筆記試験だとか実技試験説明会はしょって始めます。
「よぉーし、受験生ども!試験の準備は整ったな!?
そんじゃスタートだ!!!」
合図の声が突然発せられる。
当然、焦る受験生、迷いなく進む受験生。棒立ちで固まる受験生とそれぞれいる。
当然私は少し遅れをとりはしたが、スタートを切って人狼に変身した。
高ポイントのロボットは狩られる定め、低ポイントは逃されがちのハズ、という予想の元ひたすらに1ポイントを狩り続けた。
「うらぁぁ!!!!」
ブロックのスタート位置から大幅に外れた場所にすっとんでいく。そんでもって、敵狩りの時間だ。
拳で砕き続けた。
ひたすら削り続けると遅れてきた連中があーだのこーだの言って喚いていた。
「んだよ、もうやられてんのか…クソ」
「あーあ、落ちたな」
油断するのが悪い、遅れを取ったのが悪い。
いつもならそう言いたいところだがやる気のない奴等に口と時間を割いてる暇など無い。
次のポイント稼ぎに行こうと地面を蹴り上げ高く飛び上がった。
僅かな滞空時間、目を使い遠くを見ている。
視界に写ったのは大型ロボット____0ポイントヴィランだ。
そして一閃、高く飛び上がった者がいた。そいつは拳一振り、その0ポイントヴィランをなぎ倒した
「おいおい…ありゃ誰だ…」
目を凝らし見えたのは、滞空しながら握りこぶしを作った、よく見慣れた緑髪、出久だった。
あいつが雄英を目指した理由、なるほど。こういうことだったのか。
「馴染みに言わず…あらてのドッキリかっての」
大型が倒れたと同時に終了のブザーがなった。
____試験も終わり家に帰る。
帰ってそうそうに、父親が声をかけてきた。
「おかえり波留!試験はどうだった?」
「ただいま父さん、試験、筆記も実技も手応えあった。多分行ける。」
実際嘘じゃない、1ポイントだって目視だけで20以上はやってる。
遅れてきた受験生たちに横取りされたわけでもない。
確実に私の手で仕留めたし、いくつか5ポイントとかも倒している。
後は結果を待つだけだ。少し自主トレとかしておこうかな、と思って少しでかけてくると伝えた。
外に出て、深く息を吸い込んだ。
少しだけ自分の腑に落ちない事があった。出久が、個性発動したってことを教えてくれなかったこともそうだが、あの場に駆けつけようとしなかったこと。
これじゃあのオールマイトに追い付くことはまだまだ程遠い。
それに、足の瞬発性をもっと強めなくては。
いつもの公園の砂場に行き、地面を蹴る練習をした。
繰り返し続けていると声をかけられた。
「あ、波留、何してるの?個性の練習?」
「…ああ、イズクッコ、んまー、そんなところ。今日の試験でどーも地蹴り力んじゃうから動きが遅くなっちゃってね、復習ーってやつ?」
そういうと出久は、目を輝かせ始めた。
でた、個性分析オタク。
「なるほど…!それなら僕にいい案があるんだ!多分波留は地蹴り、水平の時も垂直の時もクラウチングスタートみたいにつま先でしてると思うんだけど、水平はそれでいいと思うし、だけど垂直はそれだとつま先に負荷がかかるから力んじゃうんだと思うんだ!だから足裏全体で逆に押し返す感じっていうかブツブツブツブツ」
「お、おお……」
一人置き去りにして自分の中で満足行くまで、分析し続ける。これが緑谷出久だ。そういえば、聞いてない事があったんだった。
「そういや、イズクッコ、個性発現したこと、黙ってたでしょ」
返事も待たずに語りかける。
本来の出久であれば、気にもせずそのまま一人分析に走ったままなのだが、今回ばかりは違った。私の言葉に食いついてきたようで、然しどこか、隠すように。
「えっ、あっ…う、うん!行ってなかったっけ!?」
「聞いてない、言わなかったこと怒ってるとかじゃないけどさ。すっげー強力な個性発現したんだな?」
「そ、そうなんだ…!でも、まだまだうまく扱えてなくて…」
「まぁ、最近発生したばかりなら無理ないでしょ、てかなんでこの公園に?」
ふと、試験は終って一段落の時間、出久もやはり、個性の事で納得の行かなかった面があるのか?
「ちょっとトレーニングで、いつもこのコースランニングしたりしてるんだ。どうしても居ても立っても居られなくて」
「へぇ、そっか。実は私も。ヒーロー科、おちてもおちなくても、個性の使い方忘れちゃ終わりだからさ、ヒーロー目指してた身として。」
夕焼け色の空を見てぼんやりと呟いた
どうも、2話目です。
あまり文章力がなくて申し訳ないです。
ちまちまこつこつ書いていこうと思います。
誤字脱字などがありましたら報告頂けますようお願いします。