モンスターハンター~剛腕巨躯の狩人令嬢~   作:ゲオザーグ

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艦これのイベントに夢中ですっかり更新できてませんでした・・・
終ったら終わったでモチベーション湧かないし・・・


()削り合う麻痺牙と鉄牙

 火蓋を切ったのは、ディードとイスミが投擲した閃光玉だった。ドスゲネポス達は、光蟲の放った強烈な光を直視してしまい、運よくディードが投げた初弾を免れた者も、時間差で続いたイスミの次弾を浴び、朦朧とした彼等はその場で情けない声を上げながらフラフラと前後に揺れるか、その拍子に足を踏み外して倒れ、起き上がることも出来ずにいる。

 

「っし!まずは周囲のゲネポスから仕留めて、少しでも横槍を防いどくか!」

 

 下手に乱戦となれば、圧倒的少数の自陣が不利になるのは明確。加えて彼等の爪や牙に仕込まれた麻痺毒は、掠っただけでも動きを封じられるとあって、真っ先に切り込んだドラコは、闇雲に周囲を攻撃することも出来ず、悶えるだけのゲネポス達の喉笛を切り裂いて、次々と仕留めていく。続けてクリスティアーネやイスミ、ディードも、他のゲネポス達の首を狙って仕留めたり、足を攻撃して動きを封じたりと掃討していくが、2体いるうちの片方--気持ち体が大きく、目の上にあるトサカのうち、左側の先端が欠けたドスゲネポスが、視界を取り戻したように首を左右に揺らすと、援軍を呼ぶように『ギュオア!ギュオア!』と天高くに向けて咆哮を挙げる。

 

「ちっ!他の連中まで来たか!すまんが、誰か追撃の閃光玉頼む!」

 

「分かりました!今投げますのでご注意ください!」

 

 何とか周囲のゲネポス達を全滅させ、ようやっとドスゲネポスに挑もうとした矢先、洞窟から新手のゲネポスを連れて駆け付けたドスゲネポスの姿に、思わず悪態をつくドラコ。その要請を耳にしたクリスティアーネが、まだ視界を取り戻していない、少々小柄で鼻先に傷のあるドスゲネポスを斬り上げで大きく仰け反らせたところに片手をポーチへと伸ばし、取り出した閃光玉を投げつける。

 直後輝く3度目の閃光は、洞窟から出たばかりで、まだ視界が暗闇に馴染んでいた援軍には一際効果的だったようで、『ギュオワァ!』と一際悲痛な悲鳴染みた声と共に、何体かは踵を返して洞窟に戻ろうとするも、見当違いな方向に走り出しては、あちこちで躓いて横転する。

 

「まさかこうも早く他のドスゲネポスが来るとはね……とにかく今は、先にいた奴からだ!」

 

 急速な群れの肥大化に慢心していると思いきや、意外と用意周到な援軍の配備に悪態を吐くイスミ。それでも手にしたバスターソードIを振るい、先に視界を取り戻したトサカの欠けたドスゲネポスの噛みつきにカウンターの横薙ぎで押し返す。彼女を見下ろせる体躯のまま、力任せに上から()し掛かる要領で押さえつけて突き立てようとした麻痺牙を片方()し折った一撃は大分効いた様で、『ギュオォオ!ゲギャア!』と大きく仰け反りながら数歩後退するドスゲネポスの悲鳴は、一際大きく聞こえた。

 

「っし!何とか片方折ったよ!そっちは!?」

 

「やるじゃないか!こっちは……お?逃げ出したぞ!?」

 

 その報告を聞いて真っ先に称賛を返すディードが、対峙していた鼻先に傷のあるドスゲネポスに視線を戻すと、クリスティアーネが振り下ろしたバルバロイブレイドを横腹に受け、彼等に背を向けエリア4へと逃げ出すところだった。

 

「ってことは瀕死みたいだな、ならこっちに加勢してくれ!折角多対1に持ち込めたんだ、今のうちに数の有利活かさねぇとな……」

 

「わかりました!今参ります!」

 

 既に周囲のゲネポスは掃討し、残るドスゲネポス2体の片割れが去ったとあって、好機とみなしたドラコは遊撃や挑発から集中攻撃に切り替え、逃げた方と対峙していたクリスティアーネとディードにも参戦を要請する。そして即答と共にクリスティアーネのバルバロイブレイドを背に叩き込まれたドスゲネポスは、『ゲギョ……ガァ……!』と弱々しい呻き声をあげ、先程イスミに対したのとは逆に、押し潰される様に膝をつき、息絶える。

 

「よし、まずは1体……とりあえずコイツ等から剥ぎ取って、さっさと逃げたドスゲネポス追うよ」

 

「そうだな。これだけ仕留めりゃ、素材の方もたんまり集まるだろ。まぁ、余ったら売っ払って、旅費の足しにでもするか……」

 

「先に追うなら、一旦ベースキャンプに戻ってから湿地に逃げた方を優先すべきかと。洞窟の方はそちらが済んでから探索して、まだ残っているようでしたら、挟撃と行きましょう」

 

「事前に封鎖できれば楽だろうが、今のとこそっちのが堅実そうだな。さすがに依頼が依頼だから、追加の支給品も欲しいとこだが……」

 

 普通ならこれで終わりとなるところだが、仕留めるべきドスゲネポスはまだ複数体残っている。時間も物資も余り悠長に過ごせる程ないとは言え、下手に急いては却って危機を招きうるため、軽い談話も交えながら鱗や牙、皮を剥ぎ取っていき、その合間に応急薬や携帯食料を口にする。




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