後前回の話見直したら、終盤ドスファンゴのつもりがブルファンゴになってて、成長しきってないみたいな感じに・・・
先手とばかりにショウグンギザミは右の爪を振り上げ、クリスティアーネ目掛けて振り下ろすが、フルミナントソードの側面で受け流され、彼女の足元に刺さり、泥水を撒き上げる。そこにペイントボールを投擲したクリスティアーネが、フルミナントソードを持ち直し、反撃の横薙ぎを放つも、当たる前に引き抜いたショウグンギザミは、その刃が空を切った後、大きく跳躍して天井に飛びつくと、ガシャガシャと足を鳴らしながら、奥に広がる洞窟へと姿を消していく。
「移動されましたか……さすがに連戦を重ねて、分が悪いと判断したようですね……」
おそらくあのショウグンギザミは、最初エリア5でババコンガと戦っていたのだろう。その最中に宿を捨て、撤収した先で宿を新調しようとしてドスファンゴ達と鉢合わせてしまい、そのまま流れで殲滅していたところに、ババコンガも現れ、乱戦の末勝ち抜いた結果がこの惨状のようだ。
「本来ならすぐさま後を追うべきでしょうが、あまり素材に用はないと言え、ハンターとしては、このまま捨て置くのも……」
言葉を濁らせるクリスティアーネが、ショウグンギザミが立ち去った洞窟から、悩ましげに視線を移したのは、喉を割かれ倒れ伏すババコンガとドスファンゴの遺体。
生まれこそ両家の令嬢とは言え、1年ほどのハンター生活を経た結果、彼女の金銭感覚は、大分庶民的に変化した。儲けの少ない駆け出しの身でこそあるが、むしろなればこそ命を預ける武器防具の整備はもちろん出費を惜しまず、回復薬などの周辺用品にも気を使うとなれば、それだけでフィールドや共用の農場で集める分では工面しきれず、不足分を補うために懐を寒くするのは、ある種の必然と化している。
「これは被害規模報告のため……これは被害規模報告のため……」
結局ペイントボールで追跡できるのをいいことに、ブツブツと呟き己を正当化しながらも、両者の遺体から体毛や骨、牙を剥ぎ取り、更に洞窟を逆走がてら、同様に道中のコンガやブルファンゴからも剥ぎ取ってポーチに収めてからエリア6へと向かい、そこから反時計回りに5、4と進んでいくと、グラグラと揺れ動くグラビモスの頭骨を発見する。どうやらショウグンギザミはあの後無事に宿を新調し、腹を満たしていたところだったらしい。
この隙を逃がすまいと駆け寄ったクリスティアーネは、緩んで開いたグラビモスの口内目掛けてフルミナントソードを叩き込み、柔らかい腹部に突き刺すと、突然の不意打ちにショウグンギザミが激しく抵抗する。