普通にめんどくさいでふ
それとこの時代の人達のしゃべりかたがよくわからんのだ。
変なところとか違和感とかバリバリあるかも。
赤流はてゐに案内されて竹林を出た。
竹林を出た後すぐそばに『危険!入らないこと!』と看板が立ててあった。
「この竹林ってさ、なにか危険な場所あったっけ?」
と赤流がてゐに聞く。
「赤流も迷って出られなくなったんじゃないのかい?それにここは妖怪ばかりだから、人間にとっては危険なのさ。」
「なるほど。」
確かに俺も最初出られなくなってここに住むようになったんだっけか。
「俺は町に行きたいんだけど、これからどっちに行けばいいか教えてくれ。」
「町?都ならここから道なりに進んでいけば見えてくると思うよ。」
「わかった、じゃあまた会う日まで。」
「うん、またね赤流、ってさっきも言ったか。」
てゐが笑う。俺もてゐにつられて笑いながらてゐの言う通りに歩き出す。
次はどんな奴と出会えるのかと考えながら。
「すごいなこれ…」
赤流は思わず声が出る。そこには竹林に入る前に見た村とは全く違っていて、大きい町っぽいものが出来上がっていた。
さすがに永琳といた時のように高性能なものではなかったが、みんな楽しそうに、一部は大変そうに過ごしているようだった。
「店とかがあるのはいいんだけど、金がないからなぁ。そこら辺にいる人に聞いてみようかな。」
そうして赤流はお金をたくさん稼いでいそうな人を直感で探してお金の稼ぎ方を聞いてみることにした。
「ちょっといいですか?」
赤流が話しかけたのはそこらへんにいる人とは違う、高級そうな服を着た人だ。
「なんだ?依頼か?……っておぬしも陰陽師か。」
陰陽師?と赤流は思うがここは話を合わせようと考えて、
「そうだが、私はここの陰陽師じゃなくてね、ここの陰陽師はどんなことをするんだ?」
「どこの陰陽師もやることは一緒、妖怪退治だろうが。おぬしはバカか?」
妖怪退治!?この人間は妖怪を退治できるのか!?と赤流は驚く。
今まで人間が妖怪を退治するなんて、永琳と一緒にいた時に見たのが最後で、それでも永琳の発明があってやっと退治できたようなものだ。
しかしこの人間はそれがないのに妖怪を退治しているということだ。
いったいどうやって?
「おぬしはそんなくだらないことを聞くためだけに私を呼び止めたのか?」
「あ…あぁ、すいません、それだけです…」
「まったく、私が他の陰陽師に比べ優しい方だったからいいものの、厳しい陰陽師だったら即つぶされていたぞ?」
「申し訳ない…」
「まぁお互い陰陽師同士頑張ろうではないか。」
と言ってどこかに行ってしまった。
つぶされるって…陰陽師っていったいなんなんだろうか…
「聞いてみないと始まらないか…」
そうして赤流は都を歩いていく。服装が陰陽師に見えるらしいのと、赤い目というのが珍しいらしく注目を集めている。
赤流が衣服を売っている店を通り過ぎた時に、
「あの!」
と呼び止められた。
「何か用だろうか。」
赤流は首を動かし、顔だけ後ろを向く。
するとそこにはいたって普通の男が立っていた。
「急にすいません!私は服を作って生活しているものなのですが、あなたが来ているような服を見たことがなくて!もしよろしければ少し見せてもらえませんか?」
「俺も少し聞きたいことがあるからな、落ち着いて話せるような場所はないか?」
「それならばこちらへどうぞ!」
というはわけで赤流は見知らぬ男についていく。赤流はどこに歩いて行っても注目を集めてしまい、誰かに話しかけるタイミングをつかめなかったのでどうしようかと焦っていたが、ちゃんと話せる人が見つかってとっても安心していた。
「6本お願いします。」
男が店主に言う。店主はあいよー、と軽く返事をして奥に入っていく。
「ここの団子はおいしいんですよ!」
赤流は男に団子屋に連れてかれていた。
「ほら、これが見たいのだろう?」
赤流はコートを脱いで男に渡す。
すると男は慌てて受け取る。
「あ、ああああありがとうございます!!陰陽師の方の衣服をこんな間近でみることなんて初めてです!」
「ちょっと待とうか、俺は陰陽師じゃない。そして俺が聞きたいのは陰陽師とは何者だ、ということだ。」
男は赤流が何を言っているかわからないような顔をしている。
「俺はそのコートを見せた。だから俺の質問に答えてもいいんじゃないか?」
「あぁすいません!こんな見たこともないような服を着てるのに陰陽師じゃなくて、なおかつ陰陽師も知らないとなると、いったいいままでどんな生活をしてきたんですか?」
「だからその陰陽師ってなんなのさ。」
「あー2度も申し訳ないです。陰陽師とは妖怪を退治することを仕事とした人のことですね。」
「なぜ人間が妖怪を退治できる?そんな力はないだろう。」
「そりゃ私ら普通の人間にはありませんが、陰陽師になる人間は生まれつきに『霊力』という力を持っているらしくて、その力で妖怪を退治しているみたいなんです。」
霊力。特殊な人間が生まれつき持っていると言われているらしい力。
男のそのあとの話によると、霊力は努力すれば上がるということだ。
俺はあのあと男と話して陰陽師を始めることにした。
男に応援されたので、俺も服屋としてがんばれーと言っておいた。
そうして陰陽師を初めて1か月くらいたった頃にこの町にかなり力を持った妖怪が人間を食いに来て、この町で名の知られている陰陽師全員で迎え撃つということがあった。
そのときに俺が『これ俺の名前を売るチャンスじゃないか?』と考え、この町の陰陽師達が負けたところで出て行って、
「ここの陰陽師は俺もいるんだ、無視しないでくれよ。」
と俺が妖怪に向かって話すと、妖怪が新しい玩具を見つけたかのようにこっちに向かって走ってくる。
そこで俺が他の陰陽師の真似をしてお札と言われているものを作ってあったのでそれを取り出し(形だけで実際はただ単に具現化しているだけ)、9つの頭を持つ蛇で妖怪を食う。
俺があっけなくその妖怪を倒したということで町一番の陰陽師ということになったのはいいが、その日から依頼が絶えなくて忙しい。しかも他の陰陽師に仕事があまり行かなくなったらしく、陰陽師からは恨まれているっぽい。
今日は子供の面倒を見るという依頼をすることにした。
他にも来ていたが、俺は来る依頼は基本的にその日の気分で決めている。
俺がいかないと倒せないような妖怪退治の以来も来ていなかったので、今日は息抜き程度にその依頼を受けることにした。
今日は久しぶりに妖怪退治以外の以来で疲れなくてすむなぁ、と考えていた。
そうして依頼主の家まで行く。
「依頼を受けに来ました、赤流です。」
すると家の中からドタドタと音が聞こえてきて引き戸がすごい勢いで開く。
「おぉ!赤流殿!まさかこんな依頼を受けてくれるとは!ダメ元で依頼したのですが、よかったよかった!」
「子供の面倒を見ると聞いてきたのですが…」
「そうだ、この奥にわしの子供がおる。その面倒を見てもらいたいのだ。わしはしばらく家には戻らんと思うがよろしく頼むぞ!」
そうして依頼主であろう貴族がどこかへ走っていく。
「いってらっしゃい。」
俺はいなくなるまで見送る。
そうしたあとに気付く
「え、今日中に戻ってくるわけじゃないの!?」
でもまぁ一度受けてしまったので仕方なく依頼をこなすことにする。
「初めまして。」
家の奥に入ると女の子がこちらを見ていた。
今にも泣きだしそうな顔で。
「おいおい、なんでそんな顔してるのかね…父さんはいつかはわからんが戻ってくるんだろう?それまでに成長して父さんを驚かしてやろうとか、もっと前向きに考えるとかしろよ。」
赤流なりのなぐさめ。
「父上は…」
ここで少女が初めてしゃべる。
「父上は狂ってしまったんだ!」
「予想していた反応をはるかに超えているッ!」
もっと父上は私を捨てたんだーとか、嫌いになったんだーとかかと思ってた。これも十分きついけど。
「これからは俺と一緒に過ごすんだ。聞いてやる、何があった?」
「父上はある日を堺に変わってしまわれた。その出来事が起こる前は父上、母上、そして私で毎日楽しく過ごしていたんだ。
だがある日、父上はかぐや姫という姫に出会ったらしく、とても美人だった、と母上と私に説明していた。私達は父上がそこまで言うのなら1度会ってみたいな、と思っていた程度だった。しかし父上はその日から毎日毎日かぐや姫の元へ行き、高価な物を献上しているようだった。そうして私達の生活は苦しくなっていくばかり。生活が苦しくなっていった原因を知った私達は父上にかぐや姫の元へはもう行かないようにしてくれ、と頼んだのだ。しかし父上は絶対嫌だと言い、母上とその日に喧嘩していた。そうして次の日に母上がこの家から出て行ったのだ。
私はその日、ずっと泣いていた気がする。
そうして昨日、父上はかぐや姫から婚約の条件として出された『蓬莱の玉の枝』という聞いたこともないようなものを要求されたんだ。
それで今日私を置いて出て行ったというわけさ。」
少女がふぅと息をつく。
こんな長々としゃべったのだから疲れたのだろう。
だが話がすごいな、父親もすごい。なんかもうすごいとしか出てこない。
女の子が泣きそう、というかもう泣いてるな。このままにしておくのも可哀想なので、女の子の元へ行き、抱きしめる。
「なんでそれでも父の家にいるのさ?」
女の子は黙ってうつむいている。
そうしてとても長い一瞬が過ぎて女の子が口を開く。
「私が父上のそばにいれば、いつか…いつかあのころのように、家族みんなで楽しく過ごせる日が来るのを信じてるから。」
これ以上この女の子の話を聞いていると俺が泣いてしまう可能性があるので今はもう何も聞かないことにした。
「もう話さなくてもいい。今日は泣きたいだけ泣いておけ。」
その言葉のあとすぐに女の子は声を上げてわんわん泣き出した。
赤流は女の子の親が戻ってくるまで必ず面倒を見ようと決心したのであった。
その出来事から1年ほど経った。
女の子の名前は藤原妹紅という名前らしい。
最初は妹紅と呼んでいたのだが、しばらく一緒にいるにつれ、もことかもこもことか、その時の気分でいろいろ呼び方を変えたりしていた。
最初は少し怒ったりしていたが、ずっと呼び続けていたらあきらめたのか、何も言わなくなった。
今日は妖怪退治の依頼をこなす為に外に行っていた。妹紅が妖怪退治しているところを見たいと言ってきたこともあったが、妖怪は危険なことを分かっているのに興味本位で外になんて出るな、と少し怒った。
やはり子供である。
俺が妖怪の目撃場所に行くとおそらく退治依頼されたであろう妖怪が、とても無残な死体で転がっていたので掃除もかねて食べておいた。
でもなんで妖怪がこんなところで、こんな無残に殺されているんだろう?と赤流は考えながらひとまず都へ帰ることにした。
その妖怪の死体の近くに少し、向日葵の花びらがあったことは赤流は気が付かなかった。
帰りに赤流は、そういえば妹紅の父をあんなにしたかぐや姫にあってないや、と思いだし、かぐや姫に会ってみることにしようと考えるが、妹紅の父みたいにならないように注意する。
だが赤流は肝心なかぐや姫の屋敷を知らない。
どうしようかと思い、考えた結果が、あの時の服屋に聞きに行くということだ。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど?」
「ええ、いいですよ……わぁ!赤流さん!赤流さんすごいですね!あの時は陰陽師ってなに?って聞いてくるくらいだったのに!いまじゃこの町一番の陰陽師だなんて!」
「かぐや姫の屋敷ってどこにあるかわかる?」
「……赤流さんって本当にここに住んでるんですか?」
「…住んでるけど。」
「なんであんな有名な場所を知らないんですか!?」
「いろいろあったんだよ。で、どこにあるんだ?」
服屋から聞いた情報をもとに歩いていくとでっかい屋敷にたどり着く。
確かに…なんで俺は気付かなかったんだろうな、ってぐらい大きい。
入口には門番であろう人が2人、両端に立っていた。
なつかしいな…じゃああの時みたいに侵入しようかな。
赤流は永琳と会った日のように、超高速で門を通り抜けることにした。
「うーん、やっぱり警報はならないかぁ。」
仕方ないかと思い、本来の目的であるかぐや姫を見に行くことにした。
「広すぎてどこにいるかわかんねーな。」
そんなことを呟きながら1つ1つの部屋を順番に見ていく。
「だからといって蛇使って探すのもつまんないしなぁ。」
蛇を使えば簡単に見つけることができる。しかし赤流は毎日楽しいことを求めているので、たいてい面白さを基準に物事を考える。
そうして5分ほど部屋を探していってようやく人がいそうな部屋にたどり着く。
(この中に妹紅の父をあんなふうにさせた本人がいるかもしれないのか…)
そうして赤流はふすまを開ける。
そこには
大の字でたたみに這いつくばっている
おそらく姫であろう人がいた。
「じい~、暇だよ~。」
「お前が、かぐや姫?」
姫らしき人が焦って体制を立て直し、こちらを向く。
「そうです。私がかぐやです。」
「いや、もう遅いかな。」
もこもこした名前の人はもこうでした。
ちょっとここら辺の話は書くのが難しくて、変なところとかあるかもしれないです。