東方妖怪喰   作:t1

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今回は会話が多めな気がする


竹林ごとお引越し

赤流は永琳と輝夜と一緒に迷いの竹林にあるてゐの家に向かって歩いていた。

どこに向かっているかは赤流しか知らないが。

 

なぜ赤流は永琳と輝夜をてゐの住んでいる家まで案内しようとしているのかは、てゐと一緒に紫の言っていた世界に行ってもらおうと思っているからである。

 

妖怪が新しい世界を作っているなんて、永琳のいない今の月では考えられないんじゃないか。という赤流の考えだ。

その新しい世界に行くことを永琳と輝夜に説明すると、

 

「赤流は一緒に来ないの?」

 

と永琳に言われた。

そのあとに、

 

「赤流には娘がいるから無理よね~?」

 

と輝夜が言う。

 

「いないわ。そして永琳も固まるな、信じるな。輝夜の嘘だよ。」

「でもあの妹紅って子は違ったっけ?」

「妹紅は娘じゃない。娘のようにかわいがってるってだけだ。そこを間違えるな。」

「たいしてかわらないじゃない…」

「赤流?あなたが今まで私と別れた後、どこで何をしていたのか、省略せずに私に説明しなさい。」

「えっ…永琳と別れた後を省略せずって…1億年くらいあるんじゃないの?」

「いいから。早く話しなさい、怒らないから。」

「どこに怒る要素があった!?」

 

これは大変なことになった。

 

「赤流の昔ばなし?私も聞く~」

 

輝夜はのんきにこんなこと言っているし…

 

「じゃあ目的地につくまで話すか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして赤流が自分の昔ばなしを話し続けているうちにてゐの家についた。

 

「おいてゐ。いるか?」

 

赤流が家の引き戸を叩く。

すると中からドタドタと音が聞こえてきて、ガラッと引き戸が開く。

 

「ひさしぶりじゃないか赤流!なにか用事でもあるのか?」

 

といった所でてゐ後ろにいた輝夜と永琳に気づいたようだったので赤流がその用事を話す。

 

「今日はてゐに引っ越しをしてもらおうと思って来た。」

「なんだそれ!?」

 

「ちょっといいかしら?」

「どうした永琳。」

「私たちと一緒にこの子も来るの?」

「そのつもりだった。こいつはこんな見た目のくせにかなり長生きしてるんだぞ。」

「いやそこは別にどうでもいいんだけど…」

「んー、最近人間が力をかなりつけているから(主に阿部清明)輝夜がいなくなったことによりここの竹林にいる妖怪を腹いせに将軍様(笑)が陰陽師をつれて退治しに来るかもしれないなー、と思ってさ。

俺としてはてゐがいなくなるのは嫌だし、一緒に行って少しでも危険がなくなればいいなって感じかな?」

 

赤流の言葉を聞いててゐが恥ずかしそうに

 

「赤流…それってどういう意味で?」

 

と聞く。

もちろん赤流は

 

「友達として以外考え付く理由はないだろ。」

「どうせそんなことだろうと思ったよ!!」

 

てゐが叫ぶ。

赤流の後ろにいる輝夜は残念そうな顔、永琳はホッとしたような顔をしていた。

 

「無駄話はこれくらいにして、その世界とちゃっちゃと繋げちゃおうか。」

 

赤流はいつだったかに紫からもらったお札を使うと、赤流の前にスキマができてその中から紫が出てきた。

 

「ひさしぶりね赤流。」

「ひさしぶり、というかその札って直接お前が作った世界とつながってるわけじゃないのな。」

「そりゃそうよ。もし赤流が落として変な奴に拾われて私の幻想郷が壊れたら元も子もないじゃない。」

「幻想郷?」

「そういえばまだ言ってなかったわね、私が作った世界の名前よ。幻想郷って名前にしたの。」

「なるほど?とりあえず俺の後ろにいる3人をその幻想郷とかいう場所に連れていきたいんだけど。」

「ちょっとまった!」

 

てゐが待ったをかける。

 

「どうした?不安になったか?」

「まだ行くなんて返事はしてないじゃないか!」

「え、行かないの?」

「行くよ!」

「じゃあいいじゃねーか!」

「違うんだって!聞きたかったのはそれじゃなくて、私の下のうさぎたちもつれてっていい?ということ」

「大丈夫じゃないか?そういうのは紫に聞いてみないとわからないけど…」

「ちょっといいかしら。」

 

今度は永琳が待ったをかける。

 

「次は永琳か、はいなんでしょう?」

「紫紫ってさっきから赤流は言っているからそこにいる妖怪は紫ってことはわかったんだけど、自己紹介くらいはしないかしら?」

「確かに…」

 

そうして赤流は紫のほうに目を向ける。

 

「初めましてみなさん。私は八雲 紫という者です。」

「初めまして、八意 永琳よ。」

「初めましてー、蓬莱山 輝夜でーす。」

「初めまして、てゐだよ。よろしくね。」

 

「ところで紫さん?その幻想郷の説明をしてもらってもいいかしら?」

 

永琳が質問する。

 

「わかったわ。幻想郷っていうのは私の作った理想郷。人間と妖怪が手を取り合って一緒に生活できるような世界よ。だからあっちに行っても人間を襲ったりしないでね?でも脅かしたりするのは大丈夫。でも人間たちには妖怪は危険だけど人里では人を襲わないという約束をさせてあるの。でもそれだけだと妖怪に対する恐怖がなくなってしまうと今度は妖怪が生活できなくなってしまうから、人里から出たら安全は保障できないということも分かってもらっているわ。」

「なるほどねぇ…」

「八雲紫ー、私の部下たちのうさぎたちを連れてって言ってもいいのか?」

「そのうさぎは人間を襲ったりしないのなら、ね。」

「それは大丈夫だ!いままでずっとこの竹林の中で過ごしてきたからな!たまに人間が迷い込んできてもちょっといたずらするだけでそのあとはちゃんと竹林から出してやってるもん。」

「本当?」

「紫、てゐと一時期この竹林で過ごしたことがあるからわかるけど、てゐの言っていることは全部本当だぞ。」

「へぇ…じゃあいいわよ。というかその話を聞く限りだとこの竹林ごと幻想郷に運んだほうがいいかしら?」

「そんな大規模なことできるのか?」

「できなきゃ言わないわよ。結構大規模になりそうだからもう準備は始めておくわね。心の準備とかをしておいて?」

「てゐはうさぎたちに連絡したほうがいいんじゃないか?」

 

てゐは頷いてどこかに向かって走って行った。

 

「俺らは紫の準備ができるまで待機だな。」

「さぁ赤流、話の続きよ?」

「…は?心の準備とかは?いま紫に言われたよね?」

「そんなことより赤流の昔ばなしのほうが重要だわ。あとどれくらいの女の知り合ったの?」

「えー…」

「永琳…」

 

ほら輝夜がちょっとかわいそうな人を見る目で見てるから。

 

「それはそれとして私もただ待つのは暇だから赤流も昔ばなしが聞きたいわ。」

「お前ら…」

 

 

 

 

 

そのあとはずっと赤流が昔ばなしをしていた。

紫の準備もかなり時間がかかったが、てゐが戻ってくるよりは早く終わって、永琳たちと一緒になって赤流の昔ばなしを聞いていた。てゐがなかなか戻ってこなくて、結局てゐが戻ってきたのは朝が来て、また暗くなるくらいの頃だった。

 

自分のうさぎたちに幻想郷へいくことを説明し、竹林に住んでいるほかの妖怪にも伝えてこい、というのをずっとしていて、一匹一匹報告を聞いていたらこんな時間がかかったという。

 

 

 

そうしてその日、輝夜、永琳、てゐ、その他もろもろの妖怪たち(主にうさぎ)は幻想郷に行きましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして赤流が家に戻ってくると、妹紅は家にはいなかった。

待っていればすぐ戻ってくるだろうと赤流は考えて、二日くらい徹夜した赤流はとりあえず寝ることにした。

 

 

 

しかし起きた時も妹紅はいなかった。

赤流は起きるタイミングがおかしいのかな、と思って気にも留めていなかったが、いつも通りの習慣で、陰陽師の仕事を探しに町を歩いていると、大勢の町人たちが、

 

「赤流さんがあずかっていたあの娘、妖怪だったんですよ!」

 

ということをみんな言って来た。

そんなわけないだろう、と笑って返す

 

「髪が真っ白に染まっていて、目も赤流さんみたいに真っ赤だったんですよ。」

 

人違いだったんじゃないか?と返す

 

「間違いなく赤流さんと一緒にいた子です。」

 

じゃあなんで?あいつは髪も黒だったし、いたって普通だったはずだ

 

「だから人間のふりをした妖怪だったんですって!」

 

じゃあ確かめてくればいいんだろ…?

 

赤流はそう言い残して町を去る。

町を出てきて人間が近くにいないことを確認してから妖力を少しだけ放出し、蛇で妹紅の居場所を探す。

 

そうして妹紅を見つけたのはいいが、焦りが生じていたのか、少々めんどくさいことになってしまった。

 

「やっぱり妖怪なんじゃないですか?赤流さんって。」

「清明か…」

「妖怪の力を取り込めるなんてどうも嘘くさいと思ったんですよ。こんなところで急に妖力なんて出してどうしたんです?」

「もういいか…その通り、俺は妖怪だ、けど人間と妖怪の中立ってとこか?いや、もうちょっと人間よりの妖怪かな。」

「どういう意味です?」

「よし、改めて妖怪の俺としての自己紹介をしようかな。」

 

「妖喰妖怪って呼ばれてる、赤流だ。」

「…あぁ!あの伝説の!」

「人間にも伝わってるの?」

「そりゃあそうでしょう、妖怪を主食としている妖怪なんて他にいないですもん。」

「というわけで人間に害は与えてないのでもういいかな?」

「自分の力でどれくらい妖怪としての赤流さんにかなうのか勝負しに来たっていうのが本音なんですけどね、やっぱり自分はまだまだです。相手の本当の力量を量ることができないなんて。」

「…いや、それができるってほぼ最強じゃないか?」

「それができるようになるまであなたとの勝負は楽しみにとっておきたいですね。」

「俺は妖怪だからな、お前の寿命次第だろ。」

「確かにそうですね。」

 

清明が苦笑いをする。

 

「じゃあ俺は用事があるんで、もう行くけど。」

「そうっぽいですね。ではまたいずれ退治しに行きますね。」

「言ってろ。」

 

そうして赤流は清明と別れる。

 

 

 

 

「やっぱり侮ってはいけない人間第1位ですわ…油断したぜチクショウ…」

 

 

 

 

そうして赤流は蛇で見つけた妹紅の元へと急ぐ。




来週テストという名の地獄が俺を待っている。
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