申し訳ない。
旅に出てます赤流です。
旅の内容は面白いこと探しです。
え?別に面白いこと探すだけなら旅なんて出ないで守矢神社にとどまればいいじゃんって?
ちょっと沙苗のことが頭の中に残ってるんでそれは無理ですね。
旅に出てたら大丈夫ってわけじゃないけど、次々と巫女も神社に来るからそれがちょっと厳しいかな。
まぁ俺は守矢神社にはとどまらないということだ。
旅に出てどれだけ経ったかは細かくはわからないけど2,300年位は経ってると思う。
ここ最近は興味本位ですごく大きな竹林に入ったら迷って出られなくなりました。
それでも本気で出ようと思えば出れるけど、色々なところに罠が仕掛けてあって最近戦いとかしてないから集中力を保つ練習になると思ってしばらくはここで過ごします。
日ごとに罠の精度が上昇してきて結構楽しくなってきた。
次はどんな罠があるのかな、とかね?
でも1回寝てる時、先に毒が付いている矢が飛んできたときは本当に危なかった。
今までは罠しかないと思ってたから、自分が動かない限りそういうのは無いとばかり思っていたせいで反応が少し遅れたのがやばかったね。
相手がもし弓の扱いがめっちゃ上手かったらかすってたと思う。
毒ついてたから、かすってたらやばかったんだけどさ。
とりあえずその時は相手の弓の扱いがあまり上手くなかったから避けれたのでよかった。
そのときから俺が寝ているときにもたまになにかが襲ってくるようになった。
そうして俺は安心して寝ることができなくなって、浅い眠りにつくことしかできなくなったのが辛い。
毎回俺は木に登って寝るようにしている。
理由は木に登っていれば自然と深い眠りにはつかないからっていう単純な理由だけどね。
どこか場所を決めて寝るっていう方法の考えたけど毎日日が暮れるまで歩いてるので、同じ場所に戻れないということがざらにあるので、日が暮れたら木を見つけてその木の上で寝るようにしている。
木が見つからない日は仕方なく竹に背をかけて寝るけど。
というわけで筍しか最近は食べてないです。
いや、妖怪もたまに食べてますわ。
兎を襲ってる妖怪がこの竹林には結構いるらしくて、そんな場面に出くわすことが多いかな。
だいたいは兎を逃がしてあげて俺も逃げるんだけど、本当に腹が減って死んでしまう(死なないけど)ようなときは腕を片方もらってます。相手の許可はないけど。
「なんだあれ?」
兎がたくさん集まって穴を掘ってる。
俺は気配を隠しながらそこに近づいていくと、兎の耳がある少女が兎達を統率しているようだった。
「穴の深さは10m!掘り終わった!?」
穴を掘っていた兎達がうなずく。
なにあれかわいい。
「そしたらその穴の中にさっき作った尖らせた竹を先端を上に向けて刺して、ふたをして完成!」
兎達はそんな号令を受けて絶対落ちたら死ぬような落とし穴を作っていた。
見た目に反して作るものが恐ろしい。
しかも穴があった場所もどこらへんだったかわからないくらいきれいに埋まっている。これ誰か死ぬだろう。
ここの竹林の罠ってこいつらが作ってるのか?
だとしたらちょっと聞いておかないといけないことがあるんだよな…
「ちょっといいかな?」
「誰だい?…ってお前は!」
向こうは俺のことを知っているようだった。あーこれ絶対そうだわ。
「その反応からして寝てる時に襲ってくるのは君達かい?」
兎の少女はちょっと不思議そうな顔をして
「そうだよ。でもおかしいな、あんたってそんなに弱そうだっけ?」
すると兎の少女がニヤリと少し笑うと俺のいた場所へ木槌を振り落とす。
俺は後ろに下がって避ける、と俺が避けたほうにあのとき作っていた落とし穴があったらしく落ちてしまった。
落ちる直前に兎の少女がすっごい悪い笑顔でこちらを向き
「さよなら、愚かな妖怪。」
と言われた。
そんなこと言われても俺は死ぬ気なんてさらさら無いです。
でもあんな笑顔を向けられちゃあねぇ?
俺は蛇を具現化し、壁に突っ込ませる。
そこ蛇可哀想とか言わないで。
その蛇の上に着地、そして穴の外に向かってジャンプし、落とし穴から無事生還。
「お前…どうやって!?」
「ちょっと落ち着こうか。話し合いがしたいんだけど?」
「…いいだろう。ついてこい。」
兎の少女が歩き出す。どこに行く気なんだろうか。
歩いてる途中の会話で、兎の少女の名前がわかった。
「どこいくの?」
と俺。
「私の家。」
と少女。
「それなら両親をちょっと怒らないといけないな。
こんな少女があんな落とし穴を作るなんて危険だ。」
「なんだって?私が少女?あははははははっ!!なにいってんのアンタ!」
すごい笑われました。
そんでやっと笑いが収まってきたところで
「あー笑った…絶対私より年下の極小妖怪に言われるんだもん。そりゃ笑うでしょ。」
「極小って…で?なんで俺の方が年下だと思う?」
「そりゃ妖力の量だよ。どうみてもあんた生まれたばっかりの妖怪程度の力しかないじゃないか、もしかして竹林で生まれたとかかい?」
力を隠してたの忘れてた。
このままバカにされ続けるのも嫌だしちょっと威圧しておこうかな?
そのまま1割程度隠していた妖力を開放する。
「ごめん。力は隠してたんだわ。俺の名前は赤流っていうんだけど…兎。名前は?」
兎の少女は俺の方をおそるおそる振り向いて、
「赤流って…妖怪を食うっていう…?」
「別にあたりかまわず食ってるわけじゃないけどな。生きるに値しないような奴。自分の楽しみのために生き物を殺してるような奴を食うようにしてる。」
「私は?食べるの?」
声が震えてる。気が付けば周りの兎達は気を失っているようだった。
そこまでやるつもりじゃなかったごめん。
「食べないよ。」
「なんでさ?私はあんたを殺そうとしていたんだよ?」
「別に、あの程度じゃ俺は死なないから…そういうわけで俺はお前を食べたりはしない。で?お前の名前は?」
「あぁ、そうだったね…私は因幡てゐ。」
「てゐね…よろしく。色々話もあるようだしとりあえず話のできる場所に行きましょ。」
「う、うん…ついてきて。……ほらあんたたちも起きて!」
周りにいた兎たちが起きだす。
なにがあったかわからない様子であったが、てゐが合図をすると一斉に俺から離れて、てゐに隠れるようになってしまった。
そうしててゐの家に着きました。
1つだけポツンと家があってあまり大きくもない。
「ここが私の家だよ。とりあえず入ろう。」
「あいよ。」
てゐの家に入らせてもらう。
「おじゃましまーす。」
「別に私以外誰もいないからそんなのは別にいいよ。」
「それでもあいさつは大事だから。」
「別にいいけど…」
てゐが出してくれた椅子に座る。
そのあとにてゐも机を挟んで俺と向かいあわせになるように椅子に座る。
「なんでこの竹林で過ごしてたのさ。」
てゐが聞いてくる。
「旅をしててさ、おもしろいことを探す旅な。それでこの竹林に入ったら迷って出られなくなったっていうだけ。簡単だろ?」
「簡単って…あんたならすぐ出られるだろうに、なんで出ようとしなかったのさ?」
「最近誰とも戦ってなかったし、罠とかたくさんあるから腕をなまらせなくて済むかな。と思ってね。」
「てっきり私はこの竹林で生活をし始めたから私たちを追い出すのかな、と思ってたよ。」
「だから俺を襲ってたわけか…
でもまぁ、これで俺は無害ってことが分かっただろう?だから襲うのはやめてくれないかな?」
「別にあんたの正体がわかった今、襲っても勝てないことくらいわかってるさ。」
「でも罠はいままでどおりたくさん設置してくれ。だけど俺以外の奴が引っかかって死んだりするようなのはやめてくれよ?もしそういうのを設置するときは、俺だけが引っかかるような工夫をしてくれればいい。」
そう俺が言うと何故かてゐが顔をかしげる。なんで?と言いたそうにしていたので説明をする。
「俺はこのまま罠を避け続けて勘を鈍らせないようにする。そしてお前ら兎たちは罠の精度を上げる練習にもなる。お互い利益はあるだろう。」
「でもアンタに私たちの罠に引っ掛けることができるなんて思わないんだけど?」
「そこは頑張ってくれ…そうだな………俺が罠を回避できずにふつうに罠に引っ掛けることができればなんでも一つ、てゐの言うことを聞いてやろう。」
てゐがあのときのような悪い笑顔になる。
「本当に…何でも聞いてくれるんだね…?」
「死ね、とか殺せ、とかはさすがにやめてくれよ?」
「あはははは、別にそんなことをしてもらおうと思ってるわけじゃないよ。
そうかそうか、なんでも言うことを聞いてくれんだね?ふふふふふふふ。」
てゐが手で口元を隠すように笑う。しかしてゐの笑顔は少しずつ消えていく。
「罠にかければいいだけ…罠にかける?」
俺がいままでてゐ達の罠を避けてきたのを思い出したらしい。
「できるのかな…」
「まあ頑張ってくれ。俺もなにが命令させられるかわからないようだし、全力で避けさせてもらおうかな。」
てゐの顔から笑顔が完全に消える。
「だがそっちから襲ってくるのは無し。あくまで罠だ。俺が寝ているときに襲ってきたら許さないからな?」
「わかったわかった。そういえば最初に寝ているときにこっちから矢を撃ったときがいちばん惜しかったね。」
「罠しかないと思ってたからな。まさかそっちから襲ってくるなんて思ってもいなかったから。」
「それでも避けられちゃうんだもんなぁ。」
「あれは矢を撃つ人の技術がそこまで高くなかったからね。」
「あれで高くないとか…あんた化け物だよ…」
「まさか妖怪に化け物と言われるとは…まぁいいか、じゃあ明日の昼から試合開始、ということで。」
「明日の昼からね?わかった。いままでとはくらべものにならないほど罠を仕掛けておいてやるからね。」
「ふふ、頑張ってくれ。今日はとりあえずてゐの家に泊まらせてもらおうかな。ここ最近野宿しかしてなくて全然ぐっすり眠ることができなかったし、それに寝てる時にも襲ってきたし。」
「まぁまぁ、じゃあ今日あんたを私の家に泊めてあげるからそれでチャラってことにしといて。」
まぁぐっすり眠ることができるならいいか。
「わかったよ。じゃあ俺は寝かせてもらう。」
「え!?早くない!?」
「だから最近は全然満足に寝れてないって言ったばっかりだろうに。」
「あーそういうことね…じゃあおやすみ。」
「おう、おやすみ。」
俺は久しぶりにぐっすり寝ることができると思ったので少しでも長く寝ることができるように早めに寝ることにした。適当な理由で。
まぁ完全に安全ってわけじゃあないから一匹蛇を出しておく。
なにか俺の身に危険がせまるようであれば俺を起こしてくれる蛇だ。
野宿するときに使えば良かったじゃんとか思う人もいるだろうが、こればかりに頼ってると、もしこの蛇が探知できないような奴が迫ってきてたら危ないじゃん?
今来たらやばいけどね…
再来週テストなんでそれさえ終われば…!