さっきからあの人あの人って言ってるけど、"透哉さん"ってちゃんと名前で呼びなよー。」

 

そよ「……そんなの、私の勝手でしょ。とにかく、今更だろうが何だろうがあの人の前ではそよりんはやめて!分かった!?」

 

愛音「……わ、分かった……。」

 

そよ「……それじゃ、戻るよ。」

 

愛音「……はぁ。そよりんから一方的に拒絶してるって感じだなぁ……。どうしてそんなに透哉さんのこと……って、私も最初そうだったしそよりんのこと言えないか。」

 

そよ「何独り言言ってるの?置いてくよ。」

 

愛音「! 待って待って私も行くー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CiRCLE カフェテリア】

 

透哉「……お、帰ってきた。」

 

燈「あのちゃん、そよちゃん……用事は、もう済んだの……?」

 

そよ「うん♪大丈夫だよ♪」

 

愛音「まぁねー。」

 

香澄「それじゃあみんな集まったことだし、さっそく!……何の話するんだっけ?」

 

沙綾「あはは……。仮面ライダーの話をしようってなって、その先はまだ決めてなかったもんね。」

 

愛音「私も、みんなで仮面ライダーの話したいとは言ったけど、内容までは考えてなかったや。」

 

そよ「(いや、何それ……。)」

 

透哉「うーん……じゃあ、ギルティ・パルフェの話でもするか?」

 

燈「! ギルティ・パルフェ……!」

 

そよ「(え、何……?パルフェって……パフェのこと……?)」

 

愛音「この前、ともりんといっしょに観に行ったやつだ!面白かったよね〜!」

 

燈「うん……!ゴチゾウも、可愛いかった……。」

 

そよ「(ごちぞう……?ごちそうじゃなくて……?)」

 

香澄「すごく良いVシネクストでしたよね!ガヴの物語としてものすごく綺麗な終わり方で!」

 

沙綾「そうだね〜。ラキアもカッコよかったし、ヴァレンのパルフェモードもすごくカッコよかったよね。」

 

そよ「(な、何語を話してるの……?)」

 

透哉「……そよも、今度いっしょに観てみるか?ギルティ・パルフェ。」

 

そよ「え?わ、私ですか……?」

 

愛音「(あ、ヤバ!)」

 

そよ「……」ジー

 

愛音「(うっ……。)と、透哉さん!そより……じゃなくて……そ、そよさんは、いろんな用事があって映画を観に行く時間がないそうで……。」

 

透哉「え、そうなのか?」

 

そよ「……そうなんです。残念ですけど。」

 

透哉「そっか……。ま、それなら仕方ないよな。」

 

愛・そ「「(それで引き下がるんだ……。)」」

 

香澄「用事かー。そよちゃんは忙しいんだね〜。」

 

沙綾「そんな中バンドもやってるなんて、すごいじゃん。」

 

そよ「い、いえ、そんなことは……。」

 

透哉「……ま、もし時間がとれそうなときに、ギルティ・パルフェ気になるなぁって思ったら、いつでも言ってくれ。」

 

そよ「そうですね。ありがとうございます。(そもそもギルティ・パルフェって何?そんな英語あったっけ?)」

 

燈「……」

 

 

 

 

 

立希「げっ、鑑先輩…‥。やっぱりいる……。」

 

愛音「あ、りっきー!と楽奈ちゃん!よくここにいるって分かったね。」

 

立希「あんな分かりやすい大きな声で喋ってたら嫌でも分かるから。」

 

そよ「(確かに。)」

 

楽奈「りっきー、抹茶パフェ。」

 

立希「はぁ!?今から練習なんだから、後にして。」

 

楽奈「今食べる。そしてバンドやる。で、また食べる。」

 

立希「っ!?野良猫、お前……!」

 

透哉「分かった分かった。じゃあ今日は俺が奢ってやるよ。」

 

立希「!?」

 

楽奈「! 抹茶パフェ……!」

 

透哉「腹が減っては戦はできぬって言うしな。すみませーん。」

 

立希「ちょ、鑑先輩!楽奈を甘やかさないでください!」

 

 

 

 

 

沙綾「あはは、微笑ましいね。」

 

香澄「透哉先輩も、相変わらずだね〜。」

 

愛音「ですねー。……あ、そうだ!沙綾さん、香澄さん!昔の透哉さんって、どんな感じだったんですか?」

 

燈「!」

 

香澄「昔の透哉先輩?」

 

愛音「はい!私、去年とかの透哉さんのこと、何も知らないので……丁度いい機会だし、是非聴いてみたくて!」

 

燈「わ、私も、気になる……!」

 

沙綾「昔の透哉先輩かー。……今とあまり変わらないかなー。」

 

愛音「え!?そうなんですか!?」

 

香澄「うん。誰にでも優しくて、誰とでも仲良くなれて、お人好しで、面倒見がよくて……いっしょにいると楽しくて、時間が経つのも忘れるくらいで……」

 

愛音「わ、分かります!」

 

沙綾「それに……大の仮面ライダー好きだしね。」

 

燈「や、やっぱり……昔から、そうだったんですか?」

 

香澄「私達と初めて知り合ったときは、もうすでに好きだったよね?」

 

沙綾「うん。少しずつ話すようになってから、仮面ライダーが好きなことを聞かされて、布教されて……私達も、ハマっちゃったんだよね。」

 

愛音「そうなんですね……。透哉さん経由だったんだ……。」

 

燈「……なんか、想像できる……。」

 

愛音「あはは、だね〜。」

 

そよ「……」

 

 

 

 

 

楽奈「抹茶パフェ、美味しい。」

 

透哉「楽奈はほんとに抹茶が好きなんだな。」

 

立希「それ食べたらすぐ練習始めるからね!」

 

透哉「今日の練習も頑張れよ、立希。」

 

立希「別に、いつも通りやるだけですよ。」

 

透哉「お、蘭のまねか?」

 

立希「っ!ち、違いますよっ!」

 

透哉「あはは……!」

 

 

 

 

 

そよ「……あの人の、どこがそんなにいいんだか。」ボソッ

 

燈「……」




前書きで立希ちゃんが言った通り、約1年ぶりの更新です。

サボってた1年の間にいろんなことがありましたね……。

仮面ライダーも、バンドリも、ライブも……そして僕自身も、どうやら今年は厄年だったようでw。

言われてみれば確かに、思い当たる節がありました……。

まぁ、もう今年終わるからいいんですけどね。

というわけで、あと数時間で2026年になりますね。

来年はとうとうバンドリ10周年ライブがありますし、仮面ライダーも55周年ということで何やら大きな展開があるそうですし……このシリーズも、ぼちぼち続けていければいいなと思っています。

それでは皆さん、よいお年を!
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