今回は海風光様の「幻想郷の奇跡」とコラボいたしました!
いやぁ、コラボの話が舞い込んできたときには驚きましたが、コラボできてよかったです。
光様が書いた物語を参考に、それを生かして物語を書いていくのは難しいですが、頑張っていきます!
では、どうぞー。
…あ、コラボは後半にあります。
「いいね!もっと笑顔で!…はいオッケー!」
カメラのレンズを向け、何度もシャッターを切る。
やっぱり、こういう写真撮影の現場では不思議とテンションが上がる。
被写体になってくれた人の、普段は見ることができない魅力が現れるたびに心がドキドキしてまるで恋に落ちたかのような感覚になる。
また、その魅力を引き出すのも写真屋としての技量の見せ所であり、それがバッチリと上手くいけば自然と嬉しくなるわけで…。
自然と笑みがこぼれてくる。
今被写体になって様々なポーズをとってくれるレミリアさんとフランちゃんも、普段見せてくれないような魅力を余すところなく体現してくれた。
カリスマ全開の妖艶な魅力や、人形を抱いてのあどけない仕草、そして姉妹が仲良く体を密着させ合っての幸せそうな1枚。
そのような、隠された魅力が次々と明らかになるにつれて、俺も普段見せないようなキラキラと輝く笑顔を浮かべていた。
「お嬢様、衣装を着替えましょう!」
「そうね。欧我、少し待っていて頂戴。」
「はい。」
「咲夜ー、私も着替えたい!」
咲夜さんに連れられ、レミリアさんとフランちゃんは部屋を出て行った。
「ふぅ~。」
今まで写真を撮り続けたことによる疲労が蓄積し、そばにあったソファにドカッと腰を下ろす。
やっぱり、熱中すると疲れなんか忘れちゃうな。
「お疲れ様です!」
「ああ、ありがとうございます。」
そんな俺にお茶を手渡してくれたのは美鈴さんだ。
門番の仕事は一時中止して俺の補助や手助けなんかをしてくれている。咲夜さんの命令で。
助手である小傘ちゃんには別の依頼が舞い込んできて、今そちらの方で写真撮影の仕事を行っている。
とうとう小傘ちゃんも一人前に成長したんだなぁと思うと、師匠である俺も嬉しくなってくる。
…仕事のライバルにはなりたくないけどね。
「いやぁ、それにしてもお嬢様にあれほどの魅力が秘められていたなんて驚きです。」
そう言いながら、美鈴は俺の隣に腰を下ろす。
ほのかに甘く、優しい香りが漂ってきた。
「そうですね、この依頼を引き受けることができて幸せです。2人の魅力を引き出すことができたのですから。」
俺がなぜ紅魔館に来てレミリアさんとフランちゃんの写真を撮っているかというと、咲夜さんから依頼を受けたからだ。
「新しい服を手に入れたから写真を撮りに来てください。」と博麗神社で依頼を受け、そしてこの紅魔館にやってきた。
ここで執事長をしている陽炎さんは買い物に出ているとかで不在だった。せっかく再会できると思っていたのに、タイミングが悪かったな。
「欧我君の写真屋としての腕前はすごいですね。」
「ありがとうございます。」
お礼を言って美鈴さんの方に顔を向けた。
…そう言えば、こう近くで美鈴さんの顔を見ることもなかったな。
レミリアさんたちが着替えている間に、美鈴さんの写真を撮りたい。
「美鈴さん、写真撮りませんか?」
「本当ですか!?はい、お願いします!」
美鈴さんはとてもスタイルが良く、すらっと伸びる四肢やなめらかな肌、大きく膨らんだ胸にきりっとした美しい顔。大人の魅力にあふれているのに、時折見せる子供っぽい無邪気な笑顔。
こういうギャップ(?)は見るとものすごくドキッとする。
「じゃあ、お願いします。」
レンズを美鈴さんに向けた途端、
「お待たせいたしました。」
タイミング良く(悪く)咲夜さんが部屋に入ってきた。
その後に続いてレミリアさんとフランちゃんが…。
・・・うぇ?
「さぁ、撮影を再開しましょう。」
「欧我ー、どうしたのー?」
そう言うレミリアさんとフランちゃんの声は、届いてこなかった。
その2人が、とても…
「…はっ!?いけないいけない。あまりの可愛さに思わず見とれてしまった。心を奪われるところでした。」
「あら、ではその心を奪ってあげようかしら?」
「え…?」
写真撮影の依頼を終了して依頼の代金を受け取った後、俺は逃げるように紅魔館を後にした。
だって、レミリアさんの魅力が爆発した姿をずっと見ていたら思わず求婚してしまうところだった。
俺には文さんがいる。撮影中も文さんの笑顔を思い浮かべながら必死に耐えきったけど、あのままあそこにいたら完全に心を奪われていた。
もう文さんにボコボコにされたくない。…いや、おそらく殺される。それほど女の嫉妬は恐ろしいのだ。
「あれ?」
妖怪の山の中腹に差し掛かった時、俺は何かを見つけた。
銀髪の青年を、8人の白狼天狗が取り囲んでいる。
見ていると、その中のリーダー格の天狗がその青年の周りを高速で飛び回り、直径が5メートルもある巨大な渦を作り出した。渦に取り囲まれ身動きが取れないでいる。さらに、8人の天狗が一斉に飛びかかった。
「危ない!」
最高速をイメージし、大気を蹴った。
「仮速『マシンガンスパイク』!!」
距離を一気に詰め、素早い連続蹴りで白狼天狗を次々と蹴り飛ばす。
あっという間に8人の天狗は吹き飛ばされ、青年を包んでいた渦も消えた。
「危ないところでしたけど、大丈夫ですか?」
目の位置にかけたゴーグルをはずしながらその人に声をかけた。
銀色の髪に、エメラルドを連想させる緑色の瞳を持っていた。
…なんか俺と似ているな。
「えぇ、助けて頂きありがとうございます。あとあいつらにお灸を据えて頂いて。」
「お灸ですか?」
お灸って…。
白狼天狗の作りだした渦に囲まれ、身動きが取れなかったはず。
それに相手は妖怪だ。しかも8人もいる。そんな強敵を相手に、人間の青年が敵うはずがなかった。
「えぇ、あいつらが飛び掛かってきた瞬間にこれを使おうと思っていたのですが…手間が省けました。」
そう言って見せてくれたのは、白と銀の札…。もしかして!
「スペルカード!!あなたも使えるのですか!」
すごい!しかも鎌鼬「斬風波」なんてかっこいい!
へぇ、この人も使えるんだ!ということはただ者じゃないということ。
あ~、写真撮りたい。キラキラ
「…そういえば自己紹介が遅れました。俺の名は琳。幻想郷で修行中の旅人です。」
琳…か。カッコいい。
「俺の名前は葉月欧我。ブン屋の助手兼写真屋です!」
これが、俺と琳の運命的な出会いだった。
いかがでしたでしょうか。
…正直、不安がありますね。光様、判定をお願いします。
それよりも前半…っていうか3分の2がそれとは全く関係ない話になっていますが、まあ、気にしないでください。
レミリアさんたちの魅力が伝われば幸いです。
次の更新は光様の都合によりかなり遅くなる予定です。
次回の投稿までしばらくお待ちください。
では、失礼します。