ただこの場合費用全持ちは当然としても他投稿者さんの嗜好やイメージをどう折衷するかってのが難しそうなんだよなぁ・・・
関係ないけど、何故かネルギガンテが周囲をドロドロに溶かすほど発熱しながら迫ってきたり、スラムの横丁みたいなところでヴォルガノスやグラビモスから身を隠したりって、何か色々間違えてね?って夢見ました
何がしたいんだ俺?
ババコンガが放屁を繰り返していた頃、北の沿岸で、ドスランポスとドスファンゴの争いに割り込む形で両者を相手してたカグヤ達も、両者を相手に立ち回っていた。
どちらも巨体相応の威力はあれど、ドスランポスは噛みつきや飛び掛かり、ドスファンゴに至っては突進以外は密着した相手に対する振り払い位と、イャンクックの様な飛び道具は持ち合わせてない上、それなりに隙も多い。故に洞窟の入り口前にある段差で陣取り、ハンターライフルIで両者と直接対峙する仲間達の援護をしていたレインは、ドスランポスの飛び掛かりを警戒していた余り、攻撃は届かないと思っていたドスファンゴの突進で段差を揺らされ、思わずバランスを崩して後ずさる。
「くっ!油断していたか……」
「レイン!大丈夫か!」
「気にするな!そのままそいつのケツに一撃かましてやれ!」
ドスファンゴを追ってきたビオの心配に大丈夫と返したレインは、
「うわ、勢いに任せてずいぶん遠くまで走ってったな……」
「眺めてる場合か!追いかけるのが無理でも、カグヤとテリルの援護くらい行け!」
浜辺の東部を塞ぐようにそびえる岩場まで走って行ったドスファンゴを、呆れた様に眺めるビオをレインが叱りつける通り、残る2人は反対側の穴が2つ並ぶアーチ状の岩付近でドスランポスと対峙している。主にカグヤが攻撃をボーンスラッシャーの剣身で受け流しつつ、細身で防御出来ない鉄刀のテリルと共に攻撃し、ダメージを与えていたが、一方で2人も時折回避や防御が間に合わずダメージを受けており、防具の各所には、ドスランポスの牙や爪が当たってできた傷が、回避した際付着した泥や草に隠れて見える。
「フゥ~、単体といえ、流石に群れを率いる長の資格を持つだけあるね。油断したつもりはないけど、ここまで長引くとは思わなかったよ」
「そうだね。それより武器大丈夫?そろそろ大分切れ味も落ちてきたみたいだけど……」
「それはお互い様でしょ?まぁ、確かにそろそろ一旦砥いでおきたくなってきたかな」
既に何度もドスランポスを切り付け、攻撃を防いできたカグヤのボーンスラッシャーは刃のダメージが深刻で、最早ドスランポスの鱗に通らず、攻撃しても跳ね返され、却って隙を見せる有様となってしまっていた。テリルの鉄刀も同様に、攻撃の様子は切るより叩くと表現するのが適切な状態で、このままではどちらも
やはり中型といえども、装備もまともに整っていない自分達の様な新人に2体同時は無謀だったかと歯噛みするレインだったが、しかし意外なところから好機が訪れる。対岸の小島で閃光玉の素材を探していたヤツマ達が、採取を切り上げて移動した矢先、この場に遭遇した。
「うわ、ドスファンゴにドスランポス!?と、誰か戦ってる?」
「ヤツマか!ちょうどいいんだか悪いんだか分からんタイミングだが、見ての通り乱戦状態でな。結構マズいんだわ!ちょっと手伝ってくれんか?」
中型モンスター2体とハンター4人が入り乱れ戦う様子に、思わず驚き固まってしまったヤツマに、武器がボロボロの2人に代わってドスランポスに挑んでいたビオが声をかける。理想としては2体をそれぞれのパーティーで分断し、そのまま相手し仕留めて共に試験合格と行きたいところだが、果たして乗ってくれるかと不安視していた所、続いていたエルネアが前に出てアイアンアサルトⅠを構え、見失っていた彼めがけて突進しようと地面を蹴っていたドスファンゴに『Lv2通常弾』を放つ。
「え、エルネア!?」
「ヤツマ、早く演奏で援護を。ドスランポスはビオ達に任せて、このままドスファンゴを仕留める……」
「援護します……!ヤツマさん、早く演奏を」
「閃光玉を使う……!今のうちに、体勢を整えて!」
ヤツマが迷う横で早くも援護を決めた彼女は、そのまま段取りを決めると、弾を
「ありがとー!これで安心して砥石が使えるよ」
「いやー油断してたね。閃光玉持ってこなかったのは失敗だった」
「今のうちに少しでも叩いとくか、レイン!援護頼む!」
「言われずとも!ドスファンゴは向こうに任せて、このままソイツを仕留めるぞ!」
ビオが気を引いてくれたと言え、いつ襲われるかとヒヤヒヤしながら武器を研ぐつもりだったところに閃光玉の支援を貰い、笑いながらそれを持参しなかったことを反省するカグヤと、礼を言うテリル。対峙していたビオも、ドスランポスをアイアンハンマーで殴りつけ続け、レインも引き続きハンターライフルIで援護射撃を続ける。
「こ、これはもう腹をくくるしかないか……!ええいままよ……!」
遅れてヤツマも覚悟を決めると、ボーンホルンを構えて奏で始め、訓練所での教え通り演奏で仲間達を支援しながら、自身もドスファンゴに攻撃する。
「……!体に力が
演奏の効果で
「よし、切れ味回復!」
「後はこのまま攻め切る!」
そして得物を研ぎ終えたカグヤとテリルも戦線に復帰し、カグヤがボーンスラッシャーでドスランポスの首を撥ね、遂に戦いが終わる。同時にドスファンゴも鬼人乱舞で脚をやられたところに、ヤツマが眉間にボーンホルンを振り下ろして仕留め、横転して動かなくなる。
「何とかなったか、礼を言う。おかげで助かった」
「お、お礼なんて……手を貸すかどうか、迷っちゃったし……」
それぞれ倒したモンスターから剥ぎ取りを終え、パーティーを代表してレインが協力への感謝を告げるが、それに対しヤツマは、躊躇してしまった自分が素直に受け取っていいものかと尻込みしてしまう。
「とりあえずキャンプに戻って、さっさと合格判定貰おうぜ。あんまりモタモタしてたら、死体の匂い嗅ぎ付けて他のモンスターが来ちまうよ」
「その方がよさそうね。あ~あ、狩りたかったなぁイャンクック」
「気持ちは分からなくもないが、せめてもう少し装備を整えてからにしろ」
そこに割り込んだビオに急かされ、ベースキャンプに向かう道中、狙っていたイャンクックに会えなかったことを残念がるカグヤをレインが窘める。
そしてクリスティアーネ達だけでなく、ウツシ、アカシ、ゴウ、八雲も、ドラコの対峙していたドスランポスが逃げ込み、それを追ってリオレイアが入って行った先に広がっていた洞窟の広間で、ババコンガを相手していた。
「クソッ!俺の骨じゃ全然斬れん!やっぱ少しは強化しとくんだった!」
「無理に攻撃しようとするなアカシ!倒れた時だけ狙うんだ!」
元々切れ味の劣る骨が得物とあって、先程のテリル同様の状態に歯噛みしながらも、必死にババコンガを攻撃しようとするアカシに対し、司令塔ポジションのウツシはそれを認識して宥め、下がらせる。
1度は探索中ランポスとの乱戦に巻き込まれ、攻撃してきたモスから剥ぎ取った生肉と、麻痺毒を含んだキノコ『マヒダケ』を組み合わせた『痺れ生肉』で動きを封じ、袋叩きにしてみせたものの、仕留めるには至らず、休息のためここに逃げ込んだところを追って寝込みを襲い、追い込んだが、武器が初心者用の低品質で、防具も性能が心許ないとあってか、それでもなお決定打を与えきれず、満身創痍に近い有様のババコンガを前に、じり貧で拮抗していた。
「む、皆気を付けてください!糞を投げてきそうです!」
ふとババコンガが尾を丸め、後方を確認する仕草に気づいたゴウが注意を呼び掛ける。直後彼の予感通り、尾を前方に伸ばして糞を投げるババコンガだが、皆事前に警戒していたとあって、投げた先にいたアカシも大きく距離を取って逃げていたために当たらずに済んだ。
「ふぅ、相変わらず不衛生で嫌になる攻撃ですね……」
「だが逃走しここへ休息に向かった以上、もう少しで終わるはずだ!奴の攻撃に当たらないよう回避を優先して、チャンスを逃さん様に攻め立てよう!」
ババコンガ特有の汚物攻撃に当たりたくないと嫌悪と不快を露にする八雲に、すでにここまで追い込んだ以上、討伐まであと僅かと激励するウツシ。直後自身目掛けて飛び掛かり、プレス攻撃を仕掛けてきたババコンガを横に避け、大きく拡げた左腕に潜り込み脇部分を切りつけていくと、起き上がろうとした直後バランスを崩し、その場で再度起き上がろうとジタバタもがく。
「今だ皆!ここで仕留めるぞ!」
「了解しました!このまま決めます!」
「行きますよ、この溜め斬りで終わらせます!」
「骨だって少しは戦えるんじゃー!うりゃー!」
チャンスを逃さんと鬼人乱舞を発動させたウツシに続く形で、八雲が『練気』と呼ばれるオーラを纏わせた『気刃斬り』、ゴウが限界まで力を溜めた溜め斬りをババコンガの右側に回り込んで決め、残るアカシもひたすらに顔を切りつけ、少しでもダメージを稼ぐ。
そうして袋叩きにしていくうち、遂に限界を迎えたババコンガは、『ゴアァ~~……』と弱々しく吠えると同時に最期に一際大きく悶えて動かなくなる。
「ふぅ……何とか皆無事に討伐できましたね。消臭玉は用意してませんでしたが、誰も必要な事態にならなったのは幸いでしたかと」
「今回は皆のおかげで何とかなったな。協力してくれて感謝する」
「全くですね。そう言えば、かつて人面のババコンガ……と言うより、ババコンガの着ぐるみを着て暴れていた人の話がありましたっけ。何でもドンドルマにいる大長老に並ぶような物凄い巨人だったそうで、戦いの前後に一礼したり、攻撃で紙吹雪を散らしたりしてたそうですが」
「とりあえずさっさと剥ぎ取っちまおうぜ。戻ったら早速
やっとの思いでババコンガを仕留め、疲れの余りその場に座り込みながら談話し始めてしまっていたところを、アカシの一声で思わず剥ぎ取りを忘れかけていたことにはたと気付いた面々は、それぞれが遺体から素材兼討伐の証明として毛や牙、骨を剥ぎ取ると、そのままベースキャンプへと帰還する。
一方クリスティアーネ達の方はと言えば、手数やタイミングがシビアな双剣や太刀がメインのウツシ達に比べ、単発の火力に優れた大剣とハンマーがメインのダメージソースとあって、早くもババコンガの身体に傷を刻み、爪を折るだけでなく、角状のトサカも宣言通りレマに潰された末ドラコに斬り落とされ、通常のコンガ同様のざんばら頭にされている。それでも闘志は衰えず、再び腹を膨らませ仁王立ちの姿勢で構えたかと思えば、解除して倒れ込むと共に口臭ブレスを放つ。
「チィ!当たらないからよかったものの、漂ってくる匂いだけでも臭ぇな……」
ガードを崩したところをチャンスと懐に潜り込むも、ほぼ真反対に放出されながらも周囲に広がる異臭に思わず攻撃どころではないと腕を鼻に当てて防ぐドラコ。続けて放たれるラリアットに距離を取って避けると、倒れたところ目掛けてレマが横回転の末ウォーハンマーIを振り上げるコンボを決め、脳震盪で身動きできなくなったところに右後脚へとも割り込み、鬼人乱舞を発動させる。
「ここまで攻めれば満身創痍のはず……!このまま逃がさず仕留めましょう!」
「よっしゃあ!これでお陀仏と逝けやぁ!」
ジタバタと藻掻くばかりで起き上がれないところに、シンが先程イャンクックの翼にしたようにバスターソードの突きを放ち、喉笛を刺されたババコンガは余計苦しげに藻掻く。そこに続くクリスティアーネも振り下ろしで横腹を切り裂かれ、流血の絶えない大きく裂けた傷に鬼人化の切れたドラコが更に切りつけて拡げられ、最期にレマの力を込めた振り下ろしを眉間に叩き込まれ、遂にこと切れる。
「フゥ~ッフゥ~ッ……!や、やっと終わったッス~……!」
「レマ様、シン様、改めてお疲れ様です。そしてドラコ様、おめでとうございます。これで劣等感や後ろめたさを感じることなく、堂々合格を誇れますね」
「あぁ、わざわざ付き合ってくれて礼を言うよ。さ!とっととコイツの毛なり牙なり剥ぎ取って、俺達がコイツを討ち取ったって証明しようぜ!」
「せやな!ええ加減ワイもバスターソードも限界や。清算済ませて仕送り出したら、次の儲けの前に、早よ帰って休みたいわ……」
もはやベースキャンプに戻るまで息つく間も惜しいとばかりに、早々と剥ぎ取りを済ませた4人は、軽口を叩く間もなく先程ドラコ以外が採取していたエリアへと向かう。
しかしそこには、先程通り過ぎた時にはいなかった大型モンスターが佇んでいた。鱗や甲殻がなく、森の中では目立たないくすんだ藍色の皮膚とは対照的に、目立つ鮮やかなピンク色の、ピンと後方に伸びた尾。先端が歪に膨らみ、噛み合わせの悪そうな乱杭歯が覗く嘴に、頭頂部で時折不安定にグラつくこげ茶のトサカ。
毒怪鳥ゲリョスが、そこにいた。