仮面ライダーが浸透したバンドリの世界   作:知栄 砂空

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適当にTwitter見てたら、バイスタンプセレクションなるものが受注開始だそうで……。

え、昭和のスタンプもう出るの?

僕聞いてない……。


第二十ハ話 ついにリバイスドライバーが俺の手に……!(俺のではない)

【鑑家】

 

透哉「……」

 

友希那「……ねぇ、透哉。」

 

透哉「……」

 

友希那「……いつまでそうやって黙ってる気?」

 

透哉「……」.

 

友希那「……私、帰るわ…「ごめん!ごめんて友希那!ちょっと気持ちを整理してたんだよ!」……はぁ。気持ちの整理ってあなた、そこまでしなくても……。……いえ、ごめんなさい。確かに気持ちの整理は必要ね。」

 

透哉「だろ?」

 

なぜ俺と友希那は、正座をしながら気持ちの整理をしているのか。

 

それは全て、俺達の目の前にあるものが物語っている。

 

その目の前にあるものとは……。

 

 

 

 

 

友希那「『DXリバイスドライバー 仮面ライダー50周年スペシャルセット』まさかこれを、実際に目にできる日がくるなんてね。」

 

透哉「ああ。俺もびっくりだよ……。」

 

そう。

 

なんと今俺達の前には、リバイスドライバーの50周年スペシャルセットが、しかも先行抽選に当たった人だけが入手できるロゴ入りのダンボールに入った状態で置いてあるのだ。

 

もちろん俺は先行抽選なんてしてないし、友希那もしていない。

 

……ほんとはすごくやりかったよ?

 

当たりはずれ問わず、抽選してみたかったよ?

 

けどな?

 

……それを買うお金がなかったんだよ!!

 

だからもし当たったとしても、買えないからなくなくスルーしたんだよ!!

 

あーくそ!!

 

何で俺の学校はバイトできねえんだ!!

 

こんちくしょうめが!!

 

……ちなみに友希那の場合は、興味はあったがとりあえずリバイスドライバーは後回しでいいだろうという理由で、やらなかったらしい。

 

ではなぜ、その抽選すらしてない俺の家に、リバイスドライバー50周年スペシャルセットがあるのか。

 

その答えはただ一つ。

 

 

 

 

 

……あいつが貸してくれたんだ。

 

……ん?

 

あいつって誰か?

 

いや、あいつはあいつだよ。

 

ほら、よく俺が学校で話してるだろ?

 

ましろのときといい友希那のときといい、たびたび一人にさせられる可哀想なあいつだよ。

 

友希那「ねぇ透哉。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「これを貸してくれた人は、何という人なの?」

 

透哉「何という……あぁ名前か。あいつの名前はなー……

 

 

 

 

 

……あれ?あいつの名前……何ていうんだっけ……?」

 

友希那「まさか、知らないの?あんなにいつも親しげに話しているのにも関わらず?」

 

透哉「ま、待て……ちょっと待てよ?思い出す、今思い出すから……」

 

友希那「……」

 

透哉「うーん……、うーん……?あー……、うー……、んー……」

 

友希那「……そもそも名前を知らない、なんてことは……あるわけないわよね。」

 

透哉「名前を知らない……?……、……、……!!あぁ!!」

 

友希那「思い出したの!?」

 

透哉「あぁそうだよ!そうだった!お前のおかげで思い出したよ!あいつの……あいつの名前は……

 

 

 

 

 

……知らないんだ。」

 

友希那「……は?」

 

透哉「俺、あいつの名前知らないんだよ。気づいたら普通に話しててさ。名前を聞いたことも、教えてもらったこともないんだよなぁ……ってのを思い出した。」

 

友希那「……で、でも、最初の自己紹介などで…「俺そのとき、ずっと学校終わってからのこと考えててさ。装動買えるかな……装動買えるかな……って、ずっと。その日、丁度最新弾の発売日だったんだよ。」……」

 

透哉「だから俺、あいつの名前知らねえんだよな。」

 

友希那「……呆れた。」

 

いや、だって仕方ねえだろ?

 

俺とあいつが、ある話に夢中になってるとする。

 

その話がすっげえ盛り上がってるときに、突然俺が『そういやお前の名前何だっけ?』なんて聞いたらどうなるよ?

 

一気に空気悪くなって雰囲気ぶち壊しだろ!

 

それに、もう何ヶ月もいっしょにいるやつに名前聞くって……ほら、いろいろと失礼だろ……?

 

友希那「……じゃああなた、名前も知らない友達もどきの人から、リバイスドライバーを貸してもらったということ?」

 

透哉「友達もどきって……俺は普通にあいつと友…「でも名前を知らないじゃない。」……そ、そうだけど……」

 

友希那「名前を知らないような人のことを、友達といえるの?」

 

透哉「……」

 

友希那「……ごめんなさい、少し言いすぎたわね。訂正する…「いや、いいよ。」え?」

 

透哉「お前の言う通りだ。名前を知らないあいつのこと、本当に友達といえるのか。……答えはNoだ。向こうは俺の名前を知ってんのに、俺は知らない。もう何ヶ月もいっしょにいるのにも関わらずだ。俺は……あいつの友達失格なのかもしれないな。」

 

友希那「……」

 

透哉「……だから決めた。」

 

友希那「?」

 

透哉「俺、思い切ってあいつに名前聞くよ。今頃聞くなんて失礼だって思われたり、最悪絶交なんてことになるかもしれないけど……でも、あいつは学内校唯一の友達、いや、親友だからさ。」

 

友希那「(学校内唯一なのね……。)……でもきっと、絶交なんてことにはならないと思うわよ。」

 

透哉「え?」

 

友希那「これは私の勝手な推測だけれど……たぶんその人も、薄々勘づいているんじゃないかしら。友達なのに、何ヶ月も名前を呼ばれないなんて、どう考えても不自然でしょ。」

 

透哉「……まぁ、確かに。"友達"でそうだったら、不自然だよな……。」

 

友希那「……何よ。」

 

透哉「いや、別に。」

 

友希那「……話を戻すけど、仮にあなたとの絶交を考えているとして、そんな人がわざわざDXの変身ベルトの、しかもスペシャルセット版を貸してくれるなんてこと、すると思う?」

 

透哉「……しねえ、かな。」

 

友希那「そうでしょ?だから、もし今頃名前を聞いて、話が悪い方向にいったとしても、絶交になんて、ならないんじゃないかしら。」

 

透哉「……そうか。……うん、お前の言う通りだ。それにあいつの性格を考えたら……怒るなんてこともしないんじゃないかって思えてきたよ。」

 

友希那「……」

 

透哉「サンキューな友希那。俺、今すぐあいつのところに…「ダメよ。」え……何でだよ。」

 

友希那「ん。」

 

透哉「? ……あー……。」

 

友希那が指差しているのは、リバイスドライバーの箱。

 

つまり、遊びたいということらしい。

 

……まぁ、普通に考えればそっちが優先だわな。

 

そのために友希那を家に呼んだんだし。

 

透哉「そうだよな、悪かった。……んじゃ、まずは遊ぶか。」

 

友希那「ええ、当然よ。」

 

当然、ね。

 

……もはや、俺よりこいつのほうが楽しみにしてたんじゃないか?って気すらしてくるな……。

 

だって今の今まで、あいつのことで話しているときもずっと、

 

 

 

 

 

……こいつの視線、リバイスドライバーに一直線だったもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「そんじゃ、まずこの箱を開けるぞ。」

 

友希那「ええ。」

 

ダンボールのテープは、既にあいつが遊んだ後の状態なので、もちろん貼られていない。

 

なので、このふたを開けたら、もうすぐにリバイスドライバー50周年スペシャルセットの箱とご対面だ。

 

俺は緊張しながら、左手でダンボール下部の端を抑え、右手で上部のふた部分を持つ。

 

透哉「……よし、開けるぞ。」

 

友希那「ええ、いいわよ……。」

 

一回深呼吸し、気持ちを落ち着かせ、ふたを開けることだけに集中する。

 

そして……

 

透哉「……よし。

 

 

 

 

 

……オープン!」パカッ

 

友希那「!!」

 

『DXリバイスドライバー 仮面ライダー50周年スペシャルセット』

 

透哉「き、キターー!!」

 

ついに、箱とご対面だ。

 

正直箱自体は、動画や店で見慣れているので、そんなに驚きはしない。

 

しかし、大事なのはそこじゃない。

 

今目の前に、今から遊ぶための、その実物があるというのが大事なのだ。

 

改めて見ると……やっぱめちゃくちゃ箱カッケー……。

 

これだけでも買う価値あるよなマジで……。

 

友希那「正面にはクウガ、ファイズ、電王、ディケイド、W、フォーゼ、鎧武、エグゼイド、ジオウがいるわね。このライダー達は全て、バイスタンプのモチーフになったライダーね。」

 

透哉「そうだな。リバイとバイスはまぁ当たり前として、新1号は、このセットに新1号モチーフのバッタバイスタンプがついてるからかな。」

 

友希那「きっとね。……右側面と左側面にも、それぞれライダーがいるのね。」

 

透哉「このセレクトには、何が意味があるのかどうか……ずっと疑問なんだよなぁ。」

 

友希那「箱の正面から見て右側に、新2号、X、アマゾン、スカイライダー、ZX、RX、J、ブレイド、響鬼、キバ、ウィザード、ビルド、セイバー。反対側の面には、V3、ライダーマン、ストロンガー、スーパー1、BLACK、真、ZO、アギト、龍騎、カブト、オーズ、ドライブ、ゴースト、ゼロワンがいるのね。……カッコいいがすぎるわ、この箱。」

 

透哉「そうだよなぁ。このまま飾っときたいくらいだもんなー。」

 

友希那「……でも、開けなきゃリバイスドライバーで遊べないわ。透哉、早く開けましょう。」

 

透哉「分かってるよ。えーっと、開け口は……あった。」

 

もちろん、この箱にもテープは貼られていなく、いつでも開けれる状態だ。

 

透哉「それじゃ出すぞ?」

 

友希那「……ゴクリ」

 

透哉「……せーのっ……」

 

スーッ

 

 

 

 

 

友希那「……じらすわね。」

 

透哉「これぞ、DX変身ベルトって感じだよな。」

 

だいたいのベルトの箱には、必ずと言っていいほどこの……何て言うんだ?段ボールの……板?的なやつが入っている。

 

中の内容物を保護するために入っているものだと思われるが、これがなくては変身ベルトの箱を開けている感じがしない、と思うのは俺だけだろうか……。

 

ってそんなことはどうでもよくて。

 

この板を取れば、とうとうこの箱限定のメモリアルブックが、バイスタンプが、リバイスドライバーが、俺達の目の前に現れる……。

 

友希那「透哉、早くその段ボールを取って。」

 

透哉「分かってるって。」

 

友希那も楽しみにしているようだ。

 

それじゃあ……今度こそ、50周年スペシャルセットと……

 

 

 

 

 

ご対面ーー!!スッ

 

友希那「! それが、このセット限定の……」

 

透哉「メモリアルブックだ。これも気になってたんだよな〜。で、これをどかすととうとう……、!!」

 

友希那「こ、これが……」

 

透哉「おー!!これが実物のリバイスドライバーか〜!!」

 

友希那「ば、バイスタンプ、見てもいいかしら……。」

 

透哉「ああ、いいぞ。」

 

友希那「……スッ。……これが、バイスタンプ……。」

 

友希那の目が、猫と会ったときの目になってる……。

 

それほど興奮してるってことか、こいつも。

 

友希那「みんな言ってるけれど、大きいわね、バイスタンプ。」

 

透哉「そうだな〜。……うん、持ち心地も良い感じだし、これは集めがいがありそうだな。」

 

友希那「……」カチャカチャ

 

透哉「今までのコレクションアイテムを並べてんのか?」

 

友希那「ええ。……これで全部ね。」

 

透哉「ガイアメモリから並べたんだな。お疲れ。」

 

友希那「そんなに疲れてないわ。……なるほど。こうして見ると、今回のバイスタンプがいかに大きいかが分かるわね。」

 

透哉「だなー。ガシャットより高さは小さいけど、ほら、厚さが全然違う!」

 

友希那「ガシャットの次に高さが近いのはプログライズキーだけど……プログライズキーのほうが少し小さく、厚さもやはりバイスタンプのほうが厚い。……高さはそこそこ、厚さはダントツだから、バイスタンプが大きく見えるのね。」

 

透哉「なるほどな〜。やっぱ、こうして比べてみるのは大事だな。」

 

友希那「そうね。……透哉、次はリバイスドライバー、貸してもらえるかしら。」

 

透哉「おう、いいぞ。」

 

友希那「……これが、リバイスドライバー……」

 

透哉「ここに"5"って数字が書かれてるんだな。」

 

友希那「そしてこのスタンプを押印する場所が倒れると、"0"が出てきて、"50"になるわけね。」

 

透哉「ベルトにでかでかとって数字が書かれてるって、すげえよな。ジクウドライバーでさえ、裏にベルトって書いてあるくらいだったのに。」

 

友希那「そういえばそうだったわね。」

 

透哉「……んじゃ、ベルトは一旦置いといて。メモリアルブック見ようぜ。」

 

友希那「ええ。」

 

透哉「これも見てみたかったんだよなぁ。ほら見ろよこれ、まず表紙がカッケーんだもんなー。」

 

友希那「……」

 

透哉「……?どうした、友希那?」

 

友希那「ジオウが一番上のセンターにいるわ。」

 

透哉「え?……あ。」

 

友希那「……ふっ。」

 

透哉「いやなんだよその勝ち誇ったような笑いは。あとそのドヤ顔もムカつくからやめろ。」

 

友希那「あら、私はこの表紙があまりにもカッコよすぎたから、つい鼻で笑ってしまっただけよ。」

 

透哉「……そうかよ。」

 

友希那「さ、早く見ましょう。リバイスドライバーで遊ぶ時間がなくなってしまうわ。」

 

透哉「いや、時間ならまだ十分に……ってわけでもないか。」

 

こいつ、この後Roseliaの練習があるんだもんな。

 

リバイスドライバーで遊ぶ時間が長引いたら、練習の時間が減ってしまう。

 

とりあえずパラパラと読んで、早々にリバイスドライバーを遊び始めるしか…「ちなみに、今日Roseliaの練習は休みよ。」……え?

 

透哉「そ、そうなの……?」

 

友希那「あこと燐子がどうしても今日中にクリアしなきゃいけないクエストがあるって言うから、"仕方なく"、急遽練習を休みにしたのよ。」

 

透哉「……仕方なく、ねー……。」

 

友希那「……何よ。なにか言いたげね。」

 

透哉「いや、別に……何も?」

 

友希那「……まぁいいわ。ほら、早く開いて。

 

透哉「へいへい……。」

 

そんな理由で、こいつが練習を休みにするわけねえもんな〜……。

 

……あえて黙っておくけど……そんなに楽しみだったのか、こいつは……。

 

流石、仮面ライダー……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……と、これで終わりか。」

 

友希那「……もう、この本だけで2000円くらいとれるわよ?」

 

透哉「に、2000円!?そんなにか……?」

 

友希那「それくらい素晴らしい本だったわ。どうして仮面ライダーはこんなにもカッコいいのかしらって、改めて思い知らされたもの。」

 

透哉「まぁ、確かにカッコよかったけどな?ライダーの写真も、ベルトの名前が英語で書いてあるところも、ベルトと変身アイテムが並んでる写真も、昭和、平成、令和ライダーで区切られてるところも。」

 

友希那「そうでしょ?2000円は少し盛ったけど、1000円くらいで売っていたら、迷わず買うわ。」

 

透哉「そ、そうか。……でも、1000円なら……まぁ……」

 

友希那「とは言ったけど、正直値段なんてどうでもいいのよ。物が良ければ何でもいいの。分かる?」

 

透哉「あ、ああ、分かるよ……。」

 

友希那「とにかく私が言いたいのは、このメモリアルブックはとても最高ということよ。」

 

透哉「な、なるほど……。」

 

友希那「それじゃあこれはしっかり袋にしまって……次はとうとう、リバイスドライバーで遊ぶわよ。」

 

透哉「お、おう。」

 

完全に主導権握られてる……。

 

……てか、今の友希那見てると、とてもRoseliaのボーカル湊友希那とは思えねえな……。

 

完全に仮面ライダー好きの女子高生、湊友希那だもんな……。

 

友希那「電池はもう入っているのよね?」

 

透哉「! お、おう。」

 

友希那「それじゃあまずは、電源を……」

 

カチッ

 

友希那「!」

 

透哉「お、光った。」

 

友希那「今回は、これが電源がついたときの合図なのね。……例年通り、○○ドライバーと言わないのは少し寂しいけど……まぁ、そこは仕方ないわね。」

 

透哉「まずは当然、レックスバイスタンプだよな。」

 

友希那「もちろんよ。絶縁シートをはずして……鳴らすわよ。」

 

透哉「おう。」

 

『レックス!』

 

友希那「! ……そしたら息を吹きかけて……ハァ……」

 

本編見たら、やっぱそれやっちゃうよなー。

 

友希那「押印。」

 

『〜♪』

 

『Come on!レ!レ!レ!レックス!……Come on!レ!レ!レ!レックス!……』

 

透哉「おー……。」

 

友希那「そしたら右側にセットして……倒す。」

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!』

 

友希那「……」

 

透哉「おー……!」

 

友希那「……透哉。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「これ、……私もらっていいかしら?」

 

透哉「いやダメに決まってんだろ!!あいつのだぞこれ!?」

 

友希那「何をムキになっているのよ。冗談に決まってるでしょう?」

 

透哉「お前が言うと冗談に聞こえねえんだよ……。」

 

友希那「あなた……私を何だと思ってるのよ……。」

 

透哉「……まぁ、それはとりあえずいいや。それでどうだ?変身してみた感じは。」

 

友希那「そうね。……楽しいわ。そう、これまでのベルトとはまた違った楽しさね。特に押印遊び。押すとしっかりそのスタンプの柄が写って、セットして倒すと、このように柄とバイスタンプの正面が向かい合うようになる。これは、仮面ライダーのベルトでは新しいギミックよね。」.

 

透哉「まぁ、そうだな。」

 

友希那「それじゃあ、続いて必殺技いくわよ。スタンプを倒して、待機状態に。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

友希那「……そしてもう一度倒すと。」

 

ガッチャンッ!

 

『レックス!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

透哉「これが必殺技だな。」

 

友希那「……消えたわ。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「必殺技の前に、一回バイスタンプを倒す動作があるでしょ?そのときに連動してスタンプ台も動くのだけれど、押印して写ったレックスが消えてるのよ。」

 

透哉「あぁ、それはたぶん、スタンプを倒してスタンプ台が動くのと同時に、押印した柄が消える仕組みになってるんだよ。」

 

友希那「仕組み……?」

 

透哉「ほら、あれだよ。お前も小さい頃あるだろ?盤の上に何か書いた後、横か上か下についてるつまみ?みたいなのをスライドするとそれが消えるやつ。まぁ……簡単に言うと、書いて消せるお絵かきボードだな。」

 

友希那「お絵かきボード……?書いて消せる……?」

 

透哉「……あれ?お前まさか……知らない?」

 

友希那「初めて聞いたわ。そんなものがあるのね。」

 

透哉「……」

 

友希那「しかし本当にびっくりね。押印して写った柄が、スタンプ台を倒すと消えるなんて……。」

 

透哉「いや、だからそれは今言ったお絵かきボードと同じ仕組みで…「何?あなた、そのお絵かきボードというので遊びたいの?……名前からして、高校生が遊ぶものとは思えないけど。」ち、違えって!だから俺が言いたいのは……」

 

友希那「とにかく、今はこのリバイスドライバーで遊んでいるの。そんな幼稚そうなもので遊びたいのなら、一人で勝手にして。」

 

透哉「……」

 

友希那「次は、リミックス変身ね。バイスタンプを倒して、ボタンを押してから、もう一度倒す……。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

カチッ

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

友希那「……」

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!繰り出す!マックス!レックス!』

 

友希那「……なるほど、これが一通りのリバイスドライバーの遊び方ね。」

 

透哉「……あのー、友希那……。」

 

友希那「何?お絵かきボードで遊びたい幼稚な透哉。」

 

透哉「……俺もリバイスドライバーで遊びたいんだけど。」

 

友希那「……お絵かきボードじゃなく…「違う!俺はそんなので遊びたいんじゃなく、そのリバイスドライバーで遊びたいんだ!」……最初からそう言えばいいのよ。」

 

言おうとしたのにお前が勝手なこと言うから……。

 

友希那「はい。リバイスドライバーと、バッタバイスタンプよ。」

 

透哉「……サンキュー。」

 

複雑だ……。

 

俺の借り物なのに……。

 

友希那「……」ウズウズ

 

透哉「……そんなに気になるのか?バッタ。」

 

友希那「気になるわよ。このセット限定のバイスタンプなのよ?本編でも使われてないし、あえて変身音等は見てないから、もう気になりすぎて…「分かった分かった。すぐやるから。」そうしてもらえると助かるわ。」

 

……俺って、ほんと単純なんだよな。

 

心がちょっと複雑な感情になってても、こいつのこういうとこ見てると……。

 

友希那「……?何?人の顔をじろじろ見て。気持ち悪いわよ?」

 

透哉「別に。……やっぱお前はお前だなって思ってさ。」

 

友希那「? 意味が分からないわ。」

 

透哉「だろうな。……んじゃ、いくぞ。」

 

ガッチャンッ!

 

一回スタンプを倒してから、スタンプを抜く。

 

そして……。

 

『バッタ!』

 

透哉「はぁ……。」

 

押印。

 

『〜♪』

 

『Come on!バ!バ!バ!バッタ!…… Come on!バ!バ!バ!バッタ!』

 

バイスタンプをセットして、倒す!

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『伝説となった!最初のバッタ!トップバッター!迫るホッパー!変身!』

 

透哉「……これで、バッタゲノムか。……本編に出るのか分からないけど。」

 

友希那「なるほど……。迫るホッパー……迫るショッカーのオマージュというわけね。」

 

透哉「迫るショッカー……、あ!迫る〜、ショッカー〜!のやつか!」

 

友希那「そして仮面ライダーではお馴染みの変身。……バッタバイスタンプも、良いわね。」

 

透哉「ああ。ていうか、リバイスドライバー楽しいな!特に押印とスタンプを倒すアクションがめちゃめちゃ楽しいよ!」

 

友希那「楽しいしか言ってないじゃない……。」

 

透哉「語彙力なくすくらい面白いってことだよ!」

 

友希那「……まぁ、気持ちは分かるわ。」

 

透哉「だろ?……じゃあ次は、必殺技だな。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バッタ!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

透哉「……続いて、リミックス変身いってみようか。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

カチッ

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!ライダー!キックだ!バッタ!』

 

透哉「……これがバッタゲノムのリミックス変身と。バッタゲノム、今後出んのかなぁ?」

 

友希那「どうなのかしらね。……冬映画に登場、なんてことがありそうは気もするけれど……。」

 

透哉「……ま、出たらいいなーくらいに思っとくか。」

 

友希那「……ふふ、そうね。」

 

あいつから貸してもらった50周年スペシャルセット。

 

メモリアルブックも、リバイスドライバーも、バイスタンプも、どれも本当に面白くて、楽しくて……最高のセットだった。

 

これを借りることができたというのはとても嬉しいことこの上なく、あいつには感謝しかない。

 

……今度、ちゃんと名前を聞こう。

 

うん、本当にマジで。

 

友希那「……」

 

透哉「? どうした、友希那?」

 

友希那「こうなってくると……他のバイスタンプでも遊びたくなってくるわね。」

 

透哉「じゃあ、そのために買うか?」

 

友希那「いえ。実際にバイスタンプを買うのは、ジオウモチーフのが出るか、リバイスドライバーを買ってからにしたいわ。」

 

透哉「だよな。」

 

友希那「……もう一回、レックスゲノムに変身よ。」

 

透哉「あ、今度は俺にやらせてくれよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レックスバイスタンプとバッタバイスタンプ。

 

このときは、この二つのバイスタンプでしか遊べないと思っていた。

 

そう……。

 

このときは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あんな展開が待ち受けているなんて、想像もしなかった……。




正直ホロライブコラボ、何も知らないからそんなな〜とは思ってましたよ。

しかし蓋を開けてみれば何ですか。

神ですやん。

曲もMVも神がかってますやん……。

すみません……。

ホロライブコラボ、なめてました……。
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