「やぁっ!」
先陣を切って崖を降りるクリスティアーネは、迎え撃つべく集まりくるフロギィを前に、高身長とそれに見合った手足の長さを活かし、手にしたバスターソードを振るって
「フゥ~!さすがクリス、一気に吹っ飛ばしてくねぇ。よぉし、私たちも負けてらんないよ!行こうビオ」
「意気込むのはいいが、そのまま無策で深入りするなよ!
続くテリルとビオも、クリスティアーネの攻撃を搔い潜ったり、側面から回り込んできたフロギィ達に対し、鉄刀での斬りかかりやアイアンハンマーの叩き付けで反撃していくが、複数でのチームワークを活かし、翻弄してくるフロギィ達の中から的確に1体だけを選んで攻撃し、討伐するか逃げられれば、新たに別の1体に狙いを定め、着実に相手の数を減らしていく。そして3人が反応し損ねたフロギィに対しては、崖の上に陣取ったベレッタが、ハンターボウⅠから放つ矢で妨害し、その隙に反撃を決めさせて、撃破に貢献する。
とはいえフロギィ達も、数に任せ無策に襲い掛かっている訳ではなく、ドスフロギィの咆哮に合わせていったん下がり、揃って大きく喉を膨らませると、紫色の毒霧ブレスを3人めがけて噴射する。
「ぐっ、やべぇ毒霧だ!」
「ケフッ、ごめん少し吸い込んだみたい!ケフッケフッ!」
「已むを得ません、少し下がりましょう!テリル様はケチらず解毒薬で回復を!」
自分達より大柄なアプトノスやズワロポスでも、浴びれば成す術なく倒せるフロギィの毒霧ブレス、それもドスフロギィを含めた一斉噴射とあっては、いかにハンターと言えど、気にせずやり過ごすことはできない。
現に僅かと言え吸ってしまったテリルは逃走中も咳き込み続け、クリスティアーネが殿を務めて細道を抜けてエリア10へと逃げ込みはしたものの、一息ついたところで足を止め、解毒薬を口にしようとするも、止まらない咳のせいで喉に流し込むのも一苦労な有様になってしまった。
「皆さん、ご無事ですか……?」
「ふぅ~、やっと落ち着いた……一応怪我とかはないよ」
そこに高台を回り込んで降りてきたベレッタも合流し、解毒薬を飲み終えて咳も落ち着いたテリルの返事に、安堵するようにため息をつく。
「手負いとは言え、弱みを見せず群れを率いる様は、さすがドスフロギィというべきところでしょうか」
「ですが、感心してもここで退く訳にはいきませんね……」
「元よりそのつもりできたんだしな。奴等を狩り尽くすか、俺達が果てるかするまで終わらねえよ」
「そうだね、もう浴びないように注意しないと……」
とはいえ今さっきまで苦しんでいたテリルも含め、当然誰も怖気づいた様子はなく、むしろやり返さんとばかりに闘気を燃やした4人は、早くも追ってきたフロギィ達の声を聴き、戦闘態勢を整えるや、先の細道で迎え撃つべく引き返し、向かっていく。