モンスターハンター~剛腕巨躯の狩人令嬢~   作:ゲオザーグ

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()今まで全く触れてきませんでしたが、実は彼らについても設定してて、本家でも拾ってもらってましたww
いい加減ここらで触れとかんと、もう取り上げる機会もないまま追憶の百竜夜行まで行きそうなんで


アイルーとの出会い

 仲間と共にディアブロス亜種との激闘を制したクリスティアーネ。その最中地中からの突き上げを食らい、地面に叩き付けられた彼女は、暫くの療養と共に健診を受け、ようやっと問題なしとのお墨付きをいただき、狩猟活動を再開できるようになった矢先、集会所で再会したビオからの報告に、言葉を詰まらせていた。

 

「そうですか、テリル様が……」

 

「あぁ、イビルジョーにな……」

 

 ネルスキュラの素材でできた『スキュラシリーズ』に身を包むと共に、表情を伺わせまいとばかりに顔を隠し、凄まじい咆哮と、身体能力に任せた暴れぶりから、『轟竜』とも呼ばれる原始的な飛竜種、『ティガレックス』の素材でできた黄色と青のハンマー『ストライクストライプ』を腰に携えた彼から伝えられたのは、彼の幼馴染で、かつて共にドスフロギィを狩ったこともある同期、テリルの訃報。

 同じく参加したベレッタも、ハンターだった姉を喪っていると聞いてはいたが、1歩間違えば自分も後に続いていたと言え、いざ身近な仲間が犠牲になったと聞きば、まるで胸に穴が開いたような喪失感が頭を占め、かける言葉が続かなくなってしまいながらも、手元にあったコップに目を向けると、泳ぐ目元を隠すギザミヘルムに感謝しつつ、中身を強引に飲み干す。

 

「んっ、むぐ……ふぅ。ではせめて、献杯を捧げがてら、奢らせてください。先日の依頼で、懐には余裕がありますので」

 

「悪いな、なら1杯だけ頼む。今思い返すと、お前が装備の素材が足りずに悩んでいた時、アイツの提案で、共にドスフロギィを仕留めたっけな……」

 

「そうですね。そこそこ経ってはいる筈ですが、今でも鮮明に思い出せます。あの時はベレッタ様も含め、協力いただいたおかげで装備が完成し、そこから巡り巡ってこの様にフルフルを狩れ、ハンターを続けられています。皆様の力がなければ、達成に時間がかかり、領主教育などを理由にハンター生活を終わらされていたかもしれません……」

 

 幸い祖父が防いでくれたおかげで、父から活動を阻害されるなことはなかったようだが、変にもたついていれば、「実力がなかった」と有無を言わさず領地に閉じ込められていてもおかしくなかったと考えれば、ある意味あそこでフロギィシリーズを作り、続くゲリョスの狩猟をスムーズに受注できたのは、彼女のおかげで乗り越えられた、狩猟生活における分岐点と呼んでも、差し支えないだろう。

 そうしてかつての共闘に思いを馳せつつ、新たに用意された熱帯イチゴのジュースで満たされたコップを手に取った2人は、静かに亡きテリルへの思いを馳せながら飲み干し、また生きて会うことを約束して別れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 ビオと別れて数日後、発達した手で地面を掻いては、様々な物を掘り出す姿から、『掻鳥(そうちょう)』とも呼ばれる鳥竜種のモンスター、『クルルヤック』の狩猟を終えたクリスティアーネは、いつも通り集会所で報酬を受け取りがてら食事を済ませ、自室へ帰る前に、先日仕留めたディアブロス亜種の素材で頼んでいた、防具の製作状況を確認しようと出たところで、思わぬ人物に呼び止められる。

 

「おんやまぁ、アンタこないだディアブロス、それも亜種を仕留めたんだってなぁ。今もまんだ、アンタ等の武勇伝で大盛り上がりだよ」

 

「あらネコバァ様。お褒めいただきありがとうございますが、共に戦ってくださった同期の助力あってのことですよ。私1人だけでしたら、途中であの角に貫かれていたでしょうから」

 

 背丈こそクリスティアーネの膝丈か、より低いと思われながら、その倍以上はありそうな大きな包みを背負い、そこに何体ものアイルー達を乗せた老婆。『ネコバァ』の通称通りアイルーを連れた彼女は、各地でハンターにアイルーを紹介する仲介人をしており、多くの出会いを生んでいる。

 

「ほういやアンタ等、結構活躍は耳にするけど、どうかね?そろそろアイルーを雇ってみる気はなかと?一緒に活躍ばしてくれたら、アイルー達にとってもええ宣伝になるけえのお」

 

「確かに単身よりは、オトモアイルーがいた方が生存率は上がりそうですね。それに、部屋にある台所も、活用した方がよさそうですし……」

 

 ネコバァの提案に、テリルの件を思い出す。実際狩りに同伴する『オトモアイルー』がモンスターの注意を惹いてくれれば、その隙に回復や撤退をする余裕ができ、生還率は大きく上がるだろう。加えて現在の実力と、そこから受ける以来の報酬を考えれば、十分アイルーを雇うだけの余裕はある。ついでに言えば、自炊なりキッチンアイルー達に任すなりするために用意された自室の台所は、専ら集会所で食事を済ませるせいで長いこと使われておらず、さすがにそろそろ何とかした方がよさそうとは思っていた。

 

「おぉよかよか。最近アンタ等ば真似て、アイルー達の助けなんざ要らんっちゅう無茶やらかすハンターも多かったけえ、アイルー連れた人もおるっちゅうだけでも、そがなのの意識を変えてくれるんなら、アイルー共々大助かりじゃけえ。とりあえず、こん中から気になるアイルーがおったら、声かけてつかあさい」

 

 どうやら自分達の活躍は、彼女の商売を阻害していたらしい。申し訳なさを感じつつも、早速呼び出された様々な毛色のアイルー達が首にかけた、得意な料理や行動が記載されたプレートを吟味する。

 

「では、この子達でお願いします」

 

「「「「「「よろしくお願いしますニャ!」」」」」」

 

「おぉお、初っ端そがに雇うとは、大分太っ腹やねえ。可愛がったげてつかあさいな」

 

 やがてクリスティアーネの元に雇用を決めたアイルー達が並び、ネコバァに別れを告げる。レモン色の毛で、肉料理が得意な『ゴエモン』を筆頭に、深青の毛で、魚介料理が得意な『アーサー』、黒い毛で、乳製品料理が得意な『ベンケイ』、白い毛で、穀物料理が得意な『ピーター』そして茶色の毛で、野菜料理が得意な『ハヤト』の5体が、料理を担うキッチンアイルー。それからハッカ色の毛をした『ダイアナ』が、狩りに同伴するオトモアイルーだ。

 今後彼らの活躍は、クリスティアーネの狩猟生活を大きく支えてくれることになるだろう。

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