東方妖怪喰   作:t1

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最近やることが多くて小説を書く時間がとれないです…


花の妖怪

赤流は妹紅と輝夜を直接会わせて、妹紅に輝夜は月から来たこと、そして月に帰らなければいけないので結婚はできなかったということを説明させた。

もちろんそんな話はいそうですかといってすぐに理解してくれるはずもなく、そのときは輝夜がとても真剣だったということで、妹紅もなにか行ったりはしていなかったが、帰ってからが、嘘をついているとか言ってずっと不機嫌のままだった。

 

怒っている妹紅は何回か見たことがあるが、ここまで怒っている妹紅は初めて見たかもしれない。

なので何をしでかすかわからないので今日は妹紅のそばにいてやろうと思っている。

 

「しばらく一人にさせてくれないか。」

 

 

一緒にいようと思った直後にそれですか。

 

「わかった。」

 

そう言って赤流は出て行く。

だがそのまま何もせず出て行く赤流ではない!

もし妹紅が赤流のいなくなったあとに父の後を追って自殺、なんてのは最悪だ。

なにか自傷行為をするようだったら赤流の蛇が妹紅に巻きついて動けないようにする。(妹紅には悪いが仕方ないと思っている。)

そんな蛇を出て行く際においてきた。

 

いったいどうすれば妹紅を楽にさせてあげられるだろうか。

妹紅は女の子だから花?とはをたくさん持って行ってやれば少しぐらい気分も良くなるんじゃないかな、と赤流は考えてなにか花を買ってくることにした。

 

そうして町中を探したがそんな花を売っているような店はどこにもなかった。

そんな花を買うくらいなら生活するだけで大変なのにそんなものに金を使ってられるか、ということらしい。

さてどうしたものか。

 

 

 

 

そういえばいつだったかてゐが

 

「赤流助けて!」

「どうした?」

「どこぞの妖怪が育ててる花を盗ろうとしたらこんなになるまでやられちまったんだよ!」

「それはお前が悪いじゃないか。」

 

と言っててゐの方に赤流が振り向いた瞬間、赤流の目に飛び込んできたのは、

普通ここまでやるか?というくらいボロッボロのてゐだった。

 

「なにがあったんだよ、本当に。」

「だから花の妖怪にやられたんだって!」

「お前そんなになるまでやられるほど弱いわけじゃないだろ。」

「でもまったく歯が立たなかったんだって!」

「知らん、いつか自分で倒せ。」

「ひどい!こんなになるまでやられたんだよ!?仇はとらなくていいの!?」

「もしお前が死んでたらとっていたかもな。」

 

みたいな会話をしたことがあったな。

 

よし、その花の妖怪とやらに会いに行ってみよう。

町の人に知ってる人いるかね?

 

 

 

そうして赤流が町で聞き込みを開始して1人目で答えは出た。

 

「赤流さん、そりゃあ風見幽香ですよ。」

「風見幽香?」

「そうです。別名花の妖怪とよばれていて、花を育てている妖怪です。」

「優しそうな妖怪じゃないか。」

「それが違うんですよ。自分が育てている花を荒らした奴を見つけると怒るとかよりも先に、手が先に出てしまって、しかもその風見幽香ってのはとてつもなく強いからその妖怪や人間を殺してしまうんです。」

 

よくてゐは死ななかったと褒めるべきだったのだろうか。

 

「まぁ…なんともいえないが先に悪いことをしたのはこちら側だしなぁ…」

「ですよねぇ…なのでここにいる人間達は絶対に風見幽香には近づくなと言われています。」

「で?そいつはどこにいるの?」

「太陽の畑と呼ばれている場所に大体いるらしいです。まさか赤流さん、会いに行くんですか?」

「そのつもりだけど?」

「いくら赤流さんだからといってあの妖怪を倒せるわけがない!あの妖怪を軽視しすぎです!」

「おいおい…軽視してるのはお前だろうよ、いくらなんでも俺を軽視しすぎだってーの、俺に任せておけって。で、場所は?」

 

 

 

 

 

そのあといろんなやり取りをその人としたが最終的に教えてくれたので文句はない。

というわけで今赤流はその太陽の畑というところに向かって歩いている所だ。

 

 

今は森を歩いているが、前に光が差し込んでいて、それ以上前の見えない場所があるので、おそらくあそこを出れば太陽の畑とかいう場所に出るのだろう。

 

 

太陽の畑ねぇ…

とか考えていると森を抜けた。

 

「なんだこれ…すごすぎるだろう…」

 

思わず声が出た。

 

あたり一面に太陽の方向を向いた花がたくさん、おそらくあの大きかった輝夜の屋敷くらいの大きさくらいあるのではないかという位咲いていた。

 

「これはすごいな…ここなら妹紅を連れてくれば気分も少しは晴れるだろう。」

 

赤流は花を買ってくる、どこからかもらってくるという考えをやめて、ここの太陽の畑に妹紅を連れてくるという考えに変わった。

 

いったいどれくらいの大きさがあるのか、と思い赤流は太陽の畑の周りを歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「また?」

 

幽香は自分の花畑に入ってきた奴がいると花達から今聞かされた。

 

「人間ってのは学習しないのね、そいつは花をもってったりしようとしてる?」

 

 

「あらそう、見てるだけなの?それも珍しいわね。でもきっと1本位と思って持っていくに決まっているわ。ちょっとそいつのところまで案内してくれるかしら?」

 

幽香は日傘をさして花畑の横にある家から出て行く。

花畑の花に赤流の場所を教えられながら。

 

そうして赤流の場所へ向かう途中に、花から聞き捨てならない言葉が幽香の耳に入る。

 

「なんですって?もし戦ったりしたら私が負ける?人間ごときに?」

 

花は赤流が人間ではなく妖怪だとわかったようで、その強さも理解したらしい。

 

「人間じゃない…?でもたとえ妖怪だとしても、私を楽しませてくれるような奴なんてこんなところに来ないと思うけど?まぁいいわ、とりあえず会ってみなくちゃわからないわ。」

 

そうして幽香は少しずつ赤流に近づいていく。

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちわ。私の花畑に何か用かしら?」

「おや、あなたが風見幽香かな?」

「そうよ、あなたは一体ここに来て何をしようとしてたのかしら?」

「ちょっと知り合いの娘…いやもう自分の娘のように思ってるんだけどね?そいつがすごく辛いことがあって落ち込んでるわけなんだ。だから花でも持って行って気分を少しでも楽にさせてやろうかと思ってね。でもここの花畑はすごいな、持っていくより連れてきた方が絶対良いと思う。だから近いうちにその、妹紅っていうんだが、そいつを連れてきてもう一度来てもいいかい?」

 

幽香は考える。

 

いままでの奴とは少し違う。持っていこうと最初に思っていたのに今は持っていかないほうがいいと思ってる…っぽい。

しかももう一度来るとも言っている。

でも嘘をついていて、次来るときには花を根こそぎ持っていくような奴かも知れないし、もしくは隙をみて私を殺しに来るような奴かも知れない。

 

「別にいいけど、もし何かあれば、その娘さんを殺すわよ?」

「別になにもしないさ、でも何もしていないのに妹紅を殺すような真似をするなら、俺がアンタを殺すかな。」

「あら、ずいぶん大口を叩くわね。あなたに私が殺せるとでもいいたいの?」

「別にアンタ程度の妖怪、ここから動かずにでも殺そうと思えば殺せるさ。」

「へぇ…」

 

幽香は言葉は落ち着いているが、内心はかなり怒っていた。

その場から一歩も動かずに殺す、アンタ程度の妖怪、この二言が幽香を憤らせていた。

いままでこの花畑に来た妖怪はいつも弱い妖怪や人間ばかり、中には今みたいに大口をたたくような奴もいるが、所詮は雑魚だった。

しかし今回は事前に自分が唯一信じられる花達が、戦うようなことがあったら負ける、と言っていたのだ、しかも今も花達は戦わないで、と幽香に訴えている。

 

そして幽香は花達に心の中で謝りながら、自分の戦闘狂という部分に逆らえずに、

 

「できるものならやってみてくれる?できなかったらその娘を殺しちゃうかもしれないけど。」

「仕方ないな、妹紅は殺させない。まぁ実力差っていうのを見せつけておいてやる。」

 

そう言うのを幽香が聞いて、身構えようとする。

しかし身構えようとした瞬間に赤流から妖力が信じられないほど溢れ出してきたのだ。

幽香は赤流の妖力に当てられて身構えることすらできない。

 

「さて、幽香を拘束する前に自己紹介でもしておこうかな。」

 

 

 

「初めまして、妖喰妖怪とか言われてる赤流だ。」

 

そうして幽香に蛇が巻きつく。

頭の数は9本。それが両足、両腕、首に巻きついている。合計5匹。

1匹1匹の締め付ける力が尋常じゃない力で、幽香の全力をもってしてもビクともしない。

 

幽香は勝てないことを確信し、軽い口を叩いたことを後悔し、謝ろうとする。

が、恐怖のあまりに口が開かない。幽香にとってこれほど恐怖なことは今までも、そしてこれからもないだろうという位の恐怖だった。

 

幽香にとっての長い時間、赤流にとっての一瞬が流れ、赤流は妖力をしまう。

幽香はそのままその場に倒れこみ、必死に呼吸をして酸素を取り込んでいる。

 

「ごめんごめん、ちょっとやりすぎたかも。」

 

赤流が幽香に話しかける。

 

「なんで?」

 

「なんであなたはそこまでの力を隠してるの?」

 

幽香が赤流に聞く。

こんな力があれば誰もが自分の言うとおりに動いて、自分の好き勝手に生きられるだろう。

それなのになぜ赤流はしないのか。

 

「どこにも幽香みたいなやつはいるんだよ、そいつが喧嘩とか売ってきた時に力を見せつけてやる。そうしていままで余裕そうだった顔が急に恐怖で青ざめていく。

その時の顔が面白いからかな。」

 

幽香が心の中で最低すぎる、と思う。

 

「でもそれが一番の理由じゃなくて、俺は人間が好きだから、人間をよく過ごすってのが一番の理由かな。妖力なんて持ってたら陰陽師とかに即バレちゃうでしょ?」

 

「なるほどね、わかったわ。それとごめんなさい。娘さんを殺すとか言っちゃって。」

「別に、本当に殺したりしないでしょ、ここまでやったし。あといい顔も見れたから。」

「…そう。」

「じゃあ妹紅とまた来るから、そのときは妹紅にも優しくしてやってくれよ?じゃ、俺はそろそろも帰るわ。」

「さよなら…」

 

赤流はそうして花畑から去っていく。

幽香はいつか赤流と対等に戦えるくらい強くなってやると心に決め、いまだ震える足で、家に戻るのであった。




もう少しで夏休みなんですよねぇ
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