ダンジョンで人理救済するのは間違っているだろうか?~間違いなく間違っている~ 作:気紛屋 進士
(決して書けなかった訳では無い、訳では無いんだからな!)
前回なんやかんやでトネリコの性能確認とライダー戦を終えた俺たちは今、
「あー、ここ筋繊維ごっそりズレちゃってますねー、少し痛くしますよー」
ズニュリ
「いってぇえええええええ!!!」
「はい治療魔術っと。」
俺の治療を行っていた。なんせライダーの鎖が腕にぶっ刺さりそれを起点に空へ打ち上げられていたのだ。正直腕が残っているのは奇跡だと言っていい。
だけど……
「もうちょいやさしくしてくれませんかねトネリコさぁあああん!」
「すいませんマスター。怪我とか最近してなかったもので治療のしかたが雑になってしまいました。別に念話で私を褒めちらして周囲の警戒を怠らして怪我したマスターに怒ってるわけではありませんから」
「それ怒ってない!?」
「怒ってません。ですが次このようなことがあれば怒るかも知れません」
「あっ、はい気をつけます」
「よろしい」
「治療と話は済んだか? なら次の行動に移りたいんだが……」
「シャドウサーヴァントの討伐をやる……んだよな」
「……ああそうだ。今この特異点には絶対放置しちゃなんねえシャドウサーヴァントが二体いる。一体目はバーサーカー、こいつはまあ1ヶ所に留まっているから後回しにできる。能力も面倒だしな。
二体目はランサー、こいつについては……話しない方がいいな。こっちは色んな所徘徊しているから放っといてセイバーと戦う時に乱入されるのはまずい。
まあ順当に行けばアサシンランサーバーサーカーの順に倒して行くことになる。
なんか質問はあるか?」
トネリコが小さく手を挙げた。
「あの、アーチャーが居ないようなのですが……」
「アーチャーは坊主とは会わなかったようだがセイバーの護衛もどきをやっているからな。あいつと戦うのはこの三体やったあとだな。他には?」
「ないです。」
「俺も。」
「じゃあアサシンを倒しに行くってことなんだがここで坊主には囮になってもらう」
「え?」「は?」
え?と言ったのは俺で、は?と言ったのはトネリコだ。
俺の怪我を何故か怒っていたので怪我する可能性の高い囮に俺をするのが嫌なのだろう。
「なんで囮とか面倒なことしなくちゃいけないんですか?
街ごと焼き払えば解決でしょう?」
違った。
違わなくないかもだけどなんか違った。
「焼き払えるなら焼き払うのが確かに手っ取り早いだがさすがにそれだけの大魔術魔力が足らねえからなぁ。今風に言うならマインドダウンってやつになっちまう。」
うんそうだよね。普通そうだよね。
「だから坊主を囮にして坊主を狙いに来たところで捕縛、そして仕留めるっていう作戦なんだが……」
「アサシンって気配遮断上手いからこっちから攻められないから攻めてきてもらおうってわけか。なるほどいい手じゃんやろやろ」
「もう話すの面倒なので先にやっちゃいますね。」
「え?どゆこt……」
俺の言葉は光がトネリコの杖から現れたことによって中断された。
トネリコは光を見届けると満足そうに笑みを浮かべた。
「これでいいですかね。」
「……まじかよ嬢ちゃん」
ドヤ顔をしているトネリコと驚愕に顔を引き攣らせるキャスニキ。
もしかしてこれは……
「……アサシンが死んだ……」
このひとでなしぃい!
じゃない。いやトネリコさんすごいね、気配遮断Aのはずのアサシン捉えるとかもー。
なんなのこのこハイスペック過ぎる。
「……どうやってアサシンを見つけたんだ?」
「使い魔をいくらか飛ばしといただけですよ。それでアサシンっぽいやつが息を潜めているのを見つけました。」
「いや普通隠れてるアサシン見つけられないでしょ」
「熱源探知と魔力探知を合わせて使えばあの程度のアサシンなら軽く見つけられますよ? サーヴァントというのは所詮魔力塊なので。 それより上級精霊が本気で隠れた時の方が探すの面倒です、その時は自分を囮にしましたが腕一本持ってかれましたから。」
「「…………」」
俺とキャスニキは無言で黙った。
アサシンを超える潜伏能力を持つ精霊の恐ろしさとその末路を悟って。
それはそうと気配遮断使えるアサシンを見つけられるだったら他のシャドウサーヴァントも見つけられるんじゃね?
「なあトネリコ、もしかして他のシャドウサーヴァントの位置とかわかってたり……」
「はい、わかってますよ。アーチャーはグリムが言っていたようにあの高い塔の近くに陣取るセイバーの近く、バーサーカーは壁で覆われた庭の中、ランサーはここからあっちの方をまっすぐ行って突き当たりで右に行ったところです。」
見 つ け て た 。
「……すげぇな魔術、もう少し真面目にやっとくべきだったかこりゃ、いや、性に合わねえからなぁ」
キャスニキがトネリコの索敵能力の高さに息を巻いている。
俺もさすがにすげぇーとしか思えんわ。
念話でさらに褒めとこ。
「………あの……話変わるんですがマスター……ずぅーっと念話で褒め殺しにしてくるのやめてくれませんか!? 平常心保てないんですが!?」
「だって凄いんだもん、強くて凄くて可愛いとか無敵だよね。お嫁さんになって欲しいくらい」
「あああああ、嘘じゃないのがタチ悪いいいいいい。もうマスター本気になりますからね!?私結構重い女精霊ですけどいいんですか!?」
「肉体的に束縛しない系ヤンデレだったら別に?」
「くっ、落ち着け私落ち着け私落ち着け私落ち着け私落ち着け私落ち着け私落ち着け私落ち着け私。自分以外はもう信じないと決めたじゃないですか落ち着け落ち着け落ち着け……」
トネリコがなんか顔を真っ赤にしながらなんか言っていた、ただ結構ながくてついにキャスニキが痺れを切らしてトネリコに話しかけた。
「……もういいか? ならランサーの相手をしに行きたいんだが」
「よくないですけどもういいですっ!早く行きましょうっ!」
「その前に確認しておきたいことがある、嬢ちゃんの宝具はなんだ?」
確かにそれは気になっていた。
トネリコの宝具。
FGOのモルガンを基準にするならロードレスキャメロットだったと思うけど、あれは汎人類史モルガンが異聞帯の自分に感情をぶつけた結果の混ざり物のモルガンの宝具のはず。
うちの可愛い可愛いトネリコちゃんはそんなことされてないしキャメロットを作ってないはずだからロードレスキャメロットになる可能性は低いと思います。
「俺も気になるから教えてもらっていい?」
「そこまで面白いものでもないですよ、ただの槍です。元は選定の槍だったんですがちょっととちって反転して呪いの槍といったところです。」
選定の槍……6章でパーシヴァルが振り回してたあれか。なんか寿命吸っちまうやつ。
「宝具のランクはどれくらいだ?ランク如何にしては戦法がグッと変わってくる」
「ランクは規格外のEXです。」
「EX? 一番反応に困るランクだな……、嬢ちゃんはっきり聞いちまうがあんたの宝具はランクA以上の火力は出せるのか?」
「出せるといえば出せますし出せないといえば出せません。ただ言えることは私の槍は一であるならどんなものでも壊せます。もしそのランサーが強固な盾を持っていたとしてもその盾はすぐに壊せます。盾を壊したら二撃目を叩き込めばいいだけのことです。」
この話を聞いたキャスニキは難しい顔をやめて、くっ、と笑った。
「ならなんとか行けそうか……よし戦術は決まった! 俺がランサーの動きを封じる。嬢ちゃんはその隙に宝具を叩き込んでくれ。以上」
キャスニキの作戦を聞いたトネリコと俺は同じことを思った。
『『雑だな』』
そして俺たちはシャドウランサーの元へ向かい、どうしてキャスニキがこんな雑な作戦を立てたのかを悟ることになった。
そしてランサー戦の少し前。
「もう少しでランサーの元です」
「結構あるいたなぁ、なあアニキ、そういえばシャドウランサーの真名って分かるのか?なんかやばいって感じの話はひしひしと伝わったけど」
「んぁ?まあどうせすぐ分かるだろうが言っておくかランサーの真名はインドの大英雄が一人、カルナ、鎧のおかげで攻撃が通りにくいやばいやつだ。鎧を破壊出来なきゃ正直第二宝具使うまで勝機はねえな。」
は?カルナ?
シャドウランサーあんたはまずいってぇえええええ!
トネリコの宝具
それは始まりの槍にして終わりの槍、
世界すら■■■■た一なる全てを■■する槍。
イベント特異点、上位三位を行います。名前は内容大雑把にやってるだけなので悪しからず
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