そして背番号495にしました。
みなさんならわかりますよね・・・?
神奈子と諏訪子の戦いは神奈子の勝利で終わり、大和の国に信仰を渡すという約束だったので戦いの後、赤流が人里にこれからは大和の国の神、神奈子を信仰してくれ、みたいなことを言い、なぜそうなったのかを説明したが人里の人々は皆
「信仰をやめれば祟られてしまう。」
など信仰をやめて祟られることを恐れているようだった。
こればっかりは諏訪子が自分を信仰しなければ祟ると最初に行っていたらしく、人は皆諏訪子以外を信仰しようとしない。
皆嫌々信仰していたのかと思うが、それも違うようだった。
最初は仕方なく諏訪子を信仰していたらしかったが、信仰するかわりに諏訪子も元々あまり肥えている場所が少なく、農作物などあまりとれなかったこの町を諏訪子の
『坤を創造する程度の能力』
この能力でこの村にいる人間全員が食べても余るくらいの農作物ができるようになった。
それによって本来死ぬはずだった人達も生きることができて諏訪子には感謝してもしきれないくらいだという。
赤流は命の恩人を信仰するのをやめて、武力で自分の領土を広げている見知らぬ奴を信仰しろ、と言っているのだ。
さすがにこの人達を説得させるのは無理だと思った赤流はいったん洩矢神社へ戻る。
神社では諏訪子、沙苗、神奈子、天照、スサノオを中心に宴会が開かれていた。
「俺がこれからどうしようか悩みながら帰ったらこれかよ…」
「お!赤流か!遅いよー!もう宴会始まってるよ?」
と諏訪子。
「まぁそれはいいんだが…よくさっきまであんな死闘をしてた相手と飲めるよな。警戒とかしないのか?」
「別に?勝負が終われば敵じゃなくて仲間だよ。」
「神の考え方はよくわからんな…」
こんな感じなので俺も神の考えにのっとり宴会を素直にさっきまでの敵と楽しむことにしました。
さりげなく人里の人は神奈子信仰しない理由とか伝えておきました。
すると神奈子は
「問題ない。ちゃんと考えてある。」
神奈子すげーっす
すごいといったな。あれは嘘だ。
というのも神奈子の考えは諏訪子が名前を変えるからこれを信仰しろ、と言う。
その名前が変わったほうを人間はこれから諏訪子を思って信仰するわけだ。
しかしその信仰の対象は諏訪子と神奈子。ようするに一つの名前に二人の神が信仰対象となっているということ。
そう、これは人間をだましているだけなのだ。
「説得とかじゃないのかよ。」
神奈子は神々を統率していたから洩矢の人々が信仰しないのを話術でどうにかするものとばかり思っていた。
いや、だいたい上のひとで、強くてちゃんとしている奴って話術すごいじゃん。
そんな感じがしていたんだけどなぁ…
実はどうやって説得するのかなってとても楽しみにしていたのに。
でも神奈子が最初にその説明をしているときにすごい考えだ、俺には思いつかない。と思ってしまっていた。
こんなところであなたの話術が見たいわけじゃないんですが…?
そうして諏訪子と神奈子を祀る神社の名前は守矢神社となりました。
漢字が変わっただけなので人々は本当に諏訪子が名前を変えただけと思っている。ちょっと罪悪感。
神奈子が守矢神社に居座っている。
なぜか。
反発する神もいなくなってあんまり国を広げる必要が無くなったらしい。
神奈子は信仰を奪うというのも一つの目標であったが、その反発する神共の怒りを、信仰を奪う際、戦いになった時そこですこしでも晴らさせてやろうと思ってたらしい。
「そんなことしないでその反発してくる神を殺してやればよかったのに。」
「そんなことしたらそれこそあっちの思うツボだろう。同じ仲間の神を殺したとなるとここにいない神もだまっちゃいないんだよ。雑魚神が同じ神を殺したとしても見逃されるというか、ほっとかれるというか…。
でも雑魚よりはるかに強い神が雑魚を殺すと快楽のために殺した。とか色々問題になるだろう?だって絶対勝てないのに雑魚が強い神に歯向かうなんて考えられないじゃないか。」
「…やっぱり神ってのはわからんわ。」
そういう考えもあるかも、とどうして考えることができないのかね。
「で?神奈子はいつまでここにいんの?」
「さあ?もしかしたらずっといるかもね?お前さんこそいつまでいるつもりだい?
…沙苗の最後を見届けたらかい?」
「…そうかもな。」
そう。あのときから50年はすでに経っている。
人間である沙苗の寿命はもうないに等しい。
あと1週間くらいでもう沙苗は寿命が来て亡くなるだろう。
それくらい生気がない。守矢神社で寝たきりとなっている。
今は諏訪子が沙苗と話しているんじゃないだろうか。
諏訪子も沙苗がもうすぐ死んでしまうということがわかっているらしい。
沙苗ももう自分が死んでしまうことを理解しているようだった。
諏訪子と沙苗はずっと話している。部屋から出てくることはない。
食事、睡眠、すべて共に過ごしている。俺や神奈子も話すこともあるが、そのときも諏訪子と一緒だ。むしろ諏訪子と沙苗が離れている所をここ最近見ていない。
まぁ…沙苗とずっと一緒にいた諏訪子には辛いだろうが……
お前はこれからもすっとこの苦しさを味わうことになるんだぞ?
巫女と仲良くするのはいいが、俺らの寿命は人間とはまったく違う。
人間の寿命では100年も一緒にいることはできない。
それでも巫女と仲良くして毎回別れが来て悲しむ。
たぶん俺は耐えることができない。
諏訪子にこれを伝えると、
「私も辛いよ。でも私がそこで人間との交流を絶ってしまうとこの村の人間たちが死んでしまうだろう?沙苗みたいな巫女とも会えて、仲良くなれたかもしれないのに、会えないかもしれないじゃないか。
だから私は毎回悲しんで、毎回立ち直り、また新しい出会いを探し続けるよ。」
「諏訪子は………強いな………俺だったら逃げると思うな。」
「でもきっとまた人間の温かさが恋しくなって人間と交流することになる。
だって赤流は人間が好きなんだろう?人間が嫌いになってもいないのに、人間と交流しないようにするなんて無理だよ。
だからどんなにつらくても、立ち直るしかないのさ。
赤流。もし私が死んでしまったらどうする?神との交流を絶つかい?」
「絶たない…だろうな…まぁ、しばらくは立ち直れないだろうがな。」
「それと同じことをすればいいだけさ。どんなに時間をかけてもいい。だけど、死んだ者を死んでいないと決めつけてはいけないよ。
そのせいで、現世に縛られて成仏できずに悪霊となってしまう。
死んだ者はちゃんと最期まで見送ってやる。わかったかい?」
「わかったよ。だが俺はそんなすぐに立ち直れそうにないから、供養したらここから出ていく。大丈夫、気が向いたら顔を出すよ。」
そんな会話を最近した。
この出来事で俺は、いつか親しい人が亡くなってしまったときでも狂ったりせずにいられる気がする。
神奈子とそのあと昼から酒を飲んで、そのまま寝た。
そして次の日から、俺、諏訪子、神奈子みんなで沙苗の近くにいるようになった。
ずっと話していたい。ずっとこのままでいたい。
だがそんな思いは叶うはずがなかった。
「私は諏訪子様、赤流様、神奈子様とあえて本当に良かったです。私の人生は輝いておりました。こんな私を生涯守矢の巫女として務めさせていただき本当にありがとうございました。どうか、最後に皆様の笑顔を見させてください。」
ここにいる全員が、涙を流しながら今までで一番であろう笑顔をした。
諏訪子、赤流、神奈子が
「「「またね(な)、沙苗。」」」
そうして沙苗は次の言葉が最後の言葉となった。
「さようなら皆様。どうかお元気で…」
そうして沙苗は笑顔で息を引き取った。
葬儀は沙苗の最期を看取った3人でした。その葬儀も無事に終わり、赤流は
「俺はしばらく旅に出る。」
「やっぱり行っちゃうのかい?さびしくなるなぁ。」
と諏訪子。
神奈子は知らなかったようでどういうことだ、とか文句を言っていたがちょっとすると
「どうせ私達のことが恋しくなってすぐ戻ってくるさ。待ってるから、いつでも戻ってこい。」
と言われた。覚悟決めるの早すぎじゃないですか?俺は結構迷ったんですけど…?
まさか本当にすぐ戻ってくるとでも思ってんのかね。
「ははっ、神奈子に言われた通り、いつでも好きな時に俺は戻ってくるとしよう。」
「いつでもいいぞ。明日でもいいからな。」
「それはさすがにないよ。」
神奈子の見た目は結構頭よさそうなんだけどこういう子供っぽい所があるのが神奈子の魅力の一つだと思ってる。
「いつまでも話していると日が暮れてしまうし、別れる勇気が無くなって結局別れられなくなってしまう。もうそろそろ行くことにするよ。」
「じゃあね、赤流。」
「本当に明日でもいいんだからな?いつでも戻ってきてもいいんだからな?」
「わかったわかった。じゃあな。」
そうして俺は行くあても無く守矢神社を出る。
「やっぱ行くあて無いから人里で話とか聞きこんでからにした。」
といって1時間も経たずに戻ったのはちょっと恥ずかしかった。
諏訪子泣いてたし。
その翌日ちゃんと旅に出ましたけどね?
別れの言葉とかもあんまなかった。
諏訪子が言うには
「昨日は泣いて損したからね。…見られたし………」
だってさ
神奈子はやっぱり
「今日もどうせすぐ戻ってくるんだろ?」
って言われました。
今度こそ旅に出ます。
神奈子と沙苗は50年の間にとっても仲良くなってました。
あとちゃんと赤流君は旅に出ることができましたとさ。