ええ加減こっちも更新せんと・・・
故郷カムラの里に帰還したウツシからの、久々の手紙。それに記された、
「このポポ肉はそろそろ食べといた方がよさそうですから、今晩のお料理用に持って行きましょうか」
「それがいいですニャ。それから付け合わせ用にしおれ始めてきたこのジャンゴーネギにそろそろ芽が出そうなポッケポテトと、デザート代わりに、こちらの北風みかんも持ってきましょうニャ」
「それニャらこの砲丸レタスもどうぞニャ。葉物野菜は日持ちしニャいから、置いとくと腐っちゃいますニャ」
「ニャら昨日買って振舞わせてもらったサシミウオの残りも道中のご飯用に持ってった方がよさそうだけど、スネークサーモンの燻製はまだ置いてっても大丈夫そうニャ」
「ニャ~!誰かウォーミル麦の袋持ち出すの手伝ってニャ~!」
「今行くニャ~!」
「ん~、クヨクヨーグルトは朝の1品によさそうだけど、熟成チーズは日持ちするし、彩に使ってもいいとしても、どうするかニャ~……」
各々食糧庫に保管された食材の状態や数を見て回り、持って行くものを選択していくキッチンアイルー達。彼らを含めれば頭数は多いものの、カムラまでの道のりは、ミナガルデよりも遠い上、道中の気候はゼークト領やポッケ村と違い主に温暖とあって、あまり持ち出しても使う前に傷んでしまっては元も子もないため、慎重にもなる。とは言えあまり待たせるわけにもいかないため、万一足りなくなれば道中立ち寄った村で買い足したり、野営中付近で採取することを考え、可能な限り手早くまとめ、詰め込まれたアイテムボックスを、オトモアイルーのダイアナ含む6体のアイルーで担ぎ上げ、家を出る。
「さあ、行きましょうか。ディノ様とナディア様もお待ちしてますよ」
「「「「「「出発ニャ~!」」」」」」
準備ができれば後は早く、クリスティアーネが戸締りを済ませたのを確認するや、一気に駆け出したアイルー達は、そのまま
「お2人共、お待たせしてすいません。」
「いえいえ、十分間に合う範疇でしたよ」
「思ったよりも早かったな。これだったら、わざわざ待たせるまでもなかったか」
幸い出発までは思っていたほど切羽詰まってはいなかったようだが、クリスティアーネが乗った直後に出発したため、ギリギリではあったようだ。その後ポッケ村から複数ヶ所を経て、数日がかりで遂にカムラの里に辿り着く。
「おぉ!遠路はるばるよくぞ来てくれた!俺は里長のフゲン!よろしくな!」
発着場でアプトノスの牽く車から降りた一行を迎えたのは、年季を示す顔のしわや白髪に反し、クリスティアーネをも上回る、まるで現役時代のまま時が経つのを忘れてしまったかの様な筋骨隆々の体躯に、一般のハンターが振るう物より長い、巨体相応の一際長い太刀を背負った、里でも歴戦の猛者、『フゲン』。事情が事情と言え、里長直々の歓迎に驚きこそすれど、即座に気持ちを切り替えると、各々自己紹介を返す。
「初めまして。此度はウツシ様の呼びかけで参りました、クリスティアーネ・ゼークトと申します。道半ばの未熟な身ではありますが、連れてきたアイルー共々、皆様の力になれれば幸いです」
「同じく、ディノ・クリードです。同期の危機とあって、駆け付けました」
「ナディア・ゴーシュです。百竜夜行の参事、必ずや防いで見せましょう」
「はっはっは!猛る若々しさは心強いな!歓迎しよう!とりあえず宿を用意してあるから、今は長旅の疲れを癒すために、案内してやらんとな。ついてきてくれ」
ウツシの同期たるハンター達の意気込みに気を良くしたフゲンに続き、カムラの里に足を踏み入れた一行を迎えたのは、巨大な鍛冶施設たるたたら場を始めとした、里に暮らす人々の力強い営みと、活気。襲い来るだろうモンスター達に怯えるどころか、一丸となって立ち向かわんとする意気込みを感じながら歩いていると、フゲンの足が止まる。
「滞在中は、この長屋を各員1室使ってほしい。何かあったら、里の物に声をかけてくれ。ではな」
到着した先に並ぶ家屋を前に、簡単な説明を済ませ、フゲンは去って行く。横引の扉を開けて中を見ると、そこまで広くはないが、暮らす分は問題ないだろう。
「とりあえず今晩は荷を置いて、活動は各々明日からとしましょうか。それではディノ様、ナディア様、お休みなさいませ」
「お休みなさい、クリス。明日から頑張りましょうね」
「そうだな。百竜夜行まではまだ間がありそうだが、それまでに少しでもモンスターを狩っておけば、多少は被害も軽減できように。じゃあ、お休み」
改めて百竜夜行に対する意気込みを決めた3人は、それぞれ割り当てられた部屋に入り、眠りについた。