魔法少女リリカルなのはStrikerS ~ 炎殺の邪眼師   作:コエンマ

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久々の方はお久しぶりです、初対面の方はどうぞはじめまして。

駄文小説家見習い、コエンマです。

この作品『魔法少女リリカルなのはStrikeS ~ 炎殺の邪眼師』は私の処女作であります。一度はにじファンから消されてしまいましたが、皆様からどうにか復活して欲しいとのご要望が多く、ようやく戻ってくることができました。

ひとえに、皆様の応援ありきです。ありがとうございます。



それでは、毎度おなじみ注意書きテンプレから。


ん、んんっ! こほん。

えー、この作品は作者の我流で書かれています。

そのため、原作崩壊、低文章力、矛盾、原作設定改変、ご都合主義、誤字脱字、キャラ違うっていうか別人だろ、などあるとおもいますが、それらを深い心で許容できる方のみご覧下さい。

それでは駄文ではありますが、『魔法少女リリカルなのは ~ 炎殺邪眼師』をよろしくお願い致します。



序章

「ほおー、お前が自分からここに来るとは珍しいな」

 

 オフィス机が並んだ部屋の一角、奥まった場所に存在する執務室から子供のような高い声が響いた。その周りでは喧騒がとどまることがなく、やれ書類がないだの、やれ管理担当がどうだのという怒号に近いものが満ちている。

 

 怒鳴り散らす上司と小さくなる部下、飛び交う書類、頭を下げ続ける担当者、髪を掻き毟る平社員、引っ切り無しになる電話。声だけ聞くならそれはありふれた日常の一端、会社や企業などの組織における忙しくも平和な一風景であろう。

 

―――働いている者達が赤やら青やら常人離れした肌の色に縞々の虎模様のパンツを履き、頭から角を生やしていることを除いては。

 

「ほざけ。貴様らが人間界に渡る際の決まりなどと勝手に決めたことだろうが。そうでなければこんな面倒な場所に誰が好き好んで来るものか。次の戦いで俺が勝ったら、こんな規定など白紙撤回させてやる」

 

 部屋に響く声は二人分。一つは子供のような声で、もう一つは底冷えするような低い男の声だ。

 

 男のほうはひどく不機嫌な様子でそれを隠そうともしない。それに答えるように、青を基調とした服に身を包んだ低い背丈の少年が諌めるように溜息を吐いた。

 

 頭に被った大きく縦に伸びた帽子にはでかでかと「王」という字が綴られている。そして何の冗談か、おしゃぶりを口に咥えていた。

 

「お前も変わらんなー。ま、一応人間界における安全面に気を使っての配慮だからな。面倒でもそこは承知しといてもらわんと困る。とりあえず体裁だけでも整えんといかんから、これを持っていけ。失くすなよ」

 

 そう言った少年が男に投げてよこしたのは紫色のコンパクトだった。男は心底いらないというような表情をしたが、少年に睨まれて舌打ちをしながらそれをポケットに仕舞う。

 

「領土争いをしていた当事者の台詞とは思えんが・・・・まあいい。ともかくオレは行く。これ以上ここにいるのも気分が悪いからな」

 

 白い布を鉢巻のようい巻いた額から続く眉間に皴が寄せられた。黒尽くめの服と白い長めのマフラーを首元に巻いた男はうんざりとしたようにそう言うと、少年から踵を返した。

 

「オ、オイ、まだ手続きが……それに今は少し間が悪「そんなもの勝手にやっておけ。貴様らの間など知ったことか」ぬ……うううう、ええい、勝手にしろ!」

 

 青い少年の言葉に反応することもなく男は既に背を向けていた。そのまま未練の欠片すら感じさせずに部屋を出て行く。少年はしばらく立ちすくんでいたが、今までで一番大きく溜息を吐いて社長椅子のような豪華な背もたれに身を沈めた。

 

 そこへ入れ替わるようにして二人の女性が入ってきた。一人は黒髪に和服を着飾った落ち着いた雰囲気の女性、もう一人は長い青髪をポニーテールでまとめた快活な雰囲気をした明るい表情の女の子だ。

 

 執務椅子に身を沈める少年に黒髪の女性がふうと息を吐いて顔を向けた。そして彼の去っていったほうを眺めながら怪訝そうに眉を寄せる。

 

「大丈夫なのですか?彼を知らないわけではありませんが、これでは……」

 

「いや、それは心配ないだろう。あ奴もあれで昔より大分丸くなっておるしな。自分から人間に危害を加えることはまずない」

 

 俯きつつも断言する彼の様子に女性はほうと安堵の息を吐いた。しかし、その横にいた青髪の女性が首を傾げて言った。

 

「でもコエンマ様、今人間界への次元扉は確か不安定だったはずですけど……」

 

「ああ、それのせいでワシらは人間界にいかずに今は様子見をしとったんだが、無視して出て行きおった。まあ、聞いたところで自重するような性格でもなし、どちらにしても結果は同じだっただろう。一応、保険はかけておいたが」

 

 保険? と不思議そうな反応をする女性を一瞥して少年は目を閉じる。そして男が去っていったほうをもう一度見やった。

 

(何も起こらなければいいんだが……面倒ごとはワシの心労が増えるばっかりだからな。ホント頼むぞ、『飛影』……)

 

 

 物言わぬ扉に向かって、少年はただただ平和だけを願っていた。

 

 

 

 

 




それでは皆様、どうぞよろしくお願い致します。
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