モンスターハンター~剛腕巨躯の狩人令嬢~   作:ゲオザーグ

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ちょっと他に逸れてましたが、こっちも更新せんとってことで、ここから本編でも語られた『追憶の百竜夜行』に入っていきます
っても例によって半端なとこまでしか進みませんでしたが・・・


カムラの里~追憶の百竜夜行~
()遅れてきた依頼


 ハンターとしてデビューしてから1年程で、クリスティアーネ達は大きく活躍して名を挙げてきた。この日も発達した牙と白い体毛から『雪獅子(ゆきじし)』と呼ばれる牙獣種、『ドドブランゴ』をナディア、ディノと共に仕留め、2人が拠点として滞在する寒村、『ポッケ村』の集会所に戻ったクリスティアーネは、狩場で冷えた体に、温かい料理を流し込んでいた。

 

「んぅ~!やはりポポのタンシチューは絶品ですね!」

 

「ハハハ、相当気に入ってるな」

 

 熱々のシチューを頬張り、歓喜するクリスティアーネを見て、朗らかに笑いながら北風みかんのジュースを飲むディノ。その横では同じシチューを頼んでいたナディアが、それをかけた付け合わせのパンにかじりついている。

 

「そうだ、よろしければこの後、私のホームに来ませんか?うちのキッチンアイルー達の料理も、召し上がってくださいな」

 

「そう言えば、少し前にアイルー達を雇い入れたと言ってましたね。少し興味がありますし、よろしければ応じさせていただきましょうか」

 

「ふむ、俺もナディアも、この村に来てからは、専ら集会所(ここ)でしか食ってないからな。たまには違うとこで食うのもアリか」

 

 やがて食事を終え、ジュースやミルクで喉を潤しながら談話していたところに、領内の自宅(マイホーム)への招待を提案するクリスティアーネに対し、乗り気となった2人を連れ、ゼークト領へと向かうポポが引く車に乗って去ってからしばらくして、郵便物を抱えたアイルーが駆け込んできた。

 

「ミャミャー!指名の緊急依頼ですニャー!ナディアさんとディノさんはいますかニャー!」

 

「あら、悪いけど2人共留守よ。さっきまでいたんだけど、同期のクリスティアーネさんに誘われて、ゼークト領に行っちゃったの」

 

「アニャー!」

 

 慌ててきたのか息を切らし、斜め掛けのポーチから取り出した依頼書を振りかざし、目的の人物を必死に探すアイルーだが、タイミング悪く既に去った後と非情な現実をギルドマネージャーに告げられると、絶叫を発し、バタリと床に倒れ込んでしまう。

 

「ニャ、ニャらばクリスティアーネさんにも指名が入ってたので、これを一緒に届けてくださいニャ……」

 

「え、ええ、了解よ。ただ今日のポポ車はもう終わっちゃったから、持ってくのは明日の朝一ね……」

 

 共用の車は、周辺のモンスターをハンター達に排してもらうなどして、道中の安全はある程度確保されているが、それでも夜間は危険を考慮し止められているため、夕方を過ぎた現在は既に便がないとあって、アイルーの休憩も兼ねて、3人への配達は翌朝を待ってからに決められたのだった。




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