19:00投稿と言ったのに、こんな時間になってしまって……。
急な用事が入ってしまった……というのはただの言い訳なので、マジで自業自得です……。
しかも、文字数の配分をミスりまくって前回の倍以上の長さになってしまいました……。
まぁ長くて全然OK、長くて上等、という人もいるかもしれないので、それはそれでいいのですが……改めてお詫びさせてください。
投稿時間が遅れてしまい、誠に申し訳ございませんでした……。
〜PM 13:30〜
【ショッピングモール ベンチ】
彩「じゃあましろちゃんは、その友達といっしょにショッピングモールに来たけど、喧嘩になっちゃって、逃げ出して来た……ってこと?」
ましろ「はい……。」
花音「喧嘩か……。私も、たまに弟とするけど、やっぱり気まずくなっちゃうよね。」
彩「え!?花音ちゃんって、弟がいたの!?」
花音「! う、うん。あれ、知らなかったっけ?」
彩「初耳だよ……。」
花音「そ、そっか……。って、今はそんなことよりましろちゃんだよ!」
彩「! そうだそうだ!えーっと……ましろちゃん。」
ましろ「は、はい。」
彩「その……喧嘩の原因って、聞いてみても、いいかな?」
ましろ「……すみません。言いたくないです。」
彩「う、ううん!大丈夫!私の方こそ、ごめんね?」
ましろ「い、いえ……。」
……何で私、彩さんと花音さんと3人で、ベンチに座って話してるんだろう……。
……正直今は、1人でいたい気分なんだけどな……。
花音「……それじゃあましろちゃん、1つ質問してもいいかな?」
ましろ「質問……ですか?」
花音「ましろちゃんは……その友達と、仲直りしたいって思ってる?」
彩「(! 花音ちゃん!ナイス質問だよ!)」
ましろ「私は……」
透哉先輩と、仲直り……。
……あんなこと言った手前、仲直りなんて……。
ましろ「……いえ。今はまだ、したくないです。」
花音「そ、そっか……。」
彩「(……お、思ったより大きい喧嘩だな、これは……。)」
ましろ「……」
花音「……うん、分かった。」
彩「? 花音ちゃん、分かったって?」
花音「ましろちゃん……遊びに行こ!」
ましろ「……え?」
彩「え?……ど、どういうこと!?花音ちゃん!」
花音「そのままの意味だよ。どう?ましろちゃん。今から私達と遊ばない?」
ましろ「……すみません。私、とてもそんな気には…「ゲームセンターのクレーンゲームに、絶対ましろちゃんが気に入りそうなふわキャラのぬいぐるみがあったんだ。それだけでも、ちょっと見に行かない?」……」
彩「(流石に、それじゃあましろちゃんは動かな…「それなら……行きます。」動いた!?)」
花音「じゃあ決まりだね!行こう、ましろちゃん。……彩ちゃんも行くよー?」
彩「……あ、うん。」
ましろ「……」
【ショッピングモール ベンチ】
友希那「それじゃああなたは、その友達がお出かけに誘ってくれたのにも関わらず、相手の気持ちを考えずに自分の意見や考えをズバズバ言って、その結果傷つけたと、そういうことかしら?」
透哉「まぁ……端的に言うと、そうだな。」
友希那「100%あなたが悪いし、最低ね。」
紗夜「人として最低ですし、見損ないました。」
グサッ!グサッ!
透哉「お、お前らには……心ってものが、ないのか……。」
友希那「あなただって、人として最低な時点で心ないじゃない。」
グサーッ!!
透哉「……もう俺、生きていく自信なくなった……。」
紗夜「湊さん、これ以上言うと鑑さんが死んでしまいますよ。」
友希那「それもそうね。……透哉、1つ聞いていいかしら。」
透哉「何だよ……。虫以下の俺に何か用か……?」
友希那「(す、少し、言い過ぎたかしら……。)あなたは、自分が悪いという自覚が…「ある!!」!」
透哉「あるに決まってんだろ!!だから悩んでんだんだ!どう謝ればいいか……それ以前に、どうやってそいつを探すか……。電話かけてもメッセージ送っても何も反応ないし、あいつがどこ行ったのか、それすらも分からないし……。」
友希那「……そ、そう。」
紗夜「今の言葉は、100%嘘ではないみたいね。」
透哉「! 信じてくれるのか……?」
紗夜「何年の付き合いだと思っているんですか。……と言えるほどではまだないですが、あなたのことは十分理解しているつもりです。」
透哉「さ、紗夜〜……。」
友希那「……透哉、そのあなたの友達を探すわよ。」
透哉「え?」
友希那「1人でダメなら2人、2人がダメなら3人よ。私達が手分けして探せば、いつか必ず見つかるはず。このショッピングモールを出ない限りはね。」
透哉「ゆ、友希那〜……。」
友希那「紗夜も、いいかしら?」
紗夜「もちろんです。」
透哉「あ、ありがとう!本っ当にありがとう!!たまに言葉に棘があるけど、なんだかんだ良いやつだよなお前らは。」
友・紗「/////!!……ま、まぁ、それほどでも……あるわね///。」
透哉「よし!絶対に見つけてやるからな!待ってろよ〜!」
友希那「……ほんと、そういうところよね、透哉は。」ヒソヒソ
紗夜「ええ、全くもって同感です。」ヒソヒソ
透哉「何話してんだよ、2人とも。早く行こうぜ?」
友・紗「……そうね(ですね)。」
【ショッピングモール ゲームセンター】
彩「うわぁ……さっきより人がいっぱい……。」
花音「お昼ご飯を食べる前にもちょっとだけ来たんだけど、そのときはまだ人が少なかったんだ。でも、今の時間帯にもなると、流石に増えるね……。」
ましろ「で、ですね。」
彩「(それにしては、混みすぎな気もするけど……。)えーっと、確かぬいぐるみを見つけたのは……向こうだね。二人とも、人多いから、はぐれないようにしっかりついてきてね!」
花音「う、うん!ましろちゃんも、大丈夫?」
ましろ「はい、気をつけます!」
彩「よし、それじゃあ行くよ!」
彩「すみませーん……すみません、ちょっと通してくださーい。」
花音「ひ、人の数、倍以上増えてるような……。」
ましろ「……クリスマスだから、ってのもあるんですかね?」
彩・花「それだ!」
ましろ「!」
彩「なるほどそういうことか。どうりで……。」
花音「謎が解けたね、彩ちゃん。」
ましろ「……」
クリスマス……。
よく見たら、周りもカップルがいっぱい……。
……私、何してんだろ。
彩「……!あった!」
花音「ましろちゃん、着いたよ!」
ましろ「……!は、はい!」
花音「どうかな?」
……確かに、可愛い……。
私のふわキャラぬいぐるみゾーンに置きたい……。
でも……ぬいぐるみのクレーンゲームか……。
ましろ「……スッ」
彩「お、さっそくやるんだね!ましろちゃん!」
昔はよく1人で、仮面ライダーの景品を取ろうと何回かやってたけど、実際に取れたのは数回しかないんだよね……。
その中にはぬいぐるみもあったし、仮面ライダーじゃないぬいぐるみにも挑戦したけど、取れたことは一度もなく……。
……先輩に出会ってからは、よく取ってもらってたなぁ。
もちろん1人でやることもあったけど、だいたい取れないから、結局先輩に……。
……よし。
チャリン
花音「が、頑張って、ましろちゃん!」
ましろ「が、頑張ります!」
たまには、自分の力だけでぬいぐるみを取ってみたい!
そしたら、先輩に自慢して……って。
……私、さっき喧嘩したばっかなのに、もうこんなに先輩のこと考えてる……。
彩「! ましろちゃん!早くしないと時間が……」
ましろ「……え?」
『ざんねーん、次そこきっと!』
……し、しまった。
花音「えーっとー……き、気にしない気にしない!今度チャンスがあったらまた…「こ、今度こそ!チャリン!」! つ、強気だね……。」
こうなったら、取れるまでやってやる!
自分の力で……絶対、取ってやる!
ましろ「〜〜♪♪」
彩「良かったね、ましろちゃん!」
ましろ「はい!まさか、1000円かからずに取れるなんて……。」
花音「私、取れたとき感動しちゃったよ!周りの人達もすごい拍手してたし。」
ましろ「えへへ……。ちょっと恥ずかしかったですけど、それ以上に嬉しいです!う〜、もふもふ〜♪」スリスリ
彩さんと花音さんの手も借りず、正真正銘自分の力だけで取った、初めてのぬいぐるみ……。
直径50cmもある、結構大きくて丸いぬいぐるみなのに、そんなに時間もお金もかからず、微調整していくだけで取れちゃった……。
最初は全然自信なかったのに、意外とアームの力も強くて、思い思いのほうに動いてくれて……お店の人にもこんなに早く取れた人はなかなかいないって言われたし、本当に運が良かったんだ……。
あ、そういえば……。
ましろ「彩さん、確か動画撮ってくれてたって……」
彩「あ、うん。ましろちゃんとゲームセンター来ることってあまりないから、記念にと思って。景品ゲットの瞬間もバッチリ!」
ましろ「その動画……私にも送ってくれませんか?」
彩「もちろんだよ!透哉くんに見せたら、きっとびっくりするよ!」
ましろ「びっくり……。」
花音「それどころか、いっしょに喜んでくれそうだよね。」
彩「あ、分かる!」
た、確かに……。
花音「ねぇ、ましろちゃん。」
ましろ「! な、何ですか?」
花音「ましろちゃんが良ければでいいんだけど……もうちょっとだけ、いっしょに遊んでいかない?」
ましろ「もうちょっと……。」
彩「で、でも、ましろちゃんは友達と喧嘩して…「彩ちゃん、ちょっとこっち来て。」え?か、花音ちゃん?」
花音「……だからだよ。さっきましろちゃんは、『今はまだ、その友達と仲直りしたくない』って言ってた。だったら、私達がその気にさせてあげればいいんだよ。いっしょに遊んで気を紛らわしてあげれば、だんだんましろちゃんも、気が変わって仲直りしたくなるんじゃないかな?」ヒソヒソ
彩「そ、そんな上手くいくかなぁ?」ヒソヒソ
花音「無理矢理仲直りさせることだって、やろうと思えばできなくはないけど、それじゃあ可哀想でしょ?ましろちゃんの気持ちも考えてあげなきゃ。今先輩である私達にできることは、いっしょに遊びながら、ましろちゃんの気持ちが変わるのを待つこと。ましろちゃんが、自分から仲直りしたいって言い出すまで、ね。」ヒソヒソ
彩「……花音ちゃんって、意外とそういうとこあるよね。」
花音「ふぇ!?そういうとこって、どういうとこ!?」
彩「花音ちゃんは優しくて、友達思いってことだよ。」
花音「え……?だ、だったらそう言ってくれれば…「ましろちゃん!私も、ましろちゃんともっと遊びたいな!」……もう、彩ちゃんったら。」
……どうしよう。
たぶん2人は、私のことを思って誘ってくれてる。
正直、私も遊びたい。
……でも、それでいいのかな?
本当は今日、先輩といっしょに……。
クリスマス、デートに……。
『それならそうと言ってくれりゃいいのに。何も、奢ることまで真似する必要はねえだろ。』
『無理に俺を真似ようとするな。お前は2年も後輩なんだから、お前らしい形でいいんだよ。俺はいつまでも付き合うからさ、今度はお前の……』
……いや、やっぱりいいや。
改めて考えたら私、先輩にあんなこと言われて……ちょっと、腹が立っちゃって……。
さっきまではこのぬいぐるみ取ったこと自慢しようとか思ってたけど……思い出したら、そんな気分じゃなくなっちゃった。
あの人のことは……一旦忘れよう。
ましろ「……私も、いっしょに遊びたいです。」
彩・花「!」
ましろ「嫌なことは忘れて、パーッと。……い、いいですか!」
彩「……うん、もちろん!」
花音「じゃあまずは、このゲームセンターでいろいろ遊ぼうか。シューティングゲームとか、レーシングゲームとか!」
ましろ「は、はい!」
【ショッピングモール ???】
紗夜「……私達、何でこんなとこにいるんでしょう……。」
透哉「知らん……。気がついたらここにいた……。」
「にゃ〜♪」
友希那「ふふ、可愛いわね、ミケ。あなたも、とても良い毛並みね。サブロー。」
「みゃ〜ん♪」
……俺達が今いる場所は、まさかの猫カフェだ。
何でこんなとこにいるんだ。
ましろを探していたんじゃないのか。
……俺が聞きてえよ……。
まぁ、甘かった俺も俺だが……。
〜5分前〜
紗夜「待ち合わせは、この広場にしましょう。」
友希那「確か特徴は、白い髪を編んでいて、茶色いベレー帽をかぶっている。もこもこの羽織りものを着て、青いバッグをぶら下げて、中にはチェックのワンピース。……だったわよね。」
透哉「あ、ああ。」
紗夜「まさか、名前も知らず、写真もないとは……。あまり悪く言いたくはありませんが…‥本当にその人は友達なんですか?」
透哉「さ、最近ネットで知り合った友達なんだ。だから、ニックネームでしか知らなくて、本名は……。で、でも、結構細かく特徴は伝えたから、見つけたらたぶん分かると思うぞ。」
友希那「ネット……。透哉に、そんな友達がいたなんて、知らなかったわ。」
透哉「は、ははは……。」
なんて、俺にネットの友達なんかいねえよ……。
もしましろの名前をそのまま出したら、絶対面倒くさいことになる。
だからここはあえて隠して、特徴だけを伝えた。
仮にその特徴を聞いてましろを見つけたら、その時点で嘘ついたことがバレるが、まぁ……そのときはそのときだ。
紗夜「とりあえず、まずはその特徴通りの人物を見つけだしましょう。もし見つかればそのときに即連絡、そうでない場合は30分後にまたここで落ち合いましょう。」
透哉「ああ。」
友希那「了解したわ。みんな、ここのショッピングモールは広いし、大勢人がいる中から、1人の人物を見つけることは決して容易ではないわ。でも、不可能ではない。このショッピングモールを出ていない限りは、必ずどこかにいるはず。透哉、もう一度確認するけれど、本当に出てはいないのよね?」
透哉「ああ、おそらく。」
もちろん、確証はない……。
でも、ましろのことだ。
そのまま1人で帰るということはしないだろう……。
……しない、よな?
あ、今になって心配になってきた。
友希那「コク。……それじゃあみんな、30分後にこの広場で会いましょう。見つからなかったとしても、何かしらの情報を得られることを、期待しているわ。……解さ……」
紗夜「……?湊さん、なぜ"ん"まで言わないんですか?」
透哉「めちゃくちゃ良い締め方だったのに、最後だけ歯切れ悪いぞ?」
友希那「……ご、ごめんなさい。少し、気になるものが、目に入って……」
紗夜「気になるもの、ですか?」
……友希那は最後、解散の"ん"を言おうとした瞬間に動きが止まった。
そのときこいつは、俺達の方を向いていた。
つまり、その"気になるもの"というのは、こいつの視界にあったということになる。
友希那の視界……それは、俺と紗夜の後ろだ。
しかしそんなところに、こいつの気になるものなんて……。クルッ
……ん?
紗夜「どうかしましたか?鑑さん。」
透哉「……紗夜、ちょっと後ろ見てみろ。」
紗夜「後ろですか?いったいそんなところに何が……。……え、まさか……」
透哉「そのまさかだろうな……。チラッ」
友希那「ジー……」
紗夜「……そういうことですか。」
透哉「まぁ、こいつがこうなるのは、それくらいしかないもんな……。」
友希那の視線の先、俺と紗夜の後ろにあったもの、それが……
……猫カフェだった。
この後紗夜は、そんなの気にせず探しにいくぞ、的なことを言ったが、友希那はどうしても猫カフェが頭から離れないらしく……。
これではましろ探しもままならないということで、探しに行く前に猫カフェに行くことにした。
本当は、そんなとこでのんびりしてる場合じゃないんだが……まぁ、これで友希那がやる気になってくれるなら……。
ちなみに紗夜は猫カフェに入るまで納得していない様子だったが、俺がなんとか説得した。
〜現在〜
【ショッピングモール 猫カフェ】
紗夜「鑑さんはそれでいいんですか?早く探さないと、取り返しのつかないことになるかもしれませんよ?」
透哉「……いや、猫撫でながら言われてもな……。」
紗夜「///!こ、これはこの子が勝手に…「にゃ〜?」くっ!……む、無視できるわけないでしょう!」ナデナデナデ
やれやれ、紗夜も猫撫でモードに……。
友希那もあんなだし、これはかなり時間が…スリッ ん?
「……」ジー
透哉「な、何だよお前……。」
「……にゃん。」
うっ!!ズキューンッ!
……っはぁ、はぁ、はぁ……。
な、何だ今の……。
……ヤバいな。
早くこの場を去らないと、俺はこいつに……やられる……。
透哉「ゆ、友希那、紗夜、俺、そろそろ……」
友・紗「何(ですか)?」
透哉「……いや、やっぱ何でも。」
ダメだ、今こいつらは猫の虜に……。
ここは俺1人で、なんとかしないと……。
透哉「わ、悪いな。俺、猫苦手だから、あまり近づかないでくれないか?(大嘘)」
「……」
お、通じたか?
「……にゃー……」ウルウル
ぐはぁっ!!
……っはぁ、はぁ……げほっ、げほっ!
……ヤバい、マジでヤバい……これは手遅れになる前に、早く手を……。
「にゃーん♪」スリスリスリ
うわあああああ!!!
紗夜「……」
「にゃ!……にゃにゃ!」
透哉「可愛いな〜レオン〜。お前はほんと最強に可愛いな〜。」ナデナデナデナデ
友希那「ふっ、当然よ。」
透哉「何でお前が得意気なんだよ……。」
紗夜「……全く。ふふっ。」
彩「えいっ!バンッ! えいっ!バンッ!」
ましろ「あわわわ……。ど、どうすれば……」
花音「ましろちゃん!光ってるボタン押して!」
ましろ「ぼ、ボタン……?えっと……これか!えいっ!ポチッ」
『ストロングバースト!』
ドカンッ‼︎
彩「やった!ましろちゃん、ナイス必殺技だよ!」
ましろ「や、やった……!」
花音「喜ぶのは後だよ。次の敵、くるよ!」
ましろ「は、はい!」
友希那「はい、おやつよ。」
「にゃー♪パクッ」
友希那「(て、手から食べてくれた……!そして可愛い……!)」
紗夜「ちょ、ちょっと待ちなさい!待て、待てよ!」
透哉「犬じゃねえんだから、待てなんて…「あ、ここの猫ちゃん達はできますよ。」え……マジですか……。」
友希那「……ミケ、待て。」
「にゃっ。」
友希那「っ!!ズキューンッ! か、可愛すぎるわ……!」
透哉「こいつ、いつか気絶しそうだな……。」
ましろ「やった!1位だ!」
彩「負けた〜……。」
花音「私は3位かー。ましろちゃん、すごいねー。」
ましろ「えへへ……。」
彩「もう1回!もう1回やろ!」
花音「私ももう1回やりたいな。ましろちゃんはどう?」
ましろ「私もやりたいです!次も負けませんよ!」
彩「私だって、次は絶対勝つよ!」
「お待たせしました。当店特製オムライスでございます。」
友希那「!! にゃー……猫の絵が描いてあるわ!」
透哉「(隠しきれてねえぞ友希那……。)」
紗夜「これは嬉しいサービスですね。……湊さん、何を?」
友希那「もちろん、写真を撮るのよ。どの角度から撮れば可愛いかしら……。斜め?それとも……」
紗夜「普通に上から撮ればいいのでは……?」
透哉「仕方ねえな。友希那、俺が撮って…「こういうのは、自分でやらないと意味がないのよ。」そ、そうか……。(友希那がガチだ……。)」
〜PM 16:00〜
花音「……よし、ここだ。」
……ドサー
彩「おぉ!崩れた!」
ましろ「お菓子大量ゲットですね!」
花音「えへへ、やった♪」
彩「よーし!じゃあ次は私が…「彩ちゃん、これ1つあげる。」え?い、いいの?花音ちゃん。」
花音「うん!これ食べて、頑張って彩ちゃんも大量ゲット目指してね!」
彩「花音ちゃん……。ありがとう〜!私、頑張るよ!」
花音「はい、ましろちゃんも。」
ましろ「! あ、ありがとうございます!」
花音「ふふ、どういたしまして♪」
……シューティングゲームしたり、レースゲームだったり……あと、ホッケーとかリズムゲームもしたよね。
楽しかったなぁ。
やっぱりゲームセンターって、いっしょに遊ぶ人がいると楽しいよね。
……いっしょに、遊ぶ人……。
……そういえば、透哉先輩ともここで遊ぶ計画立ててたっけ。
…………。
「zzz……。」
透哉「寝ちまったな。」
友希那「ええ。きっと遊び疲れたのね。」
紗夜「ふふ、寝顔、可愛いですね。」
友希那「そうよね。とても……可愛い……。」
紗夜「? 湊さん?」
透哉「……もしかして、お前も眠くなったか?猫の匂いを嗅ぐと、眠くなるって聞くもんな。」
紗夜「なるほど、そうなんですね。」
友希那「い、いえ、私は大丈夫……よ……。こんなところで、寝る……わけに……は……。」
紗夜「寝るフラグにしか聞こえませんね……。」
透哉「はは、確かに。」
……えーっと、今の時間は……。
っ、これは……。
……ましろの、計画表……。
そっか。
こいつ、ここに来ることも視野に入れてたんだっけ。
…………。
……確かこの後は、イルミネーションを見に行って、クリスマスツリーを見て。
そして、その後は……。
……そうだ。
今日私は、先輩とクリスマスデートに来たんだ。
そのために、いろいろ調べて、手伝ってもらって、告白の練習もして……。
あいつ、今日を楽しみにしてたんだよな。
電話で誘ってもらったときも、今思うと声が震えて緊張してた気もするし、OKしたときは声のトーンが高くなって、喜んでいた気がする……。
映画やランチで、俺にお金を出させないようにしたのも、たまに悩んでるような顔をしてたのも、俺の真似をしてたんじゃなくて、あいつなりに頑張ろうと……。
俺を楽しませようと、してたんだ。
この計画表の最後に書いてある"告白"ってのも、俺に何かを伝えたくて……。
……やっぱり私、こんなところで遊んでちゃダメだ。
……やっぱり俺、こんなところにいちゃダメだ。
この気持ちを、想いを……あの人に伝えるために。
話して、謝って……あいつの願いを叶えるために。
透哉先輩に……。
ましろに……。
会いたい!!
ましろ「はぁ、はぁ、はぁ……」タッタッタッタ……
彩「ま、待ってよ!ましろちゃ〜ん!」タッタッタッタ……
花音「ましろちゃん!はぁ、はぁ……いったい、どうしたの!?」タッタッタッタ……
ましろ「はぁ、はぁ……は、話さないと!」
花音「え……?」
ましろ「ちゃんと会って……話さないと!はぁ、はぁ……」
彩「会って、話す?……!!花音ちゃん、もしかして……!」
花音「うん……。きっとそうだよ。」
透哉「はぁ、はぁ、はぁ……」タッタッタッタ……
友希那「ちょっと……はぁ、はぁ……ま、待ちなさいよ……はぁ、はぁ……と、透哉……」タッタッタッタ……
紗夜「鑑さん!突然走りだしてどうしたんですか!」タッタッタッタ……
透哉「はぁ、はぁ……あ、謝らないと!」
紗夜「? ……!」
透哉「早くあいつに会って……はぁ、はぁ……あ、あいつの願いを……!」
友希那「あいつ……。なるほど、そういうことね。」
紗夜「ええ、きっと。」
はぁ、はぁ、はぁ……どこにいるの?
はぁ、はぁ、はぁ……ど、どこにいるんだ……。
は、早く……はぁ、はぁ……あ、あなたに、会いたい……!
は、早く……はぁ、はぁ……お、お前に、会いてえ……!
……ましろ(透哉先輩)!!
「「……!?」」
ましろ「……透哉、先輩……。」
透哉「……ましろ……。」
彩「……はぁ、はぁ、はぁ……や、やっと、追いついた……。……ん?」
花音「はぁ、はぁ……あ、あれって……透哉くん!?はぁ、はぁ……それに、友希那ちゃんと、紗夜ちゃんも……。」
友希那「も、もう、ダメ……。はぁ、はぁ、はぁ……。……?あ、あそこに、いるのって……。」
紗夜「倉田さん?……丸山さんと、松原さんまで……。」
ましろ「……私、ずっと透哉先輩を探してました。」
透哉「奇遇だな、俺もだよ。ショッピングモール中、駆け回った。」
花音「……私達、離れてよっか。」
彩「そ、そうだね。」
紗夜「湊さん、歩けますか?一旦、ここから離れますよ。」
友希那「わ、分かったわ……。」
ましろ「……透哉先輩。」
透哉「……ましろ。」
ましろ「……」
透哉「……」
スタスタスタ……
透・ま「悪かった(ごめんなさい)!!」
彩・花・友・紗「!」
透哉「……って、何でお前が謝るんだよ。謝るなら普通……」
ましろ「だって私、先輩に、迷惑かけて……。心配もさせちゃったし……。棘のある言い方も……」
透哉「いや、それは俺の方だろ!お前の気持ちも考えずに、自分の推測だけで勝手に話を作って……。お前を、傷つけて……。」
ましろ「それは……。まぁ、確かにそれは、先輩がひどいですけど……。私だって、先輩を楽しませようとしてたのに、それがいつのまにか空回りしてて、先輩が本当に楽しんでるのか、考えようとしなかった……。私の気持ちだけ優先させて、先輩の気持ちを置いてっちゃって……。」
透哉「……確かに、ちょっと置いてかれてる感はあったな……。いやだとしてもだ。絶対的に悪いのは俺の方だろ!お前もまぁ……ちょっと?いや、少し……は悪かったのかもしれないけど、9.5割俺が悪かったって!」
ましろ「それは言い過ぎですよ!先輩は、えーっと……7?いや、6割ぐらいで、私が4割ですよ!」
彩「……これ、謝ってるの?それとも喧嘩してるの?そのどちらでもないとしたら……話し合い?」
花音「さ、さぁ……?」
友希那「話を聞いた感じだと、透哉が10割な気がするけど。」
紗夜「湊さんまで乗っからなくていいですから……。」
透哉「って、割合なんてどうだっていいんだ!俺が会いたかったのは、お前に謝りたかったからだ!」
ましろ「そ、それは私も同じですよ!そのために息切らしてまで走ってきたんですから!」
透哉「お前が許すって言うまで、何度でも謝る!なんなら土下座だって……」
ましろ「そ、そこまでしなくていいですよ!それに、さっき一回謝ったじゃないですか!」
透哉「あ、あれはノーカンだ!ほぼ同時だったから、今度はちゃんと俺から……」
ましろ「いや、謝るなら私からですよ!そもそもこのデートだって私の……」
紗夜「いい加減にしなさい2人とも!!」
透・ま「!?」
紗夜「鑑さんから話を聞いた感じでは、鑑さんが100%悪いと思います。ですが、どうやら倉田さんにも非はあるみたいですし、それだけでは2人とも納得しないでしょう。」
透哉「ああ、しねえ!」
ましろ「わ、私もです!」
紗夜「だからここは、もう一度謝ってください!」
透哉「え?」
ましろ「いや、でも……」
紗夜「謝りなさい!!」
透・ま「! は、はい!」
花音「……流れ、変わったね……。」
友希那「紗夜ったら、いきなり飛び出すんだもの。びっくりしたわ。」
彩「あ、そこなんだ……。」
透哉「ま、ましろ。」
ましろ「と、透哉先輩。」
透・ま「……ほ、本当に悪かった(すみません)!!」
紗夜「……次に仲直りの握手。」
透哉「へ?あ、握手?」
ましろ「な、何でそんな……」
紗夜「いいからやりなさい!!」
透・ま「は、はい!……えーっと……」
グッ!
透・ま「な、仲直りの握手……。」
紗夜「……いいでしょう。これで2人の仲は、元通りです。」
透哉「……でも紗夜、俺…「口答えは聞きませんよ。」えぇ……」
ましろ「あ、あの…「もちろん倉田さんのもです。」うぅ……」
彩「……なんか2人とも、不完全燃焼って感じだね。」
花音「まぁでも、あれを続けてたらキリがなかった気もするし……これはこれでいいんじゃないかな?」
友希那「そうね。これが一番平和的解決だと思うわ。」
透哉「……てか、何で彩と花音がましろといっしょにいるんだよ。」
ましろ「そ、それを言うなら透哉先輩だって、友希那さんと紗夜さんといたじゃないですか。」
透哉「いや、俺はたまたま会っただけで…「私達もたまたまだよ?」え、そうなの?」
花音「うん。ましろちゃんが泣いてるところを、私達が見つけたんだ。」
透哉「あ……な、なるほど……。」
友希那「私達は、走っている透哉と紗夜がぶつかったことで出会ったわ。」
紗夜「そういえばそうでしたね……。」
ましろ「は、走ってた……?透哉先輩も?」
透哉「いや、俺はただ、普通にましろを追いかけようと…「しかし、だからと言って周りを見ずに走るのはどうかと思いますよ!」何で今それ言うんだよ!」
紗夜「あなたが話を戻したんでしょう!?」
透哉「いや、それなら厳密には友希那じゃ…「私は何も知らないわ。」……」
ガミガミガミ
ましろ「……」
花音「……良かったね、ましろちゃん。」
ましろ「良かった……んですかね?」
彩「うん!ちゃんと謝ったし、仲直りの握手もした!完璧だよ!……でもまさか、喧嘩の相手が透哉くんだったなんて。」
友希那「私も、透哉の友達が倉田さんだとは思わなかったわ。……確かに、透哉の言っていた特徴も一致しているわね。」
ましろ「え、と、特徴?」
彩「! よく見たらましろちゃんのその服可愛い!帽子も似合ってるし、髪もいつもと違って編み込みだし、まるでデートに気合い入れたときみたいだよ!」
ましろ「……///」
彩「え?ど、どうしたの?ましろちゃん。」
花音「突然顔も赤く……。! も、もしかしてましろちゃん……」
ましろ「は、恥ずかしいからここでは言わないでください〜///!」
友希那「? 何のこと?」
ましろ「っ〜〜/////!!と、透哉先輩!そろそろ行きましょう!」
透哉「え?あ、おう。」
紗夜「ちょっと鑑さん!話はまだ…「まぁまぁ紗夜ちゃん。今から2人とも、大事な用事があるから。」だ、大事な用事?」
花音「2人とも、楽しんできてねー!」
ましろ「……は、はい///。」コクッ
透哉「ああ、ここから挽回するよ。」
友希那「……倉田さんと、お出かけのリベンジ、ということね。」
紗夜「! ……そういえば、そうでしたね。」
彩「……ねぇ、2人のこれからの動向、気にならない?」
花音「あ、彩ちゃん……?まさか……。」
彩「そのまさかだよ……♪」
〜PM 16:35〜
透哉「……本当に、あれで良かったのかな?俺、まだ正直モヤモヤした気持ちでいっぱいなんだが。」
ましろ「実は、私もです……。あれでちゃんと透哉先輩に許してもらえたのかな?仲直りできたのかな?って。さっきからずっと……」
透哉「……やっぱり俺、お前以上に謝ったほうが…「でも。」?」
ましろ「ここでまた謝ったりしたら、さっき紗夜さんがしてくれたことが無意味になっちゃう気がして……。」
透哉「あー……。じゃあ、やめるか。」
ましろ「はい、そうしましょう。……もしそれでも透哉先輩の気が収まらないなら……」
透哉「……ゴクリ」
ましろ「……
いっしょに、楽しんでください!」
透哉「……え?……そんなんで、いいのか……あ。」
『 目標:透哉先輩を楽しませる!
そして、私も楽しむ!
』
そっか、あれはそういう意味でもあったのか。
あ、そうだ。
透哉「ましろ、そういえば……これ。」
ましろ「? ……!?……っ〜〜/////!!スッ」
透哉「あ。」
ましろ「ど、どど、どうして先輩が、こ、これを……/////。」
透哉「あ、えっと……お前がどっか走ってったとき、道に落ちてて…「ああああ!!!」!?」
ましろ「(み、見られた……。私の……私だけの計画表を……しかも、一番見られたくない人に……。……/////。あああ!!この後のプランとか書いてあったのに!!絶対見られた!!絶対……見られた……。きっと、最後の気合い入れて書いた一文も……。あ、終わった……。私のクリスマスデート、終わった……。は、はは……。)」
透哉「……ご、ごめん。そこまで見られたくないものだったなんて。」
ましろ「……いえ、いいんです……。落とした私が悪いんですから……。もうプランとか見られたし、この後のデートダメだ……。はは、ははは……。」
透哉「(ましろが壊れた……。)いや、でもさ、今後のプラン?は知っちゃったけど、まだ実際に行って見てもないし、ダメなことは…「でも、サプライズ感がなくなっちゃって……。それに、最後の言葉も……。」最後の言葉……?」
それって、『告白する!』ってやつだよな。
告白ってことは、俺に何か秘密を打ち明けるってことだろ?
……そんなに恥ずかしい内容なのか?
どこかの作者「(こいつ、ここまで鈍感なのか……?)」
ましろ「うぅ、ううう……」
透哉「……でもさ、ましろ。」
ましろ「……?」
透哉「俺、この計画表を目にできたから、もう一度お前に謝りたい、話をしたい、会いたいって思えたんだ。そういう意味では、お前がこれを落としてくれて良かった。……ましろからしたら、見られて嫌なものだったろうけど。」
ましろ「……」
透哉「だから、えっと……。……楽しみだな。イルミネーションと、クリスマスツリー!」
ましろ「……ふふ♪はい!」
透哉「(な、なんとか一件落着、か。)よし!そうと決まれば、さっそく見に…「あ、透哉先輩。」ん?」
ましろ「イルミネーションが始まるのは、17:00からなんです。だからそれまで、どこかに座って待ってましょう。」
透哉「そうなのか。……分かった。じゃあ仮面ライダーの話でもして待ってようぜ。」
ましろ「賛成です!」
彩「……イルミネーションは17:00から……。ってことは、そこからが本番ってことだね!」
花音「彩ちゃん……やっぱり、やめたほうが……」
紗夜「松原さんの言う通りです。隠れて様子を見るなど、ストーカーと同…「だって気になるんだもん!ましろちゃんの今後が!」あなたは倉田さんの何なんですか……。」
彩「もちろん、友達!そして仲間!」
紗夜「……湊さんも、何か言って……」
友希那「透哉が何かしでかさないかどうか、徹底的に見張るわよ。」
彩「了解!友希那ちゃん!」
紗夜「……」
花音「紗夜ちゃん、ここは諦めよう……。それに……私もちょっと、気になるな……。」
紗夜「松原さんまで……。はぁ、分かりました。くれぐれも、バレないようだけお願いしますよ?」
彩・友「任せて(ちょうだい。)!」
紗夜「不安だわ……。」
〜PM 17:00〜
ましろ「! 透哉先輩!17:00になったので、イルミネーション見に行きましょう!」
透哉「おう!あ、その前に聞きたいんだけど、イルミネーションってどこでやってるんだ?」
ましろ「ショッピングモールを出たところに、大きなガーデンがありますよね?そこでやるんですよ。」
透哉「あぁ、なるほどな。よし、じゃあさっそく行くか。」
ましろ「はい!」
紗夜「2人が動いたわ!みなさん、私達も行きま……」
彩「えーっと、ぜ……ぜ……。! ゼロワン!」
友希那「残念、"ん"がついたわ。丸山さんの負けね。」
彩「へ?……!し、しまったああ!!」
紗夜「……あなた達、いい度胸をして…「さ、紗夜ちゃん!抑えて抑えて!」これが抑えていられると思いますか!!離してください松原さん!私は……」
【ショッピングモール 外 ガーデン】
ましろ「うわぁ〜……。」
透哉「綺麗だな〜。」
ガーデンにある草木や花畑、作り物の木彫りなどに電球がつけられていて、それが一斉に光ることによりイルミネーションとして綺麗な輝きを放っている。
色も単色のものもあれば変化するものもある、点いたり消えたり、リズミカルに変化しているものもあるし、流れている音楽もとてもクリスマスっぽい音楽だ。
……クリスマスか。
透哉「そういやこのイルミネーション……サンタとかトナカイがいるな。」
ましろ「気づきました?なんとこれ、今日限定のクリスマスバージョンなんですよ!」
透哉「へぇ、それはすごいな。」
普通のイルミネーションに加え、サンタクロースやトナカイ、そりやプレゼントボックスなど、クリスマスにまつわるものがいくつもの電球で作られていて、それがイルミネーションとして光っている。
今日限定ということは、365日あるうちの今日1日、クリスマスのこの日のためだけに準備したということになる。
なんかそう考えると……とても貴重だな……。
記念に、写真でも撮っとくか。
ましろ「……本当に、綺麗ですよね。何時間でも見てられるような、そんな気分にさせてくれる……。」
透哉「……だなー。」
花音「き、綺麗……。」
彩「なんか、ロマンティック……。」
紗夜「パシャッ ……いい写真が撮れました。」
友希那「あら、いいじゃない。日菜に見せるの?」
紗夜「そんなことしたら、あの子も行きたいと言い出すに決まってますよ。」
友希那「……確かに。容易に想像できるわね。」
透哉「そしてこれが、クリスマスツリーか。」
ドーン!
透哉「お、思ったよりでかいな……。」
ましろ「イルミネーションと、どっちを先に見るか迷ったんですけど……こっちのほうが驚くかなと思って。」
透哉「ああ、驚いたよ。」
今俺達の目の前に立っているのは、高さ15mはあるであろう巨大なクリスマスツリーだ。
これ、立てるの大変だったろうなぁ……。
って、そんなことはどうでもいいか。
……さっきのイルミネーションと比べると、こっちのほうが人多いな。
写真を撮ってる人もいれば、2人で寄り添いながらじーっと眺めてる人もいるし、中にはプレゼントを渡している人もいる。
ああいうの、漫画とかでよく見るな。
透哉「……なぁましろ、俺達も写真…「透哉先輩。」ん?」
スッ
ましろ「メリークリスマスです。」
透哉「……」
ましろ「……っていう、サプライズだったんですけど……どうですか?」
……そっか。
こいつもだったのか。
やはり、考えてることは同じだな。
透哉「……ましろ。」
ましろ「? 透哉先ぱ……」
透哉「俺からも、メリークリスマスだ。」
ましろ「!」
透哉「こういうの、やったことねえから、タイミングが分かんなかったけど……お前が先にやってくれて良かった。」
ましろ「……これ、私に……?」
透哉「もちろん。」
母さんに今日ましろと出かけること言わなかったら、用意できてなかったんだよな……。
母さん、サンキュー。
透哉「でも、昨日お店の閉店間際にダッシュで買いに行ったものだから、喜んでくれるかどうか…「嬉しいです!」!」
ましろ「先輩からのプレゼントなら、どんなものでも嬉しいです!ありがとうございます!!」
透哉「……ああ。……あ、ほら、さっそく開けてみろよ。」
ましろ「は、はい。ってその前に、私のも受け取ってくださいよ〜。」
透哉「わ、悪い悪い。……ありがとな、ましろ。」
ましろ「はい♪」
彩「お互いに、クリスマスプレゼントを……。ましろちゃん、嬉しそう♪」
花音「うん……。それにしても、クリスマスツリー大きいねー。」
紗夜「ですね……。」
友希那「あれを上れば、頂点へ…「流石に行けるとは思っていませんよね?」あ、当たり前じゃない。冗談よ。」
ましろ「じゃあ……開けます。」
透哉「おう。」
……パカッ
ましろ「これは……
スノードーム!」
透哉「お前、ふわキャラ好きだろ?だから、それっぽい動物のを探してたら、偶然それだけ見つけたんだよ。意外と可愛いし、綺麗だろ?」
ましろ「……素敵……。私これ、一生の宝物にします!」
透哉「そ、そこまで大袈裟にしなくても…「いえ、もう決めましたので!」そ、そうか……。あ、じゃあ次、お前の開けさせてもらうな?」
ましろ「はい!」
透哉「ましろからのクリスマスプレゼントは……。なーんだ?」
パカッ
透哉「……ん?」
ましろ「どうしたんですか?先輩。」
透哉「……俺、これ見覚えあるぞ……?」
ましろ「! もしかして、もう持ってた…「いや、そうじゃなくて……」え?」
透哉「ましろ……。お前これ……
割れたタカメダルのネックレスじゃねえかあああ!!」
ましろ「はい!これが、私からのクリスマスプレゼントです♪」
透哉「……ほ、本当に、いいのか……?こんな、高価なもの、もらっちゃって……」
ましろ「もちろんですよ。あ、ちなみに未開封品なのでそこは安心してください。」
透哉「……ま、マジか……。割れたタカメダルの、ネックレスが……俺の手に……。」
ましろ「……!……も、もしかして私、やっちゃいました?」
透哉「え?」
ましろ「プレゼントをもらったはいいけど……高すぎて、逆に困るっていう、たまにあるそういう…「ち、違う違う!確かにびっくりはしたけど、困っては全然ねえから!むしろすっっっげー嬉しい!!最高のクリスマスプレゼントだよ!ほんとにありがとな、ましろ!」……えへへ♪」
透哉「……なぁ、お前のスノードームと、俺のネックレス。これらを持ちながらクリスマスツリーをバックに、いっしょに写真撮ろうぜ。」
ましろ「え!?い、いいんですか……?」
透哉「もちろんだ。ほら、こっちこっち。」
ましろ「……は、はい。」
透哉「おい、もうちょっと近寄らないと入らねえぞ?」
ましろ「……チョコン」
透哉「……ったく、仕方ねえな。」
グイッ、ギュッ
ましろ「へ?」
透哉「よし、これなら入る。」
ましろ「(……え?……っ〜〜/////!!!ええええええ/////!!!わ、私今、先輩に、肩を/////……。し、しかも、近すぎ/////……!)」
透哉「ましろ、撮るぞー。」
ましろ「(な、何で先輩は平気なの〜〜////!?いくら鈍感とはいえ、こんな近かったら意識ぐらいするでしょ/////!!)」
透哉「はい、チーズ。」
ましろ「(うぅ、心臓の音がうるさい……。先輩に聞こえそう……。お、お願い、今だけ静まって……。写真を撮る一瞬だけは……最高の笑顔で、撮りたい!)」
パシャッ
透哉「……うん、よく撮れてる。見てみろよ、まし……ろ?」
ましろ「プシュ~ッ……」
透哉「お、おい!大丈夫かよましろ!……!?また顔赤いぞ!しかも、昼のとき以上に!」
ましろ「(……は、恥ずかしくて……先輩の顔、直視できないや……。……でも、まだ私にはやることが……!)……うっ、うぅ。ムクリ」
透哉「ましろ!急に起き上がって大丈夫なのか!?」
ましろ「……はい。大丈夫、です。」
透哉「そうか……。なら、いいんだけど……。」
花音「よ、良かったぁ。ましろちゃん、何ともないみたい。」
紗夜「直前に丸山さんを引き留めておいて、正解でしたね。」
彩「離してよ友希那ちゃん!離して〜!」ジタバタ
友希那「私、いつまでこうしていればいいのかしら……。」
花音「ごめん、もうちょっとだけお願い。」
……伝えるなら、今だよね?
イルミネーション見て、ツリーも見て、プレゼント交換もして、いっしょに写真も撮って。
……私、頑張ったよね?
透哉先輩も、楽しんでくれてたよね?
先輩のほうから、写真撮ろうって言ってくれたんだし。
……もう……いいよね?
……私の気持ち、伝えて。
ましろ「……あ、あの……透哉先輩。」
透哉「ん?何だ……、! や、やっぱり大丈夫じゃ…「も、もうその話は終わりましたから!」え?そ、そうか……。」
ましろ「……今日……楽しかったですか?」
透哉「え?」
ましろ「映画見て、ランチ食べて……その後ちょっと喧嘩しちゃったけど、無事仲直りして……イルミネーションとクリスマスツリー見て、プレゼント交換もして、写真も撮って……。今日1日の私のプラン、楽しめましたか?」
透哉「……」
ましろ「……」
透哉「……お前はどうなんだ?」
ましろ「え?」
透哉「お前自身は、楽しめたのか?」
ましろ「わ、私自身……?」
透哉「……」
ましろ「……私、は……」
『クリスマスだから、いつも以上に気合い入れておしゃれしたんだろ?その服も、髪型も、似合ってるよ。』
『っ〜〜////!!』
『だ、大丈夫か?ましろ。』
『す、すみません……。思ってたより、すごく、良い映画で……。とても、感動して……。』
『まぁ、気持ちは分かるよ。』
『ごちそうさま!』
『美味しかったですね、透哉先輩!』
『ああ。まさかこんな店があったなんてな。』
『次に仲直りの握手。』
『へ?あ、握手?』
『な、何でそんな……』
『いいからやりなさい!!』
『『は、はい!……えーっと……』』
グッ!
『『な、仲直りの握手……。』』
『イルミネーションが始まるのは、17:00からなんです。だからそれまで、どこかに座って待ってましょう。』
『そうなのか。……分かった。じゃあ仮面ライダーの話でもして待ってようぜ。』
『賛成です!』
『……本当に、綺麗ですよね。何時間でも見てられるような、そんな気分にさせてくれる……。』
『……だなー。』
『お、思ったよりでかいな……。』
『イルミネーションと、どっちを先に見るか迷ったんですけど……こっちのほうが驚くかなと思って。』
『ああ、驚いたよ。』
『先輩からのプレゼントなら、どんなものでも嬉しいです!ありがとうございます!!』
『……ああ。……あ、ほら、さっそく開けてみろよ。』
『は、はい。ってその前に、私のも受け取ってくださいよ〜。』
『わ、悪い悪い。……ありがとな、ましろ。』
『はい♪』
『ったく、仕方ねえな。』
グイッ、ギュッ
『へ?』
『よし、これなら入る。』
『はい、チーズ。』
パシャッ
ましろ「……もちろん、楽しかったです!ほんとに、すごく……ううん、ものすごく!!先輩と……透哉先輩と、今年最後の思い出を、最高のものにできて……とても、嬉しくて、楽しかったです!!」
透哉「……そうか。
……なら、俺はその倍楽しかったぜ!」ニカッ
ましろ「!!」
……ああ、そうか。
そうだったんだ。
私はこのデートで……。
告白をしたかっただけじゃない。
透哉先輩の……。
……この、満面の笑顔を、見たかったんだ……。
ましろ「……」
ダッ!
透哉「え?ちょ、ましろ……」
ギュッ!
ましろ「透哉先輩、
好きです。」
透哉「……ま……しろ……?」
彩・紗・友・花「!!??」
ましろ「……私、透哉先輩のことが好きです。ううん……大好きです!」
透哉「……あ、ああ。俺も、お前のことは好き…「私は。」?」
ましろ「私は……異性として、男性として、透哉先輩が好きなんです。likeじゃなく、loveで。」
透哉「……へ?」
ましろ「ずっと昔から……と言っても、去年ですけど。……透哉先輩に助けてもらったときから、ずっと好きでした。」
透哉「……」
ましろ「先輩はいつも、私を気にしてくれていて……メッセージや電話も、積極的にしてくれて。私がバンドを始めるって言ったときも、すごく喜んでくれて。先輩が私の最初のファンだって言ってくれたときは、嬉しかったなぁ。それからも、バンドのことしかり、仮面ライダーのことしかり、先輩はいつも相談に乗ってくれたし、時には厳しく、時には優しく接してくれたり……って、こんなにダラダラ話してても、分かりづらいですよね。……つまり私が言いたいのは、透哉先輩は優しくて、カッコよくて、尊敬できる先輩で……私の、ヒーローなんです。そんな透哉先輩が、私は大好きなんです!……今日は最後に、これだけ言いたくて……。」
透哉「……」
ましろ「なんか、想いを全部伝えたらスッキリしました。今なら私、透哉先輩と手を繋ぐことだってでき……」
透哉「!サッ!」
ましろ「……?」
透哉「……あ!い、いや、今のはその……て、手汗があって、ちょっと……」
ましろ「……やっと先輩、私を意識してくれるようになりました?」
透哉「い、いや、俺は……えっと……」
ましろ「……告白の返事なら、また今度で大丈夫です。でも私、アピールし続けますから。」
透哉「へ?あ、アピール……?」
ましろ「私、もっと透哉先輩に、1人の女の子として、意識してもらいたいので。……覚悟しておいてくださいね♪」ニコッ
透哉「……///。お、おう……。」
ましろ「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか。あまり遅すぎるとお母さんさんも心配するし……。? 聞いてます?透哉先輩。」
透哉「……え?あ、ああ、そうだな。」
ましろ「……先輩。」
透哉「な、何だ?」
ましろ「メリークリスマスです♪」ニコッ
透哉「!! ……め、メリー、クリスマス///……。」
彩・花「……」
紗夜「……今私達、ものすごく、貴重な場面を見てしまった気が……」
友希那「いろいろなことが起こりすぎていて、頭が……」
紗夜「……と、とりあえず、私達も帰りましょうか。今日のことは、また後日ということで……。」
彩・花「……」
紗夜「……丸山さん、松原さん。行きますよ?」
彩「ふぇ!?あ……う、うん!」
花音「そ、そうだね……!い、行こう行こう!」
友希那「……完全に動揺しているわね……。」
紗夜「動揺しているのは、私も同じですよ。まさか、倉田さんが……。」
友希那「……もう年末だというのに、すごいものを見てしまったわね……。」
投稿時間遅れたり、文字数ヤバくなったり、個人的なやらかしが多くなってしまいましたが……書きたいものは書けたのでとりあえずはよしとすることにします……。
もう来年の抱負、決まっちゃったな……。