何時もより目覚めの悪い朝だ、
喉の調子がどうにも悪く感じる。
どうやら昨晩は窓を締め忘れていたようだった。
窓を締めて少し温い水を飲み喉を潤してから、
朝食を食べて自主トレーニングに出かけた。
軽いランニングを終えて一度帰宅し、
学校に向かう準備をしている間におもむろに思い出す。
「ああ、そう言えば合否通知今日だっけ。」
__________学校についた、
朝から変わらず私のクラスから大声の罵声が鳴り響いている。
教室の扉を開けると同時に下半身を獣化させて脚力を上げ、罵声の主に飛びついて絞め技を喰らわせながら
「おはようさん、出久、ばかごー」
腕をびしびしと叩いてギブのサインを送るばかごーを離す。
「がはっ……、オマエ何時も何時も締める力強すぎんだよクソがッ!!」
「そんだけ騒げるんだしセーフセーフ」
「何がセーフだとダボ!!!」
喚き散らすばかごーを今日もよそに、机をきれいに並べ直す。
然しこのやりとりももうすぐ終わるのかもしれない。
ま、私とばかごーといずくっこが揃って雄英高校に進学できりゃ残るのかもしれないが。
__そうこうして、学校が終わり帰宅した。
玄関を開けると、帰宅を待ってましたと言わんばかりに駆け込んでくる父と母。
片手には何やら封筒を一通持っていた。
「あ、届いた?」
口をあんぐりと開けて激しく頷く父と母を見て
「……もしかして先に見ちゃったの?」
「見てない、見てないけど届くとドキドキしてだな?」
「娘よりドキドキしてどーするのさ」
苦笑しながらその封筒をその場で開けた。
中に入っていたのは小型の投影装置。
スイッチを押すと四角いモニタが映し出された。
雄英高校のマークと共に、聞き慣れた男の声が流れた。
平和の象徴、ヒーローの中のヒーローであり、
私がこの個性で瞬発さを極めようとしたきっかけでもある、男。
そう、オールマイトだ
「やぁ、化狼 波瑠少女。先ずは今回の試験、よく努力した。筆記、実技ともに高成績、申し分ないよ。
さて、では君の待ちかねた言葉だ。」
録画された映像だと分かっていても少し息を飲んだ。
咳払いをした後にオールマイトは口を開く
「化狼 波瑠少女、ようこそ、ここが君のヒーローアカデミアだ」
そう言って手を差し伸べるオールマイトを見て、
静かに握りこぶしを作った。
けど、矢張りこういう時は親のほうがやはり喜んでしまうのだろう。
涙ぐみ始めた自分をよそに親は床が水浸しになるんじゃないかというくらい目を腫らしながら泣き叫んでいた。
今回ばかりはその場に混ざって泣いた
大変更新が遅れました。3話目でございます。
お久しぶりです。
少々多忙の時期になり執筆が遅れますがご愛読いただけますと誠に嬉しいです