東方共作録   作:戌眞呂☆

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はい!
今回はゆっくりパルスィ様の作品、「幻想鬼神録」から月詠陽炎さんがお客様としてやってきます!
つまり、コラボレーションです!

実は、ゆっくり霊夢様とのコラボは2回目なんですよね。
俺の心友です。


あ、陽炎さんは次のページで出てきます。
このページは、お客様をお迎えするにあたっての欧我君の話です。

それでは、どうぞ!
 


レストラン白玉楼
ゆっくりパルスィ様とのコラボ part.1


 

「うーん…」

 

 

縁側に座り、資料をじっと見つめる。

まさかこれだけの道具が必要になるとは。イメージはしていたんだけど、改めて見ると色んな種類があるんだね。

茶碗はあるけど、それ以外が見当たらない。これを空気でとなると…。

 

資料から目を離すことなく、傍らに置かれた湯呑に手を伸ばす。

顔の前まで持ち上げると、唇を縁に近づけた。

 

 

「冷たっ!?」

 

 

これ完全に冷めてる!

淹れた時は熱々だったのに…。

それだけ集中していたっていうことかな。まあいいや、少し休憩しよう。

 

湯呑を置き、そばにある桜餅へ…

 

 

「あれ?」

 

 

無い。

皿の上に桜餅が無い。もう食べちゃったのかな?

 

…いや、それはないはずだ。

ここに持ってきてから資料の方に熱中して一切手を付けていない。

じゃあ一体どこに!?

 

そう周りを見回していると…

 

 

「あら、何を慌てているの?」

 

 

「幽々子様!?」

 

 

いつの間にか幽々子様が隣に座っていた。

全く気付かなかったよ。

 

…あれ、もしかして幽々子様が食べた?

 

 

「幽々子様、俺のおやつ食べましたか?」

 

 

「欧我~。いくら私が大食いキャラだからって、欧我の桜餅は食べないわよ。」

 

 

俺の質問に、幽々子様はそう笑顔で答えた。

…ん?

 

 

「幽々子様、口元にピンク色の何かが付いていますよ。」

 

 

「嘘っ、ちゃんと拭いたはずなのに。」

 

 

そう言って、桜の花びらの模様が付いたハンカチを取り出して口元を拭う。

うん、まさか引っかかっちゃうとは。

 

 

「嘘です。はぁ、やっぱり食べましたか。そもそも、俺のおやつと聞いただけで桜餅を言い当てた時点で食べたことは明らかですよ。」

 

 

「うう、ごめんなさい。」

 

 

「まったく、食べ物のことになると途端に子供っぽくなるんですから…。」

 

 

「しゅん…。」

 

 

本当にもう、幽々子様ったら。

何か欲しいのなら直接言ってくれればすぐに作るんだけどね…。

今だって何も言わず眼だけで訴えてくる。まるでお菓子をねだる子供のようだ。

 

だからそんな上目づかいで俺の事を見ないでください。

ノックアウトされます。

 

 

「分かりました、何か作ってきます。」

 

 

されましたー。

 

 

「わぁ、欧我ありがとう!」

 

 

途端にぱぁっと可愛らしい笑顔になった。

はぁ、これに耐性をつけないと身が持たないよ…。

 

資料を置き、空中に浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何を作ろうかな…。

オーブンとかは無いからケーキは作れないし、餅を作るには時間がかかる。作ってくると言った以上買ってきたものは出せないし…。

うーん、短時間で簡単にできるものは…と。

 

ご飯を擂鉢(すりばち)擂粉木(すりこぎ)でつぶし、砂糖などを混ぜる。

あんこと、砂糖を混ぜた黄な粉を用意して丸めて形を整えたご飯をあんこで包んだり、黄な粉をまぶしたりすれば…。

 

簡単だけどおはぎの出来上がりだ。

…調子に乗って作りすぎたけど、まあ幽々子様なら食べるだろう。緑茶を2杯用意し、幽々子様がいる縁側に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせいたしまし…あれ?」

 

 

どうして妖夢も一緒にいるの?

幽々子様と一緒に、俺の持っていた資料を見つめている。

 

幽々子様の前におはぎが大量に盛られた皿を置くと、資料を投げ出しておはぎにかぶりつく。

空中に舞いあがった資料は妖夢が何とかキャッチしてくれたが、体勢を崩して縁側の下へと落ちていった。

 

 

「いたた…」

 

 

「大丈夫?」

 

 

妖夢に手を差し伸べ、立ち上がらせる。

その後、縁側に座りながら淹れたての緑茶を渡した。

 

 

 

 

「茶道具…ですか?」

 

 

「うん。」

 

 

今まで俺が見ていた資料には茶道具の種類や使い方が詳しく書かれており、いわば茶道の専門書だ。

え、入手経路?以前鈴奈庵で借りました。

 

 

「この前、見知らぬ人から高級茶葉をもらったって話したよね。もちろん抹茶も入っていたんだけど、抹茶を点てる道具が見当たらなくって。今日のお客様に振舞いたいと思っているんだけど…。」

 

 

妖夢の、どうして茶道具が必要なのかという問いを聞き、俺はこう答えた。

今日の夜に来店する抹茶好きなお客様のために最高の抹茶を用意したいんだけど、道具が無ければできないからね。

 

 

「もしかして、買うのですか?」

 

 

「いいや、流石に高いからね。ここに載っている物をイメージして、空気を固めて作り出そうと思っていたんだ。」

 

 

万能だろう、空気を操る程度の能力。

空気は目に見えない、だから何でもできるのさ。疑似茶道具を作り出すことだってな。

 

よし、早速やってみよう。

脳内に茶道具の寸法をイメージする。

まずは、お湯を沸かす窯を作り出そう。

両手を前に差し伸べ、空気に意識を集中させて…

 

 

「はほうふはらはふはよ。」

 

 

「「えっ!?」」

 

 

幽々子様、今何と?

…その前に飲み込んでから離してください。

 

 

「ごくん…。だから、茶道具なら倉庫にあるわよ。」

 

 

なんだって?

じゃあ、さっそく探しに行こう!

飲みかけの緑茶を置き、倉庫目がけて飛び上がった。

 

 

「欧我!倉庫はそっちじゃないよ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すげぇな、白玉楼…。」

 

 

まさか、茶道具一式が出てくるとは…。

えーとお湯を入れる窯に抹茶を入れる茶器、抹茶をすくって移す茶杓に抹茶を飲む茶碗、そしてお湯や水をくむ柄杓、後は茶を点てる茶筅…か。

 

何か足りないような気がするけど…まあいいや。

 

 

さっそく部屋を飾ろう。

茶道には雰囲気づくりだって大切だ。

生け花は妖夢にお願いするとして、俺は道具の掃除をしながら作法や使い方を学ぼう。

 

じゃあ、作業開始と行こうか!

 





コラボはいろいろと相談しながら書いていくため投稿が遅くなります。

次の投稿までしばらくお待ちください。
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