※サービスシーンあり
画像?あるわけないじゃないですか。
あー、昨夜は酷い目にあった…。
酔っていたとはいえ、まさか陽炎さんにキスをしようとしていたなんて。しかもその瞬間を文に撮られて、その後コテンパンにされた。「幽霊だからもう死なないよね。」と言った時の文の真っ黒な笑顔には戦慄を覚えた。そして後ろから羽交い絞めにされたり腕で首を絞められたり、本当に酷い目にあったよ。まったく、女って怖い…。
それにしても、何故すべて後ろからの攻撃だったんだろう。しかも九割がた身体を密着させた技だったし…。
…まさか陽炎さんに対抗して胸をぐりぐりと?
え、
もしそうだったら…。いや、確かに文の胸は好きだけど、あわわ…。
「すーはー…」
自分を落ち着かせるために何度も深呼吸を繰り返す。これから陽炎さんに会うんだから真っ赤な顔をしてちゃダメだもんね。陽炎さん起きたかなー。
レミリアさん、フランちゃん、咲夜さんの3人は太陽が昇る前に、文は記事を書くために夜遅くに白玉楼を後にしている。ただ陽炎さんだけは俺ともっと話したいとかで一人残ってくれた。でも、あの後酔いつぶれちゃって寝てしまったな。幽霊になったことで一層酒に強くなったけど、やはり鬼には敵わないよ。
「陽炎さん起きているかな…。」
今は午前6時過ぎ。これから朝食を作る時間だけど、出来れば陽炎さんと一緒に台所に立ちたいなと考えている。親友の料理の腕前も知りたいからね。
廊下を曲がり、陽炎さんが眠っている部屋の前に来た。本当は声をかけて障子を開けるべきだと思うが、まだ眠っていたら起こしてしまうかもしれない。よし、そっとだ。
「陽炎さーん。起きてます…か…。」
そーっと障子を開けて部屋の中を覗いた。陽炎さんと目が合ったその直後、時間が止まったかのように2人の動きが止まった。
陽炎さんは起きていた。鏡の前に立ち、両手からは白くて細長い帯状の物が垂れ下がり、そして…
「あ…」
滑らかな肌があらわになっていた。余分な脂肪が一切付いていないすらっと引き締まった体にふくよかに膨らんだ張りのある大きな果実が実り、その端正な顔立ちも合わさって、その姿は絶世の美女と謳われる小野小町もたじろいでしまうかのような妖艶で美しい魅力に包まれている。
俺はその魅力に心を奪われ、瞬きも忘れてじっと見つめていた。
一瞬という長い時間見つめあっていたが、陽炎さんは「キャアアアアアア!!」という悲鳴を上げたかと思うと、左手で胸を押さえながら右手を足元の畳に叩き付けた。そして忍者を思わせる動きで畳を立て、その後ろに身を隠した。
「み、みみっ、見るなー!早くていけぇ!」
その声に触発され、はっと我に返った。一体俺は何をやってたんだ!陽炎さんの…女性の着替えシーンを覗いてしまうなんて!!
慌てて障子を閉め、一目散に台所へと飛んで行った。
くそっ、まだバクバクが収まらない。
今になって心臓の鼓動が激しくなっていた。
それにしても、何だあの美貌。立てば
でも、あの魅力が溢れた身体を見て…いや、何を考えている!?いけないいけない、俺には大好きな人がいるんだ。いくら絶世の美女だからって最愛の人には敵わない。
そう何度も言い聞かせ、なんとか落ち着くことができた。
よし、落ち着いたから朝食を作ろう。
鍋にお湯を沸かし、豆腐と油揚げを切る。ネギを切っていると、台所の障子が開く音が聞こえた。音がした方を見るとそこにはいつもの着物に着替え終わった陽炎さんが立っていた。先ほどの事を思い出し、自然と鼓動が早くなる。
「あ、おはようございます。」
「あ、ああ。おはよう。」
何とか平静を装って挨拶をすると、陽炎さんも挨拶を返してくれた。だが、お互いの声は心なしか震えている。何とも言えない気まずい雰囲気が2人の間を包み込み、俺はその雰囲気から逃れるように再びまな板に視線を戻した。
その直後、陽炎さんが俺の隣に歩いてきた。
「まあ……その……許してやらん事も無いぞ?無防備に着替えていた私にも非はあるから……な。」
その言葉に驚いて顔を上げると、陽炎さんの顔はこれ以上ないくらい真っ赤に染まっていた。
「え?」
「ん?どうかしたのか?」
「あ、いや、何でもないです。」
陽炎さんのその言葉に驚いたけど、鬼から怒られないかと内心ビクビクしていた。だから、どうやら怒られなくてよかったとほっと胸を撫で下ろす。
そして三度まな板に視線を落とした。
「美味しそうだが、何を作っているんだ?」
「朝食だよ。味噌汁に卵焼き、そしてこの前仕入れたばかりの鮭も焼こうかなって思って。」
「うむ、和風で良い感じだな。」
「あとは、肉じゃがに
「えっ!?こんなに作るのか?この量……まさか……」
「うん、幽々子様がね。」
そう言って、再び両手を動かした。
グリルに鮭を並べ、ジャガイモなどの野菜の下準備を進める。
「幽々子の分を作るのは大変だろう?私も手伝うぞ。」
「え?」
「いや……さっきの事もあるから、お詫びに……な。」
「ありがとう。じゃあ、卵焼き作ってくれる?」
「ああ、任された。」
その後、陽炎さんと協力しながら朝食を作り上げた。陽炎さんの腕前は嫉妬するほど繊細で緻密で、なおかつ無駄がなかった。陽炎さんの美貌にこの料理の腕前が合わさるとまさに鬼に金棒だな。
今ので欧我君に殺意が湧いた方。
もうすでに死んでいますよ。
…じゃなくて、それをぐっと押さえてください。お願いします。