そこはアレンジした、ということにしてやってください。
これからもなにか間違いがあると思いますが、温かい目で見てやってください。
洩矢神社に住むようになっていろいろあった。
諏訪子が全く料理ができなくて、毎日沙苗が作っているようだった。
俺は永琳と一緒に住んでいるときに.....いろいろあって俺が毎日作るようになっていたから料理は一応できる。
沙苗の料理は、調理の仕方はあまり変わらないものの、見たことのない料理が多かった。俺の記憶の中にある料理と似たような料理もあったが、決定的に違うところがあり、調味料と材料が少ないということだった。
塩とかめっちゃ貴重らしくて料理にはほんの少ししか入れてない。
そのせいか諏訪子は、
「沙苗の料理は味が薄すぎだよ~」
とか文句を言っていたこともある。
沙苗はどこも同じくらいですよ、だったら調味料持ってきてくださいよ。みたいな感じで返答し、諏訪子は文句をいいながらも食べる。
この光景が結構あったので、塩は海で取る方法を永琳が持っていた本で知っていたので取りにいき、大量に持って帰って諏訪子はなにこれ?しょっぱーい!とか言っていたが、沙苗はこんなにたくさんどこにあったんですか!?と貴重な塩を大量に持ってきたことに驚いていたようだった。
諏訪子って塩知らないの…?どれだけ料理できないかわかった気がする…
こんなにたくさんあっても私たちだけじゃ使いきれません。と沙苗。
というわけで俺が人里の人間たちに塩を届けに行くことになった。
自己紹介しながら一軒一軒回っていく。
諏訪子の村に住む人間たちは、すでに諏訪子から俺のことを少し聞いていたらしく人は襲わないということをわかってくれていたようだった。
それでもまだ完全に信じてくれているわけではなかったのだが、人里を襲う妖怪から何度も守っているうちに、俺を信用してくれたみたいだった。
だが子供たちが俺を見て、妖怪は優しいと勘違いしてしまい、子供たちだけで森へはいって行ってしまうという事件が起きたため、俺は人里では妖怪のふりをした神様ということになっている。
子供が信仰してくれているのか、少しずつ神力がたまってきている。量でいうと中級妖怪の妖力くらい。だが使い方がわからないのでそのままにしておく。
諏訪子はそれを見て神になっちゃえばいいじゃんと言ってくるが、俺は神になる気は全くない。理由は一回神になってしまうともう妖怪には戻れないからであり、長い時間妖怪で過ごしてきた俺は妖怪のままこれからも生きたいというのが一つ。
もう一つは妖怪の姿で永琳と会いたいからで、また会おうと約束したのは妖怪の姿であり、別れた時の姿で再開したいからだ。
とまあこんな感じで人間ともちゃんと交流することもできているし、そこそこ仲も良くなれた、と思っている。
いつもどおり平和に過ごしていたのだが、とある日朝起きると諏訪子が手紙を手にして青い顔をしていた。
「おい諏訪子、どうした?お腹でも壊したのか?だからあれほどお腹を出しながら寝るなと言ったのに…」
「違うわ!この手紙だよぉ!赤流も見てみてよ!」
俺は諏訪子の元へ行き手紙を見せてもらった。
その手紙にはこの諏訪子の治める人里の信仰を大和の国によこせというもの。
もし応じなければ力ずくで奪いますよ?みたいなことが書いてある。
まぁそんなことは書いていないのだが、条件を見ればそう言っているも同然だった。
諏訪の国の今持っている信仰を半分献上すること。
これからの信仰を9割大和の国へと分けること。
諏訪の国はこれから大和の国の傘下に入り、大和の国の一部となること。
なお条件が飲めない場合、武力で制圧する。
これから一週間後までに諏訪の使いの者にこの手紙を持たせ、大和の国へ返答をしに来ること。
大和の国
「なるほど…なぁ諏訪子、この使いとかいうの、俺いっていいかな?」
久しぶりに本気で怒ったかもしれない。諏訪子に悟られないように力は完璧に抑える。
「赤流?なんか変だよ?大丈夫?」
「大丈夫、で?いい?」
「別にいいけど…どうするの?」
「一騎打ちにしてもらう。」
「そんなことこんな手紙を送ってくる大和の国が飲むと思うの!?」
「違う。飲むと思うじゃなくて、飲ませる。安心して、俺は大丈夫。」
諏訪子を安心させてあげるためにせいいっぱいの笑顔を作る。
だが諏訪子は急に怯えた顔をして
「わかった!いいよ!行ってきてもいいよ!だからその顔やめて!」
安心させるの大失敗の巻。
「じゃあ、ちょっと行ってくるよ。できるだけ早めに帰ってくる。」
「ちゃんと帰ってこないと許さないからね?」
「あたりまえだろうが。じゃあ行ってくる。」
赤流は諏訪の国を出る。
「なにあの顔…殺されるのかと思った…」
諏訪子は赤流を怒らせないようにしようと固く心に誓うのであった。
大和の国へ到着。いつまでも怒っていると周りが見えなくなってしまうのでしばらく心を落ち着かせるために2,3時間ほど心を落ち着かせていたので朝に諏訪の国を出たのだが、もう昼になっている。
とりあえず門まで来ました。
「何者だ!」
「諏訪の国の使いの者です。」
手紙を渡す。
大和の国の門番は手紙を見た後に、俺を見たかと思えば
「諏訪はこんなよわっちい神を使いにしたのか。しかしよくここまでこれたな?妖怪に襲われなかったか?まあ無傷というところを見ると運よく会わなかったと見える。お前みたいな力のない神もいるんだな、知らなかったよ。フフッ…ああそうだ、通るがいい。ここにいる神の機嫌を損ねて殺されないようにせいぜい気を付けることだ。」
俺は無言で門を通る。なにこいつ。本当に神なの?上が上なら下もこんなものか。そこらへんにいる妖怪となんら変わらないな。
しばらく歩いているとここに大和の神々がいるであろう、でっかい建物についた。
俺は湧き上がる怒りを抑え、建物の扉の前に立つ。
「入れ。」
と扉の奥から声がする。扉に手をかけ中に入る。
中には神がかなりの人数がいた。一番奥に座っている背中にしめ縄を背負っている神がおそらく大和の国を統治している神だろう。溢れ出る神力が物語っている、が、まだあれが全力ではないな。あの程度の神力でこの神々を統率できるわけがない。
その横にいる神々もいままであったことのある神とは大違いなほど強い。
そんなことを考えながら進んでいく。そうしてしめ縄を背負った神の元まで行き、
「私は諏訪の使いとして参った、名は赤流という。」
「私は大和の国を統治している八坂神奈子という。」
しめ縄を背負った神が言う。八坂…ね
その横の女の神が
「私は天照大神と申します。」
そして八坂を対象に天照の反対にいた男の神が
「俺は素戔嗚(以後スサノオ)だ。」
「まさか手紙を出したその日に使いが来るとは思ってなかったんだけどね…別にいいけどさ、で?返事はどうなんだ?」
八坂が言う。
「返事?何を言ってるんだ八坂。お前この手紙の内容を知っていてそういうことを聞くのか?」
八坂に手紙を渡す。すると左右にいた神々の中から焦ったような顔をし始めた神を3人、いや3匹見つけた。こいつらか。
「天照!手紙を書いたのはお前だったな、どういうことだ!」
八坂が天照に怒鳴りながら内容を読み上げる。
そうして天照の顔はどんどん青くなっていき、
「私はそんな内容は書いていません!私が手紙を書いた後3人に手紙を渡して諏訪の国に届けてもらうように渡しました。おそらくそのあとに…」
「天照から手紙を受け取った3人出てこい!!」
八坂が声を荒げる
そうして神3人が出てくる。さっき焦った顔をした3匹だ。
「貴様らはなんてことをしたのかわかっているのか!?諏訪の使いの者よ、本当に申し訳ない!もう一度「駄目だ、交渉はもうできない」
八坂の言葉を遮って俺は言葉を続ける。
「部下の教育もできない、しかもこんな大事なときにそんなミスをするような所とは交渉なんてできたもんじゃないな。もし諏訪の信仰がほしければ八坂。貴様と諏訪の神、洩矢諏訪子と一騎打ちで勝ったほうに信仰を受け渡すということならいいだろう。」
八坂は苦虫を噛みつぶしたような顔をして
「…わかった。それでいいだろう…」
「あともう一つ。」
八坂がまだ何かあるのか?これ以上は私も黙ってうなずくわけにはいかないぞ。と言ってきたが、これは俺のわがままである。
「そこの3匹の処罰を俺にまかせてほしい。」
これにはここにいる神々全員が驚く。まず神に向かって匹、と呼んだこと。それとこんな力を持っていない神が処罰なんて下せるわけがない。返り討ちにあうだけだ、と。
3匹と呼ばれ、極小神に見下され3人の神のうち一人が我慢の限界のようで赤流を殺そうと赤流に向かっていく。
急に動くと思わなかった八坂たちは反応が遅れ、ここにいる神全員が、赤流が死んだと考える。あんなに挑発したのだから仕方のないことだと誰もが思っていたのだが、赤流の元へ高速で向かっていった神が急にいなくなり、赤流が血だらけになっている。
ここで八坂など力の強い神は、赤流が能力を持っていて、ぎりぎりで能力を使い生き延びたと考える。力の弱い神は何が起こったかわからずオロオロしているが。
しかし八坂たちの考えは外れた、ということを次の赤流の発言で知ることになる。
「残り2匹…貴様らは殺す。生きる価値などない。八坂、早くそこの2匹を開放しろ。」
なんと死にかけだと思っていたのにピンピンしていて、八坂の神力で作り出したであろう御柱で閉じ込められていた二人も2人も解放しろというのだ。
「だが…」
神奈子は大丈夫なのか?と聞く前に、
「だが?出す気はないということか?ならばそれごと食うまでだな。」
赤流の妖力をすべて開放。いつもならば半分以上解放することはないのだが、赤流は完全に怒っており、もうこの神を食うことしか考えていない。神奈子に話しかけた時はまだ少し正気を保っていたのだが、だが…、という言葉で赤流は出さないと言われると勘違いし御柱ごと食うと決断した。
赤流の全力を全身に浴び、気を失っていないのは神奈子、天照、スサノオの3人だけであり、残りの神は気を失いその場に倒れている。しかし神奈子の御柱に守られている神2人は神奈子の御柱の守りがあったため気を失うことはなかった。
気を失っていればどれだけ楽だったことか…
赤流は蛇を具現化。頭は九つ。諏訪子の神力を食べるときも九つだったが、今回の蛇は赤流が全力を出している状態で、手加減せずに具現化しているために違うところが何点かあった。まず頭一つ一つに目が三つあるということ。通常赤い目で黒い姿の蛇が、青い目で黒い姿に白くまだらに模様が入っている。
いつもの蛇ならば神奈子の御柱を食いつくしたあとに戻るはずなのだが、そのまま中にいた神ごと神力も食い始めたのだ。一瞬で食いつくせるはずなのだが、少しずつ、ゆっくりと神2人に絡みつき身動きをとれなくさせて神力を食いつくすつもりなのだ。
実は赤流が蛇にそのように命令したからだ。
神2人は自分の力が少しずつ食われていくのを身動きがとれないまま、だまって苦痛に耐えるしかない。
そう、死ぬまで。
長い時間をかけ食いつくした赤流は満足そうにし、力をいつも通りしまいこみ、いまだに動くことのできない神奈子、天照、スサノオの3人に向かって
「一騎打ちは一か月後で。一か月たったら呼びに来てくれ。」
そうして赤流は帰って行った。
神奈子たちは赤流が帰った後もしばらくはその場から動けずにいた。
赤流という急に妖力が赤流から爆発したかと思えば、どこからともなく三つ目の蛇を呼び出し、いままで誰にも傷つけられることのなかった御柱がその蛇に一瞬で食われ、その中にいた神を食いつくしたという、考えられないことが目の前で三つも起こったのだ。
ちょうどほかの国に手紙を届けていた月夜見が帰ってきた。
「神奈子!?いったい何があったんだ?」
「私じゃ足元にすら届かない妖怪?神?に出会ったよ…」
「どういうことだ!?ちゃんと説明しろ!」
「そうだ、月夜見。諏訪の国とは一か月後に一騎打ちということになった…それで勝ったほうに信仰をわたすということだ。私は他の国を舐めていたよ。まだ諏訪の洩矢との一騎打ちになったはいいが、その洩矢もどれだけ強いかわからない。駄目だ、勝てる気がしない…」
「神奈子にそこまで言わせるとなるとどれだけ強いんだ…?名前は聞いたか?」
「赤流…と言っていたな…」
「…赤流だって?」
「知っているのか?あの化け物を?」
「俺の古い、古い親友だ。」
「そうか…んぇ?」
「生きていたのか!!神奈子!俺は今から赤流に会いに行く!じゃあ!」
「まっ…待て!」
神奈子の声は月夜見には届かず月夜見は出ていってしまった。
神奈子は振り返り天照とスサノオと目を合わすと
「片づけようか…」
3人の神は気を失っている神を叩き起こしボロボロになった神社を直すことにした。
このあと月夜見が帰ってきて、赤流は諏訪の国に居候しているだけだって、とか、諏訪子を今から一騎打ちに備えて鍛えるから神奈子も油断するなよ?あとごめんね。っていってたよ。とか他にも色々赤流からの伝言を聞いて、神奈子は自身をちょっと取戻し、諏訪子には一騎打ちで負けないようにしようと意気込む神奈子であった。
月夜見と赤流の感動のシーンはカットで。