仮面ライダーが浸透したバンドリの世界   作:知栄 砂空

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皆さん、お久しぶりです。

昨日がそよさんの誕生日、ということでそよさん編、超久々の投稿です。(何が"ということで"だよ)

話は変わりまして7月のMyGO!!!!!のライブ、僕はちょっと諸事情で見送ってたのですが、なんと弟が2枚分、しかもグッズ付きを申し込んでいたようでしかもそれが当たっていたので、緊急参戦することにしましたw。

同じく7月に発売する3rdアルバムは特装版を予約しているので、買ったらよーく聴き込んでライブに臨みたいと思います。


第百五十六話 そよとましろ

【月ノ森女子学園】

 

「それでは長崎さん、ごきげんよう。」

 

「また明日ね。」

 

そよ「うん、ごきげんよう。……ふぅ。」

 

全ての授業が終わり、HRを経て、現在は放課後。

 

教室内の生徒達の動向は、帰りの支度をしてから部活に向かったり、そのまま真っ直ぐ下校したりと様々だ。

 

今私に挨拶していった子達は、前者に当てはまる。

 

そして私も、同じく前者……と言いたいところだが、今日は急遽部活が休みになったため……後者だ。

 

……と、これまた言いたいところだが、違う。

 

今日はRiNGでバンドの練習があるのだ。

 

メンバーには部活の後顔を出すと言ってあるのだが、先程言ったように部活は急遽休みに。

 

つまり、何が言いたいのかと言うと……バンド練習まで、時間が空いてしまった。

 

練習がなければ、このまま家に帰ってのんびりしていただろう。

 

しかし、今日はそういうわけにもいかない。

 

……さてと、どうしたものか。

 

私、長崎そよは、そんなようなことを考えながら帰りの支度を済ませ、教室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……結局何も思いつかないまま、玄関を出ちゃった……。

 

部活が急に休みになるって、人によってはラッキーだったりするんだろうけど……部活があること前提で予定を立ててる人からしたら、ちょっと困るかも……。

 

今はそれが私なんだけど。

 

……本当にどうしよう。

 

もう、RiNGに向かってしまおうか。

 

……あ、でも今日立希ちゃんがバイト入ってるって言ってたっけ。

 

じゃあ……やめておこう。

 

そうなるとあとは……。

 

うーん……。

 

……商店街でもぶらぶらしてみようか……。

 

生徒達が校門を出て帰っていく中、私は近くの柱に寄りかかりながらバンド練習までの時間潰しとして何かないかと考えていた……。

 

そのときだった。

 

 

 

 

 

???「あれ?そよちゃん?」

 

 

 

 

 

突然名前を呼ばれ、すぐに声がしたほうを見ると、そこにはある1人の生徒……いや、先輩の姿があった。

 

学年として……そしてバンドとして、二重の意味での先輩であり、月ノ森で生まれたバンド、Morfonicaのボーカル。

 

そよ「倉田先輩……。」

 

2年生の、倉田ましろ先輩だ。

 

ましろ「どうしたの?こんなところで……。」

 

そよ「特に、何も……ただ考え事をしていただけなので。」

 

ましろ「考え事?……もしかして、何か、悩み事とか……?」

 

あ、ばれた。

 

……まぁいいか。

 

別に隠すほどのことでもないし。

 

そよ「……実は今日、本当なら部活があって、その後バンド練習に行く予定だったんですけど、急遽その部活がなくなってしまって……。なので、そこまでどう時間をつぶそうか、考えてたところなんです。」

 

ましろ「そうだったんだ……。」

 

そよ「倉田さんは、今からバンド練習ですか?」

 

ましろ「あ、ううん、今日は練習お休みなんだ。でも、ちょっと人と待ち合わせしてて……それまでまだ時間があるから、駅前でも歩こうかなって思ってたとこなんだ。」

 

そよ「駅前……。」

 

私とだいたい考えてること同じ……。

 

つまり、倉田先輩も暇つぶししようと……。

 

ましろ「……!そ、そよちゃん。」

 

そよ「え?あ、何ですか?」

 

ましろ「そよちゃんが良ければなんだけど……もしだったら、お互いの予定の時間までいっしょに遊ばない?」

 

そよ「あ、遊ぶ……?」

 

ましろ「あ、遊ぶというか、えっと……ちょっとそこら辺……駅前とか商店街とか、いっしょに歩きながら話とかできたらどうかなーって……。」

 

そよ「……」

 

ましろ「も、もちろん、そよちゃんが良ければ、なんだけど……。」

 

そよ「……はい。私で良ければ、いっしょに同行させてほしいです。私も、倉田先輩とゆっくりお話し、してみたかったので。」

 

ましろ「そよちゃん……!あ、ありがとう!」

 

そよ「お礼を言うなら、私のほうですよ。」

 

ましろ「じゃあ、お互い様ということで。さっそく行こう、そよちゃん。」

 

そよ「ふふっ、はい♪」

 

倉田先輩と2人っきりで話す機会なんてあまりなかったから、いい機会かもしれない。

 

学年の……バンドの先輩として、いろんな話が聞けるかもしれないし、それに……確か前のお花見のとき……鑑さんといっしょにいた、よね?

 

あの人とどれくらいの仲なのかは知らないけど、少しくらいならあの人のことも、聞けるかもしれない。

 

それに、この学校で数少ない、知り合いの先輩だしね。

 

ましろ「(お、思い切って誘ってみて良かった……!私も、もう先輩なんだもんね……。よーし、頑張るぞ……!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【商店街】

 

はぐみ「はい!北沢精肉店特製のコロッケだよ!どうぞ召し上がれ!」

 

ましろ「ありがとうございます!……はい、そよちゃん。」

 

そよ「ほ、本当にいいんですか?私、これくらい自分で…「いいんだよ。今日くらいは、先輩である私に甘えてよ。」倉田先輩……。ふふ、そうですね。じゃあ……」

 

はぐみ「それにしても、珍しい組み合わせだよね。2人でお出かけ?」

 

ましろ「はい。たまたま学校の帰りにいっしょになったので、せっかくだからいっしょに遊びに行かないかって誘ったんです。」

 

はぐみ「そうなんだ!楽しんできてね!」

 

そよ「ふふ、ありがとうございます、はぐみさん。」

 

ましろ「それじゃあそよちゃん、あそこのベンチで座って食べようか。」

 

そよ「そうですね。それでははぐみさん、失礼します。」

 

ましろ「し、失礼します、はぐみさん。」

 

はぐみ「うん!またねー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「あー、ん。ん〜!美味しい〜!」

 

そよ「! ほんとだ、美味しい……。」

 

ましろ「良かったぁ、そよちゃんの口に合ったみたいで。はぐみさんのお店のコロッケは、世界一美味しいんだよ。」

 

そよ「(世界一は言い過ぎな気もするけど……。)そうですね。すごく温かくて、衣もサクサクで、中はお芋がゴロゴロで……。今度、バンドのみんなにも教えてあげようかな。」

 

ましろ「うん!いいと思う!みんな、絶対喜ぶよ!」

 

確かに、愛音ちゃんあたりは気に入って今後の練習の差し入れに持って来たりしそう。

 

あ、でもそうなったら毎回コロッケになっちゃうか。

 

……やっぱりやめておこう。

 

ましろ「これからどうしようか……。! 羽沢珈琲店行く?あ、山吹ベーカリーもいいかも!……って、また食べ物になっちゃうか。」

 

そよ「ふふ、倉田先輩にお任せしますよ。」

 

ましろ「そよちゃん……。」

 

バンド練習までは……まだ時間がある。

 

このまま倉田先輩について行って、どこ行くかは分からないけど……行けてあと数軒くらいかな。

 

その中で、鑑さんのことについて聞けるタイミングがあればいいんだけど……。

 

……ん?

 

あれ、さっき倉田先輩、どこ行くって言ったっけ?

 

…………!!

 

羽沢珈琲店!!

 

そうだ、鑑さんのことについて聞けてなおかつ時間をつぶすのにうってつけの場所……羽沢珈琲店があった。

 

さっきのは前言撤回して、羽沢珈琲店に行きたいって……。

 

ましろ「よし!」

 

そよ「!」

 

ましろ「それじゃあそよちゃん、私、行きたいところがあるんだけど、いいかな?ここから少し歩くんだけど……。」

 

……遅かった。

 

……まぁいいか。

 

またどこかでタイミングを見つければ。

 

そよ「もちろんですよ。倉田先輩の行きたいところ、楽しみです。」

 

ましろ「そよちゃん……。えへへ、ありがとう♪」

 

倉田先輩の行きたいところか……。

 

……あまり想像つかないかも……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール スーパー】

 

まさかのスーパー……?

 

……もしかして、お腹が空いてたの?

 

それとも、喉が渇いて……?

 

いや、それだったら羽沢珈琲店行けばいい話だよね。

 

……分からない……。

 

ましろ「あった!」

 

そよ「! 何か探してたんですか?」

 

ましろ「うん。ちょっとこれをね。」

 

そよ「これは……。」

 

……仮面ライダー……?

 

えっと……ソフビパッケージチャーム&、チョコスナック……。

 

倉田先輩、これを探してたの……?

 

でも、待って……?

 

そよ「……倉田先輩って、仮面ライダー好きだったんですか?」

 

ましろ「うん、大好きだよ。あれ?言ってなかったっけ?」

 

そよ「……そうですね……。初耳だったと思います。」

 

ましろ「そっか。……もしかしてそよちゃんは、あまり興味なかったり?」

 

そよ「! い、いや、そういうわけでは……。ただ、ちょっと意外だなって思ったので。」

 

ましろ「意外、か。……ふふ、そうかも。」

 

え、認めちゃうんだ……。

 

ましろ「私も最初は、自分がここまで仮面ライダーを好きになるなんて思わなかったよ。仮面ライダーに出会う前は、趣味とか好きなこととか特になくて、ただ平凡な毎日を過ごしてただけだったから。」

 

そよ「……もしかしてそれって、倉田先輩がバンドを始める前のことですか?」

 

ましろ「うん。あれは、中学1年の冬頃だったかな。」

 

そよ「そんな前から……。」

 

それに、細かい……。

 

ましろ「本当にちょっとしたきっかけだったんだ。ある日お母さんにおつかいを頼まれて、買い物が終わったらすぐ帰ろうって思ってたら、たまたまガラポンの抽選会をやっててね。お会計のときに、私も抽選券をもらったんだ。せっかくだからやってみようって思って、抽選会に並んで回したら……なんと当たったんだ。」

 

そよ「仮面ライダーの、何かですか?」

 

ましろ「そう。仮面ライダーの、映画のチケット。厳密には、映画のランダムチケットで、何の映画のチケットが当たるか袋を開けるまで分からないっていう……今考えると、なかなか責めた景品だったんだよね……。」

 

そよ「そ、それは……なかなかに責めてますね……。」

 

人によってはいるいらないが極端に分かれるよねそれ……。

 

よく当時の企画者の人もそれでOKしたな……。

 

そよ「……でも倉田先輩はそれで、仮面ライダーの映画のチケットを当てたってことなんですよね?」

 

ましろ「うん。当時は仮面ライダーっていう特撮番組が放送してることは知ってたけど、さっき言ったように、そのときは趣味も好きなことも特になかったから……。でも、せっかく当たったんだし、興味本位で行ってみようかなって。」

 

それで行こうって思うのがすごいな……。

 

私だったら絶対行かないと思う。

 

ましろ「映画を観に行った日がたまたま公開日だったみたいで、いざ映画館に着いてみたら……ものすごく混んでて、びっくりしたんだ。しかも、子供だけじゃなく女の人や大人の人も多くて……。仮面ライダーは子供向けで、しかも男の子が見るような番組だと思ってたから、私にとってはびっくりの連続で……。」

 

そよ「……」

 

ましろ「……って、ごめん!こんなところでお喋りしてたら、疲れるし、通路の邪魔だよね……。」

 

そよ「あ……確かに、お客さんが通る道を遮るのは、良くないですね……。それじゃあ倉田先輩、場所、変えましょうか。」

 

ましろ「え……いいの?」

 

そよ「はい。倉田先輩のお話、もっと聞きたいので。」

 

いつの間にか話を聞く流れになっちゃったけど……ここでもういいですってバッサリ切るのは、倉田先輩に失礼だし……。

 

それに、中途半端で終わるのは、気持ちが悪い……。

 

ましろ「そっか……。うん、ありがとう!あ、じゃあ私、先にこれ買ってくるね!」

 

そよ「はい。レジの向こう側で待ってま……す?」

 

え……い、いったい、何個買うの……?

 

軽く数えた感じ10個くらいあるような……。

 

ましろ「……よし!それじゃあ、行ってくるね!」

 

そよ「……倉田先輩のイメージ、ちょっと変わったかも……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール フードコート】

 

ましろ「ここなら、誰の邪魔にならず、気軽に話せるね。」

 

そよ「ですね♪」

 

ちょっと思ってた話と違うけど……。

 

ましろ「えっと……それで、どこまで話したっけ……?」

 

そよ「確か……映画館に来てびっくりした、の辺りだったかと。」

 

ましろ「あ、そうだったね。ありがとう、そよちゃん。」

 

そよ「いえ。」

 

ましろ「それで映画を観に行って、人がいっぱいいてびっくりして……上映時間も迫ってたから、急いでスタッフさんにチケット見せないとって思ったんだけど……そこで、他の人にぶつかられちゃって。」

 

そよ「え、ぶつかられた……?ぶつかっちゃったんじゃなくて……?」

 

ましろ「うん……。そのときに、ちょっとした罵声も浴びせられちゃって……その拍子に転んで、チケットも落としちゃったんだ。」

 

そよ「……最低ですね。」

 

ましろ「……私も、パニックになっちゃって……人も多いし、どうしようってなっちゃって……。」

 

そよ「それで、どうしたんですか?」

 

ましろ「……泣きそうになってた私を、助けてくれた人がいたんだ。落としたチケットを探して拾ってくれて、私を人混みから連れ出してくれて……。思えばあのときから、ヒーローだったんだよね。」

 

そよ「……」

 

ましろ「そのときは咄嗟のことで、お礼も言えなかったんだけど……あるときに再開して、無事そのときのお礼も言えて……その人がいなかったら、今の私はいなかったと思う。仮面ライダーも、好きにはなってなかったんじゃないかなって、思うんだ。」

 

そよ「……そんなことが、あったんですね。……そのときの出来事がきっかけで、倉田先輩は仮面ライダーを好きに?」

 

ましろ「うん。映画を観て、仮面ライダーっていいな、カッコいいなって思って、それからずっと仮面ライダーのことを調べて……そうしてたらいつの間にか、こういうのを買っちゃうくらい、好きに……ううん、大好きになってたよ。」

 

そう言いながら倉田先輩は、さっき買っていたスナック菓子を両手に持って見せた。

 

可愛らしく顔の横に持ってきて、すごく嬉しそうな笑顔を見せながら。

 

……倉田先輩が、仮面ライダー好き。

 

ちょっとびっくりしたけど、先輩の新たな一面が知れて、良かった……のかな?

 

……うん、良かったと思っておこう。

 

そよ「……倉田先輩、貴重なお話、ありがとうございます。」

 

ましろ「! そ、そんな、貴重だなんて……私はただ、自分の話をしただけだから……。」

 

そよ「充分貴重ですよ。先輩の過去話を聞く機会なんて、そうそうないですから。バンドや学校の話ならともかく、趣味の話ですから、尚更。」

 

ましろ「そ、そうかな……。」

 

そよ「はい。私は、そう思いますよ。……倉田先輩、貴重な趣味の話を聞かせてくれたついでにもう1つ、お聞きしてもいいですか?」

 

ましろ「も、もちろん!私でいいなら、何でも聞いてよ!」

 

そよ「ふふ、ありがとうございます。そうしたらお聞きしたいことというのが……鑑さんについてなんですけど……。」

 

ましろ「……?透哉先輩?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘女子学園 天文部 部室】

 

燈「……」カキカキ

 

『〜〜♪♪』

 

静かな天文部の部室に響き渡る音色。

 

その音の正体は、この場にいる2人のうちのソファに座っている1人、千早愛音の弾くギターから奏でられている。

 

愛音「……うん、いい感じ!これならりっきーも文句言わないでしょ!」

 

現在この天文部の部員は、机に座りながら約30分ほど、ノートに書き物をしている彼女、高松燈ただ1人だ。

 

よって愛音は天文部ではないのだが、燈曰く自由に出入りしていいとのことらしく、たびたび顔を出してはギターの練習をしたり、ときには雑談したりと、今ではすっかり彼女のお気に入り空間となっている。

 

愛音「……あ、ってヤバ!いつの間にか練習まであと10分じゃん!ともりん!急いでRiNG向かおう!」

 

燈「! う、うん……!」

 

愛音「遅れたらまたりっきーやそよりんに小言言われる〜!2人とも、透

哉さんみたいにそれくらい水に流して、怒るんじゃなくて『大丈夫?』とか、『何かあった?』とか、労いの言葉をかけてくれたりすればいいのに……。ともりんもそう思わない?」

 

燈「あ、あのちゃんは……いつも、すごく頑張ってるよ。きっとそれは、立希ちゃんにもそよちゃんにも、ちゃんと……伝わってると思う。」

 

愛音「ともりん……。そんなこと言ってくれるの、ともりんだけだよ〜!ともりんラブ〜!」ダキッ!

 

燈「うわっ!あ、あのちゃん……く、苦しい……。」

 

愛音「えへへ〜。……よし!ともりんのおかげでやる気出てきた!今日の練習も頑張るぞー!」

 

燈「お、オー……。」

 

愛音「……あ。」

 

燈「……?こ、今度はどうしたの?」

 

愛音「そういえば今日って、透哉さんいないんだよね?」

 

燈「……あ……。そ、そうだった……。」

 

愛音「……ま、いつもいてもらうんじゃ、透哉さんにも悪いしね!あの人にもあの人の用事とかあるんだし!それで練習いつもより上手くできなかったら、それこそりっきーに小言言われるし……。というわけで、透哉さんなしでも頑張ろう!ともりん!……ともりん?」

 

燈「……え?あ……う、うん!頑張ろうね、あのちゃん……!」

 

愛音「うん!そうと決まったら……RiNGに急げーー!!」

 

燈「ま、待ってあのちゃん……!まだ、戸締りとかあるから……。」

 

燈は急いでノートを片付けカバンを持ち、部室の電気を決してドアを閉めた。

 

しっかりと鍵も閉めて戸締りをし、職員室に鍵を返しに行ってから2人は学校を後にし、走ってRiNGへと向かった。

 

その間燈の顔は、なぜかずっといつもより暗かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール フードコート】

 

そよ「……」

 

倉田先輩に鑑さんのことを聞くまではよかったけど……まさか、そこから30分も語りっぱなしになるなんて思わなかった……。

 

今もずっと語り続けてるし……倉田先輩って、こんな感じに喋るんだ……。

 

……ってうわっ、いつの間にか練習時間過ぎちゃってる……。

 

よく見たら通知もいっぱいきてるし、RiNG着いたら絶対立希ちゃんうるさいだろうな……。

 

ましろ「それでね、この前透哉先輩とお出かけしたんだけど、そのときも透哉先輩のほうから手を繋いでくれたんだ!最近は透哉先輩からアプローチしてくれることも多くなって、私もそれが嬉しくて……。透哉先輩と初めて会ったときは、まさかこんな日がくるなんて、夢にも思わなかったなー。」

 

途切れた……!

 

今なら……。

 

そよ「倉田先輩、ちょっといいですか!?」ガタッ!

 

ましろ「え!?う、うん……。」

 

そよ「あ……ご、ごめんなさい。大きな声出して……。」

 

ましろ「い、いや、別に大丈夫だけど……。突然どうしたの?」

 

そよ「あー……すみません、倉田先輩。先輩の話に夢中で、この後バンド練習があるの、忘れてて……。」

 

本当はもう過ぎてるけど。

 

ましろ「……っ!!そ、そうだった!ごめんそよちゃん!私、気がついてあげられなくて……!」

 

そよ「謝らないでくださいよ。決して倉田先輩のせいじゃありませんから。」

 

ましろ「で、でも、私がずっと1人で喋ってたのが悪いんだし……そのせいでバンドの練習に遅れちゃったら……。私、いっしょに謝りに行くよ!」

 

そよ「そ、そんな……大丈夫ですって……!それに、元はと言えば鑑さんについて聞きたいと言った私が悪いんですし……」

 

ましろ「ううん、悪いのは私だよ!私、これでも先輩なのに、これじゃあ全然……。」

 

そよ「……そんなこと、気にしなくても…「だからお願い!みんなに……MyGO!!!!!のみんなに謝らせて!」いやでも、倉田先輩には用事が……」

 

 

 

 

 

???「お前ら、こんなところで何やってんだ?」

 

 

 

 

 

! こ、この声って、まさか……。

 

ま・そ「「と、透哉先輩(か、鑑さん)!?」」

 

透哉「……珍しいな、ましろとそよがいっしょなんて……。」

 

な、何でこんなところに……。




最近ガッチャードメモリアルの供給が多くてめちゃくちゃ嬉しい限りです。

もうすぐアルケミスも届きますしね。
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