眠気と戦いながら書いたので、文法とかがおかしなところがあるかと思います。
予めご了承ください。
さあ、ついに2人の戦いに決着がつきます。
勝者は琳か、それとも欧我か!
琳はそう言うと、ファイティングポーズをとった。
だが、俺にはもう戦う意思がない。琳を倒していったい俺は何を手に入れるのだろうか。今すぐにでもこの無益な戦いを止めたい。でも、目の前にいる者…琳はやる気のようだ。
…やっぱり琳は強いんだね、力も、意志も。
…仕方ない、無理矢理にでもやる気を出そう。そうしないと琳に失礼だからね。
でも、俺に勝てるかなぁ…(汗)
そう考えていると、いつの間にか琳が目の前に迫ってきた。
「ぐっ…。」
慌てて顔の前で両腕をクロスさせ、琳の鉄拳を受け止める。
でも、この威力は何だろう。まるで、拳にスピードが乗っていないような…。
「…流石だな!」
鉄拳を受け止めた俺に向かって琳がそう言った。
「当たり前だ。“さっきよりも遅い”スピードで迫ってきたら誰でもわかるよ。」
今までの攻撃にはスピードによるパワーが組み合わされていたが、今回は威力が低い。つまりスピードが出ていない。
それに…。
「にしても琳、さっきはどうして自慢の風を使わなかった?」
拳に風を纏わせて威力を上げることだってできたはずだ。
でも、その様子も見られないし。
「…全力の勝負に能力を使うのは野暮だろ?」
琳はそう言いながら、羽織っていたローブと腰の翡翠を外し、近くの木の根元に置いた。
「確かに…じゃあ俺も同じ条件で!」
その琳の心意気に感銘を受け、俺も“武器”であるカメラを外し、近くの木の根元に置いた。
ここからは、身体だけの真剣勝負だ。
「よしっ…」
「それじゃあ…」
俺達は一定の距離を取り、互いに向きあいながら拳を構えると…
「「本気でいくよ(ぞ)!」」
互いにまっすぐ進み、その拳をぶつけ合わせた。
俺が繰り出した拳を琳は体を傾けてを避けながら蹴りを叩き込もうと足を繰り出す。その蹴りを左足で受け止め、その勢いのまま琳の鳩尾に膝蹴りを叩き込んだ。琳は、左足を軸にしてダメージを堪え、右足で地面を蹴り、俺の顎にサマーソルトを叩き込まれた。
すさまじい衝撃が頭を襲い、一瞬意識が飛びかけた。
サマーソルトを食らって空中に打ち上げられたが、その場でバク転をして体勢を整えると、すぐそばで空中にいる琳の両脚を掴み、地面に叩きつけるように投げた。しかし琳はそれに抗おうとはせず、逆にその勢いを利用して身体を回転させながら地面に着地した。
その華麗な身のこなしに驚きを隠せない。
「まさか着地されるとは思わなかった。」
「フフッ、高い所から落ちるのには慣れているんでね!」
俺の言葉に琳は不敵な笑みを浮かべながら答えた。
「そうか…」
気になるけど、まあいいや。
大地を蹴り、回し蹴りを放つ。琳もそれに応える様に回し蹴りを放った。
すると互いの脚が交差してぶつかったが、琳脚を戻して右拳を突きだす。
どうやら同じことを考えていたようだ。さっきの回し蹴りは無効だと言う事に。
琳の付きだした拳に対抗するように右拳を放った。
そして2人の拳が再びぶつかり合った瞬間、拳と拳の間からとんでもない衝撃波が発生して後ろに吹き飛ばされた。
「ハアッ…ハアッ…ま…まだまだ…!」
何とかして立ち上がり、ファイティングポーズをとる。
しかし、さっきから続いた肉体のみの攻防によって疲れがたまってきた。
「ハアッ…ハアッ…お…俺もまだ戦える…!」
だが、琳もかなり疲れているようだ。呼吸も荒い。
「なあ欧我…。」
「どうした、琳?」
「疲れてきたな…。」
「そうだね…。」
「「だから…次で決める!!」」
同時に叫ぶと、互いにまっすぐ走り、前方に飛び上がる。そして…
「はぁぁぁあっ!」
「おうりゃあっ!」
俺は自慢の蹴りを、琳は右手の手刀を、空中ですれ違う瞬間にお互いの脇腹に叩き込み、背中を向けた状態で着地した。
まるで風が動きを止めたかのように、辺りはシーンと静まり返る。
誰しもが一言も発せず、2人の様子を見守る。
そして…先に片膝をついたのは…
「ぐっ…」
琳だ。
蹴られた所を左手で抑え、地面にうずくまった。
やった、勝った…!
とうとう、琳に…。
やったぞ…
「フフフッ…俺の勝t…!?」
ズキッ!!
っ!?
次の瞬間、脇腹を強烈な痛みが駆け巡った。
その激痛に耐えることができず、左手を地面に付き、右手で痛む脇腹を押さえた。
「…やっと効いてきたか…」
そう言うと琳が立ち上がり、俺の方に振り向いた。
どうして!?
激痛に襲われ、今の状況が全くつかめない。
蹴りは確かに命中したはず。それなのに、なんで効いていないんだ!?
「な…何故…?」
「“肉を切らせて骨を断つ”だ!」
そっか…。
そう言うことか…。
「成…程…俺の負けだよ…琳…!」
やっぱり、琳は強いな…
そんな強い人気者と戦えて、俺は楽しかった。
両足から力が抜け、俺は前のめりに倒れ込んだ。
意識も、遠のいてきた…
「欧我…!」
…この声は?
かすむ視界の中、心配そうに見つめる文の顔が見えた。
そうか、俺は負けたんだね。
文に認めてもらうために、琳に勝負を挑んだ結果勝つことはできなかった。
「文…ごめん、勝てなかったよ。」
悔しさと恥ずかしさ、痛みによって溢れ出す涙。
「いいの、欧我は十分戦った。…とってもかっこよかったよ!」
「…文!」
「欧我!」
文のその言葉が嬉しかった。
文は俺の体をしっかりと抱きしめてくれた。
残された力を振り絞り、両腕を文の背中に回す。
そして、2人はしばらくの間抱きしめあっていた。
―十分後―
「…熱い所申し訳ないが少しいいか?」
いつの間にか琳が俺のそばにいた。
それに気づいた文は顔を真っ赤に染めて俺から離れた。
俺の顔も赤くなっているか?
「ありがとな欧我…楽しい戦いだったぜ!」
琳はそう言いながら、手を差し伸べてきた。
でも、俺にはその行動をとった理由が分からなかった。
「何でお礼を言うんだ?俺は琳を殺しかけたのに…」
琳を殺しかけた。
それなのに、俺に対してお礼を言うなんて…。
琳に取り返しのつかないことをした。
それに対する気持ちで、顔を合わせることができなかった。
しかし、琳は「そんな事か…」とつぶやくと
「それは対処しきれなかった俺の責任だ…それに、戦いには卑怯も糞もねぇよ!…相手にも、自分にも勝つ事が大切なんだからな!」
と言った。
「琳…ありがとう…」
俺の抱いていた後悔と罪悪感は、琳が言ってくれた言葉によって消えてなくなった。
琳の顔を見上げると、琳はとても眩しい笑顔を浮かべていた。
ふふっ、やっぱり、琳と戦えてよかった。
琳の手をとって立ち上がった。
「欧我、お前との戦い…めっちゃ楽しかったぜ!また戦おうな!」
「琳、それはこっちのセリフだよ。俺も本当に楽しかった!でも、今度は俺が勝つから!」
「なら次合った時にもう一度戦おうぜ!」
「勿論、そのつもりだよ!」
俺達はそういうと、力強く握手した。
その直後、周りから歓声が湧き起こった。
欧我、お疲れ様。
欧我
「ありがとう。でも、なんか悔しいなー。」
大丈夫、その悔しさをバネに、もっと強くなればいいよ。
勝負の結果、勝ったのは琳でした。
前回のコラボでは結果は引き分けだったので、今回は勝ち負けをはっきりと決めたかったんです。
光様と相談した結果、欧我君敗北バージョンに決まりました。
そんな話は置いておいて。
これで、光様とのコラボもあと1話になりました。
最後まで俺たちにお付き合いください。
では、失礼します。