モンスターハンター~剛腕巨躯の狩人令嬢~   作:ゲオザーグ

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明けましておめでとうございます
年末年始は祖母と過ごしましたが、ダラダラネット見てるのが好かれないのもあって、更新できなかったまま放置してました
後どうでもいいけど、その間頻繁にテレビでやってたメメントモリのCMを、祖母が気味悪がったせいで、そこだけが強く印象に・・・ww


その皮置いてけ
()いざ毒怪鳥狩りへ


 フロギィシリーズを注文してから数日。クリスティアーネは、ブルファンゴやコンガの様な小型種の討伐から、ドスランポスやイャンクックの様な中、大型モンスターの狩猟、更には特産キノコや燃石炭などの採取、納品まで、「依頼に貴賤なし」とばかりに――むしろ(フル)(フル)までの道筋に一段落ついたからこそ、内容問わず、様々な依頼をこなしていた。

 そうして待ち望んでいたフロギィシリーズが完成したと報を受け、加工屋で早速着替えると、馴らしも兼ねて、装着したまま集会所を訪れた。

 

初心者装備(バトルシリーズ)でなくなったとあってか、気持ち周囲の目も、変わった気がしますね……」

 

 デザインが異性用なのもあって、伸ばした黒髪をテンガロンハットに収め、バルバロイブレイドを背負った姿が、見慣れぬ美丈夫に見えるのを抜きにしても、それまでの防具が、半ばトレードマークとなっていたのもあってか、早々にゲリョスの狩猟依頼を探し、掲示版を眺めていたクリスティアーネに向く目線は、多くが彼女と気づいてない様な、部外者に対する警戒を含んでいた。

 尤も彼女にとっては、それまでの期待共々、あまり気にするようなものでもないとあって、応える義務はないとばかりに、無視して空いた席に座って、テンガロンハットを脱ぐ。

 

「おわ、誰かと思ったらクリスだったのか。久しぶりだな」

 

 そこで露わとなった顔を見て、ようやっと彼女だと気づいた観衆の中から、イャンクックの鱗や甲殻でできた防具、『クックシリーズ』に身を包み、氷結晶でできた刃と盾から冷気を放つ片手剣、『フロストエッジ』を背負ったアダイトが声をかける。

 

「こちらこそお久しぶりです、アダイト様。先日ビオ様とテリル様、ベレッタ様と共に、ドスフロギィを仕留めて、このフロギィシリーズを作ったんです。ただ、デザインが少々嗜好に合わなかったので、こちらの男性用にしてもらいましたが……」

 

「あー、女性ハンター用は、結構肌見せる防具多いからなぁ……俺も少し前に、レノ達とイャンクックを倒して、この防具作ったんだけど、その様子だと、早速ゲリョス狩りに行くつもりか?」

 

「はい。バルバロイブレイドを手にし、後はゲリョスを狩って防具を揃えれば、遂にフルフルへと挑む準備は完了ですから。万全を期すためにも、やはり同伴者の選別は、慎重にならざるを得ません。その際は、どうかご協力お願いいたします」 

 

 理由はともかく、同じく男性用防具を纏っていたイスミの存在もあって、そこまで意識することでもないと判断し、話題を切り替えたアダイト。彼のフロストエッジが秘める氷属性は、ゲリョスに対してバルバロイブレイドが放つ火属性ほど有効ではないが、それでも少し前まで使っていたハンターナイフに比べれば、段違いに優秀な性能を有している。

 そんなアダイトは、言外にゲリョス狩りに際し、同行を欲するかクリスティアーネに尋ねるが、同期の(よしみ)とでも言うべきか、訓練の中で動きを知っている者同士とあって、パーティーを組む際は、これまでもかつて1つの卓を囲い、共に食事をした仲間達を無意識に優先して選びがちだが、それがただの選り好みや身内贔屓ではなく、むしろしっかりと成果につながっていることは、互いの装備が物語っている。

 クリスティアーネの方も、一際重要な局面とあって、いつも以上に便乗を狙う輩への警戒を厳としており、緊迫した空気に呑まれた周囲のハンター達は、2人に声をかけれずにいた。

 

「あ!クリス!アダイトも久しぶりー!」

 

「結局ドスイーオスは、見つからなかったようだな。だが、そのフロギィシリーズも似合ってるぜ」

 

 そんな空気を破る様に割り込み、両者に声をかけたのは、デザインこそ女性用だが、アダイトと同じクックシリーズに、イャンクックの翼を模したような風貌の大剣、『ザンシュトウ【雛】』を背負ったカグヤと、ランポスの青い鱗が輝くランポスシリーズを纏い、対となった手斧、『デュアルトマホーク』を腰に差したドラコ。

 

「お久しぶりです、カグヤ様、ドラコ様。少々回り道となりましたが、こうして無事、ゲリョスへ挑むに相応の装備を、揃えるに至りました」

 

「やるじゃない!アタシも置いてかれないようにって、イャンクック狩りに精を出したかいがあったってもんよ!」

 

「約束ってほどでもないが、俺も応援するとは言ったしな。装備は里帰り前に、なるべく揃えときたかったのもあったから、予定が合えば程度のつもりでも、用意しといたぜ……お?」

 

 そうして装備を見せ合う4人の後ろを、「すいませーん、通してくださーい!」と依頼書を手にした受付嬢が通り、掲示版にそれを留め、お辞儀と共に去る。間近にいたドラコが、早速貼り出された依頼書の内容を眺めると、噂をすれば、と言うべきか、まさに渡りに船、とばかりのゲリョス――それも、複数体を対象とした狩猟。

 

「こうも都合よくゲリョスの狩猟依頼が来るとはな……複数体相手にするそうだが、どうする?」

 

「装備を作るにあたって、素材を得る機会は多いに越したことはありませんね!危険も承知ですが、無理せぬ程度にお付き合いお願い致します!」

 

「よぉっし!早速この4人で、ゲリョス撃破に出発ー!」

 

「このタイミングで貼り出された辺り、裏で誰かがお膳立てってか、示し合わせた様な気もしてくるが……まぁ、折角巡ってきたチャンスだ。そのフロギィシリーズを作った勢いで、ゲリョスシリーズを作れるよう協力するぜ」

 

 遂にゲリョスと対峙するにあたり、臆するどころか、望むところとばかりの乗り気なクリスティアーネを筆頭に、便乗したカグヤが発破をかけ、残るアダイトも、とんとん拍子ぶりを多少(いぶか)しみながらも、同期(とも)の悲願達成の一助に異論はなく、参加を表明する。

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